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20170926_ICON技術セミナー3_藤村
- 1. 1 15:00-15:40 藤村：校務系-学習系連携の意味， SWGの役割 15:40-16:20 事務局・石坂様：国際規格と海外事例 16:20-16:30 休憩 16:30-17:30 パネルディスカッションとQ&A コーディネーター：藤村 校務系の代表：内田洋行・小川様 学習系の代表：学研・池田様 日本IMS協会：内田洋行・青木様 事務局：石坂様 技術標準WG連続セミナー「未来の学びをささえる技術」 第３回「校務系-学習系情報連携」
- 2. 2 普及促進ＷＧ 技術標準ＷＧ ICT利用を普及させるため、利便性を高め、高付加価値、低負担を実現 するための技術の向上と標準化を図る。 座長：田村恭久 （上智大学教授） 副座長：藤村裕一（鳴門教育大学准教授）/ 栗山健 （学研教育総合研究所所長） 国際連携SWG リーダー 加藤泰久 (NTTサービスエボリューション研究所) 校務系-学習系情報連携SWG リーダー 藤村裕一(鳴門教育大学大学院) ラーニングリソースメタデータSIG リーダー 下川和男(日本電子出版協会/イースト) CBT (Computer-based Testing) SWG リーダー 劉東岳(学研教育総合研究所)
- 4. 4 校務系-学習系情報連携SWGメンバー 内田洋行 日本電気（NEC） EDUCOM パイオニアVC 学研ホールディングス 富士通 システムディ 文溪堂 スズキ教育ソフト ラインズ 増進会出版社 (Z会) リクルートマーケティング 東京書籍 パートナーズ （五十音順）
- 5. SaaS (Software as a Service) デ ジ タ ル 教 科 書 A デ ジ タ ル 教 科 書 B デ ジ タ ル 教 材 イ デ ジ タ ル 教 材 ロ 授 業 支 援 シ ス テ ム 自 作 教 材 ・ 指 導 案 そ の 他 の ナ レ ッ ジ マ ネ ジ メ ン ト 学びの場における情報通信技術の活用 校務の情報化 ノ ン ・ セ ン シ テ ィ ブ 校 務 ア プ リ ① ノ ン ・ セ ン シ テ ィ ブ 校 務 ア プ リ ② オ フ ィ ス ア プ リ イ オ フ ィ ス ア プ リ ロ パブリック・ クラウド サーバ，ストレージ，ネットワーク，OS，端末，入出力装置（提示装置を含む） 設置場所明示ストレージIaaS/HaaS (Infrastructure/Hardware as a Service) 超高速回線（有線/無線）回線負荷軽減システム セ ン シ テ ィ ブ 校 務 ア プ リ １ セ ン シ テ ィ ブ 校 務 ア プ リ ２ コミュニティ・クラウド アプリケーション実行環境（ミドルウェア，共通モジュールなど） アプリケーション開発環境 共通認証基盤 （シングルサインオン） 電子決裁 内容固定 （原本証明） データ連携 自動バッ クアップPaaS (Platform as a Service) プライベート・クラウド with security センシティブ データ 教育クラウドの実現イメージ（ハイブリッド）鳴門教育大学 藤村裕一，２０１０， ２０１４ 5 番号制度の応用も 児童生徒のID統一 標準仕様準拠データ PaaS部分は国・団体主体が望ましい
- 7. 次 世 代 学 校 支 援 シ ス テ ム （ス マ ー ト ス ク ー ル シ ス テ ム ） 7 教員の負担軽減 物理的「負担」の 軽減 精神的「負担感」の 軽減 業務時間の短縮 （効率化） ストレスの軽減 ワーク・ライフバランス の改善 業務負荷の分散 電子化による 効率化 業務見直し （標準化・廃止） チーム学校の 実現（情報共有） 自動化・容易化 リコメンド GP共有 テレワーク Smart School Sytem(SSS) School Support System（SSS) 「学校支援システム」として整備
- 10. 10 校務系・学習系情報連携による教育の質的改善実現 多様化する子供 ベテラン教員大量退職 若手教員の増大 各種教育課題に対応 しきれない学校 教え込みの学習で 生きる力を育めない教員 個に応じたきめ細やかな指導 （授業支援・生徒指導支援） 個に応じた学び＋協働学習 Evidence based な 学校・学級経営・政策立案 支援，カリキュラムマネジメント 活用法付の教材提示による アクティブラーニング支援 家庭学習と学校での学習 の分断 シームレスな学習の実現 多忙な教師 子供と向き合う時間の増大 情報管理の甘さ 強固な情報セキュリティ 過小規模校・地域ばなれ 遠隔協働による地域密着学校 学校不信 情報発信による信頼関係構築 学習記録 データの活用 ＋ 情報共有 ＋ セキュリティ 次世代学習系 システム （フロントエンド） × 次世代校務系 システム （バックエンド） × 次世代 ネットワーク × 教育クラウド 設計思想のパラダイムシフトの必要性 学 級 経 営 ・ 授 業 改 善 学 校 経 営 改 善
