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仕様書作成のポイント_180814
- 3. このスライドが役に立つとき 3
「ワタシハ シヨウショ チョットデキル」
という人がいたら、
このスライドは必要ありません
「毎回、仕様書の書式が変わって安定しない」
「みんな… 仕様書… 書き方違う」
…っていう場合はスライド読み進めるといいことあるかも?
お
前
見
込
み
ア
リ
- 26. 仕様書の標準記載項目ルール 26
このスライドのポイント
大見出し 小見出し 内容
Confluenceで
自動化できる
仕様書タイトル 仕様書のタイトル
更新履歴 仕様書の更新履歴。日付・変更タイトルや変更した概要・変更者を記す ○
目次 仕様書の目次 ○
[機能名]とは 機能の概要を記載する
[機能名]の目的 どういった意図で機能を開発するかを記載する
[特徴ある機能]について 個別に書き記す機能がある場合に記載する
データ構造 データに関する内容を記載する。ほとんどの場合マスター(static)データ項目を記載する
[機能名]のデータ構造 各データの関係を図示する。一つの機能に単一のデータの場合はこの項目は必要ない
[機能名]のデータ 機能が必要とするデータ項目の名称・内容・カラム名を表組みで記載する
処理 機能が必要とする特筆すべき処理を記載する
[機能名]の処理 特筆すべき処理があれば必要に応じて記載
画面 機能が必要とする画面を網羅して記載する
[画面]の流れ 機能の画面遷移図・フロー図を記載する
[画面名]の画面 画面の詳細な内容を図表で記載する
備考 何か必要があれば記載する
標準的な記載項目を先に決めておいて、
フォーマットを作成しておくと追加時に仕様書作成時の負担が減る
- 27. 例:ミッション機能の仕様記載項目 27
大見出し 小見出し 内容
仕様書タイトル 【ミッション仕様(mission_spec)】
更新履歴
目次
[機能名]とは
・ミッションとは
・ミッションの「達成」の定義
[機能名]の目的 ・ミッションの目的
[特徴ある機能]について
・ミッションの分類
・ミッション報酬の付与
データ構造 【ミッションのデータ構造】
[機能名]のデータ構造 ・ミッションのデータ構造
[機能名]のデータ
・ミッションの基本データ(tbl_mission)
・ミッション達成条件のデータ(enum_achievement_type)
・ミッション補助遷移のデータ(enum_navigation)
・ミッションの標準説明データ(tbl_mission_text)
処理 【ミッションの処理】
[機能名]の処理
・ミッション達成の判定タイミング
・ミッションのリセットと進行状態の破棄
・ミッションのバッジ表示
画面 【ミッション画面】
[画面]の流れ
・ミッションの流れ
・ミッション画面のタブ自動遷移の流れ
[画面名]の画面
・進行中ミッション画面
・完了済みミッション画面
・プレゼントボックス格納案内ポップアップ
・アイテム詳細ポップアップ
備考
- 28. 仕様書作成の最初に決めるルール 28
このスライドのポイント
決定事項 決定事項詳細 ルール例 決定者
テキストルール 文章の長さ 進捗管理担当
丁寧語の扱い 進捗管理担当
句読点
文末に句点(。)は使用しない。文中であれば使用する
※仕様書内のテキストルールのみ適用。ゲームテキストには適用しない
進捗管理担当
文語体の記載
・「もの」「こと」を避ける
・「~を行う」「~をする」を避ける
・「~として」の使用は注意する
・「~ようなとして」の使用は注意する
※ただし日本語自体が難しいので心がける程度でいい
進捗管理担当
仕様書全体の目次 進捗管理担当
世界観用語 コンテンツディレクター
システム用語 担当企画者
仕様書タイトル
あらかじめ仕様書に英語のタイトルを策定して、リストを作成する
・ホーム仕様は「home_spec」
・ホームで表示するキャラクター仕様は「home_character_spec」
・ログインボーナス仕様は「login_bonus_spec」
進捗管理担当
画面の付番
・トップ画面の付番「_top」
・リスト画面の付番「_list」
・ポップアップの付番「_pop」
・アラートポップアップの付番「_alert」
※余裕があれば最初に策定しておくくらいの優先度
進捗管理担当
- 30. 例:ミッション機能のデータ 30
カラム項目 内容 カラム名
ミッションID ミッションのID。自動インクリメントではなく、手動で記載 mission_id
ミッションカテゴリ
ミッションのカテゴリは以下の通り指定する
