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グローバル ナレッジ ネットワーク株式会社
横山哲也
Windows Server 2012 R2による
ガバナンス強化
Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved.
自己紹介
2003年~ マイクロソフトMVP (Directory Services)
2012年のみ「Virtual Machines」
好きなガバナンス機能
グループポリシー
最近の著書・雑誌記事
プロが教えるWindows Server 2012システム管理(監修・共著)
アスキーメディアワークス
グループポリシー逆引きリファレンス厳選92(監修・共著)
日経BP
ソーシャルメディア
ブログ: ヨコヤマ企画(http://yp.g20k.jp)
その他 Twitter & Facebook
2
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はじめに
目標
想定するリスクに対して、
適切なクライアント管理計画を選択する
想定するリスクに対して、
適切なサーバーの障害・災害対策を選択する
個人的なお勧め度合い
 ……ぜひ導入しましょう
 ……コスト(費用と手間)がかかりますがお勧め
 ……要件を満たせばお勧め
簡単なデモは随時入れていきます
3
 機能制限・自動設定
 更新プログラムの自動構成
 WiFiアクセスポイント
 アクセス許可の拡張
 ファイルの分類管理
 ファイルの暗号化
 ネットワークの暗号化
クライアント管理計画
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機能制限・自動設定: グループポリシー
グループポリシー
コンピューターの構成の自動化(強制)
ユーザーの構成の自動化(強制)
Active Directory必須
OU
OU
ドメイン GPO
グループポリシー
オブジェクト
GPO
GPO
GPO
サイト
5
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機能制限・自動設定: グループポリシーの利用
グループポリシーオブジェクト
関連するポリシーの集合体
例: [スクリーンセーバーの強制]と[パスワード保護]
ポリシー数
コンピューターの構成: 約2,000
ユーザーの構成: 約1,500
グループポリシーの[基本設定]
Windows Server 2008からの新機能
従来のグループポリシーでできなかったことが簡単に
- 例: デスクトップにファイルを配布
自動設定したいことがあれば、
まずグループポリシーを探す
6
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更新プログラムの自動構成: グループポリシーで自動化
Windows Update
WSUS (Windows Server Update Services)
7
Microsoft Update
Microsoft Update
必要なものだけ承認
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更新プログラムの自動構成: 注意点
インターネット接続…WSUSにのみ必要
ネットワーク回線…BITSを使うので効率が良い
Background Intelligent Transfer Services
ディスク容量…配布したいものだけをダウンロード
承認作業…条件を指定した自動承認可能
注意
8
何らかの不具合があり、マイクロソフトが取り下げても
それがWSUSに反映されるまではインストールが可能
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WiFiアクセスポイント: グループポリシーで自動化
透過的でセキュアな無線 LAN 環境を構築
ユーザーは一切の設定が不要
暗号化通信を強制 (暗号鍵の自動更新)
Windows認証または電子証明書による強固な認証
9
認証情報の転送
認証
証明書 暗号化通信
グループ ポリシー
・接続先 SSID
・暗号化方式
・認証方式
・証明書の自動発行/更新
証明機関
Active Directory
RADIUS
(NPS)
WAP
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アクセス許可の拡張
集約型アクセス制御
Windows Server 2012 ファイルサーバー
Windows Server 2012 Active Directory
ファイル分類管理 (FCI)
リソースプロパティの自動構成
10
要求の種類
リソース
プロパティ
集約型
アクセス規則
集約型
アクセス
ポリシー
集約型
アクセス規則
集約型
アクセス規則
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デモ: 集約型アクセス制御
管理者: Active Directory管理センター
要求の種類の確認
リソースプロパティの確認
集約型アクセス規則の作成
集約型アクセスポリシーの作成
管理者: グループポリシー
集約型アクセスポリシーの展開
利用者
アクセス許可の指定
11
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アクセス許可の拡張: 集約型アクセス制御の利点と課題
従来のアクセス許可の課題
利用者はビジネスを知っているがACLは分からない
集約型アクセス制御の利点
管理者がアクセス許可ポリシーを集中管理
利用者はアクセス許可ポリシーを1つ選ぶだけ
12
集約型アクセス制御の課題
設定階層が深い
従来のNTFSは無効にならない(累積する)
Windows Server 2012/Windows 8以降のみ利用可能
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ファイルの分類管理 (FCI: File Classification Infrastructure)
Step 1: 保存ファイルに属性を追加
