1. Power BI を
アプリに埋め込みたい?
ならば
Power BI Embedded だ!
~ Power BI Embedded の基礎 ~
#PowerBI #PBIJP #PBIJPDev
山田 晃央(Yamada Teruchika)
株式会社アイシーソフト[www.icsoft.jp]
シニアテクニカルマネージャー @yamad365
http://yamad365.hatenablog.jp
Power BI 勉強会 #09 -Dev Room-
3. 今回お伝えしたいコト
• 目的
Power BI を アプリケーションへ埋め込む方法を把握し、
今後の提案・開発のアイディアを持ってもらう
⇒ Power BI Embedded 使おうぜ!って気持ちを育む
• ゴール
Power BI Embedded でアプリケーションへ
埋め込む準備、手順を把握してもらう
今後の提案や設計に活用いただけると幸いです!
4. おことわり
• 資料やデモは 2018年8月 時点の情報で構成されています
• Power BI などの基本知識を有している前提で進めます。
基本的な操作等の説明を割愛する場合があります
• Office 365 、Azureなどの管理者権限が必要な操作があります
• Power BI Devは、当方も最近学び始めた分野です。
「一緒に勉強しよう」という あたたかい心で接してください
18. PBI Service vs Embedded vs Premium
項目
Power BI
Service
Power BI
Embedded
Power BI
Premium
アプリケーションへ Power BI を埋め込む × ○ ○
SharePoint へ Power BI を埋め込む ○ × ○
Dynamics へ Power BI を埋め込む ○ × ○
Teams へ Power BI を埋め込む ○ × ○
課金体系
月額
(※Pro利用時) 時間単位 時間/月額
Power BI Embedded より Premium のが強い感じ
21. アプリ提供環境
□_ ×
Power BI Service
アプリ画面
□_ ×
Power BI Embedded の素敵なトコロ #01
アプリ利用者
アプリ開発者
BI 担当者
アプリの開発に、
注力できます。
BIとかできません。
BI に 注力できます。
開発?ナニソレ?
開発者、分析者、各々が“やるべきコト”に注力可能!
22. アプリ提供環境
□_ ×
Power BI Service
アプリ画面
□_ ×
Power BI Embedded の素敵なトコロ #02
アプリ利用者
Power BI Pro ライセンス
持ってません。
でも、見えますよ!
利用者は Power BI Pro のライセンスがいらない!
23. Power BI Service
アプリ画面
□_ ×
Power BI Embedded の素敵なトコロ #03
アプリのボタン等から、Power BI 側をAPIで操作可能
更新
絞り込み
etc…
25. Power BI Embedded 利用における前提条件
1. Power BI Pro アカウントの保有
2. Azure サブスクリプションの保有
3. Power BI Pro アカウントを保有する
テナントユーザー(=組織のユーザー)で、
上記 Azure がセットアップされているコト
※お互いのAADが連動しているコト
Power BI Embedded は Azure のサービス
27. Office 365/Power BI Pro 保有
Azure サブスクリプション
Azure サブスクリプション
「AADが連動」ってどういうコト?
Azure Active Directory
Office 365/Power BI Pro 保有
[OK] Power BI Embedded が利用可能な状態
[NG] Power BI Embedded が利用不可の状態
詳しくは管理者の方に確認してもらいましょう!
