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オープン・ライセンスの互換
      性と
イノベーションをめぐる課題
          渡辺智暁
         2012.8.19.
 CC Japan ライセンス勉強会
メニューと注意書き
・ライセンスの変更に関する一般的議論
 (変更の功罪、必要性と弊害)
・ CC ライセンスを対象とした、パブリック
 ライセンスの変遷とその理由の検討
・オープンライセンスの課題についての概
 論(今後どのような変化を検討する必要
 があるか)
ご注意:個人の見解です。 CCJP の正式見解
 などではありません。
・ライセンスの変更に関する一般的議論
 (変更の功罪、必要性と弊害)

・ CC ライセンスを対象とした、パブリック
 ライセンスの変遷とその理由の検討

・オープンライセンスの課題についての概
 論(今後どのような変化を検討する必要
 があるか)
一般論
意識すべきトレードオフ
・多様性と共通性
・変化への対応と不変性
・汎用性と専用性
・グローバルな訴求力と、ローカルな訴求
 力

※ 同一の主題の変奏のようなところもある
ライセンスをやたらと変更して
    はいけない。
・互換性が損なわれる。
 →変更前後のライセンス間のコンテンツの組み合わせが煩雑または
 不可能になる。(特に CC ライセンスの場合。 BY-SA は OK )
 →「コモンズ」の分断
・ライセンスの種類(バージョン)が増えると、利用者にとっては学
 習コストが上昇する。(たくさんのライセンスを知る必要が出てく
 る。)
 →コンテンツをオープン化しても利用が起こりにくくなる。
・ライセンスは CC という組織のためにあるのではなく、利用者(ライ
 センサー、ライセンシー)のためにある。「やたらと」変更しては
 いけない。
ライセンスは変化する必要があ
      る。
・技術などの環境が変わる
・現行バージョンに不具合が見つかる
・ライセンスの利用者層が変わる
・ライセンスの利用者、コンテンツの利用者もみんな模
 索・学習している
・もっとわかりやすい、もっと厳密な書き方がある
・他
ライセンスは多過ぎても少な過
    ぎてもダメ。
・多過ぎると、コンテンツの利用者がたく
 さんのライセンスを読んで、理解する必
 要がある。
(共通ライセンスが全く存在しない、テイ
 ラーメードの世界が極端な例)
 コモンズは分断され、リミックスは困難
 ・不可能になる。
・少な過ぎると、クリエイター・権利者の
 要望に応えるライセンスがない可能性が
 ある。
汎用ツールは、専用ツールより
    使いづらい。
・ CC は世界中で使えるツール(たろうとしている
  )
・ CC はどのような作品にも使える 音楽、文学、
  絵画、写真、映画、… (ソフトウェアは非推奨
  )
・様々なコミュニティ、プラットフォームを横断
  する汎用ツールたろうとしている
→ どのコミュニティも、自分たちにとっての最適
  を追及すると独自ライセンスに至る。
→ どのクリエイターも、自分にとっての最適を追
  求すると独自ライセンスに至る。
例:
・日本の「個人ウェブページ用フリー素材」界隈
  の典型的なライセンスは、以下の 2 点を含む
- リンクバックを要求
- 多数の素材の再配布やミラーサイトの作成は NG

・リンクバックは、ウェブ以外の用途では満たし
 づらい要件
・多数の再配布を禁じるライセンスを作る
 と、 NC 、 ND 、 SA との組み合わせなどでライ
 センスの総数が倍程度になるので、慎重になる
 。
成長ポテンシャルと利用者層
・既存の利用者層が固定化すると、ライセ
 ンスを変更する理由は少し減る
 →  CC は保守化する可能性もある
・(ニッチ層に応えるものであろうと、マ
 ジョリティに応えるものであろうと、同
 じことは起こりうる)
CC とステークホルダー
・グローバルな推計では、ライセンス利用件数の
  成長は鈍化しつつあるとの説がある。
→ 先発国では、すでに届くべき人には届き、使わ
  れているのではないか、とも考えられる。
・この層の要望が固定化し、 CC ライセンスの変化
  も鈍ることは、よいことか ?
・より広い層/別の層に訴求するライセンスが構
  想しうるか ?
→ 既存の利用者層との対話からは必ずしも答えが
  見えてこないかも。
・ライセンスの変更に関する一般的議論
 (変更の功罪、必要性と弊害)