フォルダーやファイル内容に対するルール設定
Step 2: 追加した属性を参照して実行
指定したフォルダーに移動
AD RMSによる暗号化
任意のコマンドを実行
利用例
1. 特定のフォルダーのファイルに[個人情報]の属性追加
2. [個人情報]ラベル指定のファイルをAD RMS暗号化
13
保存
分類 管理
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ファイルの暗号化
EFS…Windows 2000以降
目的: 個人ファイルの暗号化
欠点: 構築や回復手順が面倒(実質的に証明機関必須)
その他…集中管理が困難
Officeパスワード
ZIPパスワード
14
アプリケーション AD RMS…Office製品
ファイルシステム EFS…個人ファイルの保護
ディスク装置
BitLockerドライブ暗号化…内蔵
BitLocker to Go…メディア
暗号化は回復用の準備を忘れずに
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ファイルの暗号化の利用例: AD RMS
適用アプリケーション
Word/Excel/PowerPoint/Outlook
利用可能なユーザー
社内ユーザー…社内RMSサーバーで認証
社外ユーザー…公開Web経由で認証
機能
暗号化 + 操作制限 = 権利制御 (印刷不可、再配布不可)
具体的には
メニューの無効化
クリップボードの無効化
15
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ファイルの暗号化の利用例: BitLockerドライブ暗号化
BitLockerドライブ暗号化
目的: ドライブ盗難による情報漏えいリスクを軽減
利用形態
TPMのみ…PCごと盗まれた場合は無力
TPM + パスワード…手軽・長いパスワードは利用困難
TPM + USBメモリキー…安全・USBメモリ必須
回復キー
正常時に保存しておく(印刷したものを金庫に保管)
Active Directoryに保存可能
付加機能
TPMによる起動システムの整合性確認(改ざん防止)
16
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ファイルの暗号化の利用例: BitLocker to Go
リムーバブルメディアの保護
パスワード利用
グループポリシーによる強制
17
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ネットワークの暗号化
18
アプリケーション層
SMB暗号化
…共有フォルダー
プレゼンテーション層
S/MIME
…電子メールなど
セッション層
トランスポート層
TLS (SSL)
…アプリケーション対応
インターネットワーク層
IPセキュリティ
…プロトコルごとの選択
データリンク層
WiFi暗号化
…AESなど
物理層
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ネットワークの暗号化の利用例
共有フォルダーのアクセスを自動的に暗号化
Windows Server 2012からの新機能
サーバーマネージャーで構成
IP Security
持ち込みPCを許可するが、サーバーアクセスを拒否
- Webプロキシーなど暗号化の例外設定も可能
暗号化キーをグループポリシーで配布
- ドメインに参加するだけで設定が完了
例: 2004年札幌市
http://download.microsoft.com/download/3/6/d/
36d1fb59-0ff0-420f-80e1-c87fb7f66ceb/4059-MT1.pdf
19
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クライアント管理計画のまとめ
 機能制限・自動設定
 更新プログラムの自動構成
 WiFiアクセスポイント
 アクセス許可の拡張
 ファイルの分類管理
 ファイルの暗号化
 ネットワークの暗号化
20
 システム管理者のパスワードポリシー強化
 ブランチオフィスのドメインコントローラー管理
 ファイルサーバーの障害対策
 Hyper-VレプリカによるBCP
 AzureバックアップによるDR
サーバーの障害・災害対策
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システム管理者のパスワードポリシー強化
従来のパスワードポリシー
ドメイン単位
きめ細かなパスワードポリシー
Windows Server 2008以降
セキュリティグループまたはユーザー単位のポリシー
Windows Server 2012からGUI設定可
22
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ブランチオフィスのドメインコントローラー管理: 課題
ブランチオフィス(地方拠点)の問題点
低速WAN回線
少ないサーバーリソース
比較的低い物理セキュリティ
専任のシステム管理者不在
ブランチオフィスの現状
ドメインコントローラー兼ファイルサーバー
パートタイムシステム管理者
23
 DC盗難によるディレクトリ情報流出
 不慣れなファイルサーバー管理者がドメインを破壊
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ブランチオフィスのドメインコントローラー管理: 解決策
読み取り専用ドメインコントローラー (RODC)
パスワードを原則保存しない
ブランチ勤務の一般ユーザーのみ保存するように構成
ブランチ勤務の管理者のパスワードを保存する場合は
パスワードポリシーを強化すること
サーバー管理者とドメイン管理者を分離
24
DC盗難によるディレクトリ情報流出が最小限
不慣れなファイルサーバー管理者からドメインを保護
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ファイルサーバーの障害対策
操作ミスによる削除からの回復
ディスク障害対策
サーバー障害対策
25
Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved.
