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(beta)アプリを成長させるためのログ取りとログ解析に必要なこと
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DroidKaigi2018の講演の「アプリを成長させるためのログ取りとログ解析に必要なこと」の発表資料です。
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(beta)アプリを成長させるためのログ取りとログ解析に必要なこと
1.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net アプリを成長させるための ログ取りとログ解析に必要なこと Takao
Sumitomo
2.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net2 自己紹介
3.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net3 自己紹介 ●
住友 孝郎(Takao Sumitomo) ● たぶんAndroidアプリ開発者 ● 職歴的なもの – SIer的なこと – メーカー的なこと ● – 2014年12月〜 所属
4.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net4 Wantedlyプロフィール
5.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net5 触ったことあるもの プログラム Java,
C++, Ruby, PHP, Python データベース Oracle, Sqlite3, PostgreSQL, MySQL, Realm プラットフォーム等 Android, Linux(Debian), MFC, Struts 設計 UML, Excel方眼紙
6.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net6 今日のお話に至った経緯
7.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net7 Wantedlyにジョインする前 ●
いっぱいいろんなものを作った ● 作るだけならどうにかできる
8.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net8 不思議なことをいう人達がいた ●
良いものを作れば自然とユーザーは増える ● 面白いものを作ればバイラルで広がる 本当にそうなのか?
9.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net9 そんな中でWantedlyにジョインした
10.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net10 ジョイン直後 アプリを良くしていきましょう! (どうやったらいいんだろう...)
11.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net11 最初にやったこと ●
Google Analyticsを見た – 当時はまだFirebase Analyticsはなかった ● TreasureData(ログ収集サービス)を見た ほとんどWebのログ 体系化されてなくて読み取れない わかるのはせいぜいインストール数とアクティブユーザー数
12.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net12 そもそも何をもって良くなったいう? ●
指標は? ● その指標の数字を出すためには? うん、さっぱりわからん
13.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net13 Wantedly
Visitの例を考える
14.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net14 最も簡単な指標 ●
マッチングアプリ – 応募ボタンを押す
15.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net15 1
2 3 4 5 0.00% 10.00% 20.00% 30.00% 40.00% 50.00% 60.00% 70.00% 80.00% 90.00% 100.00% 応募にたどり着くまでのファネル それまでの過程は? ● 1: インストール ● 2: ユーザー登録 ● 3: 探す操作をする ● 4: 詳細画面を開く ● 5: 応募を押す こんな感じ??
16.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net16 その過程を追うには? ●
インストール – ユーザーIDごとの最初のイベントを探す ● ユーザー登録 – Web側かアプリ側のログ ● 探す操作をする – アプリ側のログ
17.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net17 その過程を追うには? ●
詳細画面を開く – アプリ側のログ – キャッシュされるとWeb側のログじゃわからない ● 応募を押す – Web側のログ ログがWeb側とアプリ側に散らばってる、、、
18.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net18 あ、、、これ闇雲にやっても無理だ、、、
19.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net19 そのためにやったことのお話です
20.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net20 どんな指標があるのか?
