JAPET英国訪問調査報告

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英国の情報教育「Computing」と学習者情報管理の状況
ー JAPET&CEC英国訪問調査2017からー
2017年2月23日
JAPET&CEC 海外調査部会中駄康博

本日の内容
 会社の紹介、教育事業の紹介（みらいスクールステーション）
 JAPET&CEC海外調査部会の紹介
 英国の教育制度
 カリキュラム改訂ーICTからComputingへ
 CAS（Computing At School）とComputational Thinking
 ロンドンの学校の状況
➢Montem Primary School
➢Crowlands Primary School
 Bettのレポート
➢Computing関連
➢SIMS（School Information Managing System)
- 1 -
1

会社概要
名称：富士ソフト株式会社
設立：1970年5月15日
資本金：262億円
株式：東証1部上場（1998年）
本社所在地：神奈川県横浜市
売上高：連結1,642億18百万円（2016年12月期）
従業員数：連結12,560名（2016年12月末現在）
資本系列：独立系
- 2 -
2

プロダクト&サービスの展開
セキュリティ関
連
自社クラウド
＋
パブリッククラウド
ペーパーレス会議
（クラウド対応）
モバイル向け映像
モジュール
モバイルルーター
FS030W
コンテンツ
FSKAREN
Refills
FSDTV
Microsoft
Google
salseforce.com
Amazon
Concur
筆ぐるめ - 3 -- 3 -
コミュニケーション
ロボット
3

みらいスクールステーション
富士ソフトでは教室にパソコンを必要としない、誰でも・すぐに・簡単に使える教
育ICT環境づくりをサポートしています。その他にも多彩な機能があります。
メディアボックス
教室にパソコンは不要！
リモコンひとつで誰でも簡単、デジタル授業！
メディアボックスと
大型モニターで
最新教育ICTを実現
授業にも、校内連絡にも。
校内LANの有効活用で、多様な機能を実現！
＜授業/教育で使う＞
●タブレット授業支援
○教材コンテンツ視聴
○みらいボード（電子黒板）
＜校内の情報連絡で使う＞
○校内ライブ放送
○電子掲示板
より効果的・効率的な授業を実現
＜タブレット授業支援＞
リモコン片手の授業スタイル
＜教材コンテンツ視聴＞
タブレットでTV画面を操作
＜みらいボード（電子黒板）＞
校内のディスプレイで情報連絡
＜電子掲示板＞
校内のどこからでもライブ中継
＜校内ライブ放送＞
4
演題「ロボットが未来を拓く」

© 2016 FUJISOFT INCORPORATED. All rights reserved.
校内連絡から授業までシームレスにつながる教育ICT
◆全校朝礼を全教室に一斉配信
◆運動会の様子を屋内休憩室に生中継
◆校内放送と緊急災害情報通知を組み合わせて防災訓練
みらいスクールステーションは、
校内LANと大型提示装置などを有効活用する
総合教育ソリューションです。
≫≫≫
◆タブレット活用授業
※体育館が使用できない熊本被災地
5
演題「ロボットが未来を拓く」
TVでも紹介

ＪＡＰＥＴ＆ＣＥＣ海外調査部会の活動
目的
➢海外の教育政策を調査し、文科省や自治体への政策提言に活用
➢海外の学校現場を調査し、海外市場進出・開拓に活用
具体的な活動内容
➢文献、インターネット調査
➢問い合わせ、ヒアリング調査（文科省、大使館、現地教育省等）
➢海外現地調査
• 訪問先を選定し、現地教育省、教育委員会、学校を訪問
• 調査内容をまとめ、発表会を開催、調査報告書を発行
2016年度訪問調査は英国を選定（Computing、SIMS）
- 6 -
6

訪問調査日程 7
日付時間内容
2017年
1月26日
終日移動（羽田→ヒースロー）
1月27日
午前
午後
BETTショー
1月28日
午前
午後
BETTショー
1月30日
午前
午後
Islington区
Montem Primary School
1月31日
午前
午後
Computing At School／British Computer Society
VCfGL
2月1日
午前
午後
Crowlands Primary School
Havering Education Services
移動（ヒースロー→羽田）
2月2日終日移動（羽田着）

