本稿では、OECD諸国(30ヵ国)における国民全体の平均寿命を調べて、その数値を左右していると考えられる要因として、喫煙率、肥満率、アルコール消費量、平均労働時間、公的医療保険の加入率、人口千人あたりの医師数、を取り上げた。この 6 項目が平均寿命とどのような関係性があるのか重回帰分析で分析した。その結果、平均寿命との関係性があったのは、喫煙率、肥満率、人口千人あたりの医師の数の3 項目であり、喫煙率が下がると平均寿命は長くなり、また肥満率が下がることでも平均寿命は長くなることが分かった。逆に人口千人あたりの医師の数が増えれば、平均寿命は長くなるということが分かった。