Clusterで開催された「#VR元年を終わらせる会」で公開したスライドです 没入型シミュレーションおよびImmersive Simについて簡単に紹介しました https://cluster.mu/e/04977e06-67fc-4d37-9e52-96e5cea303cb

1. 物理演算の次は化学演算だ！
Immersive Simの秘密
ぱソんこ@Passonco
渋谷宣亮

2. 自己紹介
名義：ぱソんこ（passonco） 新潟県生まれの22歳
石川県のゲーム会社でプランナーとして活動
渋谷宣亮（シブヤノブアキ）名義でゲームライター活動をしている
ゲームメディア：IGN JAPAN, 電ファミニコゲーマー, STYLYなど……
元々はPANORAでVRライターをしていた

3. Immersive Sim（没入型シミュレーション）とは？
スタートとゴールだけが決まった状態で、手段をプレイヤーに委ねるジャンル
クラフトほど創造性が求められず、一本道のシナリオほど窮屈ではない
ex) マインクラフトにハマれなかった人のために……
社会性や物理演算のシミュレーションによる偶発性、創発性を重視している
大筋は同じでも、一つ一つのイベントにちょっとしたランダム性が生まれる
→ゲームをプレイするうちに自分だけの体験（思い出）ができあがる

4. 例：Arkane StudiosのDishonored, PREY

5. 例：任天堂のゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

6. 割とImmersive Simに近いVRゲーム
・『Half-Life: Alyx』『Boneworks』
物理演算がすごい……でも
化学演算がない！！！
ゲームの銃器は好きだけど、プレイヤーにとって身近なモチーフではない
もっと自然科学の発想に基づいたゲームがプレイしたい
・VRコントローラはマウス&キーボードやコントローラにつぐ革命
正確性、精密さにかけるからこそランダム性が生まれて独自性に繋がる
人間の身体は物理演算ゲームに最適なゲーミングデバイスである（逆説的に

7. 結論
１）プレイヤーにクリエイティビティを要求せずに、そこそこ独自性のある体験
２）人間の身体は精密さに欠けるからゲームデバイスとしてランダム性を生む
３）僕はもっと新しくて面白いゲームがしたい
４）ひとりあそびとしてのVRゲームも忘れないでほしい