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リクルートライフスタイルにおけるUX領域の取り組み
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スタイリストさんの
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優先開発
丁寧な案内
[結果]
スタイル急増
流入大幅増
予約数増
◎
・ググったらHit(SEO)
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Editor's Notes
- リクルートライフスタイルで、UXデザイングループのマネージャーをやっています。
経歴としては、SEから始まり、システム企画、商品企画など幅広く経験した後、最終的にはUXディレクターが一番長いです。
リクルートライフスタイルのほとんどのサービスに関わってきました。
- RLSについて簡単に紹介。
日常のライフスタイルに関わるサービスを運営する会社で、
じゃらんやホットペッパーをはじめとしたToC向けバーチカルサービスと、
飲食店や小売店などToB向け業務支援サービスを展開しています。
- それぞれのサービスの規模感
・Airレジ17.6万アカウント
・ホットペッパーグルメやビューティーは年間の予約件数が2〜3千万件
多くの人たちの生活に根付いています。
- 日本国内だけではなく、世界展界も本格的に始まっています。
Airレジや、飲食、美容、旅行領領域などです。
- そのなかで、UXデザイングループは、「ユーザーに愛されるサービスを仕立て続ける個の集団」という役割を担っています。
- 仕立てる、とは、いわゆる「UXデザイン」による問題解決です。
仮説立案、定性・定量調査、現状分析とソリューションの検討、具体的な設計を行います。
- そして、仕立て「続ける」という点にこだわっていて、
ユーザーの代弁者であると同時に、ビジネスの継続性・発展性にも責任を持っています。
弊社のUXデザインの思想に色濃くあり、特徴だと思っています。
プロダクトのUXを強化し、その対価として収益があがる、このスパイラルを意識してプロダクトを磨き込み続けます。
- 今日お話しするテーマは、多様な事業運営するなかでのUXデザインの取り組み方について、大きく2点。
ビジネスの継続性を高めるROI追求型UXデザインと、
ビジネスを創造するプロダクトアウト型UXデザインです。
みなさんの取り組みと重なる部分もあるかと思いますが、少しでもみなさんの業務のヒントになれば幸いです。
- ROI追求型は、投資額とリターンを見立てて妥当性を見極める進め方で、施策単位で簡易的にLeanCanvasをやるイメージです。
ここで示しているのは、フレームワークというよりは概念図です。
Solutionを思いついたら、そのリターンを見立てます。これをやったら、XXがこのくらい上がる、というのを見立てとよんでいて、ほぼこの3種類に集約されます。
流入増、ネット予約などのアクション増、広告商品を作るならその販売数。この想定増分を金額価値を試算します。
実際には、直接売上にリンクしないケースでも、バーチャルな数字で試算します。
そして投資額を見立てます。開発費や人件費、プロモーション費、ランニングコストとしてはカスタマーサポートなどの運用費なども含みます。
リターンがランニングコストを上回り、投資の回収が見込めれば、案件の実現に向けて動きます。
リターンが大きければ、大きな予算や人を動かして、より大きなことが実現できます。
- 具体的な事例を紹介します。
ビューティーは、ヘアサロンやネイルサロンなどとカスタマーのマッチング。サロンの来店者数を増やすことがビジネス貢献です。
- 3年前にヘアカタログサブサイトの立ち上げました。
ちょっと古い例ですが、UXの強化事例としてわかりやすく、非常に良い結果が出た事例です。
現在、掲載スタイルは90万件。世界最大のヘアカタログとなっています。
- これは、髪を切ろうかな、と思い立ってから来店するまでの簡単なフローです。
当初のホットペッパービューティーは、サロンを探して予約できることだけを提供価値としていました。
これは現在もコアバリューですが、もっと提供価値を広げるには何をすべきかを考えました。
- そこで着目したのは、「髪型どうしようかな」と検討しているインサイトです。
いつものサロンでも新しいサロンでも、事前でも来店時でも、このインサイトがあります。
でも、当時は雑誌で探すのがメインで、これといったものがなく不便でした。
スタイリストさんにとっても、「ヘアスタイルは自分の作品なので発信したい、でも発信する場が減っている」という状況でした。
- そこで、世界最大級のイケてるヘアカタログサイトを作ることがSolutionになると考えました。
