More Related Content Similar to 失敗から学ぶデスクトップ仮想化導入の秘訣 (20) More from Citrix Systems Japan (17) 失敗から学ぶデスクトップ仮想化導入の秘訣2. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 2
1212/PDF www.citrix.co.jp
目次
1. 急成長を続けるデスクトップ仮想化市場の実態 .................................... 3
2. デスクトップ仮想化 初期投資 23 万円に対し 70 万円の効果 ................ 5
3. 導入を阻害するコスト問題を解決する................................................... 6
4. 全てのユーザーに最適なデスクトップ配信を実現するシトリックス..... 8
5. プロジェクトの成功には、アセスメントによる現状把握が重要.......... 12
6. 導入を妨げるもう一つの課題、アプリケーションの互換性評価.......... 13
7. まとめ.................................................................................................. 16
8. シトリックス製品、サービス情報........................................................ 17
9. 関連資料、Web セミナー..................................................................... 17
3. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 3
1212/PDF www.citrix.co.jp
デスクトップ仮想化は、企業にとって、さまざまな経営課題を解決するソ
リューションとして大きな注目を浴びています。デスクトップ仮想化を導入す
る目的は、企業によって異なります。データをクライアント側に保持せずに画
面イメージのみを配信するデスクトップ仮想化技術は、情報漏洩やセキュリ
ティ対策、内部統制に有効です。また、デスクトップ管理コストの削減、パン
デミック対策、2011 年に発生した東日本大震災により、加速した事業継続や
災害対策、多様化するワークスタイルへの対応など多くの課題を解決します。
しかし、その一方でデスクトップ仮想化に関して失敗プロジェクトや投資対効
果が見えないという声が多く聞かれるようになったのも事実です。
本書では、デスクトップ仮想化の導入プロジェクトを成功に導くための指針を
詳しくご紹介します。
1. 急成長を続けるデスクトップ仮想化市場の実態
デスクトップの仮想化は、企業マネジメントを変革する上で重要な手段になります。しかしそ
の一方で、企業 IT システムの形態を大きく変化させることになるため、それなりの投資も必要
なのは言うまでもありません。従来型のクライアント PC から仮想デスクトップへと移行するに
は、これまで PC 上で行っていた処理をサーバー側で行うため、サーバー、ストレージ、ネット
ワーク構成の見直しや追加投資が必要になります。さらに運用管理やヘルプデスク体制も見直す
必要もでてくるのです。
それにもかかわらず、デスクトップ仮想化の導入を予定している企業は増え続けており、そ
の市場も着実に伸びています。
IDC Japan の「国内クライアント仮想化市場 2012 年上半期の分析と 2012 年~2016 年の予
測アップデート(J12170106, 2012 年 11 月)」によれば、2011 年の法人向けクライアント端末の
仮想化導入率は 16.6%でした。そして、2016 年には 40.4%に達すると予測しています。また国
内のクライアント仮想化ソフトウェアの出荷ライセンス数も、2011 年の 94 万 2,318 ライセンス
に対し、2016 年には 227 万 2,344 ライセンスに達する見込みです。このように、出荷ライセン
ス数は 5 年間で 3 倍以上、企業における仮想化導入率も 4 割以上に達すると予測されているの
です。
なぜこれだけの伸びを見せているのか。その理由について IDC Japan では「エンドユーザー
4. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 4
1212/PDF www.citrix.co.jp