ファイルサーバーの障害対策: 操作ミスからの回復
以前のバージョン = 定期的なスナップショット
実際の変更分のみディスク消費
26
サーバー設定 クライアント操作
Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved.
ファイルサーバーの障害対策: ディスク障害対策
記憶域プールと仮想ディスク
ミラー (2方向 & 3方向)
パリティ (RAID 5 & RAID 6)
物理ディスク
仮想ディスク
3方向ミラーRAID-6
記憶域プール
27
Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved.
ファイルサーバーの障害対策: サーバー障害対策(1/2)
分散ファイルシステム
DFS名前空間
DFS-R (複製)
特徴
差分圧縮転送
スケールアウト可能(LAN/WAN)
データの一貫性を保証しない
- 読み取り専用DFSも検討
28
DFS
ルート
DFS
ルート
共有
フォルダ
共有
フォルダ
共有
フォルダ
共有
フォルダ
DFS
ルート
DFS
ルート
共有
フォルダ
共有
フォルダ
共有
フォルダ
共有
フォルダ
複製
複製
複製
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ファイルサーバーの障害対策: サーバー障害対策(2/2)
従来の高可用性ファイル サーバー
アクティブなノードは1台
Active / Passive
スケール アウト ファイル サーバー
メタデータの更新を特定のノードで管理
データ転送は複数のノードから行う
Active / Active
特徴
データの一貫性
スケールアウト可能(通常はLAN内)
透過フェールオーバー(SMB 3.0)
汎用サーバーには向かない
(仮想マシンやSQL Server用)
クラスター
クラスター
メタデータのみ
特定ノードが管理
29
Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved.
Hyper-VレプリカによるBCP
Hyper-Vへの複製
Microsoft Azureへの複製
複製先のTCP/IP構成
DHCPクライアントとして構成
Hyper-V管理ツールで固定アドレスを割り当て
30
複製プライマリVM レプリカVM
差分を複製
Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved.
Hyper-VレプリカによるBCP: 利用パターン
複製間隔…30秒 / 5分 / 15分…常に差分複製
回復方法…いずれも手動
BCP状態からの復元方法…いずれも手動
31
状況 操作対象 データ損失
フェールオーバー プライマリ停止 非計画停止 レプリカ 可能性あり
計画フェールオーバー プライマリ停止 計画停止 プライマリ なし
テストフェールオーバー 正常稼動 並行稼動 レプリカ なし
以前の状態に戻したい そのまま使いたい
フェールオーバー 取り消し 反転
計画フェールオーバー 計画フェールオーバー N/A(操作不要)
テストフェールオーバー 中止(テスト仮想マシン削除) N/A(想定外)
※テストフェールオーバーでは、仮想マシンの複製が別の仮想ネットワークを使って起動
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AzureバックアップによるDR(災害対策)
Widows Serverバックアップの保存先を変更
Azureバックアップ (オンラインバックアップ)
システム状態のバックアップ不可
32
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サーバーの障害・災害対策のまとめ
 システム管理者のパスワードポリシー強化
 ブランチオフィスのドメインコントローラー管理
 ファイルサーバーの障害対策
 Hyper-VレプリカによるBCP
 AzureバックアップによるDR
33
本日のまとめ
Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved.
