[AWSマイスターシリーズ] リザーブドインスタンス&スポットインスタンス

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AWSマイスターシリーズ
リザーブドインスタンス＆
スポットインスタンス編
2013.10.23(2014.4.14改訂)
髙山博史安川健太

2
Agenda
はじめに
• AWSの割引の仕組み
• 時間課金系サービスのご利用オプション
オンデマンドインスタンス
リザーブドインスタンス
リザーブドインスタンスアップデート[NEW]
スポットインスタンス
まとめ

3
はじめに…

4
AWSでのコスト削減
前提として…

5
AWSでのコスト削減って？
よりクラウドネイティブな設計
・EC2以外のAWSサービス積極的に活用
・インスタンスタイプの最適化
・スタンバイ機の見直し
・運用自動化
割引オプションの活用
・リザーブド・インスタンス
・スポット・インスタンス
・Cloudfrontの予約容量
・DynamoDBの予約容量等々…
その他のリソースの無駄チェック
・EBS, Snapshot, EIP等々…
効果大
効果小
運用コスト削減も
構成は変えずに

6
AWSでのコスト削減って？
よりクラウドネイティブな設計
・EC2以外のAWSサービス積極的に活用
・インスタンスタイプの最適化
・スタンバイ機の見直し
・運用自動化
割引オプションの活用
・リザーブド・インスタンス
・スポット・インスタンス
・Cloudfrontの予約容量
・DynamoDBの予約量等々…
その他のリソースの無駄チェック
・EBS, Snapshot, EIP等々…
効果大
効果小
運用コスト削減も
構成は変えずに
既存オンプレミス構成を
そのままAWSで再現している場合などは、
「構成の見直し」もご検討ください
(AWSのSales/SAにご相談ください)
[お問い合わせフォーム] http://aws.amazon.com/jp/contact-us/aws-sales/

7
AWSの割引の仕組み
前提を踏まえた上で…

8
AWSの割引の仕組み①
ご利用オプションによる割引
①リザーブド・インスタンス
→EC2(・RDS・ElastiCashe)
②スポット・インスタンス
→EC2(・ElasticMapRuduce)
ご利用が増えると自動的に単価が安くなるもの
→データ転送量やS3ストレージ料金など
本資料で説明

9
AWSの割引の仕組み②
Cloudfrontの予約容量
→リージョンごとに10TB/月から
数TB配信される場合は、ご相談ください
随時行われる価格改定
→規模の経済・運用効率化による
サービス開始から40回以上の値下げ実績あり

10
“インスタンスの時間単価”の削減は効果的
月々のAWSご利用料金の中で、EC2やRDSなど
の時間課金サービスが占める割合が大きいことが
多い！
データ転送料金の割合が多い場合は、Cloudfrontの予約容量もご検討ください
コスト削減に
効果的！EC2
RDS
データ転送量
その他
AWSご利用料金
内訳例

11
用途に合わせて選べる
AWSのご利用オプション
オンデマンド・インスタンス(デフォルト)
• 初期費用ゼロ・コミットなし・時間課金
リザーブド・インスタンス(オプション)
• 予約金の支払いで、時間単価の割引・キャパシティの予約
• 年間を通して大幅な費用削減が可能
スポット・インスタンス(オプション)
• 初期費用ゼロ
• スポット価格(需要と供給によりリアルタイムに変動)で課金
• 最大で払ってもいい額を決定して「入札」
• 「入札額 >= スポット価格」インスタンスが利用可
• 「入札額＜スポット価格」インスタンスがターミネート

12
オンデマンド以外オプションの用途
リザーブド・インスタンス
• 稼働率の高い(多くの時間起動している)インスタンス
• 常時稼動のDBサーバ
• 最低限必要なWeb/APサーバ等
スポット・インスタンス
• 時間の制約がなく、中断しても支障のないタスクを実
行するインスタンス
• Webクローラ
• 分散処理のタスクノード等
システム内に上記のようなインスタンスが
あればコスト削減の可能性あり