環境のビジネス課題を解決する戦略的 IT 投資として期待されている」からであると指摘してい
ます。さらに別の調査資料では「デスクトップ仮想化が極めて高い投資効果が得られる」点を明
らかにしています。
図 1 急成長するデスクトップ仮想化市場
IDC Japan の「国内クライアント仮想化市場 2012 年上半期の分析と 2012 年~2016 年の予測アップデー
ト(J12170106, 2012 年 11 月)」
5. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 5
1212/PDF www.citrix.co.jp
2. デスクトップ仮想化 初期投資 23 万円に対し 70 万円の効果
IDC Japan の「2013 年 国内クライアント仮想化市場 ROI 分析調査」(J13190101)」レポー
トによると、クライアント仮想化製品の平均 ROI は全社導入と部分導入と試験導入を合わせた
クライアント仮想化製品平均の ROI は 359.0%、投資の回収期間は 11.6 ヵ月となっています。
これはクライアント仮想化製品を使用することによって、投資に対して約 3 倍以上の効果が得
られ、およそ 1 年弱で投資コストを回収可能なことを意味します。
具体的な金額は、「全社導入+部分導入+試験導入」の初期投資額、年次投資額、ベネフィッ
トはそれぞれ 1 人当たり 23 万 7,773 円、4 万 3,790 円、70 万 5,412 円です。ベネフィットには、
ダウンタイムや各種メンテナンスなどによって生じる機会損失に伴うコストの軽減、ビジネスリ
スクの軽減、生産性の向上などが含まれます。クライアント仮想化製品の導入によって、エンド
ユーザー、IT 管理者および IT スタッフ、企業全体でそれぞれ 36.9%、36.5%、36.3%の効果の
改善率が見られました。
図 2 IDC によるデスクトップ仮想化の ROI 分析
6. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 6
1212/PDF www.citrix.co.jp
3. 導入を阻害するコスト問題を解決する
デスクトップ仮想化ソリューションが自社の課題を解決すると理解しても、いざ導入コストを
見積もると多くの企業で金額にためらうと言われています。その根本的な原因として、すべての
「デスクトップ仮想化 = VDI」という間違った認識があります。VDI は、個人一人一人に環境を
提供する事によりデスクトップ仮想化を実現する手法として高価になりがちです。そして、デス
クトップ仮想化の実現には VDI 以外にも多くの方法が存在し、企業ニーズを汲み取り適材適所
でデスクトップ仮想化を実現すれば最適な価格で導入が可能になるのです。また、逆に言うと
ユーザーニーズを汲み取らずに、誤った配信方法を選択するとプロジェクトが失敗に陥る可能性
があることを注意する必要があります。
私たちが自宅などでデスクトップ PC を導入するときには、使いやすさや実現したい事を優先
的に考えます。スペックだけを評価して導入するわけではないのです。つまり、サーバー仮想化
プロジェクトと異なりデスクトップ仮想化プロジェクトはユーザー主導で進めるべきであり、い
きなりサイジングから入ると失敗するのです。そのためにユーザーのニーズや課題を深く理解す
るアセスメントが重要になってくるのです。
ユーザーのニーズや課題は多岐にわたります。OS やアプリケーションの管理性、メンテナン
スコスト、セキュリティ対策、事業継続、パフォーマンス、ワークスタイル多様化、BYOD、グ
リーン IT などがあげられるでしょう。
さらにユーザー単位で検討すると、企業にはさまざまな職種の方々によってビジネスが遂行さ
れています。経営層は外出先でもスマートフォンを活用してビジネス判断を行います。当然、扱
うデータはセキュアである必要があります。コールセンター要員はタスクワークをこなします。
営業はノート PC や iPad などを持ち歩き在庫チェックや見積もり、報告書などを実現するでしょ
う。管理部門は、財務会計パッケージなどの社内特定アプリケーションを利用した定型業務をこ
なします。設計業務やデザイナー、データアナリストなどのナレッジワーカーは高度なアプリ
ケーションを利用します。在宅勤務者は、社内システムを利用する場合もあるでしょう。
7. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 7
1212/PDF www.citrix.co.jp
図 3 ユーザーごとに異なる要件と配信方法の考え方(例)
ユーザータイプ デスクトップ要件
モバイル
性