まとめ: 主なテクノロジー
クライアント管理
グループポリシー
WSUS
集約型アクセス制御
ファイルの分類管理
AD RMS
BitLocker
SMB暗号化
IP Security
サーバー管理
RODC
以前のバージョン
記憶域プール
DFS-R
スケールアウト
ファイルサーバー
Hyper-Vレプリカ
Azureバックアップ
35
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まとめ
36
 http://www.globalknowledge.co.jp/reference/ms/
詳しくは
マイクロソフト認定トレーニング
 グループポリシー逆引きリファレンス厳選92(日経BP)
お勧め参考書
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Windows Server 2012 R2によるガバナンス強化[グローバルナレッジ無料セミナー資料]

  • 2. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. 自己紹介 2003年~ マイクロソフトMVP (Directory Services) 2012年のみ「Virtual Machines」 好きなガバナンス機能 グループポリシー 最近の著書・雑誌記事 プロが教えるWindows Server 2012システム管理(監修・共著) アスキーメディアワークス グループポリシー逆引きリファレンス厳選92(監修・共著) 日経BP ソーシャルメディア ブログ: ヨコヤマ企画(http://yp.g20k.jp) その他 Twitter & Facebook 2
  • 3. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. はじめに 目標 想定するリスクに対して、 適切なクライアント管理計画を選択する 想定するリスクに対して、 適切なサーバーの障害・災害対策を選択する 個人的なお勧め度合い  ……ぜひ導入しましょう  ……コスト(費用と手間)がかかりますがお勧め  ……要件を満たせばお勧め 簡単なデモは随時入れていきます 3
  • 4.  機能制限・自動設定  更新プログラムの自動構成  WiFiアクセスポイント  アクセス許可の拡張  ファイルの分類管理  ファイルの暗号化  ネットワークの暗号化 クライアント管理計画
  • 5. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. 機能制限・自動設定: グループポリシー グループポリシー コンピューターの構成の自動化(強制) ユーザーの構成の自動化(強制) Active Directory必須 OU OU ドメイン GPO グループポリシー オブジェクト GPO GPO GPO サイト 5
  • 6. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. 機能制限・自動設定: グループポリシーの利用 グループポリシーオブジェクト 関連するポリシーの集合体 例: [スクリーンセーバーの強制]と[パスワード保護] ポリシー数 コンピューターの構成: 約2,000 ユーザーの構成: 約1,500 グループポリシーの[基本設定] Windows Server 2008からの新機能 従来のグループポリシーでできなかったことが簡単に - 例: デスクトップにファイルを配布 自動設定したいことがあれば、 まずグループポリシーを探す 6
  • 7. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. 更新プログラムの自動構成: グループポリシーで自動化 Windows Update WSUS (Windows Server Update Services) 7 Microsoft Update Microsoft Update 必要なものだけ承認
  • 8. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. 更新プログラムの自動構成: 注意点 インターネット接続…WSUSにのみ必要 ネットワーク回線…BITSを使うので効率が良い Background Intelligent Transfer Services ディスク容量…配布したいものだけをダウンロード 承認作業…条件を指定した自動承認可能 注意 8 何らかの不具合があり、マイクロソフトが取り下げても それがWSUSに反映されるまではインストールが可能
  • 9. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. WiFiアクセスポイント: グループポリシーで自動化 透過的でセキュアな無線 LAN 環境を構築 ユーザーは一切の設定が不要 暗号化通信を強制 (暗号鍵の自動更新) Windows認証または電子証明書による強固な認証 9 認証情報の転送 認証 証明書 暗号化通信 グループ ポリシー ・接続先 SSID ・暗号化方式 ・認証方式 ・証明書の自動発行/更新 証明機関 Active Directory RADIUS (NPS) WAP
  • 10. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. アクセス許可の拡張 集約型アクセス制御 Windows Server 2012 ファイルサーバー Windows Server 2012 Active Directory ファイル分類管理 (FCI) リソースプロパティの自動構成 10 要求の種類 リソース プロパティ 集約型 アクセス規則 集約型 アクセス ポリシー 集約型 アクセス規則 集約型 アクセス規則
  • 11. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. デモ: 集約型アクセス制御 管理者: Active Directory管理センター 要求の種類の確認 リソースプロパティの確認 集約型アクセス規則の作成 集約型アクセスポリシーの作成 管理者: グループポリシー 集約型アクセスポリシーの展開 利用者 アクセス許可の指定 11