21.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net21 エンジニアリング的な指標 ●
クラッシュ率 ● ANR発生率 ● レンダリング時間 ● APIのレスポンス時間 Android Vitals で確認できる
22.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net22 非エンジニアリング的な指標 Google
Play Console, Firebase Analytics で確認できる
23.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net23 インストール数 ●
単純にインストール数
24.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net24 アクティブユーザー数 ●
DAU : Daily Active User – 1日のユニークユーザー数 ● WAU : Weekly Active User – 7日間のユニークユーザー数 ● MAU : Monthly Active User – 1ヶ月のユニークユーザー数 – 流派によって28日だったり31日だったりする 単純に掛け算ではないので注意
25.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net25 リテンション率 ●
継続率とも呼ばれる ● コホート分析とも呼ばれる – (厳密には違うけど) ● 期間ごとにユーザーを分けて見る
26.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net26 リテンション率 Firebase
Analyics – demo projectより
27.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net27 リテンション率 ●
多機能なアプリの場合 – 機能ごとのリテンション率が無いと どの機能がユーザーを繋ぎ止めてるか追えない
28.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net28 コンバージョン率 ●
ユーザーの中でコンバージョンした率 ● コンバージョン – そのプロダクトの成果 – たとえば ● ECサービスなら何かが売れた ● マッチングサービスならマッチングが成立した プロダクトによって異なる
29.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net29 必要なインフラ
30.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net30 簡単な構成 ●
ログ収集サービス ● データストア ● 抽出環境 ● 可視化
31.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net31 具体的なサービスやプロダクト ログ収集系 データストア 抽出環境 可視化 Firebase Analytics ※1 Google BigQuery Google
Data Studio( )β ExcelR Domo Fluentd 普通の RDBMS Treasure Data Hadoop ※1:Firebase Analyticsは一部可視化機能がある
32.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net32 ログ収集系 Treasure Data Google BigQuery 最近のWantedlyの構成の紹介 データストア 抽出環境 可視化 Firebase Analytics Excel Domo 普通の RDBMS アプリ
33.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net33 ここまでで、お気づきの方も いらっしゃるかも知れませんが...
34.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net34 アプリの実装の話が1つも出てません
35.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net35 昔のWantedlyの構成の紹介 ログ収集系 Treasure Data Google BigQuery データストア 抽出環境 可視化 Firebase Analytics Excel Domo 普通の RDBMS アプリ この2つを考えるのに、 中間層の理解が必要だった
36.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net36 初めてやるなら ●
Firebase Analytics ● Google BigQuery ● Excel の組み合わせから始めると無難
37.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net37 アプリで取るログの種類
38.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net38 アプリで取るログの種類 ●
イベントログ – Viewの操作 ● タップやスワイプ – 直接的なコンバージョン ● スクリーンログ – 画面名 – 遷移先の画面名 – 滞在時間
39.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net39 イベントログ
40.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net40 イベントログの項目 ●
ユーザー識別子 ● 画面名 – アプリによってはActivity + Fragment ● イベント名 – タップ / ロングタップ / スワイプなど ● イベントの追加属性 – View ID / アイテムのIDなど – 内部実装はJSONが良いかも(?)
41.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net41 イベントログの例 ユーザー 識別子 画面名 イベント名 イベントの 追加属性画面の 追加属性 time
user_id screen screen_params event event_params 1234 ListActivity click {"view_id": "title", "item_id": 432} 1234 DetailActivity {"item_id": 432} press_back 1234 ListActivity click {"view_id": "title", "item_id": 234} 1234 DetailActivity {"item_id": 234} click {"view_id": "apply"} 1234 DetailActivity {"item_id": 234} cvt_apply {"item_id": 234} 2018/02/09 12:30 2018/02/09 12:31 2018/02/09 12:32 2018/02/09 12:33 2018/02/09 12:33
42.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net42 イベントログのアプローチ ●
自動的にできれば理想だけど、、、 – touchイベントをフックすればできなくはない – 付加情報を追加せざるを得ないケースが多い – 過度に冗長になることがある – デザイン的な事情の独自実装に対応できない 要所要所に丹精込めて埋める
43.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net43 Viewの操作
vs コンバージョン ● どっちが解析しやすいか? – Viewの操作として記録 – コンバージョンとして記録 ● ツールに寄る – FAはコンバージョンが扱いやすい time user_id screen screen_params event event_params 1234 DetailActivity {"item_id": 234} click {"view_id": "apply"} 1234 DetailActivity {"item_id": 234} cvt_apply {"item_id": 234} 2018/02/09 12:33 2018/02/09 12:33 ※:2つはユーザーの操作としては 同じ 重要な指標だから両方取る
44.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net44 ライブラリごとの実装の違い
45.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net45 イベントログの実装:Treasure
Data Map<String, Object> event = new HashMap<>(); event.put("user_id", userId); event.put("activity", activityName); event.put("fragment", fragmentName); event.put("event", "select_cotent"); event.put("item_id", itemId); event.put("name", name); TreasureData.sharedInstance() .addEvent("event_log", event); ユーザー識別子 画面 イベント名 追加属性 全部自分でやる!
