Hpcビジネスコンテンスト発表資料
- 1. バイオ水冷式冷却システムのもたらす
大規模計算機環境と低炭素社会の実現
東京農工大学 情報工学科・生命工学科コラボチーム
東京農工大学 情報工学科3年 老子 裕輝
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- 2. 自己紹介
東京農工大学 情報工学科 3年
趣味:自作PC
HPCについては駆け出しの初心者
本日は東京農工大学 生命工学科 池袋研究室とのコラ
ボチームとしてビジネスモデルコンテストに参加
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- 3. バイオ水冷式冷却システムとは?
2010年「第2回戦略的高性能計算システム開発に関する
ワークショップ」にて中條先生が発案!
妄想!
⇒ 「これ,ネタでしょ?」 (八杉先生@当時京大談)
学内「実体験型イノベーション人材育成プログラム」
に採択され,老子がプロトタイプを製作およびビジネ
スモデルを考案・実験を行う
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- 4. 概要
計算機の(ほとんど使えない)排熱を利用し光合成微生
物を培養し,二酸化炭素を吸収して低炭素社会を実現
スパコンの性能を落とさず,エコロジーを目指す方法!
農工大の「農」と「工」を融合させた斬新な計算機冷却
システム
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- 5. 可能性の実証実験
実際に光合成実験を行い二酸化炭素の吸収を実証
グリッドコンピューティング(BOINC)の実行で,一定温
度確保
青/赤色LED
培養液
エアポンプ
農工大学長の発見
した,高温でも生
き延びるバクテリ
水温ロガー 撮影装置 ア!
5 システム図 培養後のシアノバクテリア
- 6. 可能性の実証実験
シアノバクテリアの至適育成温度は約30~35℃
パソコンの排熱によって約25℃まで上昇
理論的には最適環境ならば10時間で菌体量2倍
⇒1週間で約216≒6万5千倍,1か月で約272≒5×1021倍,1年で…
水温変化
30
25
水槽1内側
20
水槽1外側
水温[℃]
15 水槽2内側
水槽2外側
10
室内温度
5
0
145
485
5
25
45
65
85
105
125
165
185
205
225
245
265
285
305
325
345
365
385
405
425
445
465
505
525
545
565
経過時間[分]
- 7. ビジネスモデルへの適用1
バイオマスエネルギーの生産・売買
バイオマスエネルギーに利用可能な光合成微生物を培養
データセンターやスパコンなどの大きな発熱・計算能力
を持つ大規模計算環境にシステムを導入
本来の目的である計算+バイオマスエネルギーの生産
⇒計算機の使用電力ための発電エネルギーも自給可能に
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- 8. バイオマスエネルギーの現状
オイル含有量が60%程度の光合成微生物も存在
米グリーンフューエル社
火力発電所の排出二酸化炭素を利用して藍藻を培養
1トンのCO2から0.5トンの藍藻を培養
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- 9. ビジネスモデルへの適用2
光合成微生物の流通に関するビジネス
各家庭のパソコンへの冷却システムの導入を考え,光合
成培養ボックスの回収・交換ビジネスなど新たな雇用の
創出
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- 10. 将来性
平成18年「バイオマス・ニッポン総合戦略」
国内でもバイオ燃料導入の下地が整いつつある
バイオ水冷式冷却システムの導入を国が推進すると,
エネルギー問題,温暖化問題を同時に解決できる可能
性
HPCで世界を牽引する日本が
新エネルギーを輸出できるようになり,
日本各地がドバイのような街に!
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- 11. おわりに
実はつい3日前に中條研究室に配属が決まりました!
研究内容
並列処理,計算機アーキテクチャ,ハイパフォーマンスコンピュー
ティング
近い将来,研究発表でお会いできるよう頑張ります
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