8
参加者
項番所属
１ ICTCONNECT２１
２内田洋行
３ＮＥＣ
４学研ホールディングス
５学研プラス
６学研プラス
７ JAPET&CEC
８東京書籍
項番所属
９東京書籍
１０鳴門教育大学
１1 鳴門教育大学
１２パナソニック株式会社
１３日立製作所
１４富士ソフト
１５富士電機ＩＴソリューション
１６富士電機ＩＴソリューション
8

英国とロンドンの概要
グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国
the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
略称：United Kingdom ： UK
 人口：約6318万人（2011年）
イングランド： 5300万人（84％）
スコットランド： 530万人（ 8％）
ウェールズ： 306万人（ 5％）
北アイルランド： 108万人（ 2％）
 面積：244,820K㎡（日本の６５％）
 人種：白人92%、黒人2%、インド1.8%、パキスタン1.3%
LONDON
 人口：約842万人（2013年：東京都の63%）
 面積：1,577K㎡（東京都の72%）
 人種：白人60%、アフリカ系7%、インド系7%（2011年）
 1月平均気温最高：8.1℃、最低：2.3℃、降雨日数：11日
9

10
学校体系
種別
年齢
Age
学年
Year　 (Form）
Key Stage 種別
幼稚園
私立学校
Independent school
公立学校
State school
nursery schoolPre Prep-school
就学前
教育
3～ 4
4～ 5
5～ 6 Year1
Pre Prep-school
Primary school
幼稚園
小学校
初
等
教
育
KS1
nursery schoolPre Prep-school
就学前
教育
6～ 7 Year2
7～ 8 Year3
8～ 9 Year4
9～10 Year5
10～11 Year6
11～12 Year7 (1st Form）
Pre Prep-school
Prep-school
Primary school
Secondary school
小学校
中学校
初
等
教
育
中
等
教
育
KS1
KS2
KS312～13 Year8 (2nd Form）
13～14 Year9 (3rd Form）
14～15 Year10 (4th Form） Senior school
Secondary school
Comprehensive schools 中学校
高校
中
等
教
育
KS3
KS4
Grammer schools
15～16 Year11 (5th Form）
16～17 Year12 (Lower 6th） Tutorial 6th Form
17～18 Year13 (Upper 6th） Colleges Colleges
6th Form
Senior school
6th Form
高校
大学
中
等
教
育
高
等
教
育
KS4
(KS5)
University(大学）
College of Further Education（専門学校）
College of Higher Education（高等専門学校）
Post-graduate（大学院）,M.A:修士,Ph.D:博士
18～
大学
高
等
教
育
University(大学）
College of Further Education（専門学校）
College of Higher Education（高等専門学校）
Post-graduate（大学院）,M.A:修士,Ph.D:博士
義
務
教
育
義
務
教
育
GCSE
GCE-A
10
義務教育では学校の卒業証書はない
外部試験で判定、年齢制限はない
GCSE: General Certificate of Secondary Education
GCE-A: General Certificate of Education, Advanced Level

11
英国の教育制度（公立と私立１）
Eton college Rugby school
Comprehensive school Grammar school
出典：篠原康正イギリスの初等中等教育とICT/CS
11
◆公立
◆私立
私立が上位

英国の教育制度（公立と私立２）
学校教育法第1条に定める学校のうち、
① 地方公共団体が設置する学校（公費）
② 国が設置する学校（公費）
③ 学校法人が設置する学校（授業料＋公的補助）
① community（地方公共団体設置公立校）
② voluntary controlled/aided（公営校）
③ foundation（公営校）
④ academy（公営独立校）
⑤ independent school（独立校：public school含む）
①~④：公費で維持
生徒の選抜できない国としてシフト推進
12