13
オンデマンド・インスタンス
まずは基本の

14
• 時間課金
• 長期コミットメントなし

15
オンデマンド
インスタンス
積算料金
期間初期費用0

16
オンデマンド・インスタンスの使いどころ
1年間のうち、40%未満しか使わない場合
＊m3.largeインスタンスの場合
インスタンスファミリーにより異なる(詳細は後述)
一時的/一定期間必要なインスタンス
• ピーク対応で増減するサーバ
• キャンペーンサイト
• 開発検証サーバ(スポットも検討)…etc
それ以外は、リザーブド・インスタンスも検討ください

17

18
よくある勘違い
リザーブド・インスタンスは、1年/3年の利用料前
払いである
リザーブド・インスタンスを購入したら、1年/3年
の”縛り”がある(必ず使用しないといけない)
インスタンスタイプを変更すると、割引が適用され
ない
エンタープライズ向けであり、スタートアップには
適さない

19
払いである
ない
適さない
×
×
×
△

20
オンデマンド
インスタンス
リザーブド
インスタンス
積算料金
期間
予約金
(キャパシティ予約、
時間単価割引確定)
1年/3年
長期間ご利用の場合、
大幅にお安く

21
リザーブド・インスタンス(以下、RI)
• 予約金お支払いによる、1年間/3年間の時間課金の割引
→一時金のお支払で、時間単価が安くなる仕組み
• 月額費用は割引単価での時間課金
＊後述の「重度使用」のみ、RI期間中は起動時間にかかわらず、
毎月100%起動したものとして月額課金
• 該当キャパシティを予約
(該当AZに該当インスタンスタイプ)

22
キャパシティ予約
該当AWSアカウント用に、キャパシティを予約
• 条件(AZ/インスタンスタイプ等)に合致するインスタン
スを予約することで、予約した数のインスタンスは、
必要になったときにいつでも起動できるという安心感
AWSは随時リソースを追加し続けています！

23
払いである
ない
適さない
×

24
オンデマンド
インスタンス
リザーブド
インスタンス
積算料金
期間
予約金
(キャパシティ予約、
時間単価割引確定)
1年/3年
長期間ご利用の場合、
大幅にお安く

25
リザーブド・インスタンスのポイント
必ずしも1年間使用し続ける必要はない
• ただし使用しない場合でも初期費用の返金はなし
＊後述の「重度使用」のみ、リザーブ期間中は起動時間にかかわらず、

26
リザーブド・インスタンスのポイント
必ずしも1年間使用し続ける必要はない
• ただし使用しない場合でも初期費用の返金はなし
＊後述の「重度使用」のみ、リザーブ期間中は起動時間にかかわらず、
オンデマンド
インスタンス
リザーブド
インスタンス
積算料金
期間
予約金
途中で使用を止めたり、
24時間起動しなくても
お得な場合も
*RIタイプ(後述)により異なる
例：6か月分

27
払いである
ない
適さない
×

28
リザーブド・インスタンス(RI)のタイプ
Light Utilization(軽度使用)
Medium Utilization(中度使用)
Heavy Utilization(重度使用)
初期費用
少ない
初期費用
多い
時間課金
割引小さい
時間課金
割引大きい
＊ただし重度使用のみ、RI期間中は起動時間にかかわらず、
毎月100%起動したものとして課金(月初に24時間×日数分を月額費用に計上)
ご利用用途に合わせたタイプの選択が必要
RIタイプは「初期費用/時間単価」の組み合わせで3種類

29
EC2のRIタイプ別比較(1年)
m3.large
各タイプの削減効果・損益分岐点・スイートスポット(目安)
年間100%利用した
場合の削減効果
(対オンデマンド
インスタンス)
オンデマンド
インスタンスとの
損益分岐点
(これ以上ご利用ならお得)
年間利用率の
スイートスポット
(年間何%利用の場合、
このタイプがお得か？)
Medium
(中度使用)
35% 40% 40%～82%
Heavy
(重度使用)
43% 58% 83%～100%
＊Tokyoリージョンでm3.large(Linux)利用の場合で算出
(インスタンスタイプにより異なる) 2014年4月9日現在

30
c3.large
インスタンス)
オンデマンド
損益分岐点
年間利用率の
Medium
(中度使用)
25% 52% 52%～87%
Heavy
(重度使用)
31% 69% 88%～100%
＊Tokyoリージョンでc3.large(Linux)利用の場合で算出