1:デイリーミッション 2:ウィークリーミッション 3:メインミッション
4:イベントミッション 5:初心者ミッション
mission_category
ミッション名 プレイヤーが見ることのできるミッションの名称を記載
曜日
ミッションカテゴリがデイリーミッション時に以下の通り指定する
ALL:すべての曜日 SUN:日曜日 MON:月曜日 TUE:火曜日
WED:水曜日 THU:木曜日 FRI:金曜日 SAT:土曜日
week
表示優先順位 表示の優先順位を規定する。数字が若い順に並び替える mission_order
ミッション説明
プレイヤーが見ることのできるミッションの説明を記載
ミッションの説明は個別に記載できるが、
入力をしない場合はミッション達成条件に基づいて定形文章が表示される
mission_description
ミッション発生条件 ミッションが発生する条件のミッションIDを指定する unlock_mission_id
ナビゲーション遷移 ミッション補助遷移を指定する navi_type
ナビゲーション値 ナビゲーション遷移によって指定する値が変わる(内容は「ナビゲーション遷移コンテンツの指定」のデータを参照) navi_value
開始日時 当該ミッションが開始する時刻をyyyy/mm/dd hh:mm:ssで指定する start_date
終了日時 当該ミッションが終了する時刻をyyyy/mm/dd hh:mm:ssで指定する end_date
達成条件 ミッション達成条件を指定する(内容は「ミッション達成条件」のデータを参照) mission_type
達成条件値1 上の達成条件によって指定する値が変わる(内容は「ミッション達成条件」のデータを参照) mission_type_value1
達成条件値2 上の達成条件によって指定する値が変わる(内容は「ミッション達成条件」のデータを参照) mission_type_value2
付与物タイプ
報酬の種類を以下の通り指定する
ITEM:アイテム / CHARA:キャラクター / WEAPON:武器 / GOLD:ゲーム内通貨 / COIN:課金通過
reward_type
付与物ID 付与するアイテム/キャラクター/武器のIDを指定する ※付与は1種類とする reward_id
付与物数 付与する数量を記載 amount
- 31. 画面遷移仕様のポイント 31
フロー図の最低限ルール
左上から右下に流れる。逆流は例外として行うこともあり
条件分岐はダイヤ形。YESは下/NOは左右どちらか。1つの条件から2つ以上に分岐しない
画面・システム処理・プレイヤー操作・別機能呼び出しはフロー要素図形を分けておく
画面・ポップアップ・警告ポップアップは色を分けておく(作業見積もり時に負担が減る)
遷移元の操作や画面を記載しておく(プログラム実装者の負担が減る)
このスライドのポイント
フロー図は独自の記載ルールをつくる
ただし、基本的なルールはJIS企画のフローチャートに沿う
面倒でも愚直に作成
- 32. 例:ミッション機能の画面遷移 32
判例
画面 ポップアップ 警告ポップアップ SDK利用
ホーム画面から
デイリーミッション
メインミッション
ウィークリーミッション
イベントミッション
進行中ミッション
デイリーミッション
メインミッション
ウィークリーミッション
イベントミッション
完了済みミッション
報酬受取/一括報酬受取 アイテム詳細 ナビゲーション
所持枠を超えた
報酬がある
プレゼントボックス格納案内 アイテム詳細 指定画面へ
NO
YES
左上から右下に流れる
逆流は例外として
行うこともあり
遷移元を記載する
条件分岐はダイヤ型
YESは下。NOは左右
1つの条件から
2つ以上に分岐しない
画面とポップアップは
色を分ける
プレイヤー操作は
点線角丸四角形
別機能への遷移は
専用の図形で作成
画面をまとめるなど
見えやすいように
工夫を行う
完了処理
ゲームの処理は
点線四角形
システム処理は
点線四角形
- 33. 画面仕様のポイント 33
基本的な書き方
【画面図】
画面図のワイヤーフレームを描画する
要素の名前と番号を記載する
ボタンはボタンとわかるように角丸四角形などで、
ラベルはラベルとわかるように四角形などでの、ルールを決める
色味はグラフィック作成時に意識させないように平坦な色を使用
【要素説明】
画面外に表組みで記載する
このスライドのポイント
「後から編集しやすい」「読みやすい」を両立したルールを作る
番号 パーツ 備考 処理
画面図対応
番号を記載
パーツ名を記載 注意点や表示文言を記載 ボタン押下時の処理を記載
戻 ミッション
デイリー ウィークリー メイン
?