カリキュラム改訂(2014年9月）
1995～2013 2014～
13
 2014年 ICTがComputingへ変更
 外国語もKS2～KS４へ増加

14ICTからComputingへ
KS1
・ICTについて調べ、達成目標を持って使う
・創造的な作品を記録する
・ハードウェアやソフトウェアに親しむ
KS２
・課題のためにICTツールや情報源を使う
・リサーチスキルを磨き、適切な情報を見つける
・情報の妥当性や質を問う
・課題や作品を修正、聞き手に即した表現を学ぶ
KS３
・ICTツールや情報源を自立的に使う
・ICTが他教科の課題解決に役立つ事を理解する
・ICTを使うタイミングや原価を知る。
・情報の質や信頼性を考え多くの情報を結合する
・ICTを効果的、厳密に使い複雑な課題をこなす
KS4
・ICTツールや情報源の選択、使用に責任を持つ
・多くのアプリケーションを効果的に使う
・特定のニーズのICTシステムを選びデザインする
・他の人とも共に働き、課題をこなし評価する
旧「ICT」の主な狙い
目的
・コンピュータ活用した思考や想像力で世界を理解し、変
えることができるようにする
・コンピューティングは数学、理科、デザイン・技術の各
教科と結びつき、自然と人工の双方のシステムに洞察力
を与える
・核心はコンピュータサイエンス（CS）で、情報と計算操
作の原理を学ぶ
・プログラム・システム・コンテンツを創り出すために情
報技術を用いる能力を身に付ける
・デジタル・リテラシーを身に付けさせ、それはデジタル
世界の積極的な参加者に必要
目標
・CSの概念や基礎的原理（抽象化・ロジック・アルゴリズ
ム・データ表現）を理解、応用する
・問題を分析し解決のためプログラムを記述する経験を繰
り返す
・新しい技術を含む情報技術を評価、応用する
・ICTについて、能力、責任、自信を持った創造的なユー
ザーになる
新「Computing」の学習の目的
出典：篠原康正イギリスの初等中等教育とICT/CS を要約
 ICT（情報）からCS（Computer Science）を柱とした学習へ
 CSで学ぶ事（分析、抽象化、ロジック等）は将来の多様な仕事に役立つ

15
ICTとCSに関する共同文書（１）
■CAS（Computing At School）
コンピューティングに関する教員・学校理事・産業会等の草の根団体
2008年にMicrosoft Research Cambridgeに誕生
目標：第4の理科教科としてのCS、英国コンピュータ協会（BCS）と連携
■Naace（National Association of Advisors for Computers in Education）
教員・技術者・政策担当者の専門団体
■itte（Association for Information Technology in Teacher Education）
ICT教員（初等～高等教育）訓練の専門団体
出典：ICT and Computer Science in UK schools(2012)
15
Information and Communication Technology (ICT)
ICTがフォーカスするのは、コンピュータシステムおよびその創造的で生産的な使用法と技術の適用
法で、特に組織での活用においてである。
ICTは全カリキュラムを通して、ITおよびICTの応用、デジタルリテラシーとスキル、e-safetyを含
む。
Naaceは、KS1～KS3およびそれ以前の年齢に対してカリキュラムフレームワークを開発し、さらに
メンバーに対してコンサルテーションを開発する。
Computer Science
ComputingおよびComputational thinkingの基礎的な原理と実践を学び、コンピュータシステムの
デザインや開発を行うアプリケーションを学ぶ。
これは、数学や物理と同じ”subject discipline”である。CASは、Computer Scienceのカリキュラム
を開発してきた。

ICT CS
システムとその使い方を学ぶシステムの構築と稼働を学ぶ
人間のニーズが教科の中心計算（computation）が教科の中心
システムのデザイン，開発，評価への関心アルゴリズムや問題解決への関心
既存のデバイスやソフトウェアの組合せに
よる問題解決の構築に焦点
新しいソフトウェアを書き，革新的な計算ア
プローチによって問題解決，システム開発へ
適切なソフトウェアやデバイスの選択，評
価，デザイン，設定などが重視。プログラ
ミングは，望む結果を得るための一つの方
法
新しいソフトウェア構築や新しいハードのデ
ザインのための原理や技術が重視。プログラ
ミングとコーディングは結果を得るための中
心的な技術
ICTは，人間活動を支援し，未来の発展を
インフォームする
Computationは，自然界を理解するための
「レンズ」であり，新たな理解をもたらす
アカデミックから職業的な文脈まで，ICT
の研究や応用に向かう
コンピュータ科学のアカデミックな研究レベ
ルに向かう
ICTとCSに関する共同文書（２） 16
新しいソフトウェアを書き，革新的な計算ア
プローチによって問題解決，システム開発へ
Computationは，自然界を理解するための
「レンズ」であり，新たな理解をもたらす
出典：ICT and Computer Science in UK schools(2012)