- 11. 企画管理室 教育総務課 教育施設課 学務課指導課 保健体育課 事務職員・現業職員等 教員 栄養士 養護教諭 校長・教頭 ・指導要録、通知表作成 ・成績処理、成績管理、進路指導 ・出欠、時数管理、週案作成 ・体育測定 ・校内文書、名簿作成、各種調査報告 ・就学援助申請窓口、・・・ 会計、物品購入，作業報告、・・・ 健康診断、保健指導、 保健室管理、・・・ ・給食指導 ・献立の作成、食数管理 ・献立公開、 ・・・ 学校 学校運営・管理 学校 学校 ・児童・生徒学習情報蓄積、共有 →児童・生徒指導 教育委員会 ・校内情報共有 ・コミュニケーション 通知、調査 報告、問合せ、 申請、・・・ ・学校間情報共有 ・コミュニケーション ・教師間情報共有 授業以外の 校内の業務 教育委員会 の業務 学校と 教育委員会 の連携業務 学校間の 連携業務 他自治体教育委員会 家庭（保護者） 地 域 教育委員会連携 ・保護者、地域との 情報共有 ・コミュニケーション 首長部局 首長部局との連携 Enterprise Architecture＝全体最適 文部科学省 教職員自宅・出張先 転校処理の ワンストップ化 「チーム学校」の実現 検討・運用 組織は， 関係者全体で （教員だけ×） ICT支援員，スクールカウンセラー等
- 16. 16 ICTによる学校支援（学校経営の改善支援） RAISEonline CVA(Contextual Value Added) ＋ PAT(Pupil Achievement Tracker) 要保護・準要保護児童の割合 国 語 と 算 数 の 成 績 似た状況の学校，GPに学ぶ 学校平均でなく，一人一人の伸びを追う 米＝Data Driven School Management 英＝Beyond Data 管理ではなく，主体的な学校改善の支援を
- 17. 17 学校運営 （日常業務） School administration 校務支援システム 教育支援システム 学校経営 （長期的評価改善・大所高所） 教育支援 （きめ細やかな指導の支援） School management Data driven school management 効率化 高付加価値化 学校経営 指導の改善 教育 の 質的 改善 日 本 に 不 在 → 学 習 系 ＋ 校 務 系 の 連 携 で 可 能 に 現 時 点 で の 学 習 系 ・校 務 系 連 携 は こ ち ら
- 18. 学習成果物 学習系システム 18 校務系システム 子 供 た ち 教 職 員 等 保 護 者 （ チ ー ム 学 校 ） フ ロ ン ト エ ン ド LMS (Learning Management System) CMS (Contents Management System) コンテンツ 授業支援システム 学習者情報データベース (Student Information Database) 学校情報データベース (School Information Database) 統合型校務支援システム (School Administration System) 学校・学級経営 教育政策支援システム (School Management System) バ ッ ク エ ン ド 一人一人の子供へのきめ細やかな直接指導 学習 記録データ 学習者管理情報 データ 連係 標準 通信 規約 ネット ワーク 仕様 セキュ リティ 要件 SIF J (Schools Interoperability Framework) Auto Analyze Auto Recommend 次世代学校支援システム(School Support System) スマートスクールの実現イメージ 子供一人一人の健やかな成長を支援します！ （Learner Centerdな学校，Evidence Basedな学校）