アプリと
データの
自律性
デスクトップ配
信の選択肢
経営層
(経営者、役員)
タブレットやスマートフォ
ンで必要な経営情報へセ
キュアにアクセスし迅速な
意思決定を支援
高い 低い
・ VDI
・ サーバー共有
デスクトップ
モバイルワーカー
(営業、保険外交員、MR など)
タブレット端末、ノート PC
で客先での営業活動や営業
報告を効率化
高い 高い
・ VDI
・ クライアント
ハ イ パ ー バ イ
ザー
・リモート PC
タスクワーカー
(銀行窓口、コールセンターなど)
シンクライアント端末で特
定のアプリケーションを仮
想化して利用
低い 低い
・サーバー共有
デスクトップ
ナレッジワーカー
(研究開発、マーケティング、
経営企画、クリエイターなど)
PC で仮想デスクトップを
フル活用。業務に必要なア
プリケーションやデータへ
の自由にアクセスしたい
低い 高い ・VDI
このように部門や業務などにより、それぞれ最適な働き方が違うのです。そして、デスクトップ
仮想化の実現方式の選択には、誰がどのようにデスクトップ環境を利用するかを正しく理解する
事から始める事になります。
ユーザーのニーズに合わせて最適なデスクトップ仮想化の配信方法を選択すること
がコスト削減に直結するのです。
8. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 8
1212/PDF www.citrix.co.jp
4. 全てのユーザーに最適なデスクトップ配信を実現するシトリックス
デスクトップ仮想化の配信方法には、1つのクライアント OS をサーバーに配置して複数ユー
ザーで共有する「サーバー共有デスクトップ」、クライアント OS をサーバー仮想環境で稼働さ
せユーザー毎に配信を行う「VDI(仮想 PC)」、ネットワークを介した PC から 1 対 1 で接続し、
画面を転送する「リモート PC」、OS イメージをネットワーク経由でブート、実行する「ネット
ブート」、デスクトップ仮想化環境をオフラインでも実行可能な「クライアントバイザー」など
の方式があります。
図 4 すべてのユーザーに最適なデスクトップを提供する Citrix FlexCast Delivery Technology
また、サーバーサイドのデスクトップ仮想化を実現する際の代表的な方式は VDI とサーバー
共有デスクトップになります。さらに VDI には VDI 専用と VDI プールと呼ばれる配信方法があ
ります。各配信方式を詳しく見ていきましょう。
9. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 9
1212/PDF www.citrix.co.jp
図 5 サーバーサイド仮想デスクトップオプションにおける配信方式
VDI 専用は、それぞれ個人毎にデスクトップ配信イメージを個別の VM 上で管理します。この方
式は、ユーザーが OS を占有できるため利用可能なアプリケーションに制限はなく自由度が高い
ものの、ユーザー数分の仮想デスクトップを稼働させるサーバーやストレージなどのインフラ費
用が増大する傾向にあります。
図 6 VDI 専用の展開イメージ
VDI プールは、VDI 専用と同じですが、デスクトップ配信イメージを共有化するところが違いま
す。
10. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 10
1212/PDF www.citrix.co.jp
図 7 VDI プールの展開イメージ
サーバー共有は、一つのデスクトップ配信イメージをユーザー全員で共有します。この方式は管
理すべき OS が単一であるため、管理コストを削減するだけでなく高集約性といったメリットが
見込めます。
図 8 サーバー共有の展開イメージ
このように各デスクトップ配信方式によって実装に必要なシステム基盤の構成要素が異なる
ために、配信方式で初期コストが異なります。そして、ユーザーニーズに応じた配信パターン
を選択し共存させることでコストを最適化させることが可能になるのです。
図 9 デスクトップの配信方式における初期コストの比較
11. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 11
1212/PDF www.citrix.co.jp
特に注目すべきポイントなのは、XenDesktop Enterprise Edition 以上のライセンスを取得すれ
ば、これら全ての配信方式を利用できる点です。例えば、定型的な事務処理を行う「タスクワー
カー」にはサーバー共有デスクトップ、社員固有のデスクトップが必要な「ナレッジワーカー」