・ CC ライセンスを対象とした、パブリ
 ックライセンスの変遷とその理由の検
 討

・オープンライセンスの課題についての概
 論(今後どのような変化を検討する必要
CC ライセンスのバージョン
ver. リリース時            主な変更点
     期
1.0   2002.12.        (最初のリリース)
2.0   2004.05         2-1.BY 要素がないライセンスを廃止
      (Glenn)         2-2.URL をクレジット表示の一部に
                      2-3. 音楽と映像の同期は改変にあたると明記
                      2-4. 音楽作品のロイヤルティの扱いに関する規定
                      2-5.BY-SA 間 , BY-NC-SA 間の互換性確立(管轄の扱い)
                      2-6. 保証の提供を廃止
2.5   2005.06 (Mia)   2.5-1. クレジットを Wiki 、スポンサー等の主体にも付与
                      可能に
3.0   2007.02 (Mia)   3-1. クレジット付与は支持表明のように使えない事を明
                      記
                      3-2. ( Parallel Distribution 条項の議論→不採用)
                      3-3.GFDL との互換性確立準備
                      3-4. 国際化:人格権の扱いを明記
                      3-5. 国際化:音楽作品のロイヤルティの扱い
4.0   2012.10-12*     4-1. クレジットなどの条件簡素化 ?
CC ライセンスのバージョン
ver 分類      分類   主な変更点
.
1.0              (最初のリリース)
2.0   採用者 廃止     2-1.BY 要素がないライセンスを廃止
      採用者 加除     2-2.URL をクレジット表示の一部に
          明記     2-3. 音楽と映像の同期は改変にあたると明記
          明記     2-4. 音楽作品のロイヤルティの扱いを明記
          加除     2-5.BY-SA 間 , BY-NC-SA 間の互換性確立(管轄の扱い)
      採用者 加除     2-6. 保証の提供を廃止
2.5   採・利 加除     2.5-1. クレジットを Wiki 、スポンサー等の主体にも付与可
                 能に
3.0   採用者   明記   3-1. クレジット付与は支持表明のように使えない事を明記
      採・利   加除   3-2. ( Parallel Distribution 条項の議論→不採用)
      採・利   加除   3-3.GFDL との互換性確立準備条項
      内発    明記   3-4. 国際化:人格権の扱いを明記
      内発    明記   3-5. 国際化:音楽作品の法定ロイヤルティの扱い
4.0   採用者 加除     4-1. (クレジットなどの条件簡素化 ? )
      内発  廃止     4-2. (管轄別ライセンス廃止 ? )
CC ライセンスのバージョン(補
        遺)
2.1  - 移植の際のミスを修正する為のも
  の。
(スペイン、オーストラリア、日本)
3.01  ー 未完に終わる。文言修正が主だ
  が、データベース権の議論もある。
( 2007.10- )
3.5  - 未完に終わる。 GFDL との互換性
  、メディアの埋め込みの扱いなど。
( 2007.12- )
資料
• CC ライセンスの過去のバージョン更新に
  ついての情報は、
http://wiki.creativecommons.org/License_Versi
  ons
• 4.0 は現在開発中。詳細は
  http://wiki.creativecommons.org/4.0  に
• CC のブログやメーリングリストには更に
  詳細な議論、途中のドラフトなどもある
  。
2-1.BY 要素がないライセンスを
          廃止
CC のコアライセンスは、現在 6 種
CC-BY
CC-BY-NC   CC-BY-ND   CC-BY-SA
CC-BY-NC-ND   CC-BY-NC-SA
( CC-BY-ND-SA は論理的に矛盾を孕む為、
  不在)
当初、 CC ライセンス ver.1.0 では BY を含
  まない
ライセンスも 5 種類あった。
→ 利用率が総計 2-3% と著しく低いため、廃
ver. 1.0 ライセンス体系
              BY  表示   NC  非営利   ND  同一   SA  条件継
                                          承
CC BY         O
CC BY NC      O        O
CC BY ND      O                  O
CC BY SA      O                           O
CC BY NC ND   O        O         O
CC BY NC SA   O        O                  O
CC NC                  O
CC ND                            O
CC SA                                     O
CC NC ND               O         O
CC NC SA                O                 O
           下半分は 2.0 で廃止された。
2-2 . URL をクレジット要素の
            一部に
・作品に関連した URL (厳密には URL を含む URI )を、ク
   レジットの一部として表示する義務。
a) 特定されている場合、かつ、
b) URL にあるリソースが作品の著作権表示かライセンス情
   報を含んでいる場合
※ 作品の著作者やライセンスに関係のない URL は、クレ
   ジットとして表示する必要はない。
 →スパムなどへの対策
ハイパーリンクを要求していない = オフラインでも URL 表
   示の義務はある。
他、参考: http://creativecommons.org/weblog/entry/3636
2-3. 音楽と映像の同期
・音楽と映像を同期させる利用が、派生作
 品の作成にあたると明記