46.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net46 イベントログの実装:Firebase Analytics Bundle
bundle = new Bundle(); bundle.putLong (FirebaseAnalytics.Param.ITEM_ID, itemId); bundle.putString (FirebaseAnalytics.Param.ITEM_NAME, name); bundle.putString (FirebaseAnalytics.Param.CONTENT_TYPE, "image"); mFirebaseAnalytics.logEvent( FirebaseAnalytics.Event.SELECT_CONTENT, bundle); ↓追加属性 ↑イベント名 画面やユーザー識別子はやってくれる
47.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net47 イベントログの実装:Google
Analytics mTracker.send(new HitBuilders.EventBuilder() .setCategory(category.category) .setAction("select_content") .setNonInteraction(false) .build()); ↑イベント名 画面やユーザー識別子はやってくれる
48.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net48 ライブラリごとの実装の違い ●
TD, FA, GAでそれぞれ微妙に違う ● 特に画面とイベントの紐付けが異なる
49.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net49 スクリーンログ
50.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net50 スクリーンログの項目 ●
画面遷移が追えるくらい取る ● アプリからの離脱もわかるようにする リスト画面 商品画面 item_id=3 関連商品 item_id=3 商品画面 item_id=7 アプリを起動 アプリから離脱
51.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net51 スクリーンログの項目 ●
ユーザー識別子 ● 画面名 – アプリによっては Activity + Fragment – 追加の属性 ● 次の画面名 ● 滞在時間 – ミリ秒やナノ秒
52.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net52 スクリーンログの例 画面名 画面の 追加属性
次の画面の 追加属性 次の画面名 滞在時間 time user_id screen screen_params next_screen next_params duration 1234 ListActivity DetailActivity {"item_id": 432} 46231 1234 DetailActivity {"item_id": 432} ListActivity 82323 1234 ListActivity DetailActivity {"item_id": 234} 53341 1234 DetailActivity {"item_id": 234} 72652 2018/02/09 12:30 2018/02/09 12:31 2018/02/09 12:32 2018/02/09 12:33
53.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net53 スクリーンログのアプローチ ●
ActivityやFragment単位で取る ● トラッカーを埋める場所 – onStart / onResume – onStop / onPause ● onStart 〜 onStop で滞在時間が出せる – FAは滞在時間は自動でやってくれる
54.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net54 ライブラリごとの実装の違い
55.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net55 スクリーンログの実装:Treasure
Data Map<String, Object> event = new HashMap<>(); event.put("user_id", userId); event.put("activity", activity); event.put("fragment", fragment); event.put("params", params); event.put("next_activity", nextActivityName); event.put("next_fragment", nextFragmentName); event.put("next_params", nextParams); event.put("duration", duration); TreasureData.sharedInstance() .addEvent("screen_log", event);全部自分でやる! ユーザー識別子 画面 次の画面 滞在時間 ※:onStopなどに書く
56.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net56 スクリーンログの実装:Firebase Analytics mFirebaseAnalytics.setCurrentScreen( activity,
// Activity "DetailActivity", // screenName null // screenClassOverride ); ←画面名 滞在時間や次の画面の遷移、 ユーザー識別子はやってくれる ※:onStartなどに書く
57.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net57 スクリーンログの実装:Google Analytics ←画面名mTracker.setScreenName("DetailActivity"); mTracker.send( new
HitBuilders.ScreenViewBuilder().build()); ※:onStartなどに書く
58.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net58 トラッカーの実装Tips
59.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net59 トラッカーのコードは簡潔安全にしたい
60.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net60 WHY ●
機能の実装者の負荷を減らしたい ● トラッカー起因のクラッシュは0にしたい ● トラッカーはミスなく動いてほしい
61.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net61 FAでベタで書いたときの問題 Bundle