31
r3.large
インスタンス)
オンデマンド
損益分岐点
年間利用率の
Medium
(中度使用)
30% 57% 57%～83%
Heavy
(重度使用)
35% 66% 84%～100%
＊Tokyoリージョンでr3.large(Linux)利用の場合で算出

32
参考：m1.large
インスタンス)
オンデマンド
損益分岐点
年間利用率の
Medium
(中度使用)
39% 36% 36%～82%
Heavy
(重度使用)
46% 55% 83%～100%
＊Tokyoリージョンでm1.large(Linux)利用の場合で算出

33
参考：m2.xlarge
インスタンス)
オンデマンド
損益分岐点
年間利用率の
Medium
(中度使用)
51% 25% 25%～89%
Heavy
(重度使用)
55% 46% 89%～100%
＊Tokyoリージョンでm2.xlarge(Linux)利用の場合で算出

34
EC2のRI割引適用条件
購入時に以下の条件を指定
①ネットワークプラットフォーム「Classic/VPC」(*)や
「OS(ライセンス料込か？)」
②インスタンスタイプ「Small, Large」など
③アベイラビリティーゾーン(AZ)「ap-northeast-1a」など
④期間「1年または3年」
⑤タイプ(重度・中度・軽度)
⑥VPCの場合のみ「占有インスタンスか否か？」
*EC2-Classic(非VPC)が有効な場合のみ選択
後から変更できるようになりました(後述)

35
EC2のRI適用例
割引の権利は“AWSアカウント単位”で管理
• インスタンスIDとの紐づけは無し
料金計算イメージ：
・RI権利：Small*１インスタンス分
・稼働中：Small*3インスタンス
Small割引料金×1
Small通常料金×2
＊適用にはインスタンスタイプ以外の
各条件も合致していること割引通常通常

36
1インスタンスをスケールアップした場合
料金計算イメージ：
：Large*1インスタンス
＊適用にはインスタンスタイプ以外の
各条件も合致していること
Large通常料金×1
割引通常通常
通常割引通常

37
払いである
ない
適さない
△

38
RIの使いどころ(例)①
常に起動しているDBやキャッシュサーバなど
→今後スケールアップの可能性がある場合は、
Mediumタイプがオススメ

39
RIの使いどころ(例)②
常に起動している分のWeb/Appサーバ
→スケールアウトする分はオンデマンドで
平常時ピーク時
RI RI オンデマンド

40
RIの導入フロー
まずはオンデマンドタイプの利用で「インスタン
スタイプ」の検討と「利用率」を算出
以下のようなインスタンスについてRIを購入
• 定常的に同一インスタンスタイプで起動しているサーバ
• 一定の利用率がありそうなサーバ (Mediumタイプなどを)
→権利の購入なので、無停止でRIに切り替え可

41
払いである
ない
適さない×

42
払いである
ない
適さない
×
×
×
△

43
RI購入のタイミングで決済されます
(月々のご利用には合算されません)
クレジットカードの限度額に
ご注意ください
[営業お問い合わせフォーム]
http://aws.amazon.com/jp/contact-us/aws-sales/
RIの購入時のご注意

44
アップデート

45
あとからAZおよび、ネットワークプラットフォーム
「Classic/VPC(*)」が、変更可能になりました
①EC2 RIの予約内容(AZ・Classic/VPC)を
変更できるようになりました
*EC2-Classic(非VPC)が有効な場合のみ変更可能

46
ただし変更できない場合もあるので注意(必ず出来
るわけではない)
特に変更成功/失敗の通知は無いので、しばらくし
てからステータスを確認する必要があります
→AZ変更失敗の場合、元AZでactiveになります
①EC2 RIの予約内容(AZ・Classic/VPC)を

47
②EC2 RIの予約内容(インタンスタイプ)が
同じインタンスファミリー(m1,m2,m3,c1)内で
のアップグレート(統合)とダウングレード(分解)
が可能に
Small
Small
Large
アップ
グレード
ダウン
グレード
Medium
Medium
Small
Small Small
Large

48
同じインスタンスファミリーで、合計ユニット数
が同じになるようにアップグレード/ダウングレー
ド
インスタンス
タイプ
small medium large xlarge 2xlarge 4xlarge 8xlarge
ユニット 1 2 4 8 16 32 64
Small
1
Small
Large
4
アップ
グレード
ダウン
グレード
Medium
2
Medium
2
Small
1
Small
1
Small
1
Large
4

