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デジタルアーカイブとCCライセンスの「準用」
- 3. デジタル・アーカイブとライセンス
• デジタル・アーカイブの世界でもCCライセンスは使われている
• 日本では、関連するガイドラインで推奨されている例もある。*1
• 著作権切れの資料、デジタルファイルにもCCライセンスが使われて
いることがある
• 例:東寺百合文書はCC BY 2.1 JPライセンス
• 独自ルールよりも「準用」の方が意図が伝わりやすかったことが背景にあっ
たとの解説もある。(岡本, 2016)*2
• デジタル化にあたっては、所蔵者からの許諾なども必要だった
• 世界的にもこうした例は多く存在している。
• Andrea Wallace and Douglas McCarthyのOpen GLAM Surveyは体系的では
ないが、規模の大きな調査。
• https://docs.google.com/spreadsheets/d/1WPS-KJptUJ-
o8SXtg00llcxq0IKJu8eO6Ege_GrLaNc/edit#gid=1216556120
- 8. 参考:大規模データの世界との比較
• 科学研究等の文脈での大規模データベース
• 利用条件についての議論がある
• 意見1:データベースへのクレジット、データベースにデータを登録した
人へのクレジットを是とする意見もある。
• クレジット付与は学術的な世界での基本的規範
• 「格差」「搾取」の影を見る向きもある
• cf 遺伝子情報のデータは、採取・解析した人のもの? 採取・解析対象を提供した国や社会の
もの? (cf 浪曲などの伝統文化・フォークロアの著作権問題)
• 意見2:データベースは条件を課さないべきとの意見もある。
• データ自体に著作権がないことも多い
• 科学研究は広く社会に役立つ(ことを目指している場合も多い)からみんなの得に
なる
• クレジット表記の量が増えすぎて困る
• 著作権や利用規約のような「法」ではなく、「文献を参照したら書誌情報を示すべ
し」といった「規範」で対応する方が便利
- 9. 本資料のライセンス
・この資料はCC BY 4.0 国際 (creativecommons.org/licenses/by/4.0/)で提供され
ています。
・著作者名:渡辺智暁
なお、著作権表示、無保証を参照する表示はありません。
「本パブリック・ライセンスを参照する表示」にあたるのは上の一文だけです。
そこで、この資料を利用して別の資料を作成した場合などには、たとえば、以下
のような表示をすればよいことになります。(加えて、合理的に実施可能な場合
にはこの資料のURLも記載します。)
「この資料の一部は、渡辺智暁による資料を改変の上利用しています。
利用した資料のライセンスを参照する表示:『この資料はCC BY 4.0 国際
(creativecommons.org/licenses/by/4.0/)で提供されています。』