bundle = new Bundle(); bundle.putLong ( "item_id", id ); bundle.putString( "item_name", name ); mFirebaseAnalytics.logEvent("select_content", bundle); イベント名を定数にしたい 属性名を定数にしたい 値を型安全にしたい これらは一度コードに散らばると回収不可能になる
62.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net62 アプローチ ●
トラッカー用の便利メソッドを作る – イベントをenum化する – 属性をGenericsで型のある定数にする – Generics芸を使った便利メソッドを作る
63.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net63 イベントをenum化する public
enum Event { SELECT_CONTENT("select_content"), CLICK("click"), // TODO: イベントはここに追加していく ; public final String key; Event(String key) { this.key = key; } }
64.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net64 属性をGenericsで型のある定数にする public
class Param<T> { public static final Param<Long> ITEM_ID = new Param<>("item_id", BaseBundle::putLong); public static final Param<String> ITEM_NAME = new Param<>("item_name", BaseBundle::putString); String key; IFunc<T> putFunc; private Param(String key, IFunc<T> putFunc) { this.key = key; this.putFunc = putFunc; } public interface IFunc<V> { void put(Bundle dest, String key, V value); }
65.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net65 Generics芸を使った便利メソッドを作る public
<V1, V2> void logEvent( Event event, Param<V1> k1, V1 v1, Param<V2> k2, V2 v2 ) { Bundle bundle = new Bundle(); k1.putFunc.put(bundle, k1.key, v1); k2.putFunc.put(bundle, k2.key, v2); mFirebaseAnalytics.logEvent(event.key, bundle); } // イベント名 // 属性1 // 値1 // 属性2 // 値2 型安全が守られる 型安全が守られる
66.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net66 便利メソッドを使った場合 MyTracker.getInstance().logEvent( Event.SELECT_CONTENT, Param.ITEM_ID,
id, Param.ITEM_NAME, name); ● だいぶ短くなった ● イベント名と属性名が定数化された ● 属性の値が型安全になった
67.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net67 このアプローチの課題の考察 ●
属性の個数は可変だよね? ● メソッドチェーンの方が良くない?
68.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net68 属性の個数は可変だよね? ●
諦めて属性の 数ごとに作る ● RxJavaも 似たことをしてる ● 0〜7個あれば 実用十分 public <V1, V2, V3, V4, V5, V6> void logEvent( Event event, Param<V1> k1, V1 v1, Param<V2> k2, V2 v2, Param<V3> k3, V3 v3, Param<V4> k4, V4 v4, Param<V5> k5, V5 v5, Param<V6> k6, V6 v6 ) { Bundle bundle = new Bundle(); k1.putFunc.put(bundle, k1.key, v1); k2.putFunc.put(bundle, k2.key, v2); k3.putFunc.put(bundle, k3.key, v3); k4.putFunc.put(bundle, k4.key, v4); k5.putFunc.put(bundle, k5.key, v5); k6.putFunc.put(bundle, k6.key, v6); mFirebaseAnalytics.logEvent(event.key, bundle); } 例:属性が6つの場合
69.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net69 メソッドチェーンの方が良くない? MyTracker.getInstance() .logEvent(Event.SELECT_CONTENT) .put(
Param.ITEM_ID, id ) .put( Param.ITEM_NAME, name ) .send(); たしかに、いいかもしれない、、、けど、、、 これを忘れる事故が起こる
70.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net70 僕の結論 ●
便利メソッドが泥臭くなるのは諦める ● 機能の実装者の負担を下げることを最優先
71.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net71 複数のライブラリを使うときのアプローチ
72.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net72 ログ収集サービスは何個入れる? ●
本発表でも既に複数が出ている – Firebase Analytics – Google Analytics – Treasure Data ● 他にも広告用のものも使うことがある ● 理想は1つに絞るべきだが、そうも行かない
73.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net73 複数のログ収集サービスへの送り分けは? ●
専用の便利クラスを作る Firebase Analytics Treasure Data Google Analytics 便利クラスイベント 個別にコードを書くと長くなるので 送り分けのコードはここにまとめる 後々、どんな計測系サービスを使うかわからないので、 1つしか使わない場合も作っておいたほうが良い