議論のきっかけ、主な意見などについて解
 説が付されていない改訂項目のひとつ。
2-3. 音楽と映像の同期
・ CC ライセンスでは、二次的著作物(派生
 作品、翻案物)の作成・利用と、現作品
 の複製・利用とで、従うべき条件が異
 なってくる。
例: ND 要素のついているライセンスは、そ
 もそも二次的著作物の利用は許諾されて
 いない。
例: BY ライセンスでは、複製の場合はライ
 センス・ノーティスをそのまま継承する
 必要があるが、二次的著作物については
2-4. 音楽作品のロイヤルティ
音楽著作権の管理団体が徴収するロイヤル
  ティは、 CC 楽曲についてはどうなってい
  るのか ? 明確化。(合理的な解釈による
  もので、内容の変更ではない。)
→ ・ NC 要素のついている(非営利限定系)
  ライセンスの場合、権利者が徴収する権
  利を保持
・営利利用を許諾しているライセンスでは
  、徴収する権利を放棄
2-5.BY-SA 間 , BY-NC-SA 間の
            互換性
・ BY-SA 2.0 JP と  BY-SA 2.0 Generic などの
 間に互換性を持たせた
例: BY-SA 2.0 Generic の派生作品を、 BY-SA
 2.1 JP でリリースしてよい。
派生作品は、バージョンが同じか、後のラ
 イセンスで提供可能。管轄の異なるもの
 でも OK 。
ただし、原作品のライセンスは、 BY-SA 2.0
 のまま、といった形になるため、作品は
 複数ライセンスに制約されるキメラ状態
2-5.BY-SA 間 , BY-NC-SA 間の
                  互換性
・当初は世界中で CC の移植需要があることを想定してい
   なかったと思われる。
a) Warsaw 世界会議での発言(最初の CC iSummit への海外
   からの出席者に驚愕した)
b) ver. 1.0 のライセンスは、管轄がついていないが、米国
   法を強く意識した書きぶり。ベルヌ条約の語法ベースに
   なったのは 3.0 から。 (“Nomenclature (for unported
   licenses)” の節 @
      http://wiki.creativecommons.org/License_Versions )
   バージョ        非移植版名 二次的著作物の呼 米国版
  ン                   称
  1.0      なし         Derivative Works( 米 )   なし
  2.0      Generic    Derivative Works( 米 )   なし
  3.0      Unported   Adaptation ( ベルヌ )      あり
2-5.BY-SA 間 , BY-NC-SA 間の
             互換性
・ CC-BY-SA 2.0 Generic -> CC-BY-SA 3.0 Unported や
・ CC-BY-SA 2.0 Generic -> CC-BY-SA 2.0 JP
 といった形で原作品と違うライセンスを二次的
 著作物につけることができるようになった。

※ 二次的著作物全体をそのライセンスの下におけ
 るわけではなく、元の作品にある創作的表現の
 部分は、元の作品のライセンスのままにとどま
 る。
2.6 保証の提供を廃止
・バージョン 1.0 では、作品の利用に必要な権利をきちんと処理する
  合理的な努力を払った、という保証がついていた。
・第三者のプライバシー侵害、名誉毀損、著作権侵害などにもなって
  いないという保証があった。
・ 2.0 以降は無保証に。