には VDI、物理 PC が必要な研究職や「モバイルワーカー」にはクライアントハイパーバイザー
といった使い分けを、1 種類のライセンスで実現できます。
複数種類のライセンスを取得する必要がないということは、ライセンス管理の簡素化につなが
ります。また全ての仮想デスクトップを単一ベンダーで実現できれば、運用管理者に求められる
知識も少なくなります。「管理性の向上」という仮想デスクトップのメリットを、最大限に引き
出せます。
図 10 XenDesktop エディション別の主要コンポーネント
* 10 仮想デスクトップまで
** Access Gateway プラットフォームライセンスは、全ての Access Gateway アプライアンスに含まれます。
*** XenDesktop システム内の仮想デスクトップ及び仮想サーバーを 配信
**** ユニバーサルライセンスが 1 つ付与
12. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 12
1212/PDF www.citrix.co.jp
5. プロジェクトの成功には、アセスメントによる現状把握が重要
大規模なデスクトップ仮想化の導入を検討する企業にとって、現行のユーザー業務を把握し、
使用しているアプリケーション、端末要件とデスクトップ配信方式とを適切にマッチングするこ
とは決して容易ではありません。
このようなお客様に対して、シトリックスではデスクトップ導入前のアセスメントサービス
「デスクトップトランスフォーメーションアセスメント」などの各種コンサルティングサービス
を提供しています。「デスクトップトランスフォーメーションアセスメント」は、Desktop
Transformation モデルというデスクトップ仮想化導入のための考え方や方法論をもとにプロ
ジェクトを成功へと導くためのサービスです。
このサービスでは、ユーザーのユースケース分析を行います。職種や部門毎にワークスタイル
や扱うデータ量、そしてセキュリティ要件やネットワークの帯域、利用時間や頻度などすべて違
います。職種や部門毎に分かれる要件をビジネスユニット毎にまとめ上げるのがユースケース分
析です。実際にヒアリングだけではなく、後々にサーバー集約させるためのサイジングの基礎情
報を取得するために現状の物理 PC からマシンスペックや機種、CPU/Memory/Disk IO などのリ
ソースのユーティライゼーションやユーザーの利用状況・時間帯や、アプリケーション、インベ
ントリなども取得しながら分析をしていきます。
そして、これらをまとめあげてセグメンテーションを明確化し配信モデルおよび導入ロード
マップを策定するのです。このサービスを利用する事により、ユーザーの満足度と導入コストを
最適化することが可能になります。また、実際に導入が決定した際には、システムの基本設計、
詳細設計、構築、テスト、本番稼働まで一貫したサービスを提供しています。
図 11 シトリックス・コンサルティングサービス
13. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 13
1212/PDF www.citrix.co.jp
6. 導入を妨げるもう一つの課題、アプリケーションの互換性評価
デスクトップ仮想化導入方針やコストの問題がクリアされた後、企業は次の課題に直面します。
それは、アプリケーションの互換性です。
デスクトップ仮想化を導入するにあたり、もっとも管理効率や集約度の高い「サーバー共有デ
スクトップ」では、その名の通りサーバーOS をデスクトップ OS として利用しますので、従来
の物理 PC で使っていたものとは異なる OS を利用することになります。また、「VDI(仮想 PC)」
を導入する場合でも、これまで物理 PC で用いていた OS が Windows XP のような古い OS の場
合は、デスクトップ仮想化導入を期に Windows 8 や Windows 7 などの新しい OS に移行するこ
とが広く一般的に行われています。
一方で、企業は数多くのアプリケーションを有しています。企業が、一度バージョンアップを
行うことを決めると、それらアプリケーションが新しい OS で動作するのかどうかを確かめる必
要がでてきます。大企業などではアプリケーション数が数千に及ぶ場合も稀ではありません。
ガートナー社の調べによりますと一つのアプリケーションを移行するのに約 1.5 人月かかると
試算されています。これが数百、数千にのぼることを考えると膨大なコストがかかるのです。
それでは企業はバージョンアップを実施する際にどのように行うべきなのでしょうか?
