1. スマートフォンアプリの
開発受託契約において
留意すべき８つの事項

2. 対応するOSのバージョンの特定
• スマートフォン向けOSのバージョンアップ
は、その頻度の多さと下位互換の低さに注
意が必要
• バージョンの特定をしないと、古いバー
ジョンへの対応を求められて驚くことになる
かも

3. 対応するOSのバージョンの特定
• スマートフォン向けOSのバージョンアップ
は、その頻度の多さと下位互換の低さに注
意が必要
• x.x以降のような指定をすると、バージョン
アップ対応時に追加費用を取れなくなるか
も

4. 対応する端末の特定
• スマートフォンは、ほぼ同時期に発売された
端末であっても、解像度や処理能力が大き
く異なるものがある点に注意が必要
• 特にAndroidは端末の種類が無数に存在して
いるので、OSのバージョンだけで対応端末
を特定しようとするのは危険

5. 申請までやるのか
• 特に、プロモーション用アプリのように今
までアプリをリリースした事の無いクライア
ントから受託するようなケースでは、当然に
リリースまでやってもらえるものだと思われ
ていることも

6. 業務完了基準
• 特にiOS系は（以前より予測可能性は高く
なったとは言え）やってみるまでリジェクト
されないとは言い切れない。
• 自分がコントロールできない要素によって債
務不履行責任を課されてしまう事が無いよ
う、原則としてリリースを業務完了基準には
しない。

7. 業務完了基準
• プラットフォーマーのビジネス判断でリジェ
クトされるようなケースでは、解決すること
自体が困難なことも。
• リリースを業務完了基準にしてしまうと、こ
のようなケースですんなり対価の全額の支払
を受ける事は困難。

8. リジェクト時の対応費用負担
• リジェクトされた際の修正やプラットフォー
マートのやり取りに要する費用は、要求仕
様・ガイドラインとの齟齬や不具合を除いて
クライアントに請求できるようにしておきた
い。

9. 対応言語の特定
• 簡単に全世界に向けてアプリを配信できて
しまう事から、後から多言語対応を求めら
れる事も。
• 多くの場合、翻訳費用まで持てとまで言わ
れることは無いが、UI部品の工数まで面倒
を見てもらえるかは不透明。

10. OSSライブラリの権利処理
• コピーレフト系のOSSライセンスとスマート
フォンアプリの相性は最悪。
• 低予算だから、便利だから、高機能だから
という理由でOSSライブラリを使うと、後で
ライセンス違反が判明してリリースできなく
なることも。

11. 公開APIの利用条件
• AmazonやGoogleなど、無償で高機能なAPI
を公開しているサービスは多い。
• 無料である反面、いつ止まるかわからな
かったり、自社サービスへの誘導を条件と
しているケースがあるので、しっかりと利用
条件を確認しておく必要がある。
▷TwitterのAPIで起こった事を忘れるな！

12. プライバシー情報の取り扱い
• 受託である以上、自社アプリと比較すると
重要性は格段に低くなるが、「プライバ
シー情報の利用」や「アプリの権限リクエ
スト」に対するユーザーの視線は厳しい。
• サーバーに情報を送信するサードパーティ製
ライブラリは、必要な情報とは別に個人情
報を送信＆収集していることもある。

13. まとめ

14. 1. アプリが対応するOSのバージョンと端
末をちゃんと特定しておく。
2. 申請まで受託するのかを事前に確認しておく。
3. 要求仕様を満たすアプリを作った段階で一
旦業務完了とする。

15. 4. リジェクト時の対応費用は、原則クライア
ント負担に。
5. 対応言語は事前に特定。
6. コピーレフト系ライセンスのOSSライブラリ
を使う際には充分注意を。

16. 7. 公開APIにアクセスする場合は、APIの利用
条件を確認するとともに、代替手段の有無
にも留意。
8. プライバシー情報をうっかり外部送信してい
ました、ということにならないように。

17. おしまい