Computing At School https://www.computingatschool.org.uk/ 17
 子供たちにcomputingのすぐれた教育を行うことに熱意を持つコミュニティ
 現在のメンバー数は約26,000人
 目的とミッション
Promoting and supporting excellence in computer science education
 BCS (British Computer Society：英国コンピューター協会) との戦略的な連合として設立
 財政的にはBCS, Microsoft, Google, Ensoft, UK Committee of Heads and Professors of
Computer Science. が支援
 意思決定は、コンピューターサイエンスの教授やMicrosoft Research CambridgeやRaspberry
Pi Foundationの代表などで構成
 UKの各地域の大学も活動をサポート
 専従の職員は現在12人
There is no "them" - only us
Miles Berry Niel McLeanLee Goss（BCS)

Computational Thinking(1) 18
■ Miles Berryさんのご説明
Miles Berry ：Barefoot academic lead
 DFS（教育省）のドキュメントは３～４ページ
 飛びながら羽を作った（Computing）
 Barefootは一生懸命の人をつなぎ、応援する。全ての
先生が見てわかるサイト
 コンピュータのような考え方をするのではなく、コン
ピュータ学者のような考え方をするのでもない
 ブロック遊びをさせたからと言って建築家にさせよう
というのではない
 ICTは専門の先生がいたが、CSは別なスキル
 どうして低学年にCSなのか？
子供はこの写真のように自然に興味を持つ、若い時か
ら自然に学ぶ
 CASの2年間の成果は、指導できる教員が33%から
81%に増加した事
http://barefootcas.org.uk/
●Barefoot：CS啓蒙サイト

 Computational Thinkingとは（Miles Berry）
 コンセプト
 論理的機械
 アルゴリズム、
ステップシーケンス
 課題の分解
 従来のパターンの再利用
 抽象化、概念化
 評価、よりよい方法へ
 アプローチ
 実験と実践
 クリエーティング
 デバッキング
失敗してミスに気づき、修
正して再度トライ
 頑張る
（困難であっても）
 コラボレーション
 Computer Scienceは、課題を発見し、分析し、解決策を考え、それを実現する方法を見つけ、ト
ライ＆エラーを繰り返す。
 問題解決能力が養われ、創造的であるので多くの仕事に共通し、非常に役立つサイエンス。
 Computer Scienceは、いろいろなサイエンスの基礎となる第0のサイエンスとも言える。
 今後の産業の発展に欠かせない物として大臣に説明し、認められた。
ソフトウェア、ゲーム、ビジュアルの世界が好きになる人間が増える。

ICT CS
EYFS：５歳未満
KS1：Y1～Y2
（5歳～7歳）
KS2：Y3～Y6
（7歳～11歳）
KS3：Y7～Y9
（11歳～14歳）
KS4：Y10～Y11
（14歳～16歳）
アルゴリズムを学び、どうプログラムされ
実行されるかを学び、簡単なプログラムを
作り、デバックする
創造と批判的な考え
自分の考えを持ち、経験と突合せ
予測し、話し合い、やる事を選ぶ
・シーケンス、分岐、反復、関数で動かし入力により
いろいろな出力結果を得る
・どうしてそのように動くかの論理的理由と
簡単なプログラムの作成とデバック
・ネットワーク、インターネット、Web、コラボレーション
・実際の世界の問題や政治システムなどを抽象化
・アルゴリズムを深く学び、検索や順番付け等を
理解してもらう
・より深く理解してもらうため、Micro:bitを配った
・全ての生徒がより深くITやCSについて学ぶ
・CSのプロフェッショナルになる機会を持つ
・CSやデジタルメディアの能力、創造性を養う

