第30回 Office 365 勉強会 https://jpo365ug.connpass.com/event/191573/

1. Teams ＋ Power Platform で
チームメンバーの状況報告を
圧倒的効率化！
2020/11/14(土) 第30回 Office 365 勉強会
#m365jp
@yamad365
https://qiita.com/yamad365
山田 晃央（Yamada Teruchika）

2. それは…
ある日、突然に。

3. #m365jp

4. #m365jp
テレワーク・在宅勤務
してますか？

5. メンバーの皆さん
テレワ中で。
報告
連絡
相談
できてますか？

6. #m365jp
マネージャーの皆さん
リモートワークの仲間
状況連携できてますか？

7. #m365jp
状況連携・把握
重要ですよね？

8. 自己紹介 どうも“やまさん”です。

9. #m365jp
Speaker is 誰？
#愛知 #名古屋弁 #三河弁 #M365 #MSクラウド
#PowerPlatformスキー #PowerAppダイスキー
株式会社アイシーソフト
シニアテクニカルマネジャー
http://www.icsoft.jp/
yamad365
https://qiita.com/yamad365

10. “Yamad365”
で
検索してください！

11. 関連
コミュニティ
運営だったり
関係者だったり
主催だったり
します

12. #m365jp
Japan Power Platform User Group
参加ください
https://power.users.community

13. #m365jp
Power Platform系 Facebookグループ
• Japan Power BI User Group
www.facebook.com/groups/JapanPBUG/
• LogicFlow-ja
www.facebook.com/groups/logicflowja
• Japan Power Apps User Group
www.facebook.com/groups/powerappsjp/
• Japan Power Virtual Agents User Group
www.facebook.com/groups/JPVAUG/

14. #m365jp
おしながき
1. 緊急事態宣言！ 前と後の状況
2. 困ったコト（＝課題）
3. ほだ！ Power Platform があるがや！（名古屋弁・三河弁
4. Teams ＋ Power Automate ＋ Power Apps で課題を解
決
5. まとめ

15. #m365jp
1. 緊急事態宣言！ 前と後の状況
2. 困ったコト（＝課題）
3. ほだ！ Power Platform があるがや！（名古屋弁・三河弁
4. Teams ＋ Power Automate ＋ Power Apps で課題を解
決
5. まとめ

16. #m365jp
Before COVID-19 → ﾍｲｼｬｧ
• 業種は システム屋さん
• 拠点は 名古屋、東京／対応エリアは日本全国
• 当方の部署は MSクラウド部隊
• 365導入支援、Teams展開など賜り〼
• 当方含めて約10名
• オンプレ資源は バックオフィス専用のファイルサーバー程度
• 2014年 4月 から Office 365（現 Microsoft 365）利用
• 導入当初から、テレワーク等は柔軟に導入・実践
• 過去 SfB＋SPO → 今 Teams

17. #m365jp
2014年から既にテレワーク可能でした
• メンバー1名に対して、1台以上のノートPC
• 主要メンバーは、社用携帯、モバイルWi-Fi 等を会社支給
• BYOD 許可
• 個人携帯、個人PCの利用も可
• 365 の各種サービスは各メンバーが自由に活用可能
• 「自分たちが提供するモノ」は「自分たちも試す」

18. Microsoft 365 主な利用方法
Teams プロジェクト毎にチーム作成。基本、社内のみで完結
SharePoint お客さん等をゲストで招き入れて、情報共有で利用
OneDrive 完全個人向け。外部共有は可（※共有期間等アリ）
Exchange BYOD での利用も可
Yammer 雑談ぐらいにしか使ってないｗ（Teams が便利過ぎ）

19. 緊急事態
宣言！
2020年4月
新型コロナウイルス感染症 拡大防止を目的に
「愛知県緊急事態宣言」発出
https://www.pref.aichi.jp/site/covid19-aichi/pressrelease-mes.html

