考える技術（ロジカルシンキング・ワークショップ）公開スライド：後半

© MANAGEMENT. Co. Ltd..
考える技術（後半）
～議論の土台：受け取る・意見を加える・伝える技術～
－ロジカルシンキングワークショップ－
株式会社マネジメント
2017年3月公開
57
（本資料は、誰でもご利用いただけます）

本資料は、誰でもご利用いただけます
58
本資料に記載の情報、および、弊社サービスの著作権は、株式会社マネジメントに帰属してい
ますが、利用に制限はありません。
わたしたちは今まで学びの機会と継続的な練習内容を、大手企業向けの有料企業研修やワーク
ショップとして提供してきました。
繰り返し開催する中で、ロジカルシンキングをはじめとするベーススキルは、老若男女を問わ
ず、持っているお金や資産の量に関係なく、誰でも学ぶ機会と継続的な練習内容が必要だと考
え、無料で広く一般に利用できるようにしました。
私的（商業利用含む）・公的に限らず、適法かつ適切な目的で本資料を使用する場合、または、
その他著作権法により認められる場合には、弊社への事前確認なしにご利用いただけます。
個人学習はもちろん、本資料を使ってワークショップや勉強会を開く、本資料のシェアなどを
通じて、ぜひ多くの方の学びと継続的な練習の機会にお役立ていただけると幸いです。
また、本資料を改変して利用する場合、内容について株式会社マネジメントのレビューをご希
望の際には、下記までご連絡ください。
連絡先：pj-support@mngmnt.co.jp

３．ロジカルシンキングを体感する
59

【設問】3-1 個人ワーク
忙しい毎日、勉強の時間を作りたいあなた。
どうすれば時間を作れるだろうか。
何を考えるかを考えるために、テーマから “問い”を作ろう。
ヒント：答えから入らず、問いを意識することがポイント。
【例】
・忙しい毎日、時間を作るには、〇〇か？
・
・
・
・
・
・
・
3.ロジカルシンキングを体感する
60
グループワーク

どんな“問い”がでましたか？
・どこに時間がかかっているか？
・自分の作業で忙しいか？組織の作業か？
・考える時間か？作業か？コミュニケーションか？
・自分でコントロールできるか？できないか？
・何が削れるか？削りたい時間は何か？
など･･･色々ありそう。
61

MECEなプロセスに整理：全体像の把握
62
リサーチ
マーケティ
ング
企画設計・製造販売・広報
ＭＥＣＥ
物販ビジネスにおける業務プロセス
問
どのようなプロセスで
構成されるか？

MECEなプロセスに整理：手順の把握
63
リサーチ
マーケティ
ング
企画設計・製造販売・広報
物販ビジネスにおける業務プロセス
├リサーチの目的を定める。
├顧客毎の売上を調査する。
├顧客毎の地域性を調査する。
├ニーズを調査する。
├・・・
Ｍ
Ｅ
Ｃ
Ｅ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
問
どのような手順で
リサーチは行われるか？

時間を作るために、現状を把握する。
64
グループ共有
個人、部署、組織のプロセス整理 etc
├A-1.～する
├A-2.～する
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├Z-8.～する
├Z-9.～する
ＡＺ
ここでは“問い”は不要、整理することに専念する。
問
全体として、どのような
時間の使い方をしているか？
問
各プロセスは、どのような
時間の使い方をしているか？

時間を作るには、どこに課題があるか？
65
グループ共有
「年、月、日、個人、部署、組織 etc」のプロセス整理 etc
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
├
問
何を考えるかを考えるために、“問い”を作ろう。
問
〇〇の課題は何か？

時間を作るには、どこに課題があるか？
何を考えるかを考えるために、テーマから “問い”を作ろう。
ヒント：答えから入らず、問いを意識することがポイント。
【例】
・○○の作業が短縮できない課題は何か？
・
・
・
・
・
・
・
66

答
え
！
材料を集める問い？答えを導く問い？
読む
聴く
書く
話す
67
問い
？
材料を集める問い × ｎ回材料から答えを導く問い × ｍ回
答
え
！
読む
聴く
書く
話す
問い
？
現状把握～問題発見解決案の提示～意思決定
3-2
どこに課題があるか？
3-3
時間をつくるには、何が有効か？

勉強の時間を作るには、何が有効か？
3-2で得られた課題を元に、解決に繋がる
”問い”を作る。
68
グループ共有
勉強の時間を作るに
は、何が有効か？

【解答例】3-4 ①
問いを図にする事で、考えたいことの構成要素が見
えてくる。構成要素が見えると全体像が見える。
69
ムダ
を減らせるか？
ダブり
ムリ

【解答例】3-4 ②
70
考える時間
／作業時間
相談・報告・連絡
／会議時間
ムダ
自分時間
／他人時間
ダブり
最初の分解を変えると、全体としての整理も変わる。