49
アップグレード(RIをまとめる)が出来る条件は…
①リージョン
②インスタンスファミリー(m1,m2,m3,c1)
③プラットフォーム(OS等) *Windows+SQL Serverは対象外
④タイプ(軽度・中度・重度)
⑤共有/占有の種別
⑥終了日時
が同一なこと
→別々のタイミングで購入したRIを統合することは出来ない
http://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/ri-modification-instancemove.html

50
こちらも特に変更成功/失敗の通知は無いので、
しばらくしてからステータスを確認する必要があ
ります

51
RIの可用性は絶えず変化します。そのため、各変
更のリクエストは、それにより成功することも失
敗することもあります。特定のリクエストが失敗
しても、時間を置いてやり直すことで成功する場
合があります。
リクエストするAZと、ネットワークプラット
フォーム(Classic/VPC)はアカウントで利用可能
なものである必要があります。
RI予約内容変更のご注意

52
ご参考：Consolidated Billing(一括決済)とRI
一括決済とは？
→AWSの費用請求をまとめられるサービス
複数アカウントの費用を、1つにまとめて支払える
アカウント間でRIの融通が可能
参考：AWSマイスターシリーズ Reloaded AWS Billing編
http://slidesha.re/Q7tAMf
使われていない
リザーブドインスタンス
条件が合えば
こちらのアカウントに割引適用

53
ご参考：Trusted Advisor
お客様のAWS環境を精査し、コスト削
減等の推奨事項をお知らせする機能
サポートレベルが「ビジネス」または
「エンタープライズ」の場合に、サ
ポートセンター経由でアクセス可能
RI, EC2インスタンス、EBS等１００
個を超えるチェック項目を持つ
多くのお客様にAWSのサービスを適用
してきたベストプラクティスが適用さ
れている
参考：AWS Trusted Advisor
https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/trustedadvisor/

54
ベーシックデベロッパービジネスエンタープライズ
フォーラム利用可能利用可能利用可能利用可能
サポートへの
コンタクト
EC2の
健全性エラーが
発生した場合
コンタクト
フォーム
電話、チャット
コンタクト
フォーム
電話、チャット
コンタクト
フォーム
初回応答時間不可
12時間
（営業時間内）
1時間１５分
連絡先登録 - 1 5 無制限
24/365対応なしなしありあり
Trusted Advisor なしなしありあり
専任スタッフなしなしなしあり
特別サポートなしなしなしあり
料金（月額）無料 $49
AWS利用総額の
$0~$10K: 10%
$10K~$80K: 7%
$80K~$250K: 5%
$250K~: 3%
（最低$100）
AWS利用総額の10%
（最低$15000）
ご参考：AWSサポート
日本語での技術サポートをご提供
参考：AWS サポート
https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/

55

56
スポットインスタンスとは？
需要と供給の関係に基づいてリアルタイムで変動する
「スポット価格」が割当てられたインスタンス
AWS Cloud
Availability Zone Availability Zone
55%
off
40%
off
59%
off
59%
off

57
スポットインスタンスとは？
需要と供給の関係に基づいてリアルタイムで変動する
「スポット価格」が割当てられたインスタンス
AWS Cloud
Availability Zone Availability Zone
55%
off
40%
off
59%
off
59%
off
• オンデマンドインスタンスや
リザーブドインスタンスの価格モデルを補完
• 時間の制約がなく、中断可能なタスクの
計算コストを大幅に削減

58
スポット価格と入札
スポット価格：
AZごとのEC2インスタンスの需要と供給により、AZごとに価格が変動
入札によるインスタンス利用
• 「入札額 >= スポット価格」なら指定したインスタンスが起動
• 「入札額 < スポット価格」となるとインスタンスがターミネートされる
$9で入札
$8で入札
$7で入札
ユーザA
ユーザB
ユーザC
$9で入札
$8で入札
$10で入札
ユーザA
ユーザB
ユーザC
スポット価格=$7.5 スポット価格=$8.5