※CC やフリーカルチャーのサポーターからの批判。(無償利用を許諾
  しているのに何故保証まで提供しなければならないのか ?  匿名の
  著作者・ライセンサーからの保証は意味があるのか ?  ブロガーな
  どはこれを知らずに使っているだろうが、それでよいのか、 など
  ) 
※ 保証が欲しければ有料で提供する、というモデルがありうるという
  着想が決めてとなり、保証は廃止。
2.5-1. クレジットを Wiki 、スポ
ンサーなどの主体にも付与可能
           に
・これまでは著作者にクレジット付与
・それだと、ウィキペディアのようなプロ
  ジェクトではクレジットが長大になる。
  ( 100 名以上の著者がいる場合もあるた
  め)
→ 著作者にも、それ以外の対象にも、クレ
  ジット付与を義務付けられるようになっ
  た。
 (義務付けるのは、ライセンサー)
2.5.-1
・当初 CC-BY Wiki という実験的なライセンスをリリース。
 これは CC-BY と内容は同じだが、分ランディングを変え
 た、と説明。
・ウィキへの Attribution を可能に。

・ウィキ 「又は」 著作者 へのクレジット付与、という相
 互排他的なクレジット付与対象の選択が Wiki ライセン
 スの内容だった。→ 2.5 では、両方への Attribution も可
 能に。
・オープンアクセス(学術論文などをオープンライセンス
 つきで無償公開するような運動)の界隈でも、クレジッ
 ト付与対象として著作者ではなくジャーナルや資金助成
 を行った団体を指定できる必要があった。→ 2.5 で対応
3-1. 「支持表明」禁止条項
・原作品の著作者などを明記する(クレ
 ジットを付与する)義務
→ その際に、著作者などから(改変作品へ
 の)支持表明があるかのように扱わない
 、という義務づけ

※MIT など著名機関の懸念に応えたとされ
 る
3-2.Parallel Distribution 条項
・ DRM の発達・普及 ( PS2 等)
・ DRM の回避の違法化
→CC ライセンスに Parallel Distribution 条項を入れる
  べきか ?
・具体的に困っているという例が乏しかった
・ DRM は廃れるという予想があった
・ Debian があまりこの点にこだわらない様子も見せ
  た
→ その後も DRM は普及し、日本のデジタル放送にも
  適用されている。(いわゆるダビング 10 )
→4.0 では Parallel Distribution 条項の再論に
3-3.GFDL との互換性準備
GFDL と CC-BY-SA はライセンスとして類似しているが、
  GFDL の文書( e.g. ウィキペディア)と CC-BY-SA の画
  像を組み合わせてよいかは不明。
( FSF スタッフが否定的にコメントしたことも)

ウィキメディア財団からのよびかけ
( CC ライセンスへの乗換え希望者も)

→CC 側の対応として他のライセンスとの互換性確立の手
 続きを制定した。
(結局互換性確立は実現されていない /  ウィキメディ
 ア・プロジェクトのライセンスの「乗換え」もできな
 かった)
3-4. 国際化:人格権の扱いを明
          記
・日本でいう同一性保持権と名誉声望権の
 扱いが問題。

・基本的に名誉声望権は保持。
・ライセンスの許諾内容( = 改変行為)上
 必要な分は、法律上可能な限り、破棄ま
 たは不行使の約束を行う。
3-4
・人格権の放棄がカナダでは可能だった。
・日本は基本的に「意に反した改変」が同
 一性保持権侵害になる。多くの国ではこ
 れはない。
・米国には著作権法上は規定がほとんどな
 いことから、 1.0 では触れていない。
・各国・管轄地への移植を経て、統合的ア
 プローチが見えた。
3-5. 国際化:音楽作品のロイヤ
       ルティの扱い
権利管理団体によるロイヤルティ徴収:
・自主的な契約に基づく国(米国)
 →ライセンスの許諾範囲内の利用については徴
 収権を放棄
・法的に定められている国 – 権利を放棄可能な国
 とそうでない国がある 
 →許諾範囲内の利用に対する徴収権は、
 放棄できる分については、放棄。
 放棄出来ない場合は、権利は保持。
3-5
2.0 で導入した条項を、各国・管轄地に移植
  する際に変更した。
それを再統合したのが 3.0 の当該条項