20. 外出自粛！

21. #m365jp
After COVID-19 → ﾍｲｼｬｧ
• 東京メンバー は 2020年2～3月時点で、
先行してテレワーク可能なメンバーを順次 完全テレワークへ
• 名古屋メンバー も 2020年3月頃に、
弊部隊が先行して完全テレワへ移行
→ 翌 4月 会社として正式に全社員テレワーク移行を発表
• 弊チームは朝会等は未実施（プロジェクト毎に進捗会議してた）
 2014年時点でテレワーク可能な状況だったため、混乱なく移行できた
 家庭状況や機器等の理由で“自宅で作業ができない”等の場合は、
「密を避ける方法」 (自転車や車などを利用)での出社も可能
 総務などの一部業務がオンプレ資源を利用していた
→ VPN等を追加し、バックオフィス系業務も（ほぼ？）リモート可能に対応

22. Microsoft 365 主な利用用途
Teams プロジェクト毎にチーム作成。＋「部門チーム」追加 👈New！
SharePoint お客さん等をゲストで招き入れて、情報共有で利用
OneDrive 完全個人向け。外部共有は可（※共有期間等アリ）
Exchange BYOD での利用も可
Yammer 雑談ぐらいにしか使ってないｗ（Teams が便利過ぎ）

23. 完全テレワークでも、
殆ど変わらないｗ
＝既にやってたから

24. #m365jp
1. 緊急事態宣言！ 前と後の状況
2. 困ったコト（＝課題）
3. ほだ！ Power Platform があるがや！（名古屋弁・三河弁
4. Teams ＋ Power Automate ＋ Power Apps で課題を解
決
5. まとめ

25. マネジメント
の
立場で
困ったコト
5年以上、MSクラウドを使ってきたメンバー
しかも、仕事としても導入支援している
そんなメンバーでも困ったコトが発生(;´Д｀)

26. #m365jp
想像して
ください

27. #m365jp
メンバーは１～ｎ個の案件を平行で担
当
メンバーA
メンバーB
メンバーC
マネージャー
「X社 案件」やってます
「Y社 案件」やってます
「Hoge社 案件」も…
「X社 案件」やってます
「Z社 案件」やってます
「Q社 案件」やってます

28. #m365jp
完全テレワークにしました。
メンバーA
メンバーB
メンバーC
マネージャー
「X社 案件」
「Y社 案件」
「Hoge社 案件」
「X社 案件」
「Z社 案件」
「Q社 案件」

29. いるよ？
5年以上、テレワーク可能な状況だったし。
Teams あるし大丈夫やろげ。

30. #m365jp
報告手段がバラバラだった…
メンバーA
メンバーB
メンバーC
マネージャー
各PJ毎に
状況を…

31. めんどう
だよ！
時間が
かかるよ！

32. #m365jp
確認するまで「何も言わないヤツ」
メンバーB
マネージャー
ｲﾗｯ☆
①案件A
状況
どう？
②実は…
遅れてます
【補足】
“遅れている事実に対して”ではなく、
その報告がタイムリーでないコトに“ｲﾗｯ!”です。

33. #m365jp
補足。あるいは切実なる願い
「遅れています」という報告は、
個人的に最低＆最悪の部類だと考えています。
なぜか？
マネジメントの立場にとっては「遅れている」状態だと、
「謝る」「リスケ」の選択肢ぐらいしか用意されていません。
「ヤバそうです」「遅れ“そう”です」
と遅れる“前”に報告・連絡をお願いしたいです。
事前に把握できてれば、謝罪以外の選択肢が増えます。
いるよ？

34. はやく
言ってよ！

35. 課題の整理
状況把握 複数プロジェクトを束ねる立場だと、情報が混線しやすい
報告手段 メンバーが統一された手段で報告してくれない
記憶限界 複数メンバーｘ複数プロジェクト。全部、覚えられないｯ！

36. メンバーも、
ジャーマネも、
手間なく
統一＆改善を…

37. #m365jp
1. 緊急事態宣言！ 前と後の状況
2. 困ったコト（＝課題）
3. ほだ！ Power Platform があるがや！（名古屋弁・三河弁
4. Teams ＋ Power Automate ＋ Power Apps で課題を解
決
5. まとめ

38. 状況報告
を
統一すべし！
様々なモノが
簡単に連携する
しかも Low Code・No Codeで。
そう Microsoft 365 ＋ Power Platform ならね

39. それは…
ある日、突然に。

40. #m365jp
コロナ対策エンジニア ウェビナーにて
30分でランチ勉強！Microsoft Power Automateで健康状態報告フローを作る
https://power-covid19.connpass.com/event/172166/
Hiro（@mofumofu_dance）さんが、
Power Automate ＋ Adaptive Cards
で
「メンバーの健康状態をヒアリングする仕組み」
を作っているのを視聴。