59
スポットリクエストとインスタンス
スポットリクエスト：入札条件を指定したインスタンス起動要求
• 最大で”払っても良い”金額(実際の課金はスポット価格)
• インスタンスタイプ等
インスタンスの起動と終了
• 起動のタイミング：
• スポットリクエストの条件が満たされた時点
（オンデマンドやリザーブドはリクエスト後すぐ）
• 終了のタイミング：
• ユーザが終了命令を出した時点
• スポット価格がスポットリクエストで指定した価格を上回った時点
課金について
• インスタンス起動時から1時間毎にスポット価格にて課金
• インスタンスが強制終了された場合、1時間未満の時間に対しては課金されない

60
スポットリクエストと課金
入札額>スポット価格
となったので
インスタンス起動
単価
時間
入札額＜スポット価格
となったので
インスタンス終了
入札額 > スポット価格
となったので
インスタンス起動
スポットリクエスト投入
1h 1h 1h
<1h
スポット価格
入札額
課金額
強制終了時の
1時間未満の
利用分は非課金

61
時間の制約がなく、
中断しても支障のない
タスクを省コストで
代表的なユースケース
複雑な解析や
シミュレーションビックデータ解析
金融モデリングや
経済分析
地理空間
情報の解析
メディア
プロセッシング科学演算
Webクローリング開発や検証

62
時間の制約がなく、
中断しても支障のない
タスクを省コストで
顧客事例

63
顧客事例（抜粋）
ビックデータ解析
メディアプロセッシング
300万/日の”チェックイン”のデータを解析するためにElastic
Map Reduceを使用する中で、スポットインスタンスを活用
毎日たまるインターネットサービスのログを解析する中でスポッ
トインスタンスを活用し、50%のコスト削減を実現
広告メール等、画像を多用したEメールが各種クライアントでど
う表示されるか解析するサービスでスポットインスタンスを活用
し、57%のコスト削減を実現
Webクローリング
オンライン上のやり取りを観測して企業のイメージ調査を助ける
サービスにてスポットインスタンスを活用し、66%のコスト削減

64
Elastic MapReduce (EMR)に
スポットインスタンス
EMR = AWS上のマネージドHadoopサービス
利用シナリオ: ジョブのランニングコストを抑えたい
• オンデマンドのm2.xlarge 4ノードで開始
• 処理の高速化のためスポットインスタンスで5ノード追加
4ノードで
起動
Spot
5ノード
追加
Job Flow
残り時間
14時間
残り時間
Job Flow
7時間
スポットなしのコスト
4 instances *14 hrs * $0.50 = $28
スポットありのコスト
4 instances *7 hrs * $0.50 = $13 +
5 instances * 7 hrs * $0.25 = $8.75
Total = $21.75
時間の削減効果: 50%
コスト削減効果: ~22%
参考：AWSマイスターシリーズ EMR編
http://slidesha.re/GZ6kmf

65
EMR+Spotの使いどころ
ユースケース
Master Instance
Group
Core Instance
Group
Task Instance
Group
長時間稼働の
ジョブフローの高速化オンデマンドオンデマンド Spot
低コストで
実行したいジョブ Spot Spot Spot
クリティカルデータを
扱うジョブオンデマンドオンデマンド Spot
アプリケーションの
テスト Spot Spot Spot

66
Autoscalingにスポットインスタンス
Autoscaling = 負荷に合わせて動的にインスタンスを
水平スケールさせるAWSの機能
Autoscalingのローンチコンフィグを作成時に”—
spot-price”オプションを設定
> as-create-launch-config spotlc-5cents --image-id ami-XXXXXX
--instance-type m1.small --spot-price "0.05"
インスタンスがTerminateされても
Desired Capacityを満たすよう継続的
に入札が行われる
スポット価格が入札額を上回っている場
合はDesired Capacityを満たせない
Scale Outパターン
http://aws.clouddesignpattern.org
参考：AWSマイスターシリーズ CloudWatch & Auto Scaling編
http://slidesha.re/17DSmC2

67
日本での最新お客様事例

68
日本でのお客様事例(PIXTA様)
AWS Cloud Strage Day(2013/9/13)：PIXTA様の講演資料より抜粋
http://csd.awseventsjapan.com/docs/B02-pixta.pdf
SQSと組み合わせて、画像変換でのワーカーとして
Spotをご利用