カスタマーにとっては、いつでもたくさんのヘアスタイルから気に入ったヘアスタイルが見つかり、
スタイリストさんにとっては、自慢のヘアスタイルをアップしたら、たくさんの人が見てくれる場になり、
ビューティーにとっては、カスタマー、スタイリストさん双方に提供価値を拡大することができ、継続的な接点を持つことができる、
トライアングルハッピーの実現を目指しました。
- カスタマー向けのUXは、ググったらヒットする状態と、つまりSEOを強くすること、
あとは当たり前に、気に入ったヘアスタイルが見つかるUXを重視しました。
リターンは流入増とし、価値換算しました。
SEOを強くするためには、コンテンツ量がキードライバーとなりますが、これはスタイリストさんのモチベーションが重要なので、
ヘアスタイルをアップしたくなるUXにも注力しました。
全国の営業マンからスタイリストさんに、丁寧に案内してメリットを説明しました。
結果として、スタイリストさんからも作品発表の場として好評で、自主的にアップしてくださっていますし、
流入数目標早期達成。ビューティーのキラーコンテンツとなり予約数にも貢献しています。
大きなトライアングルハッピーを実現できました。
- カスタマー向けのUXは、ググったらヒットする状態と、つまりSEOを強くすること、
あとは当たり前に、気に入ったヘアスタイルが見つかるUXを重視しました。
リターンは流入増とし、価値換算しました。
SEOを強くするためには、コンテンツ量がキードライバーとなりますが、これはスタイリストさんのモチベーションが重要なので、
ヘアスタイルをアップしたくなるUXにも注力しました。
全国の営業マンからスタイリストさんに、丁寧に案内してメリットを説明しました。
結果として、スタイリストさんからも作品発表の場として好評で、自主的にアップしてくださっていますし、
流入数目標早期達成。ビューティーのキラーコンテンツとなり予約数にも貢献しています。
大きなトライアングルハッピーを実現できました。
- ROIは社内説明用と思われる方もいますが、ユーザー体験価値を最大化するために必要なプロセスだと考えています。
・たくさんやりたいことがありますが、それらの優先度が明快で、効率的にプロダクトを進化させることができます。
・協働者を増やすことができ、大きなうねりを作ることができます。
・キードライバーが明確になり、それを強化することで成功しやすくなります。
・やった結果を定量的に振り返ることができ、感動もひとしおです。
以上が、ROIにこだわる案件の進め方です。
- 一方で、ROIを見立てることが難しい場合もあります。
新規プロダクトは不確定要素が多いので、プロトタイプで小さく試しながら進める手法を採用しています。
- AirWAITの事例をご紹介します。
人気のお店の行列を待っているときの不を解消するアプリです。
2015年のGOOD DESIGN賞をいただきました。
富岡製糸場などの世界遺産や、ハウステンボス、ビックカメラさんでご活用いただいており、好評いただいています。
- AirWAITは、リアルシーンのUXデザイン事例です。
人とお店、実世界とデジタルをつなぐアプリで、多くの不を解消しています。
行列を見て、まず迷いますよね。何組目?どれくらい待つ?並ぶか諦めるか。
順番待ちをデジタル管理することで、待ち組数や待ち時間の目安が分かります。
また、その場で待つのはつらいですよね。夏は暑いし冬は寒い。
お店としても、諦めて帰られるのは避けたい。
そこで電話自動呼び出し機能を追加しました。
お店の前でいちいちメールアドレス登録は大変。あえて電話にしました。
また、お店の方からすると、行列0は避けたい、という心情がありました。
次のお客様をスムーズに案内したいですし、行列が人を呼ぶ面もあるからです。
呼び出し組数設定機能を追加しました。
また、待ってる間の時間を有効に使ってもらうべく、待ち時間用クーポンも用意しました。これは富岡製糸場のケースです。
このように、リアルシーンのUXデザインは、プロトタイプを出して実際に試してわかったことを反映していく進め方が効率的です。
- リクルートライフスタイルでは、AirREGI、AirWAITをはじめとしたTO B向けのプロダクトに力を入れてます。
人とお店、実世界とデジタルをつなぐ、そんなリアルシーンのUXは、UX担当者の腕の見せ所、今一番熱い領域です。
人の仕事や生活がダイレクトに、ダイナミックに変わる瞬間を「目の当たりに」することができておもしろいです。
- ROIのこだわる進め方、その効用と、プロダクトアウト型の事例紹介をさせていただきました。
ToC、ToB、リアルシーンUX、海外展開と、幅広くUXをデザインできるところがリクルートライフスタイルという環境です。
一緒に働く仲間を募集しています。