ステージをクリアしよう
報酬
アイコン
50/999
挑戦する
1 2 3
4
5 NEW!
6
7
8
9
10
- 34. 画面仕様を作るツール 34
このスライドのポイント
サービス・ソフト名 長所・短所
Microsoft PowerPoint
ツールとしてこなれていて、使用者が多い
使うならOfficeOnlineよりも、インストール型がいいかも(個人的趣向)
confluenceが仕様書作成基本ツールだと相性が悪いが、図内の細かい操作はしやすい
cacoo
Web上でフローチャートやワイヤーフレームが作成できる
Confluence Serverプラグインを使用してConfluenceに図を挿入できる
Lucidchart
Web上でフローチャートやワイヤーフレームが作成できる(フローチャートメイン)
Lucidchart Confluence OnPremで直接confluenceで図を作成・修正できる
Gliffy Diagram
Web上でフローチャートやワイヤーフレームが作成できる
Gliffy Diagrams for Confluence アドオンでConfluenceに図を挿入できる
オンライン作図ツールを駆使すると便利
レガシーにいくならPowerPointもあり
オンライン作図ツールはPowerPointになれた人だと使いづらいところがあるかも
- 35. 例:進行中ミッションの画面 35
番号 パーツ 備考 処理
1 戻るボタン 戻るアイコン 押下すると、直前画面に遷移する
- AndroidBackキー - 押下すると、直前画面に遷移する
2 タイトル 文言「ミッション」
3 ヘルプボタン ヘルプボタン
押下すると、ヘルプ画面を表示
→ ヘルプ/問い合わせ(help_spec)を参照
4 ミッションタブ
タブ形式
文言「デイリー」「ウィークリー」「メイン」
選択されて画面が表示されているボタンは不活性
状態
押下すると、下部ミッションのリストに押下
した内容を表示する(表示切り替え)
5 ミッション名 指定されたミッション名を表示
6 報酬アイコン 付与物のアイコンを表示
7 進行数
ミッションの進行を分数で表示
母数が4桁を超えた時は表示しない
8 進行ゲージ ミッションの進行をゲージで表示
9 新規バッジ
新規ミッションに「NEW」バッジを表示
→既読処理(unread_spec)を参照
10 ナビボタン
文言「挑戦する」
未達成でかつ、ナビゲーションが設定されている
ときのみ表示
押下すると、ミッション補助遷移で指定され
た画面に遷移する
11 報酬受取ボタン
文言「報酬受取」
達成済みでかつ報酬未受取りの場合のみ表示
押下すると、報酬を受け取り、当該ミッショ
ンの完了処理を行う
12
一括報酬
受取ボタン
文言「報酬受取」
報酬受取ミッションがない場合は不活性表示
「デイリー」が表示されている場合はデイリーの
み対象とする
押下すると、一括で報酬を受取、該当ミッ
ションの完了処理を行う
13 スクロールバー スクロールバーを表示
ヘッダー
戻 ミッション
デイリー ウィークリー メイン
?
ステージをクリアしよう
報酬
アイコン
50/999
挑戦する
1 2
3
4
5 NEW!
6
7
8
9
10
フッター
報酬受取
一括報酬受取
11
12
13
- 36. 【番外編】confluenceの便利な機能 36
基本的な機能
エディタ: 基本的なWYSIWYGエディタ。大体のものは揃ってる
日付挿入: 「//」を入力するとカレンダーが表示。マウス操作で日付挿入
リンク挿入: 同じconfluenceスペース内のURLを貼り付けると、ページ名に修正してくれる
チェックボックス: WYSIWYGエディタに標準付属。チェック項目が簡単に作成可能
使いやすい標準マクロ
●「展開」&「目次」、「展開」&「履歴の変更」で仕様書上部のフォーマットを作成
●「デッキ」「カード」を組み合わせると、タブ形式でページを表示
●「抜粋」「抜粋を含める」でページ内の一部を他ページに転記
※ただし、抜粋箇所は1ページに1つのみ
●ステータスラベルで個別の進捗管理
●子ページの表示でダッシュボード整理