69
日本でのお客様事例(HDE様)
SQSと組み合わせて、解析/インデックスでのワーカー
としてSpotをご利用
AWS Cloud Strage Day(2013/9/13)：HDE様の講演資料より抜粋
http://csd.awseventsjapan.com/docs/B03-HDE.pdf

70
大規模Webサイトでの活用事例
Webサーバのインスタンス利用状況
Auto Scale採用によるインスタンス数の効率化
Auto Scale採用によるランニングコスト
用途に合わせた価格モデル採用によるコスト削減

71
アンチパターン
停止が許されないインスタンスでの利用
• DBやファイルサーバ等
遅延が許されないタスクでの利用
• スポットリクエストは満たされるとは限らない
止まってはいけないサービスを少数のインスタンスで
実行している場合
• 数台のインスタンスで運用される小さめのWebサイト等
• インスタンス終了時のキャパシティへの影響が大きい

72
入札戦略
1. コスト最小型
• 最低価格で入札
• インスタンス停止にはアーキテクチャで対応
2. 価格履歴順応型
• 直近の価格を観測してそれより少し高い額で入札
• オンデマンド価格より低く設定した閾値以上は入札しない
3. オンデマンドに比べて節約型
• オンデマンドの価格付近に入札
• オンデマンドより高くなったらオンデマンドに切り替え
4. 割り込みリスク最小型
• オンデマンドよりも高く入札
課金額増大リスク  小
インスタンス終了リスク  大
課金額増大リスク  大
インスタンス終了リスク  小

73
入札戦略：コスト最小型
最低価格で入札
アプリケーション側の工夫でインスタンス停止に対応
• 例：ジョブ管理をインスタンス外のキューやDBにて行い、新
たに起動したインスタンスがジョブを引き継ぐ、など
処理時間よりもコストを重視する場合に
再開後にジョブ
を継続
1時間毎の課金スロット
のうち、Terminateさ
れたスロットは課金さ
れない

74
入札戦略：価格履歴順応型
直近の価格を観測してそれより少し高い額で入札
オンデマンド価格より低く設定した閾値以上は入札し
ない
SDKやCLIを利用した自動化で実現
価格履歴から
決定する入札額
オンデマンドの
価格より
低く設定した閾値
Vimeoは
この戦略で月に
よっては50%の
コスト節減を実現
（参考資料）

75
入札戦略：オンデマンドに比べて節約型
オンデマンドの価格付近に入札
オンデマンドより高くなったらオンデマンドに切り替え
• システムのキャパシティを維持しつつコストを節約
緑で示した部分が
オンデマンドに
比べた節約分に相当
オンデマンド価格。
ここを超えたら
オンデマンドで起動

76
入札戦略：割り込みリスク最小型
オンデマンドよりも高く入札
• 課金額がオンデマンドを超えるリスクを取りつつ
• 平均的にはコストを節約
• インスタンスは高い確率で継続稼働
(スポット入札額には上限があります)
http://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/using-spot-limits.html
一時的に
オンデマンドを
超える課金も平均的には
大きくコスト
を節約
Litmusは
この戦略で57%の
コスト節減を実現

77
まとめ

78
用途に合わせて選べる
AWSのご利用オプション
• 初期費用ゼロ・コミットなし・時間課金
リザーブド・インスタンス(オプション)
• 予約金の支払いで、時間単価の割引・キャパシティの予約
• 年間を通して大幅な費用削減が可能
スポット・インスタンス(オプション)
• スポット価格（需要と供給によりリアルタイムに変動）で課金
• 最大で払ってもいい額を決定して「入札」
• 「入札額 >= スポット価格」インスタンスが利用可
• 「入札額＜スポット価格」インスタンスがターミネート

79
オンデマンド・インスタンスの使いどころ
1年間のうち、40%未満しか使わない場合
＊m3.largeインスタンスの場合
インスタンスファミリーにより異なる(詳細は後述)
一時的/一定期間必要なインスタンス
• ピーク対応で増減するサーバ
• キャンペーンサイト
• 開発検証サーバ(スポットも検討)…etc
それ以外は、リザーブド・インスタンスも検討ください

80
オンデマンド以外オプションの用途
• 年間通して多くの時間起動しているインスタンス
• 常時稼動のDBサーバ
• 最低限必要なWeb/APサーバ等
• 時間の制約がなく、中断しても支障のないタスク
を実行するインスタンス
• Webクローラ
• 分散処理のタスクノード等
用途に合わせたオプションの利用でコストの最適化を！

