9. 7
OS OS
OS
OS
OS
OSOS
OS
OS
OS
暗黙的に共有された組織OS
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co
m
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pan
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自分たちが変わる。自分たちで変える。
その組織ならではの判断・行動のもとになっている組織
OSのプログラムは、個人に刷り込まれているため、その
書き換えは、他人任せにできるものではありません。
一人ひとりがそれに気づいて自発的に、自覚的に行なう
必要があります。
それと同時に、プログラムは“組織の常識”としてメン
バー全員にも刷り込まれているため、メンバー同士で話
し合いをしながら確認し合って、刷り込まれた OSをバー
ジョンアップしていきます。
だれかにやってもらう、やらされる改革ではなく、自分た
ちの手で、自分たちの組織をオープンで創造的なものに
していく。
Innovate Ourselves!(自分たちが変わる。自分たちで
変える)が、組織イノベーションの基本にある考え方です。
共同化
(Socialization)
メンバー一人ひとりが暗黙
のルールや行動プログラム
を日常の中で学習し、身に
つけ、共有する
表出化
(Externalization)
組織の進化や機能を阻害し
ている悪玉プログラムを顕
在化させる
内面化
(Internalization)
新たな行動プログラムを端
的な言葉にして、各自の行
動原理、またはマネジメン
ト原理として日常に取り入
れ、定着化する
連結化
(Combination)
悪玉プログラムに替えて、
新たな行動原理となるよう
な善玉プログラムをメン
バーで生み出し、共有する
暗黙知 暗黙知
形式知 形式知
形
式
知
形
式
知
暗
黙
知
暗
黙
知
SECIモデル(出典:『知識創造企業』)
組織OSを書き換える技術原理
組織OSのプログラムは個人個人に刷り込まれ暗黙知として共有されています。
これらのプログラムのうち、組織パフォーマンスに悪影響を及ぼす悪玉プログラムを顕在化し、
求められる新たな行動原理となるプログラムに書き換えていきます。
10. 8
組織OS
OS OS
OS
OS
OS
OSOS
OS
OS
OS
第5のイノベーションへ
組織OSを換える
組織イノベーション戦略 5つのレバレッジ。
マネジメントOSを換える
組織 OS に含まれるプログラム群すべてを書き換えることは容易ではありません。
組織イノベーションでは、とくに組織や個人の動き方に大きな影響を与えている5モジュールのOSを焦点に、
そのなかでも影響力の大きなプログラムの転換を行なっていきます。
組織が本来もつイノベーション創出機能を高め、
イノベーションを促進する組織内環境と
条件を整えるマネジメントのしかたに転換していきます。1
コミュニケーションOSを換える
組織活動のベースとなるコミュニケーションのしかたを変え、
知恵や情報のやりとりが
バリアフリーにできる状態をつくります。2
人的ネットワークOSを換える
人と人とのつながりをつくり、相互の信頼にもとづいた協力と
連携関係を構築して、知恵や力がつながりやすく、
イノベーションが生まれやすい人的ネットワーク環境を整えます。3
思考・判断OSを換える
やらされ仕事や多忙の中で失われつつある個人の興味・関心のアンテナ感度を高め、
幅広い視野と情報をもとにして自分の頭を働かせ、
仕事の意味や目的を考えて行動する力、新たな知を生み出す力を育てていきます。
あわせて、判断・行動の基準となる考え方や価値観をあらためて確認、共有していきます。
4
目的OSを換える
めざす目的やテーマを新たに自分たちで設定し、
一人ひとりが目的意識を持って考え抜くことで知恵を出し、
協力して実現に向けた挑戦ができる状態をつくります。5