  • 12. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. アクセス許可の拡張: 集約型アクセス制御の利点と課題 従来のアクセス許可の課題 利用者はビジネスを知っているがACLは分からない 集約型アクセス制御の利点 管理者がアクセス許可ポリシーを集中管理 利用者はアクセス許可ポリシーを1つ選ぶだけ 12 集約型アクセス制御の課題 設定階層が深い 従来のNTFSは無効にならない(累積する) Windows Server 2012/Windows 8以降のみ利用可能
  • 13. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ファイルの分類管理 (FCI: File Classification Infrastructure) Step 1: 保存ファイルに属性を追加 フォルダーやファイル内容に対するルール設定 Step 2: 追加した属性を参照して実行 指定したフォルダーに移動 AD RMSによる暗号化 任意のコマンドを実行 利用例 1. 特定のフォルダーのファイルに[個人情報]の属性追加 2. [個人情報]ラベル指定のファイルをAD RMS暗号化 13 保存 分類 管理
  • 14. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ファイルの暗号化 EFS…Windows 2000以降 目的: 個人ファイルの暗号化 欠点: 構築や回復手順が面倒(実質的に証明機関必須) その他…集中管理が困難 Officeパスワード ZIPパスワード 14 アプリケーション AD RMS…Office製品 ファイルシステム EFS…個人ファイルの保護 ディスク装置 BitLockerドライブ暗号化…内蔵 BitLocker to Go…メディア 暗号化は回復用の準備を忘れずに
  • 15. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ファイルの暗号化の利用例: AD RMS 適用アプリケーション Word/Excel/PowerPoint/Outlook 利用可能なユーザー 社内ユーザー…社内RMSサーバーで認証 社外ユーザー…公開Web経由で認証 機能 暗号化 + 操作制限 = 権利制御 (印刷不可、再配布不可) 具体的には メニューの無効化 クリップボードの無効化 15
  • 16. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ファイルの暗号化の利用例: BitLockerドライブ暗号化 BitLockerドライブ暗号化 目的: ドライブ盗難による情報漏えいリスクを軽減 利用形態 TPMのみ…PCごと盗まれた場合は無力 TPM + パスワード…手軽・長いパスワードは利用困難 TPM + USBメモリキー…安全・USBメモリ必須 回復キー 正常時に保存しておく(印刷したものを金庫に保管) Active Directoryに保存可能 付加機能 TPMによる起動システムの整合性確認(改ざん防止) 16
  • 17. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ファイルの暗号化の利用例: BitLocker to Go リムーバブルメディアの保護 パスワード利用 グループポリシーによる強制 17
  • 18. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ネットワークの暗号化 18 アプリケーション層 SMB暗号化 …共有フォルダー プレゼンテーション層 S/MIME …電子メールなど セッション層 トランスポート層 TLS (SSL) …アプリケーション対応 インターネットワーク層 IPセキュリティ …プロトコルごとの選択 データリンク層 WiFi暗号化 …AESなど 物理層
  • 19. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ネットワークの暗号化の利用例 共有フォルダーのアクセスを自動的に暗号化 Windows Server 2012からの新機能 サーバーマネージャーで構成 IP Security 持ち込みPCを許可するが、サーバーアクセスを拒否 - Webプロキシーなど暗号化の例外設定も可能 暗号化キーをグループポリシーで配布 - ドメインに参加するだけで設定が完了 例: 2004年札幌市 http://download.microsoft.com/download/3/6/d/ 36d1fb59-0ff0-420f-80e1-c87fb7f66ceb/4059-MT1.pdf 19
  • 20. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. クライアント管理計画のまとめ  機能制限・自動設定  更新プログラムの自動構成  WiFiアクセスポイント  アクセス許可の拡張  ファイルの分類管理  ファイルの暗号化  ネットワークの暗号化 20
  • 21.  システム管理者のパスワードポリシー強化  ブランチオフィスのドメインコントローラー管理  ファイルサーバーの障害対策  Hyper-VレプリカによるBCP  AzureバックアップによるDR サーバーの障害・災害対策
  • 22. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. システム管理者のパスワードポリシー強化 従来のパスワードポリシー ドメイン単位 きめ細かなパスワードポリシー Windows Server 2008以降 セキュリティグループまたはユーザー単位のポリシー Windows Server 2012からGUI設定可 22
  • 23. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ブランチオフィスのドメインコントローラー管理: 課題 ブランチオフィス(地方拠点)の問題点 低速WAN回線 少ないサーバーリソース 比較的低い物理セキュリティ 専任のシステム管理者不在 ブランチオフィスの現状 ドメインコントローラー兼ファイルサーバー パートタイムシステム管理者 23  DC盗難によるディレクトリ情報流出  不慣れなファイルサーバー管理者がドメインを破壊
