More Related Content
More from Amazon Web Services Japan (20)
[更新版あり Descriptionを参照ください] AWS Black Belt Online Seminar Amazon Elastic Block Store (EBS)
- 1. 1
【AWS Black Belt Online Seminar】
Amazon Elastic Block Store(EBS)
2017/6/2 Updated
アマゾンウェブサービスジャパン株式会社
ソリューションアーキテクト 小林正人
- 12. 12
Amazon Elastic Block Store(EBS)
• EC2インスタンスにアタッチして使用するブロ
ックレベルのストレージサービス
• OSやアプリケーション、データの置き場所など
様々な用途で利用される
• Snapshot機能によるS3へのバックアップや、
ディスクの暗号化機能を提供
• 99.999%の可用性を備えるように設計されて
いる
EC2
EBS
※製品紹介ページ:http://aws.amazon.com/jp/ebs/details/
- 16. 16
EBSのボリュームタイプの整理(SSDタイプ)
ボリュームタイプ 汎用SSD(gp2)
- General Purpose SSD
プロビジョンドIOPS(io1)
- Provisioned IOPS(SSD)
ユースケース • システムブートボリューム
• 仮想デスクトップ
• 小~中規模のデータベース
• 開発環境や検証環境用
• 汎用SSDでは処理しきれない高いIO性能
を要求するアプリケーション
• 10,000IOPSや160MB/sを超える性能を
要するワークロード
• 大規模なデータベース
ボリュームサイズ • 1GBから16TBまで • 4GBから16TBまで
IOPS • 1GBあたり3IOPSのベースラインパフォ
ーマンス
• ベースラインパフォーマンスが
3,000IOPS以下の場合、3,000IOPSま
でバーストが可能
• 最低100IOPS、最大10,000IOPS
• 必要なIOPS値を指定可能
• 容量(GB)あたり50IOPSを指定できる
• 最大20,000IOPS
スループット • 最低128MB/秒(170GB以下)から
最大160MB/秒(214GB以上)まで
• 最大320MB/秒(1280IOPS以上のとき)
※1IOPSあたり256KB/sを利用可能
- 17. 17
EBSのボリュームタイプの整理(HDDタイプ)
ボリュームタイプ スループット最適化HDD(st1)
- Throughput Optimized HDD
コールドHDD(sc1)
- ColdHDD
ユースケース • EMR
• データウェアハウス
• 大規模なETL処理
• 大規模なログ分析
※起動ボリュームには利用できない
• ログデータ保管
• バックアップ
• アーカイブ
※起動ボリュームには利用できない
ボリュームサイズ • 500GBから16TBまで • 500GBから16TBまで
IOPS • 最大500IOPS • 最大250IOPS
スループット • ベース値:1TBあたり40MB/s
• バースト値:1TBあたり250MB/s
• バーストクレジット上限:1TB/1TB
• 最大500MB/s
• ベース値:1TBあたり12MB/s
• バースト値:1TBあたり80MB/s
• バーストクレジット上限:1TB/1TB
• 最大250MB/s
- 22. 22
EBSのボリュームタイプの整理(SSDタイプ)
ボリュームタイプ 汎用SSD(gp2)
- General Purpose SSD
プロビジョンドIOPS(io1)
- Provisioned IOPS(SSD)
ユースケース • システムブートボリューム
• 仮想デスクトップ
• 小~中規模のデータベース
• 開発環境や検証環境用
• 汎用SSDでは処理しきれない高いIO性能
を要求するアプリケーション
• 10,000IOPSや160MB/sを超える性能を
要するワークロード
• 大規模なデータベース
ボリュームサイズ • 1GBから16TBまで • 4GBから16TBまで
IOPS • 1GBあたり3IOPSのベースラインパフォ
ーマンス
• ベースラインパフォーマンスが
3,000IOPS以下の場合、3,000IOPSま
でバーストが可能
• 最低100IOPS、最大10,000IOPS
• 必要なIOPS値を指定可能
• 容量(GB)あたり50IOPSを指定できる
• 最大20,000IOPS
スループット • 最低128MB/秒(170GB以下)から
最大160MB/秒(214GB以上)まで
• 最大320MB/秒(1280IOPS以上のとき)
※1IOPSあたり256KB/sを利用可能
- 23. 23
汎用SSD – gp2
• デフォルトのボリュームタイプで費用対効果が高い。一時的に
I/O性能を3,000IOPSまで引き上げるバースト機能を備える
• 仕様
– 容量:
1GBから16TBまで、1GB単位で指定可能
– IOPS:
ベースパフォーマンスは最小100IOPS、最大10,000IOPS。容量に応
じて3IOPS/GBの比率で変化する。容量が1,000GB未満の場合は一定
時間3,000IOPSまで性能を引き上げるバーストを利用できる
– スループット:
128MB/秒(170GB以下)から160MB/秒(214GB以上)
- 28. 28
IOPS I/O Credit
残高
初期状態で
I/O Credit残高は
5,400,000
I/O Creditが残っ
ている間はバー
スト。3000IOPS
出る
バースト中はI/O
Creditの残高を取
り崩す形となる
残高が0になると
バーストは終了
残高が0になるとI/O
性能もベースパフォ
ーマンスに戻る
I/O負荷がベースパフ
ォーマンスを下回る
とCreditが貯金される
再び高負荷が発生す
ると、I/O Creditの残
高に応じてバースト
分
ベースパフォーマンス
(gp2 500GB時)
汎用SSD – バーストの継続時間
- 30. 30
プロビジョンドIOPS(SSD) – io1
• 最もパフォーマンスの高いタイプ。1年間のうち99.9%の時間に
ついて、指定したIOPS値の±10%の範囲の性能を発揮する
• 仕様
– 容量:
4GBから16TBまで、1GB単位で指定可能
– IOPS:
1GBあたり50IOPSを上限として希望するIOPS値を指定する
最大20,000IOPSまで(20,000IOPS指定時は最低400GBが必要)
– スループット:
最大320MB/秒(1280IOPS以上時)
– CloudWatchの詳細モニタリング機能がデフォルトでON
- 34. 34
EBSのボリュームタイプの整理(HDDタイプ)
ボリュームタイプ スループット最適化HDD(st1)
- Throughput Optimized HDD
コールドHDD(sc1)
- ColdHDD
ユースケース • EMR
• データウェアハウス
• 大規模なETL処理
• 大規模なログ分析
※起動ボリュームには利用できない
• ログデータ保管
• バックアップ
• アーカイブ
※起動ボリュームには利用できない
ボリュームサイズ • 500GBから16TBまで • 500GBから16TBまで
IOPS • 最大500IOPS • 最大250IOPS
スループット • ベース値:1TBあたり40MB/s
• バースト値:1TBあたり250MB/s
• バーストクレジット上限:1TB/1TB
• 最大500MB/s
• ベース値:1TBあたり12MB/s
• バースト値:1TBあたり80MB/s
• バーストクレジット上限:1TB/1TB
• 最大250MB/s
- 35. 35
スループット最適化HDD – st1
• シーケンシャルアクセス時に高い性能を発揮するタイプ。高い
スループットを要求するビッグデータ処理に最適
• 仕様
– 容量:
500GBから16TBまで、1GB単位で指定可能
– IOPS:
最大500IOPS
– スループット:
容量1TBあたり40MB/sがベースパフォーマンス
1TBあたり250MB/sまで性能を引き上げるバーストが利用可能
スループットの上限値は500MB/sとなる
※snapshotの取得中はバーストが発生せず、ベースパフォーマンスとなる
- 36. 36
コールドHDD – sc1
• スループット最適化HDDと同様のユースケースで高性能が不要
な場合に。ログやバックアップのアーカイブ先としても
• 仕様
– 容量:
500GBから16TBまで、1GB単位で指定可能
– IOPS:
最大250IOPS
– スループット:
容量1TBあたり12MB/sがベースパフォーマンス
1TBあたり80MB/sまで性能を引き上げるバーストが利用可能
スループットの上限値は250MB/sとなる
※snapshotの取得中はバーストが発生せず、ベースパフォーマンスとなる
- 45. 45
マグネティック - Magnetic
• 最も古くから存在する磁気ディスクタイプ。汎用SSDの登場以
前はStandardという名称でデフォルトのボリュームタイプだっ
た。必要に応じて引き続き利用可能
• 仕様
– 容量:
1GBから1TBまで、1GB単位で指定可能
– IOPS:
平均100IOPSとなる設計で最大数百IOPSへバーストできる場合がある
– スループット:
40MB/秒~90MB/秒
– 唯一I/Oリクエスト回数による課金がある
- 50. 50
2. EBS側のI/O処理性能を改善する
• EBS側の実績IOPSを確認する
– CloudWatchのVolume Read/Write Opsを参照
– OSでEBSへのI/O命令回数を確認(iostatやperfmonなど)
• 上限に到達していればボリュームの変更を検討
– タイプを変更(マグネティック→汎用SSD, 汎用SSD→PIOPS)
– スペックを変更(汎用SSD:容量を増加, PIOPS:IOPS値を増加)
EC2 EBS
Magnetic
EC2 EBS
PIOPSDataData
増速!
- 51. 51
3. EBS側のスループットを改善する
• 個々のEBSボリュームのスループットを確認する
– CloudWatchのVolume Read/Write Bytesを参照
– OSでEBSボリュームへの総流量を確認(iostatやperfmonなど)
• 上限に到達していればボリュームの変更を検討
– タイプを変更(汎用SSD→PIOPS, PIOPS→スループット最適化)
– 汎用SSDやPIOPSからスループット最適化HDD,コールドHDDに変更す
る場合はアクセスパターンに注意
EC2 EBS
汎用SSD
Data
EC2 EBS
PIOPS
Data
増速!
- 70. 70
ボリュームのコスト例
• 1TBの汎用SSDを1ヶ月間利用した場合
– 容量分:0.12×1024=約122.9ドル(約13,500円)
• 1TBのPIOPSを5000IOPSで1ヶ月間利用した場合
– 容量分:0.142×1024=約145.4ドル(約16,000円)
– IOPS分:0.074×5000=370ドル(約40,700円)
– 合計:約516ドル(約56,900円)
• 1TBのマグネティックを8KB単位で一月に1TBアクセスした場合
– 容量分:0.08×1024=約81.9ドル(約9,000円)
– IOリクエスト分:0.08×約134 (※)=約10.7ドル(約1,200円)
– 合計:約92.6ドル(約10,200円)
(1ドル=110円換算)
※読み書きブロック数=1TB/8KB=134217728(約1億3千4百万リクエスト)
- 74. 74
参考資料
• Amazon Elastic Block Store(EBS)
http://aws.amazon.com/jp/ebs/
• ドキュメント:EBSの概要
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/AmazonEBS.html
• ドキュメント:EBS最適化インスタンス
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ebs-ec2-
config.html
• ドキュメント:EBS APIおよびコマンド概要
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ebs-api-cli-
overview.html
• ドキュメント:EC2インスタンスストア
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/InstanceStorage.
html