Computing カリキュラム 21
http://www.computingatschool.org.uk/data/uploads/CASPrimaryComputing.pdf
http://www.computingatschool.org.uk/data/uploads/cas_secondary.pdf
Introduction
The three main strands within computing, The new programme of study
Getting started
Subject knowledge
Key stage 3, Key stage 4
Planning
Resourcing
Programming languages, Hardware, Software
Teaching
Computing without computers, Teaching programming, Inclusion,
Gifted and talented pupils, Informal learning
Assessment
Formative assessment, Summative assessment
Concluding remarks
Glossary
Resources
Background, Subject knowledge, Extended learning and competitions,
Teaching resources
Support
Introduction
Getting started
Subject knowledge
Key stage 1,Key stage 2
Planning
Starting with the programme of study, Starting with projects, Using a pre-written scheme of work,
Using a pupil-centred approach
Resourcing
Teaching
Technologically enhanced learning, Inclusion, Gifted and talented pupils, Informal learning
Assessment
Formative assessment, Summative assessment
Concluding remarks
Glossary
Resources
Background, Subject knowledge, Teaching resources and ideas, Media
Support
Background
■小学校（KS1、KS2）
■中学校（KS3、KS4）

QuickStart Computing、教科書 22
http://academy.bcs.org/quickstart■小学校、中学校
http://www.computingatschool.org.uk/custom_pages/230-quickstart_home
■KS3 小学校から中学校への移行
https://www.risingstars-uk.com/Series/Switched-On-Computing
■Switched On Computing（6000校以上が使用）

Montem Primary School 23http://www.montem.islington.sch.uk/
◆概要
イズリントン区（ロンドン）の公立小学校
Reception ～Y6 各2クラスで計14クラス、1クラスは30人
Motto：‘Together We Learn’
◆Ofsted（教育水準局）の評価
School ：a warm and welcoming school in which pupils are safe and behave well
Katy Potts：Islington Council
Helena Cheung ：Computing Subject Leader
Overall effectiveness Previous inspection:
This inspection:
Satisfactory
Good
3
2
Achievement of pupils Good 2
Quality of teaching Good 2
Behaviour and safety of pupils Good 2
Leadership and management Good 2
ロンドン中心部に近い区の学校
１：Outstanding
２：Good
３：Satisfactory
４：Inadequate

24
Montem Primary School Y5 Computing(1)
 Helena先生の授業内容
 Spreadsheetの授業
 課題は、世界の移民の数とインフルエンザの相関関係を
算出
 世界地図から移民の数やインフルエンザによる死亡率を
読み取り、表に入力
 式を入力して集計
 Spreadsheetの演習を通して、移民問題や伝染病の問題
を考えさせる
 授業形態（PC教室）
 集合形態で簡単な復習と課題を確認
 1人1台のノートPCを活用し、それぞれが課題を解く

25
Montem Primary School Y5 Computing(2)
Autumn 1 Autumn 2 Spring 1 Spring 2 Summer 1 Summer 2
 Y1からY6のカリキュラムが細かく定義されている。下記はY５の例
 Y５では、Website作成、表計算、ScratchやPythonを使ったプログラミング等を学ぶ

Montem Primary School Y6 Maths(1) 26
 数学の授業内容
 図形の面積の単元
 教材の課題を個人単位で解く
 授業形態（PC教室）
iPadを1人1台配布し、それぞれが課題に取り組む
集合形態で説明や復習、それ以外は個別学習
メインの先生の他TAが1名、機器の操作や内容の
説明を行っていた

Montem Primary School Y6 Maths(2) 27
 教材
 IXL（米国の教材会社）のオンライン教材
 QRコードを読み込んで、課題を表示
 個人の学習記録はサイトに保存（確認中）
 その他
 個人の能力に合わせて発展問題等を解いていける
 共用のiPadで、生徒が授業の前後にいくつかのケースで運
んでいた

Montem Primary School クラブ活動(1) 28
■ Crumble Controller
 Redfern electronics社のプログラミング用基盤
 低価格で、２つのモーターも制御可能
 LEDの点等を制御
 掃除ロボット
 全面にセンサーを持ち、障害物をよけながら掃除
 ヒジャブを付けた女生徒2人が熱心に作っていた

Montem Primary School クラブ活動(2) 29
■ Scratchで図を動かすプログラミング
 初心者の低学年（Y1？）の子が作成中
 音声応答システム
 スマホと接続して音声を入力
 インターネット経由でSiriを呼び出して音声認識
（高学年）
 プロペラ
 様々な物で創ったプロペラを制御して回す