人格権をめぐる明記と、似たパターンにな
 っている。
※4.0 の段階で登場した、移植自体をなくす
 という案も、 3.0 で国際化の作業がかなり
 進んだからではないか。
4-1. クレジットなど条件簡素化
クレジットは「合理的であればよい」という方向
 に全てを統一
(従来は「ライセンスに言及する注意書き」、「
 免責事項に言及する注意書き」、「著作権表示
 」はそのまま表示する必要があり、合理的であ
 ればよい、という基準が適用されていなかった
 。)
作品のタイトルは不要に
多くの著作者名をどこかのウェブページに掲載、
 そこへのリンクで済ますことも OK 、と明記
4-2.  管轄ライセンス廃止 ?
・まだ本格的な議論になっていない。
・ワルシャワの CC サミットで発表。
・ 4.0 の議論全体を停滞させないように、議
 論を分けて、先送りして来た。
・グローバルに通用するライセンスを開発
 各国・管轄地チームは現地語への翻訳を
 する

・ GPL はこのアプローチ
4-3. データベース権対応
案
・データベース権は、ライセンスの許諾内
 容に必要な分は許諾。
・必要ない部分は保持。
案
・データベース権は、一括放棄。
4-3.
・欧州ではデータベース権が設定される
自分が開発したデータベースの実質的な部分を、無断で利用さ
  れない権利。(著作権的な独占権)
データの取捨選択や配列に創作性がゼロでも発生する。
→ データベースのオープン化にも、ライセンスが必要になる。

CC ライセンスはデータベース権に対応していなかった(当初)
→3.0 では、一部の国でデータベース権は放棄する、という扱い
   。
→ 放棄はしないが、非商用利用はライセンスの種類に関わらず
   許諾、というライセンスもあった。
→3.0Unported は言及がなかったが、これは英国政府が Open
   Government License の開発に踏み切った理由のひとつ
CC ライセンスのバージョン
ver 分類      分類   主な変更案
.
1.0              (最初のリリース)
2.0   採用者 廃止     2-1.BY 要素がないライセンスを廃止
      採用者 加除     2-2.URL をクレジット表示の一部に
          明記     2-3. 音楽と映像の同期は改変にあたると明記
          明記     2-4. 音楽作品のロイヤルティの扱いを明記
          加除     2-5.BY-SA 間 , BY-NC-SA 間の互換性確立(管轄の扱い)
      採用者 加除     2-6. 保証の提供を廃止
2.5   採・利 加除     2.5-1. クレジットを Wiki 、スポンサー等の主体にも付与可
                 能に
3.0   採用者   明記   3-1. クレジット付与は支持表明のように使えない事を明記
      採・利   加除   3-2. ( Parallel Distribution 条項の議論→不採用)
      採・利   加除   3-3.GFDL との互換性確立準備条項
      内発    明記   3-4. 国際化:人格権の扱いを明記
      内発    明記   3-5. 国際化:音楽作品の法定ロイヤルティの扱い
4.0   採用者 加除     4-1. (クレジットなどの条件簡素化 ? )
      内発  廃止     4-2. (管轄別ライセンス廃止 ? )
補足: CC ライセンスの廃止例
・ Sampling
・ DevNations

・ BY 要素のついていないライセンス群
 ( 2.0 )
・ NC ライセンス廃止案( 4.0 )
廃止された個別 CC ライセンス
・ DevNations :途上国地域に限定した CC-
  BY
→ オープンアクセスの隆盛に鑑みて、地域
  限定ライセンスは不適当と判断、廃止