デスクトップ OS を移行する際に Citrix AppDNA(以下、AppDNA)のような互換性評価ツール
を利用し互換性を予めチェックする方法が有効です。これは、企業が利用する数多くのアプリ
ケーションが移行後に問題なく動作するかを、専用の評価アルゴリズムを持ったソフトウェアで
確認してから行う方法です。AppDNA のような互換性評価ツールを利用することで、企業は従
来 OS のバージョンアップの際に全アプリケーションの互換性確認を移行先毎に検証を行って
いた作業が必要なくなります。つまり、テスト作業のほとんどを自動化してバージョンアップに
ともなう時間、コスト、リスクを低減させることが可能になるのです。このようなツールを利用
することにより XenDesktop を利用したデスクトップ仮想化への移行の際に発生するようなデ
スクトップ OS の移行作業も短縮可能になるのです。
14. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 14
1212/PDF www.citrix.co.jp
図 12 AppDNA の検証プロセス
AppDNA は、互換性評価のために Windows 上で稼働するパッケージアプリケーションやカス
タムアプリケーション、Web アプリケーションの内部構造を分析します。具体的には Windows
Installer のファイルである MSI 形式や EXE 形式のインストーラから、アプリケーションが利用
している API やライブラリの情報を集め、それらが固有の OS 環境で引き起こす問題を分析・
レポートします。その分析エンジンは 68,000 以上の分析箇所を誇ります。
また、移行対象に関しても、デスクトップ仮想化におけるサーバー共有デスクトップでの互換
性はもちろん、Windows 7 や Windows 8、さらには IE(Internet Explorer)の各バージョンに依存
した互換性を評価することが可能です。さらには、Microsoft App-V や Citrix XenApp Application
Streaming のようなアプリケーション仮想化方式での適用可否分析も可能です。
たとえば物理 Windows XP 環境をサーバー共有デスクトップへ移行する際には、物理
Windows XP 環境で利用していたアプリケーションのインストーラ(MSI や EXE など)を
AppDNA にインポートすることで、各アプリケーションをサーバー共有デスクトップへ移行し
た際に発生しうる問題やその対策がレポートされます。具体的には、OS 側の設定による回避策
や、アプリケーションの改修が必要な場合は、その改修箇所、改修内容の詳細な情報をレポート
します。さらには、インストールパッケージに問題がある場合は、対策済みのインストールパッ
ケージの再作成をも自動的に行うため、互換性評価のみならず必要な修正を行う機能も持ってい
ます。加えて特徴的なことは、サーバー共有デスクトップにおけるアプリケーション互換性を評
価するために、サーバーデスクトップ環境を構築しなくても問題や対策の情報を得ることが出来
るのです。
15. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 15
1212/PDF www.citrix.co.jp
図 13 アプリケーションの互換性を 3 種類のレベル別に分析・表示
それでは実際に AppDNA を利用した場合にどれくらいの効果が得られるのでしょうか?既に
AppDNA を用いた企業の成果からその効果をご紹介します。
4700 名のユーザー数、500 のアプリケーションを有したタワーハムレット社では、Windows
XP から Windows 7 へと移行するのに AppDNA を利用しました。この企業では、元々1,000 人
日以上の作業工数が見込まれましたが AppDNA を利用することで工数を大幅に削減し、たった
2 名のリソースでバージョンアップを完了しました。
さらに、ユーザー数 10,000 名、350 のアプリケーションを有したヴァーテックス社では、
Windows Server 2008 を使ったサーバー共有デスクトップ環境への移行に AppDNA を利用しま
した。これにより移行の工数の 89%に当たる 620 人日を削減するだけでなく、移行プロジェク
トを3ヶ月短縮し、プロジェクト費用の 32%を削減しました。
前述したシトリックスのコンサルティングサービスでは、デスクトップトランスフォーメー
