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考司 小杉
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2018/06/02 基礎心理学会のフォーラムにてお話しした内容です
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1.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 新しい 統計学とのつきあいかた 専修大学 小杉考司 (ベイジアン) 1
2.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 従来の統計学との つきあいかた 2 ひ ん
ど しゅ ぎ とう けい がく
3.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 従来の統計とのつきあい方 • 「統計法はツールでしかなく,そこに努力を費やすので はなく心理学的な現象や人間を見ていたい」 •
統計法は決まりきった手続きをなぞっていれば,「意味 があったか,なかったか」の答えを出してくれる判定器 • 判定器を使うためのマニュアルは読むしかない。 • 判定器にかけるために素材を整えておく必要はある • 心理学研究法;要因計画,RCT,盲検法… 3 ※小杉の個人的な感想です
4.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 従来の統計とのつきあい方 • 実験心理学に心を奪われる人は・・・ •
「緻密な実験計画」から「誤解のしようのない結果」 を導くロジカルな美しさに惚れた? • 日常生活の身近なことでも,心理学の研究に昇華させ ていくことができる親しみやすさに惚れた? • とにかく*印さえつけば結果が示される。そこから考 えて作文すれば業績を稼げるんだからちょろいもんよ 4 ※小杉の勝手な推測です
5.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 帰無仮説検定はとても便利 ? • 標本の特徴から全体を推測するための科学的方法 •
フィッシャー流;帰無仮説を棄却することで実験の確からしさ を主張する • ネイマン・ピアソン流;対立仮説と対比させ判断の基準とする • ともあれ心理学で使われているのは混合型というか,「効果が あったかなかったか」の意思決定の基準 • 検定統計量の形にすることで「どんなジャンルの数字でも」分 析できるようになった 5
6.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム NHSTの長短所 • 緻密な実験計画に用いることで,効果があったかどうか を判断することができる •
ただし「帰無仮説を棄却する」=「対立仮説を採択する 」というロジックのややこしさ,不自然さが悩ましい • 厳密な実験計画を立てることなく用いると弊害が多い • 例数設計もしっかりと;想定する世界が変わってくる • p値至上主義を招いてしまった 6 Null Hypothesis Significance Test
7.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 例数設計はしっかりと 7 Kruschke著「ベイズ統計モデリング―R,JAGS,Stanによるチュートリアル―」より
8.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム コインを24回投げて7回表が出た とき,このコインはイカサマか? 8図11.2の一部を改訂 あり得る空間 あり得えない空間
9.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム コインを24回投げて7回表が出た とき,このコインはイカサマか? 9図11.2の一部を改訂 N=24に固定した空間
10.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム コインを24回投げて7回表が出た とき,このコインはイカサマか? 10図11.2の一部を改訂 N=7に限定した空間
11.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 24回投げよう と決めていた場 合 11図11.3(P.310)
12.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 7回表を見よう と決めていた場 合 12図11.4(P.313)
13.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 5分間実験しよう と決めていた場 合 13図11.5(P.315) 24がピークに 来るような 分布を組み合わせ て考えてみる
14.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム • データが同じなのに結果が違う,というのは直感的にお かしいと思いませんか? •
サンプルサイズの決め方(例数設計),分析計画の 設計(どことどこの差を見るか,一実験あたりの危 険率補正)が重要な理由 • 下位検定まで含めて,事前にしっかりと分析計画を 立てておかないと正しい判定ができない 例数設計はしっかりと 14
15.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム • p値は我々の仮説が正しい確率ではない •
小さければ小さいほど良いというものでもない • 我々にとって重要な差は, • 実質的な差 > 標準化された差 > 統計的有意差 p値至上主義?! 15 豊田秀樹(2009)検定力分析入門,東京図書より
16.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム ベイズ統計学との つきあいかた 16
17.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 事後確率 事前確率 データ モデル データ 事前分布事後分布 ベイズの定理は「確率」を「確率分布」に読み替えても成立する ベイズの定理 17
18.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 求めるものが分布する 18 頻度主義 ベイズ主義 一つの真値
真の分布 頻度主義では,たった一つの真値を求めて慎重に議論する ベイズ主義では,データから考えられる母数の分布を考える →仮説は真か偽のどちらかである →確信できる程度を見定める
19.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム ベイジアンの考え方 • わからないことを確率分布として積極的に表現 •
データを取ることで事前分布を事後分布にアップデート • 今日の事後分布は明日の事前分布;知識の積み重ね • 事前分布は主観的?一様分布で実質的に良いのでは? • 我々は自由だ;ベイジアンにとっての限界は想像力のみ !分析に体を合わせるなんて,なんて窮屈なんだ! 19
20.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム ベイジアンの利点 • 変数変換などして「データを分析に合わせる」必要がな い •
何重にも組み合わさる仮定や補正からは無縁 • 下位検定を事前に計画していなくても良い • 例数設計をしなくても大きな問題にならない • 事後分布から自分の仮説が正しい確率を読み取れる 20 データ生成メカニズムを自然にデザインすることができます ベイズは原理主義=つねにベイズの定理だけを当てはめます 事後分布は常に一つ。どう切り取っても構いません 事後分布は常に一つ。それが確率的に変わるものではありません p値のように仮想世界の非現実的な値ではありません