32. Power BI Embedded の 課金
アクティブ
一時停止
アクティブ
一時停止
Power BI Embedded は 1分毎の課金となります。
例えば「12時間15分」利用した場合「12.25時間」が請求されます。
課金対象 課金対象
不要な際は「一時停止」することでコストを抑えられる
36. 手順一覧
1. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
2. AADでアプリケーションにアクセス許可を適用する
3. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
4. レポートを作成して発行する
5. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
6. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
7. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
37. ネタバレ:手順が記載していある公式情報
チュートリアル: 顧客向けのアプリケーションに
Power BI のレポート、ダッシュボード、タイルを埋め込む
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/developer/embed-sample-for-customers
Power BI Embedded を利用開始するために、
必要な手順は上記に記載されておりますが、
2018年8月時点の画面ショットと共に説明します。
Power BI Pro ライセンス + Azure 管理者 保有ユーザー
で、この後の作業は実施したほうが安全です
38. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
1. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
2. AADでアプリケーションにアクセス許可を適用する
3. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
4. レポートを作成して発行する
5. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
6. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
7. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
39. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
[Azure Active Directory] → [アプリの登録]
→ [新しいアプリケーションの登録]
40. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
「作成」画面で、必要な情報を入力 → [作成]
※Power BI Embedded は、
『ネイティブ』を選択
URLは、
後で修正可能
41. AADでアプリケーションにアクセス許可を適用する
1. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
2. AADでアプリケーションにアクセス許可を適用する
3. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
4. レポートを作成して発行する
5. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
6. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
7. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
47. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
1. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
2. AADでアプリケーションにアクセス許可を適用する
3. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
4. レポートを作成して発行する
5. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
6. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
7. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
48. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
Power BI Service 画面で[ワークスペース]
→ [アプリのワークスペース]の作成 → 項目を設定し[保存]
49. レポートを作成して発行する
1. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
2. AADでアプリケーションにアクセス許可を適用する
3. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
4. レポートを作成して発行する
5. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
6. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
7. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
50. レポートを作成して発行する
Power BI Desktop を使用してレポートを作成し、
先ほど作成したアプリワークスペースに発行します。
GitHub からサンプルを入手することも可能です。
https://github.com/Microsoft/powerbi-desktop-samples
53. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
1. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
2. AADでアプリケーションにアクセス許可を適用する
3. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
4. レポートを作成して発行する
5. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
6. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
7. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
54. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
アプリケーションへPower BIを埋め込むには、
・Power BI REST API
・Power BI .NET SDK(.Net Framework 利用の場合)
・Power BI JavaScript API
を使って実現します。
チュートリアル: Power BI のダッシュボード、タイル、レポート
をソブリン クラウド向けアプリケーションに埋め込む
https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/developer/embed-sample-for-customers-sovereign-clouds
アプリ埋め込みするだけなら、API等でやれちゃうw
55. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
GitHub からサンプルを入手することも可能です。
https://github.com/Microsoft/PowerBI-Developer-Samples
※以降の説明は上記サンプルを利用して継続します。
59. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
Web.config 概要
clientId AAD へアプリ登録した設定の Application ID
groupId Power BI Service のアプリ ワークスペースの GUID
reportId Power BI Service のレポートの GUID
pbiUsername Power BI ユーザー アカウント
pbiPassword Power BI ユーザー のパスワード
Web.config と 取得すべき値との関連性は下記になります。
前述のAPIなどを呼び出すために必要なパラメーターです。
60. Application ID の取得
Azure コンソール で Azure Active Directory → [アプリの登録]
→ 「アプリケーションをすべて表示」→ 該当のアプリを選択
61. Application ID の取得
登録済みアプリの情報が表示される
→ [アプリケーションID] の値をコピー(アイコンクリックで可)
Web.config 概要
clientId AAD へアプリ登録した設定の Application ID
groupId Power BI Service のアプリ ワークスペースの GUID
62. Power BI Service 関連のID取得
アプリに埋め込みたいレポートをPower BI Service で表示
→ URLからワークスペースの GUID、レポートのGUIDを取得
Web.config 概要
clientId AAD へアプリ登録した設定の Application ID
groupId Power BI Service のアプリ ワークスペースの GUID
reportId Power BI Service のレポートの GUID
https://app.powerbi.com/groups/ワークスペースGUID/reports/レポートGUID/ReportSection
64. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
1. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
2. AADでアプリケーションにアクセス許可を適用する
3. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
4. レポートを作成して発行する
5. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
6. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
7. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
65. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
Azure コンソール で [すべてのサービス]から、
[分析]>[Power BI Embedded] を選択(☆で左メニューに登録)
66. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
Azure コンソール で [すべてのサービス]から、
[分析]>[Power BI Embedded] を選択(☆で左メニューに登録)
→ 必要な項目を設定し「作成」を押下
67. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
作成可能なリージョンが限られます
JPは“東日本”のみです(2018年8月現在)
68. Azure サブスクリプション
Power BI Embedded
Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
これで、Azure上に、Power BI Embedded 専用容量が作成完了!
69. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
1. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
2. AADでアプリケーションにアクセス許可を適用する
3. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
4. レポートを作成して発行する
5. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
6. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
7. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
70. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
Power BI Service の画面へ戻ると、
「ユー!Premium持ってるね!」って通知がでる
71. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
[ワークスペース]→ 対象の三点リーダー(・・・)クリック
→ [ワークスペースの設定]を選択
74. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
Azure WebApps 等へアプリを発行し、Power BI Pro ライセンス
を保有しない状態でも、アクセスが可能なコトを確認!
アプリ提供環境
□_ ×
Power BI Service
アプリ画面
□_ ×
アプリ利用者
※PBI Pro 無し
アプリ開発者
75. おまけ?
1. Azure Active Directory (AAD) にアプリケーションを登録する
2. AADでアプリケーションにアクセス許可を適用する
3. Power BI Service でアプリ用ワークスペースを作成する
4. レポートを作成して発行する
5. アプリケーションへPower BI Service コンテンツを埋め込む
6. Azure 上で Power BI Embedded 専用容量を作成
7. 作成したPower BI Service のワークスペースを割り当てる
76. Step by Step で作成するツールもあるよ
オンボード エクスペリエンス ツール
https://app.powerbi.com/embedsetup/appownsdata
前述までの手順 大半を、
Step by Step で実行することで、
半自動的に補助してくれます。
79. 【個人的見解】Power BI Service 利用でOKな状況
• ぼっち BI で十分である= 自分しか使わない
• Power BI Desktop + Power BI Service でコト足りる場合
• 組織内(Office 365内)で完結する
• Power BI Pro(または365 E5)を保有している
• Power BI Service の共有で運用に問題がない
• SharePoint Online などへ埋め込む場合でも、Proで十分
まずはココから。組織内で完結するなら Pro で十分かと
組織
ぼっち BI
80. 【個人的見解】Power BI Premium を考える状況
• 組織内(Office 365内)で完結する。
が、更新頻度や容量、スペック等が不足する
• 「レポート作成者」 < 「レポート参照者」
かつ、Proライセンスを全員へ配布するよりも、
Power BI Premium を契約したほうが費用対効果が高い
• 上記いずれか + アプリケーションにも埋め込みたい
[参考URL] https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/service-premium
費用対効果 または 環境面の制約が出るなら検討する
組織
足りない!
81. 【個人的見解】Power BI Embedded を考える状況
組織内(Office 365内)での利用ではなく、
Power BI Pro ライセンスを保有していない相手を対象の・・・
アプリにレポートを埋め込みたいッ!!
以上!!
ただし、Premium を保有してる場合は要検討
83. まとめ
• アプリにPower BI を埋め込むには、
Power BI Embedded と Power BI Premium の2種ある
• Power BI Embedded は Azure のサービス
• Power BI Embedded を利用するためには、
Power BI Pro ライセンスを最低1つ保有する必要がある
• Power BI Embedded を利用する Azure は、
Power BI Pro ライセンスの AAD と連動必須
• 利用者はPower BI Pro ライセンスが無くても閲覧可能に!
93. 参考URL(※資料内重複アリ)
Power BI で埋め込み
<https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/developer/embedding>
チュートリアル: 組織向けのアプリケーションに Power BI のレポート、ダッシュボード、タイルを埋め込む
<https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/developer/embed-sample-for-your-organization>
チュートリアル: 顧客向けのアプリケーションに Power BI のレポート、ダッシュボード、タイルを埋め込む
<https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/developer/embed-sample-for-customers>
Azure Portal での Power BI Embedded 容量の作成
<https://docs.microsoft.com/ja-jp/power-bi/developer/azure-pbie-create-capacity>
Power BI REST APIs
<https://docs.microsoft.com/ja-jp/rest/api/power-bi/>
Power BI Embedded Sample
< https://microsoft.github.io/PowerBI-JavaScript/demo/v2-demo/index.html >