- 21. Student Information System (SIS) • USおよびカナダ, UK, オーストラリアなどでは、 Student Information System (SIS) と呼ばれるシステムを活用し、生徒に関するあらゆる情報を蓄積、管理 している • 通常は学校や学区単位で運用 • SISはgrade book (成績簿) など紙ベースで行われていた作業の置き換えから 使われ始め、現在では小規模の一部の学区を除き、なんらかのシステムが 全米に浸透 • 州や学区による学制やカリキュラムの違いに対応する必要があるため、シス テムは柔軟にカスタマイズ可能 SISの生徒情報画面の例 • 氏名、性別、年齢、住所、連絡先 • 学年、組、選択/所属している授 業、時間割 • 保護者、就学補助、スクールバス • 出欠、課題提出状況 • 小テスト、期末テスト、学校/学 区/州の共通テスト (含Common Core) などの成績情報 • 子どもや保護者とのコミュニケー ション状況 ICT CONNECT 21(2016)
- 22. Student Information System (SIS) • 教員、学校管理者、児童生徒、保護者、学区や州の担当者など、立場に応じたアクセス 制御と表示のカスタマイズが可能 (ダッシュボード機能) • SIS上に蓄積されたデータを分析するツールが進化し、傾向の把握やつまずきの発見だけ でなく、中退防止などさまざまに活用 • その延長上にadaptive learningの考え方が出てきた 教師用ダッシュボードの分析例 保護者用ダッシュボードの成績例 ICT CONNECT 21(2016)
- 23. 23 国際連携SWG等との連携 国際規格団体に日本から参加する有識者あるいは企業社員 ・ISO SC36 : 世界最大のデジュール標準化団体の教育分野グループ ・Worldwide Web Consortium (W3C) : Web標準化団体 ・IMS GLC : 教育に特化した分野では世界最大の標準化団体 ・IDPF : EPUBなど電子書籍 ⇒ W3Cに統合 ・Readium : ブラウザ上で電子書籍の表示を実現する規格グループ 日本における規格検討団体の構成メンバー eLC，APPLIC，JEPA，日本IMS協会など 国際連携ＳＷＧメンバー
- 24. 国際規格を活用する前提 • 国際規格の理解と，日本のニーズとの差の理解と， 解決策の判断 • 国際規格への反映 ⇒ 日本IMS協会，ICT CONNECT 21国際連携SWGなど， 国際規格の検討に関与した経験者のグループ ＝技術に詳しい人たち 標準規格に関わった経験があり、技術に詳しく、英語 に堪能である人の関与が必須 …活動の費用を担保する必要がある 24 校務系ー学習系情報連携 データ交換技術仕様の作成
- 25. 国際規格に日本独自規定を乗せる前提 •教育的価値を含む日本の実情の理解 •データセットとしての効率性，妥当性の判断 ⇒ ICT CONNECT 21校務系-学習系情報連携SWGなど 校務系，学習系双方の学校での利用の実情に精 通している人たちのグループ ＝ニーズに詳しい人たち 仕様の文書化を行う経験者の関与が必須 …活動の費用を担保する必要がある 25 校務系ー学習系情報連携 データセット仕様の作成
- 26. 26 ４月 ５月 ６月 ７月 ８月 ９月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 基本構想・検討課題の明確化 データ連係に関する調査研究 セキュリティ・ガイドラインに関する調査研究 連携のための認証・IDに関す る調査研究 学習系校務系 データ 連係標準・ 推奨仕様 （案）Ver.0.6 スマート・ スクール・ セキュリティ・ ガイドライン （案）Ver.0.5 2017年度活動計画（案） 他のSWG・文部科学省・総務省等との連携 セ ミ ナ ー に お け る 中 間 発 表
- 29. 29 教育情報セキュリティのための 緊急提言（文部科学省），２０１６ CEC 学校情報セキュリティ 推奨仕様，解説書 ２０１０ CEC 学校情報セキュリティ・ ハンドブック（経済産業省）， ２００６，２００７ 学校・教育委員会向け資料
- 34. 34 パネルディスカッション ○校務系ベンダー，学習系ベンダー，それぞれから見た 情報連携の意義と可能性・課題等について ○情報連携のための技術標準とデータセット標準の事例 と今後の在り方 コーディネーター：藤村 裕一（鳴門教育大学大学院） パ ネ リ ス ト ：小川 直樹氏（内田洋行） 池田 智志氏（学研） 青木 英太氏（日本IMS協会） 石坂 芳実（ICT CONNECT 21事務局）