コロナ禍で世界中の人々がほとんど自宅で過ごす事態になったことで、旅行・観光業界は特に大きな影響を受けた。最近までもてはやされてきたUber,Airbnbに代表されるシェアリングエコノミーもすっぽりこの領域に入る。
両社は5月に全従業員の約25%を解雇する大規模リストラを断行した。そこで、シェアリングエコノミーの今後について考えてみる。このような場合、両社が代替しようとしていた既存業界(タクシー業界やホテル業界)との今後の競争力の予想を客観的手法で比較・分析するのが良いと思われる。比較手法としては、プラットフォーム理論と取引コスト理論を採用した。おおざっぱな評価とそれから示唆されるシェアリングエコノミーの今後を示す。