【解答例】3-4 ③
71
処理能力を
上げられるか？
やらないことで
支障がないか？
自分作業は可能か？
アウトソース
できるか？
共同作業は可能か？
原則として、認識違いを防ぐため、問いを文章にする。

【設問】3-5
忙しい毎日、勉強の時間を作りたいあなた。
「時間が作れる方法」をプレゼンする。
30秒以内で話せる文章で記載してください。
ヒント：現状を踏まえて、どこを改善するか？がポイント。
72
グループワーク個人ワーク

ロジカルなコミュニケーションとは？
“考える技術”を使って、
相手が言いたいことをMECEに聴くことができれば、
分からない箇所と分かる箇所が把握でき、精度高く
受け取ることができる。
伝えるべきことをMECEに整理することができれば、
相手に伝えない箇所と伝える箇所を見極め、
精度高く伝えることができる。
73

「受け取る」と「伝える」の土台
言葉の認識が曖昧なままでは、相手から正確に受け
取ったとはいえない。伝える言葉も同様である。
何を「受け取りたい」のか「伝えたいのか」のか、
曖昧な言葉を明らかにすることができれば、
「受け取れない」「伝わらない」を繰り返さず、
コミュニケーションロスや、ロスから生まれるム
ダ・ムリを減らすことができる。
74

４．ロジカルシンキングで
言葉を明らかにする
75

普段よく使う“言葉”の意味を明らかにする
4.ロジカルシンキングで言葉を明らかにする
普段、何気なく使っている言葉でも、説明を求めら
れると、相手を納得させる説明は意外と難しい。
※例「問題」「品質」「リーダーシップ」etc
今日は、「意思決定」という言葉を題材に、言葉の
意味を明らかにするプロセスを体感し、普段のコ
ミュニケーションで起こる意味の受け取りミス・伝
達ミスを防止に役立てます。
76

例えば
「問題」とは何か？
誰が聴いても、一理ある・納得感があ
るという言葉で説明できますか？
77

「意思決定」についての説明を考える。
今までのワークを踏まえ、
「意思決定」という言葉を端的に説明する文章を考える。
78
意思決定とは、
である。

「意思決定」という言葉から連想される
“問い”を洗い出す。
量を意識して、思いつく限りとにかく問いを洗い出す。
ヒント：言葉が明らかになる、より良い問いを意識する。
【例】
・意思決定とは何か？
・
・
・
・
・
79

どんな問いがでましたか？
・意思決定とは何をすることか？
・意思決定にはどんな要素があるか？
・意思決定の準備とは何か？
・意思決定ができると何が嬉しいか？
・意思決定と関係が深い言葉は何か？
など･･･
80

得た“問い”から“答え”を洗い出す。
ヒント：「問い：答え＝１：ｎ」なるべく多く答えを書く。
【例】
・意思決定とは○○だ！
・
・
・
・
・
81
グループ共有

意味意味意味問い問い
この場面では、言葉の輪郭を明らかにできるのが、
求めている問いであり、より良い問い。
下図をイメージするだけでも、対象自体を照らす問
いと、対象の外側を照らす問いがありそう。
言葉を明らかにする問いとは？
82

83
問いの種類
分ける問い
（分類）
つなぐ問い
（関連）
グルーピングの問い
要素分けの問い
連なりの問い
関係の問い
道具としての問いの種類を知り、意識して使う。
【ポイント】
Ｍ
Ｅ
Ｃ
Ｅ

・５W1Hは覚えやすいが、実は抜けが多く、問いが偏りがちになる。
・問いにバリエーションを持って入れば、様々な角度からより良い問い
を作れることが、考える技術の向上につながる。
問いの種類
分ける問い
(分類)
つなぐ問い
(関連)
WHO・WHERE
WHAT・WHEN
HOW
WHY
(SO WHAT)
関係の問い
【ポイント】
84

【例】
・意思決定に必要な要素は何か？
・
・
・
・
【例】
・意思決定は何と関係するか？
・
・
・
・
4-2,4-3の解答を元に、
言葉の輪郭を明らかにする問いを洗い出す。
量よりも質を意識して、より良い問いに絞る。
ヒント：分類の問いと、関連の問いをイメージする。
つなぐ問い
分ける問い
85