ションアセスメントへ AppDNA を活用し、アプリケーション互換や移行に掛かるコストの最適
化についてもアドバイスをしてくれるのです。
16. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 16
1212/PDF www.citrix.co.jp
7. まとめ
デスクトップ仮想化は、企業の課題解決や最新のワークスタイルを実現する ROI の高いソ
リューションです。しかし、そのアーキテクチャーの選択や実装方法を間違えると高価でユー
ザーの不満が噴出するソリューションにもなりかねません。シトリックスでは、ユーザーニーズ
にあった様々なデスクトップ仮想化の実現手段を XenDesktop で提供しています。XenDesktop
には、さらなるコスト削減や高品位なユーザー体験を実現する機能を実装しています。
また、デスクトップ仮想化プロジェクトにかかせないアプリケーションの移行問題に関しても
AppDNA を提供することでスムーズなデスクトップ仮想化プロジェクトを実現するのです。シ
トリックスでは数多くのミッションクリティカルなデスクトップ仮想化プロジェクトの経験を
通じたノウハウを凝縮したコンサルティングメニューを用意することでデスクトップ仮想化プ
ロジェクトを成功へと導くサービスも提供しています。
是非、ご活用いただければ幸いです。
17. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 17
1212/PDF www.citrix.co.jp
8. シトリックス製品、サービス情報
Citrix XenDesktop
Citrix AppDNA
FlexCast
シトリックス コンサルティングサービス
Citrix XenDesktop お客様事例
9. 関連資料、Web セミナー
デスクトップ仮想化ソリューションガイド
すべてのユーザーに最適なデスクトップ配信
VDI Smackdown! (徹底比較)デスクトップ仮想化ソリューション徹底比較
Citrix Xendesktop 5.5 vs. VMware View 5: ユーザーエクスペリエンスと帯域幅使用量の比較
Citrix XenDesktop 5.5 仮想デスクトップ環境 簡易構築ガイド
XenDesktop&XenApp ベストプラクティス- リファレンスガイド
XenDesktop/XenApp ベストプラクティス ネットワーク編 (Web セミナー)
XenServer で運用する Citrix XenDesktop 5 SP1 5,500 ユーザー環境の設計
Citrix AppDNA 次世代のアプリケーションの管理手法
Citrix AppDNA Step by Step 構築&操作ガイド
18. 失敗しないデスクトップ仮想化導入の秘訣 | ホワイトペーパー 18
1212/PDF www.citrix.co.jp
シトリックスについて
Citrix Systems, Inc. (NASDAQ:CTXS)は、クラウド時代における企業と IT 部門の業務、従業員のコラボレーションのあり方を変革し
ます。クラウド、コラボレーション、ネットワーキング、仮想化の分野で業界トップクラスのテクノロジーを擁するシトリックスは、26
万を超える組織の複雑なエンタープライズ IT を簡素化し、アクセス性を向上させることで、モバイルワークスタイルとクラウドサービ
スの発展に寄与しています。インターネットユーザーの 75%が日々シトリックス製品を利用し、シトリックスは 100 以上の国と地域で 1
万社を越えるパートナー企業と提携しています。2011 年度の年間売上高は 22 億 1 千万ドルでした。詳細については www.citrix.co.jp を
ご覧ください。
©2013 Citrix Systems, Inc. All rights reserved. Citrix
®
、XenDesktop
®
、XenApp
®
、XenServer
®
、XenCenter
®
、NetScaler
®
ICA
®
、Citrix Ready
®
、
VDI-in-a-Box™、AppDNA™、Citrix Access Gateway™、Citrix Receiver™、HDX™、ShareFile™および VPX™は、Citrix Systems, Inc.
またはその子会社の登録商標であり、米国の特許商標局およびその他の国に登録されています。その他の商標や登録商標はそれぞれの各
社が所有権を有するものです。