ビズリーチやラクスルなど数多くのスタートアップの創業に参画し、プロのリクルーターとして採用面から事業立ち上げを支えてきた河合聡一朗さんに、経営者の視点から見た採用のポイントについて伺いました。

1. スタートアップ創業者が全力で探すべきは、こんな人材【CXOの要件】
CTO
CMO
CFO
名の通った「凄いエンジニア」。
開発力に長けている人
エンジニア目線から経営会議で提言
し、技術と経営を紐づけて価値を発
揮できる人。また、自社に必要なエ
ンジニアチームを定義した上で創り
上げ、評価や育成までを担う
調達前後における、大規模なマーケ
ティング施策を実行できる人
調達資金の投資対効果の最大化に対
して、「あらゆるマーケティング観
点から売上アップに対して最適な手
法を選んで戦略を立案でき、その実
行の為の組織も創れる人」また、顧
客との接点に立ち、現場の声を自社
サービスに反映する転換部分を担う
VCや金融機関と交渉し、資金調達
ができる人
調達後の事業戦略の執行までリード
できる、COOやCHRO的なスキルを
兼ね備えた人。事業や組織に対して、
「どの領域に投資をしてレバレッジ
をかけるべきか」の設計を担う。経
営者と共に、B/Sの責任者
ありがちな認識 成長企業に必要な人材の要件 メモ（より具体的な成果）
サービスを拡張していく為の恒
常的なプロダクト改善を実現す
るために、経営/事業への利益イ
ンパクト/開発組織の構築などを
考慮しながらバランス良く実行
できることが求められる
金融出身CEOがCFO役を兼ねる
ケースも。特に投資の観点から、
事業モデルを実現する為に「中
長期で成長する組織設計やその
実行」と言う意味で、バックオ
フィス全体を見るケースが多い
CMOとして存在感を出すために
は、オンライン/オフラインを問
わず、自ら多様な手法を学び、
時には手法自体の開発も必要。
経営とマーケティングをどのよ
うに連動させ、利益を最大化す
るかの最終責任を担う
COO
CEOに続くナンバー2。
オペレーションの責任者。ビジネス
モデルによっては営業や企画系など
の実務の最終実行責任者。
CEOがビジョナリーとして攻め続け
るために、それ以外のあらゆる仕事
巻き取る人。CEOのタイプに合わせ、
柔軟に経営と現場をつなぐために必
要な実務の全体設計と実行を担う
CFO、CHROなど各領域担当の
経営陣が見つかるまで、CEOを
補佐し「守り」を担うことも。
一番のユーティリティプレイ
ヤー。バックグラウンドは様々
だがPLを設計できる事が必須