41. これだ！

42. いるよ？

43. しちゃい
なよ！
“仕組み化”
You！

44. #m365jp
おことわり
• 勉強会開催時点で Project Oakdale 機能は プレビューです
• Step by Step での作成手順は本資料で説明しません。
参考情報や資料をもとに是非トライしてください！
• 「どうしても・・・」って時は、
コミュニティで質問する or お仕事で相談ください
• 各種用語などは“知ってる前提”で説明していきます

45. #m365jp
Microsoft Inspire 2020 前
• Inspire 2020 前までは、データソースが SPO 版で運用
• 約10名 x 20日／月 稼働 ＝ 200件／月データが蓄積される
• 懸念
• Power Apps の委任問題（500 ～ 2,000件）が気になる
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powerapps/maker/canvas-apps/delegation-overview
• SPO の 5千件問題も気になる
https://idea.tostring.jp/?p=4088
懸念はあるが、チーム全員ぶんの CDS ライセンスが無かったので…

46. #m365jp
アーキテクチャー SharePoint Online 版
データ
ストア
②報告要
請
④登録
申請者
チーム全員
閲覧可能
①タイ
マー
で発火
③報告
報告依頼フロー
⑤報告結
果
蓄積
⑥状況把握
閲覧専用アプリ
※修正はデータストアへ直接実施

47. #m365jp
Microsoft Inspire 2020 後
• Project Oakdale 爆誕！（プレビュー開始）
• Project Oakdale とは？
『Microsoft Teams のチーム上で
CDS ＋ Power Apps が利用可能な仕組み』
※しかも、有償ライセンスが不要
• 参考情報
• https://docs.microsoft.com/ja-jp/powerapps/teams/overview-data-platform
• https://memo.tyoshida.me/office-365/project-oakdale-annoucement-for-microsoft-teams/
• https://qiita.com/yamad365/items/eb9c96dbebf6ae770648
• 限定的だけど CDS が使えるだとー！！これは採用するしかねぇ！

48. #m365jp
アーキテクチャー Project Oakdale 版
Oakdale
CDS
②報告要
請
④登録
申請者
チーム全員
閲覧可能
①タイ
マー
で発火
③報告
報告依頼フロー
⑤報告結
果
蓄積
⑥状況把握
閲覧アプリ
自分の報告のみ
修正可能
Oakdale ソリューション

49. #m365jp
参考URL
• #ProjectOakdale の裏側はソリューションだ！
• https://qiita.com/yamad365/items/448dc317479b709d03ac
• #PowerPlatform デザインパターン 報告を集める系
• https://qiita.com/yamad365/items/4b8d7f9a13d5d8943f19

51. #m365jp
1. 緊急事態宣言！ 前と後の状況
2. 困ったコト（＝課題）
3. ほだ！ Power Platform があるがや！（名古屋弁・三河弁
4. Teams ＋ Power Automate ＋ Power Apps で課題を解
決
5. まとめ

52. #m365jp
要件の整理
• 報告のポイントは下記３つ
1. 昨日までの実績
2. 今日の予定
3. 問題点
• 自動で毎朝9時に報告を求めたい
• 同時に各メンバーの体調も知りたい（平熱なの？発熱あるの？）
• 非稼働日（例：土、日、祝日など）は通知したくない
• 毎日、状況確認をする場（Teams 会議）を持つ
• 朝会かな？ 時間は最長30分までで完結させたい

53. テーブル設計 Project Oakdale CDS を利用

54. #m365jp
T_DAILY_REPORT／報告テーブル
列名 日本語 データ型 説明
ReportDate 報告日付 テキスト yyyy/MM/dd
Email メールアドレス テキスト 報告者のメールアドレス
Condition 体調 選択肢
0．平熱
1．微熱（37.4度以下）
2．発熱（37.5度以上）
3．その他体調不良
Record 実績 テキスト領域 昨日までの実績
Plan 予定 テキスト領域 今日の予定
Problem 問題 テキスト領域 問題点

55. #m365jp
M_NON_WORKING_DAY／非稼働日マスタ
列名 日本語 データ型 説明
HolidayName 非稼働日名 テキスト 非稼働日の名称
NonWorkingDate 非稼働日 日付のみ 動作＝“日付のみ”

