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エクセルで学ぶビジネスシミュレーション③: 実践編その2
- 3. 2
熊野 整
■ 2004年~2009年 モルガン・スタンレー
-大型M&A、資金調達プロジェクトをリード
■ 2010年~2015年 エムスリー
-事業責任者として、事業計画の立案から
予算管理・戦略遂行まで行う
■ 2015年~現在 スマートニュース
-財務企画担当として、収益計画策定・
資金調達・上場準備に関わる
- 20. 19
エクセルの正しい使い方も、細かくレクチャーします
× ダメなエクセル ○ よいエクセル
収益計画
普通ケース
今月 来月 再来月
売上 円 1,000,000 1,100,000 1,210,000
販売数 個 1,000 1,100 1,210
成長率 % 10% 10%
値段 円 1,000 1,000 1,000
費用 円 500,000 840,000 884,000
材料費 円 300,000 330,000 363,000
1個あたり材料費 円 300 300 300
賃貸料 円 100,000 200,000 200,000
店数 店 1 2 2
1店あたり賃貸料 円 100,000 100,000 100,000
人件費 円 0 200,000 200,000
従業員数 人 0 1 1
1従業員あたり人件費 円 200,000 200,000 200,000
その他費用 円 100,000 110,000 121,000
売上比 % 10% 10% 10%
営業利益 円 500,000 260,000 326,000
- 62. 61
将来のP/Lのモデルをつくりましょう
■ 3ステップに分かれます
✔ P/Lの分解 ⇒ 数字の連動の確認(相関分析) ⇒ 将来にわたって引き延ばす
数字の連動がある項目
・ 設備投資額とゲスト単価
過去のP/L 将来のP/L
数字の連動がない項目
・ その他売上
P/Lの分解
・ 売上=ゲスト単価×ゲスト数
・ 費用=人件費+その他費用
数字の連動がある項目
・ 設備投資↑ ⇒ ゲスト単価↑
数字の連動がない項目
・ そのまま将来に引き延ばす
- 67. 66
まとめ: 過去のP/Lの分解と、将来P/L予測
■ 3ステップに分かれます
✔ P/Lの分解 ⇒ 数字の連動の確認(相関分析) ⇒ 将来にわたって引き延ばす
数字の連動がある項目
・ 設備投資額とゲスト単価
過去のP/L 将来のP/L
数字の連動がない項目
・ その他売上
P/Lの分解
・ 売上=ゲスト単価×ゲスト数
・ 費用=人件費+その他費用
数字の連動がある項目
・ 設備投資↑ ⇒ ゲスト単価↑
数字の連動がない項目
・ そのまま将来に引き延ばす
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まとめ: 相関分析
■ 相関分析は、あくまで 「仮説の検証の1つ」
✔ 相関が高い = 絶対に連動している、 というわけではない
✔ 仮説に納得感があるか? は重要
■ 相関の対象とする数値は、柔軟に考える
(1) 年間の金額? それとも累積の金額?
(2) 外れ値はないか?
(3) 時間のズレは?
(例) 景気回復 ⇒ 従業員の給料が上がるのは翌年