GAFAなどのプラットフォーマーの活躍が一段と目覚ましくなっている。それに伴い、両面市場やマルチサイドプラットフォーム理論として知られるプラットフォーム理論も世間で脚光を浴びている。最初の理論発表は2003年のことであった。しかし、現在は当時とはかなりビジネス環境が変わってきた。例えば、スマホのようなリアル機器を多くの顧客が日常的に所持する世界が登場した。その結果、マッチング環境も従来と様変わりしている。即ち、理論登場当時とは、ビジネス環境はデジタル化の深化で大きく変化したということだ。本来は、それに伴って、新たなプラットフォーム理論の登場を期待したいところだが、最近の対象の広がり、変化のスピードを見ていると、その期待は難しいように思う。 だからと言って、既存理論を現在の状況に無自覚に適応しようとするのも極めて危険なのではないか。こんな風に私は感じている。このような問題意識をできれば多くの人と共有できればと思い、拙い資料を作成してみた。