「意思決定」についての説明を再度考える。
今までのワークを踏まえ、
「意思決定」という言葉を端的に説明する文章を考える。
86
意思決定とは、
ことである。

・選択肢から選択する行為。
・利害関係者が判断基準から結論を導く行為。
【解答例】4-5
意思
決定
目的
【ポイント】
網羅された
選択肢
選択肢を
元に選ぶ
・うまく説明できない言葉でも、ワークで実施したように仮置きする。
・一つの説明よりも複数の説明があれば、より具体的になる。
87
意思決定
判断基準
利害関係者

【設問】
意思決定には、どのような種類があるか？
意思決定しないとは、どういう状態か？
意思決定する前は、どのような準備が必要か？
意思決定した後は、どのような状態が望ましいか？
意思決定は、どのような要素で構成されるか？
意思決定される条件には、何が必要か？
意思決定と関係が深い言葉は何か？
意思決定は、何とセットで考えるべきか？
要素分けの問い
プロセスの問い
関係の問い
88
・重要な問いを見落とすと、得た答えは全面的に覆る可能性がある。
・複数の問いでも偏っていると、重要なポイントを見逃してしまう。
【ポイント】

無意識的
トップダウン
意識的
ボトムアップ
多数決コンセンサス
鶴の一声同調
新しい発見（答え）を導く問い。
例：意思決定にはどんな種類があるか？
“考える技術”を
駆使することで、
得られる答え
89

現実への応用：抽象と具体を往復する
意思決定の種類を知っていれば、その意思決定が適
切か？他の方法がないか？を考えるヒントになる。
90
抽象：普遍性具体：特殊性
意志決定
追従
鶴の一声
多数決
合意形成
トップダウン
ボトムアップ

ロジカルに考える＝より良い問い
問いをつくる技術（繰り返し・分解） × 問いの種類
＝問いの量産
量産された問いー不要な問い
＝求める答えを得られる、より良い問い
91

５．ロジカルシンキングを応用する
【総合演習】
92

【設問】5‐1 個人ワーク
問いを読み解く演習。
テーマ：「配付資料参照」
（論文・ニュース記事等からテーマとなる題材を選定）
5.ロジカルシンキングを応用する【総合演習】
普段考えないテーマの文献から、問いを読み解く。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
93

問いを再設定する演習。
（論文・ニュース記事等からテーマとなる題材を選定）
普段考えないテーマの文献を元に、問いを再設定する。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
94

メインの問いから、主張を組み立てる演習。
95
普段考えないテーマの文献を元に、主張を組み立てる。

96
【ポイント】
・べき論と現実論を往復する。
・原理原則と事実・仮説検証を往復する。
・原理原則を押さえることで、様々な現実の問題や課題に対応できる。
※広大な現実の海を航海するための羅針盤が原理原則。
べき論
（あるべき姿）
現実論
（現状）
適用
参照
原理原則
（理論）
※普遍性
検証
（事実・仮説）
※特殊性
適用
参照
１：ｎ（複数）
１：ｎ（複数）

97
【ポイント】
・時間軸を意識する。過去か現実か未来か？具体的にどこか？
・原理原則（普遍性）と往復できれば、対応範囲が広がる。
現在
縄文時代
過去
2100
未来
べき論現実論
原理原則（普遍性）
検証検証検証

６．まとめ
98

１．ワークショップについて
－ロジカルシンキングは基礎となるスキルである
２．ロジカルシンキングを知る
－分解する問いと繰り返す問いがあることを理解する
３．ロジカルシンキングを体感する
－精度の高い問いをつくる
４．ロジカルシンキングで言葉を明らかにする
－より良い問いが導くのは、より良い答え
５．ロジカルシンキングを応用する【演習】
－原理原則がわかれば、様々な事柄に応用できる
６．まとめ
－ロジカルシンキングの技術は、多様な場面で応用・再現可能である
99
6.まとめ

学びになったこと。
疑問解消したいこと。
今後、考えてみたい問い。
・
・
・
・
・
100
【設問】【設問】6‐1 個人ワーク
6.まとめ
・
・
・
・
・
・

７．補講
考え続ける体力を獲得する
スキル定着演習
101

考えることが難しいテーマも、
問いから入れば議論に参加できる。
考える事が難しいと感じるテーマも考えてみよう。
2017年のテーマ例：
・クリエイティブとは何か？・集団的自衛権とは何か？
・ユーザビリティとは何か？・EU離脱問題とは何か？
・アクセシビリティとは何か？・年金問題とは何か？
・どう評価されたいか？・死刑制度は必要か？
・専門化か？万能化か？・ＡＩとどう付き合うか？
・グローバルか？ローカルか？・少子化は問題か？
7.スキル定着演習
102
仕事でプライベートで

http://mngmnt.jp/
連絡先：pj-support@mngmnt.co.jp
103

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