21.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム ベイズの欠点 • モデリングが自由すぎる •
事前分布はやっぱり主観的に思える • 妥当性の問題(Cf.構造方程式モデリング・ブーム) • 教育コストがとても高い • 「どうやってこんなことを思いつけばいいのか」 • 一人一人のデータ,分析ごとにモデルを作らなけれ ばならない 21
22.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム ベイズの欠点への対処 • 事前分布を様々に変化させても結果に影響しないことを 示す(感度分析) •
事後予測分布を算出して,現在のデータが自分のモデル から再現できることを示す • 情報量基準(WAICなど)でモデルの相対的な比較をする • 典型的なモデル(群間の平均の差を見るなど)はパッケージ 化する 22 事前分布については・・・ 妥当性の問題については・・・ 教育コストの問題については・・・
23.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 新しいつきあいかた 23
24.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 頻度主義vsベイズ主義 ? • ベイズ主義の不遇な時代,頻度主義教育に対する恨みつ らみから,対立図式を煽って宣伝するのはそろそろ終わ りにしてよいのでは •
頻度主義のalternativeという捉え方では,ベイズ流の悪用 ・誤用が出てきかねない • 頻度主義よりも過ちを起こしにくいので初学者にはベ イズ主義的であるほうが良いとは考えています。 24
25.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム muAのありそうな場所 muBのありそうな場所 被っていなさそう =差がある ベイズ主義的に意思決定 • 例えば二群の平均の差の検定; •
確信できる区間で平均値の差の取りうる可能性の広さを表現 • 幅が狭い=自信がある/幅が広い=自信がない 25
26.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム ベイズ主義的に意思決定 差が取りうる可能性の範囲 「ないない」ではなく「あるある」 • 確信区間(Credible
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27.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム ベイズ主義的に意思決定 • ベイズ流の分析では結果(パラメータ)が分布するので,意 思決定に際して「この程度であれば意味があったとする 」という判断基準が必要 •
ROPE(Region Of Practical Equivalence;実質的に等価な 範囲)について共通了解が必要 • 実質的な差 > 標準化された差 > 統計的有意差 27 https://osf.io/s5vdy/ John K. Kruschke (2018)Rejecting or accepting parameter values in Bayesian estimat
28.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 28 効果あり 効果なし
判断保留
29.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 統計的問いと答え • そもそも異なる問題意識 •
頻度主義;どちらの道を進むべきか • 尤度主義;今のデータから採択すべき仮説はどれか • ベイズ主義;どの程度信じられるか(未来も含めて) 29 ex)効果がある/ない,実験を続けるべき/やめるべき ex)複数の仮説の相対比較(BF)。 ex)データ生成モデルとしてどの程度予測ができるか(WAIC)
30.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 統計的よりモデル的 • 「モデルを通して現象を見る」という考え方はどの主義 にも共通している考え方 •
要因計画法;一般線形モデル • 一般化線形モデル,階層線形モデル(混合線形モデル )など,様々な確率分布に対応したモデルへ • モデリングとは,パラメータに構造を入れること 30 参考;三中信宏(2018)「統計思考の世界;曼荼羅で読み解くデータ解析の基礎」技術評論社
31.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 研究のスタイルと分析法 • 探索段階,検証段階;推定法よりモデリング •
利点;ラフな例数設計で良いので,すぐに実験に取り かかれる。効果が「ない」ということにならない • 留意点;事前分布による感度分析,事後予測分布によ る現データのチェック • ベイズ的に事後予測を見るもよし,慎重に事後対数尤 度でモデル比較をするもよし 31
32.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 研究のスタイルと分析法 • 検証的段階;モデルを単純化して決戦,なら頻度主義的に •
利点;効果の有無,モデルの優劣など一定の結論を出す ことができる • 留意点;実験デザイン(例数含む)の事前登録やチェッ クの必要性。新規性がなくても実験者・執筆者にメリッ トがあるように。 • 理想的には;実験者・被験者・分析者,それぞれがしっ かりと分業(面白い活動かどうかはわからない・・・) 32
33.
時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム まとめと展望 • ベイズだからなんとかなる!なんてことはないわけで •
推定法としてのベイズは不適解を出さないようにモデリ ングできる。しかしゴミからはゴミしか得られない • 少数のサンプルでも差があるかないかを見ることはでき る。ただしHDIが広く確信できることなどない • 統計はたかがツール,されどツール。作り手の流儀までしっ かりと踏まえて欲しい • いきなり最終決戦の研究スタイルは拙速だったのでは 33
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時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム まとめと展望 • どのアプローチにしても,実質的な差/ROPEについての 共通見解が必要 •
ベイジアン・モデリングでは結果変数そのものに対す るモデリング=データ生成モデルを考えるのが一般的 • モデリングの次に来るのは測定の問題,妥当性の問題 • その数字がどうなればどのような意味があるか?とい うところに答えられる研究を 34
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時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 新しい 統計学とのつきあいかた 専修大学 小杉考司 (ベイジアン) 35
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時代は変わる─再現可能性問題から基礎心理学のパラダイムシフトへ─ 2018年6月2日平成30年度第1回基礎心理学フォーラム 36
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