Crowlands Primary School 30
http://www.crowlandsprimary.com/
◆概要
Motto：Growing together, learning forever !
◆Ofsted（教育水準局）の評価
Overall effectiveness Previous inspection: Requires improvement 3 This inspection: Good 2
Achievement of pupils Good 2
Quality of teaching Good 2
Behaviour and safety of pupils Good 2
Leadership and management Good 2
Dave Smith：Education Service、情報担当教員
Hayley McClenaghan：校長先生
ロンドン郊外Havering区の古い小学校
１：Outstanding
２：Good
３：Satisfactory
４：Inadequate

31
■設備や取り組みを説明する情報担当教員
 Computingのカリキュラムは大雑把
 電子黒板
 一部はディスプレイ型、その他はプロジェクタ型
 Computingに関する掲示
 Computingの授業
 ２～３人が１組となってホームページの作成
 見習いのTAのため、手間取っていた

32
■ 校長先生が成績管理の状況を説明
 一覧表とチャートによる現在の状況
 期待値に対する実際との比較を図示
 デジタルリーダー（手前の2人）
 最近はセキュリティの議論をよくしている
 BETTに行って、大変エキサイテイングだった
 ゲームを作りたいと思っている
 今後VRやロボットをやりたい

33
Havering Education Services
■ センターの入っている建物
 Haveringの状況の説明
 区は小学校の責任を負うが、中学校はアカデミーのた
め国の責任になっている
 学校改善に取り組んでいる。予算が毎年削られている
ので、区として保持しているのは珍しい
 学校の品質確保は無償サービスとなっているが、学校
がさらにアドバイスを求める場合は有償サービス

34
学校の様子

35
Bett show(1)

36
Bett show：micro:bit (1)
 プログラミングをするためのチップ
 2016年からY6（11歳～12歳）の生徒全員に配布
 複数のLEDの他USBやBluetooth、加速度センサー等を1
チップに装備
 資金は、BBCが提供
 日本に入るかは未定。パートナー組織と需要が必要
（SwitchScienceが日本版としてchibibitを発売済）

37
Bett show：micro:bit (2)
 タブレットでもプログラミング
 複数の言語が使えるScratch,Python,Javascript,
Microsoft PXT, kodu
 多くの団体、会社が関連する本、プログラム例、
開発ツール類、応用例等を出しており、リソー
スが非常に豊富
 micro:bitを使った様々な展示の例

38
Bett show：Raspberry Pi
 キット、解説書等多くの関連製品が展示され、
多くの人でにぎわっていた
 応用キット等の展示ブースで販売されてい
る物も多かった
 「kano」より販売しているキット
• モニタ・キーボード・スピーカー等
込みこみキット約＄300
• コンピュータサイエンスを学習するＲＰＧ
風教材を開発

39
Bett show：Code club
 9歳～11歳向けの放課後の生徒をサポートするボランティアの
団体
 全英に5,300箇所存在し、120カ国、75,000人の生徒が参加
 Raspberry PI ファンデーションが資金提供し、共同で
Computingの普及を図る
 多くの先生が熱心に演習に取り組んでいた
 宇宙で使うラズパイへ組み込むコードのアイディアを競う
コードコンペティションを開催

40
Bett show：bee-bot，Cubetto
 bee-botとblue-bot（上の写真）3歳～11歳以上向
けのロボット
 2009年ごろ、5～11歳でスタート。現在は幼稚園
もカバー
 英国25000校で、商品販売を行う。シェア95%
 Cubetto（左の写真）幼児向けプログラミング教材
 前進、回転、繰り返しのブロックを使っては小型
ロボットを動かす
 繰り返しのプログラミングも可能

41
Bett show：その他ロボット等
 ロボットやドローンを使った教材も複数展
示
 ブロックを組み立ててロボットをつくり，
制御するタイプ
 完成されたものを制御するタイプ等さまざ
ま

42
Bett show：SIMS
■ CAPITAのブース
 SIMSの学校情報の表示画面
 SIMSは、全英の80％のシェア
 各生徒の出席情報から各種テストの情報まで
あらゆる情報が入っている
 各種チャートを瞬時に出力
 成績一覧
 各人各科目について期待値との比較も表示

43
Bett show：frog，Google
■ frogのブース
 frog progress
 カリキュラムデザインから各種情報の出力まで
サポートする教育におけるOSという触れ込み
 SIMSの情報とvideo等の多様な情報から現状の
把握しProgressを出力
 Googleのプレゼンとブース
 多くの人が関心、新Chromebookも展示

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