74.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net74 スクリーンログのトラッカー
75.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net75 個別にコードを入れるのは大変 ●
対策1 – BaseActivity や BaseFragment を作る ● onStart や onStop などに仕込む public class BaseFragment extends Fragment { @Override public void onStart() { super.onStart(); MyTracker.getInstance().logScreen(this); } } ↑画面用のメソッド
76.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net76 個別にコードを入れるのは大変 ●
対策2 – LifeCycleCallbacks を使う ● ActivityLifecycleCallbacks ● FragmentLifecycleCallbacks
77.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net77 FragmentLifecycleCallbacks public
class TrackFragmentLifecycleCallbacks extends FragmentManager.FragmentLifecycleCallbacks { @Override public void onFragmentStarted( FragmentManager fm, Fragment f) { super.onFragmentStarted(fm, f); MyTracker.getInstance().logScreen(f); } } ↑画面用のメソッド
78.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net78 FragmentLifecycleCallbacks
の問題 ● 1つの画面に2つFragmentがあると衝突する ● 対策 – マーカーインターフェースを計測の要否に使う
79.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net79 マーカーインターフェースを使う @Override public
void onFragmentStarted( FragmentManager fm, Fragment f) { super.onFragmentStarted(fm, f); if (f instanceof ITrackScreen) { MyTracker.getInstance().logScreen(f); } } public interface ITrackScreen {}
80.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net80 ViewPagerの問題 ●
左右のFragmentがstart状態になる ● 対策 – 中のFragmentのonResumeでは計測しなくする – 親側で泥臭くハンドリングする ● onStartで最初のFragmentを記録 ● onPageSelectedで切り替わりを記録
81.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net81 パッと確認できるようにしておく
82.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net82 logcatに出しておく ●
トラッカーの確認を検証作業に含めるのは酷 ● 実装者がチラ見でもチェックできるようにする
83.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net83 Firebase
AnalyticsのDebugViewを使う ● デバッグを有効にしたデバイスの操作が Webブラウザ上でリアルタイムに確認できる
84.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net84 通信についての気遣い
85.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net85 実装上の気をつけないといけないこと ●
再送制御 – 雑に独自実装するとエラーが出たときに欠損する ● 送信タイミング – 都度通信するとバッテリーに優しくない – 適当なタイミングでまとめてやって欲しい FA, GA, TDは全部やってくれる
86.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net86 Firebase
Analyticsへの気遣い
87.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net87 Firebase
Analyticsへの気遣い ● Firebase Analyticsには地味に制約が多い – 制約を守らないとエラーになってログが送れない ● 主な制約 – イベント名の種類は500個まで – イベント名と属性名 ● 英数とアンダースコアで40文字まで – 属性の値は100文字まで – 同一属性名の型は揃えること
88.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net88 銀の弾丸は無い、筋肉でカバー
89.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net89 ログ取りで気をつけてること
90.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net90 1つの指標は最低3系統で確認できること ●
おかしな値は割と出る ● 最低3つあれば多数決ができる ● よく使う系統 – アクションログ – コンバージョンログ – Web側のログやDB
91.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net91 ログだけでユーザーの操作を 把握できるようにする ●
おかしな数字がでたときは生ログを見る ● 計測がおかしいユーザーを探し、 その行動ログから異常を探る
92.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net92 機密情報は入れないこと ●
取扱に困るものはログにいれないこと – パスワード – メッセージ – 利用規約やプライバシーポリシーに反するもの
93.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net93 定量的な数字も必要ならとる ●
RecyclerView – 何処までスクロールしたか – どのViewが何秒表示されたか – getGlobalVisibleRectで頑張って実装