  • 24. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ブランチオフィスのドメインコントローラー管理: 解決策 読み取り専用ドメインコントローラー (RODC) パスワードを原則保存しない ブランチ勤務の一般ユーザーのみ保存するように構成 ブランチ勤務の管理者のパスワードを保存する場合は パスワードポリシーを強化すること サーバー管理者とドメイン管理者を分離 24 DC盗難によるディレクトリ情報流出が最小限 不慣れなファイルサーバー管理者からドメインを保護
  • 25. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ファイルサーバーの障害対策 操作ミスによる削除からの回復 ディスク障害対策 サーバー障害対策 25
  • 26. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ファイルサーバーの障害対策: 操作ミスからの回復 以前のバージョン = 定期的なスナップショット 実際の変更分のみディスク消費 26 サーバー設定 クライアント操作
  • 27. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ファイルサーバーの障害対策: ディスク障害対策 記憶域プールと仮想ディスク ミラー (2方向 & 3方向) パリティ (RAID 5 & RAID 6) 物理ディスク 仮想ディスク 3方向ミラーRAID-6 記憶域プール 27
  • 28. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ファイルサーバーの障害対策: サーバー障害対策(1/2) 分散ファイルシステム DFS名前空間 DFS-R (複製) 特徴 差分圧縮転送 スケールアウト可能(LAN/WAN) データの一貫性を保証しない - 読み取り専用DFSも検討 28 DFS ルート DFS ルート 共有 フォルダ 共有 フォルダ 共有 フォルダ 共有 フォルダ DFS ルート DFS ルート 共有 フォルダ 共有 フォルダ 共有 フォルダ 共有 フォルダ 複製 複製 複製
  • 29. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. ファイルサーバーの障害対策: サーバー障害対策(2/2) 従来の高可用性ファイル サーバー アクティブなノードは1台 Active / Passive スケール アウト ファイル サーバー メタデータの更新を特定のノードで管理 データ転送は複数のノードから行う Active / Active 特徴 データの一貫性 スケールアウト可能(通常はLAN内) 透過フェールオーバー(SMB 3.0) 汎用サーバーには向かない (仮想マシンやSQL Server用) クラスター クラスター メタデータのみ 特定ノードが管理 29
  • 30. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. Hyper-VレプリカによるBCP Hyper-Vへの複製 Microsoft Azureへの複製 複製先のTCP/IP構成 DHCPクライアントとして構成 Hyper-V管理ツールで固定アドレスを割り当て 30 複製プライマリVM レプリカVM 差分を複製
  • 31. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. Hyper-VレプリカによるBCP: 利用パターン 複製間隔…30秒 / 5分 / 15分…常に差分複製 回復方法…いずれも手動 BCP状態からの復元方法…いずれも手動 31 状況 操作対象 データ損失 フェールオーバー プライマリ停止 非計画停止 レプリカ 可能性あり 計画フェールオーバー プライマリ停止 計画停止 プライマリ なし テストフェールオーバー 正常稼動 並行稼動 レプリカ なし 以前の状態に戻したい そのまま使いたい フェールオーバー 取り消し 反転 計画フェールオーバー 計画フェールオーバー N/A(操作不要) テストフェールオーバー 中止(テスト仮想マシン削除) N/A(想定外) ※テストフェールオーバーでは、仮想マシンの複製が別の仮想ネットワークを使って起動
  • 32. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. AzureバックアップによるDR(災害対策) Widows Serverバックアップの保存先を変更 Azureバックアップ (オンラインバックアップ) システム状態のバックアップ不可 32
  • 33. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. サーバーの障害・災害対策のまとめ  システム管理者のパスワードポリシー強化  ブランチオフィスのドメインコントローラー管理  ファイルサーバーの障害対策  Hyper-VレプリカによるBCP  AzureバックアップによるDR 33
  • 35. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. まとめ: 主なテクノロジー クライアント管理 グループポリシー WSUS 集約型アクセス制御 ファイルの分類管理 AD RMS BitLocker SMB暗号化 IP Security サーバー管理 RODC 以前のバージョン 記憶域プール DFS-R スケールアウト ファイルサーバー Hyper-Vレプリカ Azureバックアップ 35
  • 36. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved. まとめ 36  http://www.globalknowledge.co.jp/reference/ms/ 詳しくは マイクロソフト認定トレーニング  グループポリシー逆引きリファレンス厳選92(日経BP) お勧め参考書
  • 37. Copyright Global Knowledge Network Japan, Ltd. All Rights Reserved.