81

82
Appendix:
参考資料

83
Appendix
参考資料
• サービス別リザーブドインスタンス価格表
• EC2
– http://aws.amazon.com/jp/ec2/reserved-instances/
• RDS
– http://aws.amazon.com/jp/rds/reserved-instances/
• ElastiCache
– http://aws.amazon.com/jp/elasticache/reserved-cache-
nodes/
• スポットインスタンス
• http://aws.amazon.com/jp/ec2/spot-instances/
• AWSマイスターシリーズ Reloaded AWS Billing編
• http://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/
awsaws-billing

84
Appendix:
リザーブド・インスタンスの購入方法

85
RIの購入方法
AWS Management Consoleにて購入
デフォルトでは月間20インスタンスまで購入可能
[制限増加申請フォーム] http://aws.amazon.com/jp/contact-us/reserved-instances-limit-request/

86
RIの購入方法
Purchase Reserved Instancesを選択

87
RIの購入方法
条件を選択して検索

88
条件に合うRIをカートに追加し購入
Sellerが「AWS」のものが、AWSが販売しているRIです。
Sellerが「3rd Party」のものは、AWS以外が販売しているRIです。
RIの購入方法
予約金時間単価
予約金含む
時間単価

89
RI権利を売買できます
(米国の銀行口座必要)
RI Marketplace
→使わなくなったRIの権利を売買できる！
ただし売却には米国の銀行口座が必要

90
Appendix:
スポット・インスタンスの利用方法

91
～AWSコンソールから

92
Request Spot Instancesにてリクエストを作
成
価格の履歴も確認できる

93
AMI選択後、各種パラメータを設定してスポットリクエストを作成
現在の
スポット価格
入札額
ローンチグループを設定（任意）
ローンチグループを指定されたイ
ンスタンスは、同一グループ内の
全スポットリクエストが満たされ
た時にのみ起動する。クラスタの
構成等で有用
AZグループを設定（任意）
AZグループを指定されたインスタン
スは単一のAZでグループ内の全ス
ポットリクエストが満たされる場合
にのみ起動する
※AZグループ、ローンチグループ等を指定すると
無指定に比べてリクエストが満たされる可能性は下がる
リクエストの有効期
間を指定（任意）
インスタンスが
Terminateされた後に再
入札するか否か

94
インスタンスタ
イプを選択
OSタイプ
を選択
Pricing Historyの確認

95
スポット
リクエストの
ライフサイクル
開発者向けドキュメント
より
http://docs.aws.amazo
n.com/AWSEC2/latest/
UserGuide/using-spot-
instances-bid-
status.html

96
スポットリクエストの状態確認

97
～コマンドラインから
Task CLI
スポット価格の履歴を取得 ec2 describe-spot-price-history
スポットリクエストの一覧を取得 ec2 describe-spot-instance-requests
スポットインスタンスの入札をリクエスト ec2 request-spot-instances
スポットインスタンスの入札をキャンセル ec2 cancel-spot-instance-requests
aws ec2 request-spot-instances
[--dry-run | --no-dry-run]
--spot-price <value>
[--instance-count <value>]
[--type <value>]
[--valid-from <value>]
[--valid-until <value>]
[--launch-group <value>]
[--availability-zone-group <value>]
[--launch-specification <value>]

98
～各種プログラミング言語から
Task API
スポット価格の履歴を取得 DescribeSpotPriceHistory
スポットリクエストの一覧を取得 DescribeSpotInstanceRequests
スポットインスタンスの入札をリクエスト RequestSpotInstances
スポットインスタンスの入札をキャンセル CancelSpotInstanceRequests
// AmazonEC2Client オブジェクトを作成
AmazonEC2 ec2 = new AmazonEC2Client();
// スポットリクエストを初期化
RequestSpotInstancesRequest requestRequest
= new RequestSpotInstancesRequest();
// 入札額を$0.03に設定
requestRequest.setSpotPrice("0.03");
… 中略 ….
// RequestSpotInstance APIを呼ぶ
RequestSpotInstancesResult requestResult
= ec2.requestSpotInstances(requestRequest);
Javaの例：

99

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