94.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net95 可視化する
95.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net96 最初はExcelとSQL ●
Google BigQueryからSQLでデータを取り出 す ● ピボットテーブルでパッと項目別に集計する
96.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net97 Excelは強い ●
数十MB、数十万レコードのCSVを開ける ● そのサイズでもピボットテーブルが動く
97.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net98 Google
Data Studio(beta) ● データをダッシュボードやレポートにできる ● BigQueryやRDBMSからデータを引っ張れる
98.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net99 Domo ●
ビジネス管理プラットフォーム ● データの可視化や集約、共有できるサービス ● RDBMSやBigQueryに繋いでグラフが作れる
99.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net100 その他 ●
Jupyter notebook ● R ● Tableau ● Metabase ● re:dash ● Chartio 他にもたくさんあるのでググってください
100.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net101 過去に起こった失敗
101.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net102 Notificationでスパイク ●
アクティブユーザーに誤検知されていた ● 操作ではないイベントはNonInteractiveにす る – Receive, Open, Cancel など
102.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net103 Notificationは麻薬 ●
送れば必ず数字が上がる – 送れば数%のユーザーさんが開いてくれるから ● でも送りすぎるとアンインストールされる ● 開封される傾向を見て送り分けるようにする – BroadcastReceiveで計測できる – Firebaseは標準で開封率が見れる
103.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net104 荒ぶるグラフ ●
いろんな要因でグラフは壊れる – アプリの改修時の実装ミス – Web側のDBの構成変更 – APIの改修時の構成変更 壊れたら直す リリース日
104.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net105 ProGuard先生ェ... ●
ログ上の画面名が a とか b になっていた – 雑にclass.getSimpleName()でログを取っていた – 何かの弾みで除外指定が外れて難読化されていた
105.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net107 onClickイベントが他所から叩かれていた ●
トラッカーは暗黙的にonClickに埋めていた ● 一部の実装がonClickを直接叩いていた ● 画面を開いただけでトラッカーが発火していた
106.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net108 広告媒体の違いは怖い ●
広告媒体ごとにユーザーの質が異なる – CPI(Cost Per Install)と継続率は別 ● 対策 – インストール時のリファラーを記録する ● com.android.vending.INSTALL_REFERRER – 広告の計測ライブラリを使う
107.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net109 A/Bテストは同時期にやる ●
時間で分けたA/Bテストは恐ろしい – 「先週と今週で比較」は良くない – 広告を使っていると顕著 ● 同じ期間じゃないと徒労に終わる – Firebase Remote Config的なもので サクッと切り替えられるようにする
108.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net111 Next
Action
109.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net112 ディープラーニングで!
110.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net113 ごめんなさいよくわかりません
111.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net114 アプリエンジニア的アプローチ ●
改善したい数字を決める ● 仮設を立てる ● 効果を見積もる ● 施策を実装してリリースする ● 結果を確認する
112.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net115 べき論では良くならない ●
「ガイドラインではこう言われています」 ● 「デザインパターンではこう言われています」 ● 本当にそれが人を幸せにするのか?
113.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net116 まとめ
114.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net117 アプリにはたくさんの人が関わる ●
エンジニア ● デザイナー ● ディレクター ● マーケター ● ビジネス ● カスタマーサポート ● etc
115.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net118 それぞれの意図が 正しく成功したか失敗したかを 指し示せるかはログに掛かっている
116.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net119 アプリエンジニアが ログをちゃんと取れば メンバーが動きやすくなり プロダクトの成長に繋がる
117.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net120 ログを取ろう
118.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net121 WANTEDLY
TECH BOOK 配布中 ● 技術書典1〜3で 頒布した記事の中から アプリ向けのものを激選
119.
DroidKaigi 2018 @cattaka_net122 ご清聴ありがとうございました
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