56. #m365jp
Oakdale CDS 補足情報
• 2020/11/14 時点では Oakdale CDS で、
「テキスト領域」＝複数行入力 を作成するにはコツがあります。
詳細は下記の Qiita を参照ください。
CDS #ProjectOakdale の裏技？
https://qiita.com/yamad365/items/2799a158c275bcd714dd

57. Power
Automate フロー

58. #m365jp
フローの全体像
「繰り返し」トリガー
間隔・頻度＝1週間／月～金 のみ着火
非稼働日に通知をしない処理
※次頁以降で説明
部門チームの Microsoft 365 Groups から、
メンバーのメールアドレスを収集
アダプティブカードを、
上記で取得したメンバーに配信して…
Teams で回答された結果を、
報告テーブルへ登録

59. #m365jp
トリガー
Power Automate の
「繰り返し」トリガーは
“祝日”を把握できない。
→ 祝日などは自前で判断必須

60. #m365jp
非稼働日のチェック
非稼働日マスターを全取得
※CDSで単一行取得はID必須なので…
「アレイのフィルター処理」で、
処理日時が存在するか？をチェック
「empty()」関数 ＝ True
→ 処理日時が非稼働日ではない

61. #m365jp
Adaptive Cards イメージ

62. Power Apps 報告を表示するアプリ

63. #m365jp
報告一覧アプリ
報告一覧
テーブル

64. 課題解決
稼働日の毎朝、自動で状況を収集
↓
定刻で朝会を実施（約30分）
→ 状況の共有＆把握が統一＆効率化！

65. 課題のおさらい
状況把握 複数プロジェクトを束ねる立場だと、情報が混線しやすい
報告手段 メンバーが統一された手段で報告してくれない
記憶限界 複数メンバーｘ複数プロジェクト。全部、覚えられないって！

66. #m365jp
報告手段が統一された！＋α
メンバーA
メンバーB
メンバーC
マネージャー
Oakdale
CDS

67. 課題と対策結果
状況把握
「昨日までの実績」「今日の予定」「問題点」を、
メンバー毎に集約して報告してもらうコトで把握し易い！
報告手段
Teams ＋ Adaptive Cards によって入力を統一。
全自動でプッシュ通知による気づきもある。便利♪
記憶限界
メンバーの報告結果は データソース へ蓄積されていく。
「あの日、何があったけ？」も把握が可能。ステキ👍

68. #m365jp
1. 緊急事態宣言！ 前と後の状況
2. 困ったコト（＝課題）
3. ほだ！ Power Platform があるがや！（名古屋弁・三河弁
4. Teams ＋ Power Automate ＋ Power Apps で課題を解
決
5. まとめ

69. #m365jp
やまさん流 朝会のルール
報告のポイントは下記３つ
1. 昨日までの実績
2. 今日の予定
3. 問題点
→ マイクロマネジメントはメンバーもマネージャーも不幸
報告の持ち時間は最長1分
• 1分で伝えられない＝状況が整理できてない
• 紹介したような「仕組み」で効率化・高速化・記録化
1分で終わらない課題は各プロジェクト毎などで別時間を準備
連絡会の流れ
• 全体連絡 → 各メンバー報告（アプリ利用）→ その他あれば

70. #m365jp
やまさん流 報告時のルール
パーセント（％）での報告は受け付けない
「進捗 90%です」☚ NG
→ 明日になっても、きっと90%から進んでない…
「100項目中、90項目完了。90%です」☚ Good
→ 具体的な数値で報告をしてもらう
→ 数値化しづらい項目は・・・工夫してもらう

71. #m365jp
Teams ＋ Power Platform の可能性
• クラウドソリューションがあればテレワークは可能
※2014年時点で実施できていましたよ
• 「仕組み化」したことで、統一化＆効率化
＋メンバーは朝会までに整理する習慣化
• Teams はやはり便利
• Project Oakdale の登場で Power Platform の可能性がさらに拡大
• 「欲しいアプリ」を「必要なヒト」が「必要に応じて作る」

72. まず「作る」「試す」。
話はソレからだ。

73. 貴方のアイディアと、
ほんの小さなアプリで、
業務が改善される！(かもしれない）

74. 素晴らしい
M365 Life を！