・ Sampling :リミックス利用のみの許諾
→FSF などから CC のライセンスに共通の中
 核的「自由」が存在しないことに批判が
 あったことに対応。全ライセンスで非商
 用の複製は OK, というベースラインを設定
 した。
「 CC は無節操」説
・商業利用や改変を禁止するライセンスを
 サポートしている。
・逆に、「改変しなければ利用できない」
 という Sampling ライセンスも提供してい
 た。
・「 CC ライセンスで提供されています」と
 いうロゴは、そうすると、「何かに使え
 ます」という以上の意味を持たない。
・オープン化の推進者から見ると、かなり
 無節操で危険なアプローチともとれる。
オープン性の定義
Definition of Free Cultural Works (Wikimedia 系 )
  http://freedomdefined.org/Definition
 使用、研究、複製と配布、改変とその配布
(クレジット付与、条件継承、ソースコード提供、オー
  プンフォーマット利用、 DRM 等による制約をしない
  こと、の義務付けは OK )
※CC は、 2008.4. “CC Attribution-ShareAlike Intent” でこの定義に準拠する意志を表明して
   いる。 2007 年 12 月にウィキメディア・コミュニティから出た提案によるもの。
  (http://creativecommons.org/weblog/entry/8186 )
Open Definition (OKF 系 )
  http://opendefinition.org/
 利用・再利用・再配布 
(クレジット付与、条件継承、の義務付けは OK )
オープン性の定義
The Free Software Definition (FSF)
http://www.gnu.org/philosophy/free-sw
プログラムの使用、研究、複製物の配布、改変物の配布
(条件継承、改変の場合の作品名の変更 * 、改変の場合
  の著者名など変更、配布する場合の特定の配布方法の
  採用、の義務付けは OK )
* プログラム名の改変が他プログラムからの呼び出しに差し支える場
  合は、作品名変更を義務付けるのは NG

他の定義・解説例
http://opensource.org/docs/definition.html (OSI)
http://www.debian.org/social_contract#guidelines (debian)
NC 系ライセンスの廃止論
・「オープン」ではない
・非商用の定義が曖昧。(トラブルの元と
 も考えられる。)
・せめて CC ライセンスとして扱うのはやめ
 つつ、ライセンスのメンテをしてはどう
 か ? という案も。(ブランド、ミッショ
 ンの定義問題)
・ NC 系だけでなく、 ND 系(改変禁止)ラ
 イセンスも、 CC ライセンスのラインナッ
 プから外すという論がある。( ver 4.0 の
・ライセンスの変更に関する一般的議論
 (変更の功罪、必要性と弊害)

・ CC ライセンスを対象とした、パブリック
 ライセンスの変遷とその理由の検討

・オープンライセンスの課題についての
 概論(今後どのような変化を検討する
 必要があるか)
オープン・ライセンスの未来
・オープン・コンテンツのレポジトリ
・オープン・コンテンツの検索エンジン
・ CGM プラットフォームへの対応
・(「パブリック」ではない)ソーシャ
 ル・ライセンス
・課金システムとの連携
・ DRM とライセンスの融合・連携
・改変禁止、クレジット付与などの自動処
 理
(補論)オープン・ライセンス
  作成の際の考えどころ
文言をめぐる困難
・普通の人が読んでわかる 
 (権利者も、利用者も)
・法律的に狙った通りの効力を持つ

+ 汎用性がある(専用ライセンスの乱立→コ
  モンズの分断になるのを防ぐため)
文言の困難
・柔軟で汎用性が高い。→曖昧でリスクが残
 る。(具体的な利用の場面にどう適用す
 るのか、解釈の余地が大きい)。抜け穴
 もある。
・堅牢で抜け穴がない。→想定している文脈
 が限定されていて、汎用性が低い。明確性 煩
         柔軟性     厳密性・
                  or
 雑でわかりにくい。


              汎用性
概念の形成をめぐる宿命
・限定された文脈で、長期的に安定した慣
 行や制度があれば、厳密・明確な概念が
 形成されやすい。
・汎用ライセンスは常に難しいだろう
・変化がある領域・時代にはライセンスは
 書きづらくなる
→ CC ライセンスは、ネットという汎用技術
 の可能性を引き出すツールなので、難し
 さからは当面逃れられない。
概念形成の欠如例:
「非商用利用」、「二次的著作物」などは
 厳密な定義がないが、 CC ライセンス内で
 定義することはかなり難しい。
・広く共有されている概念、丁寧に考え抜
 かれ定義された概念がない場合、ライセ
 ンスの文言でどうにかすることは容易で
 はない。
考えどころ 2: 合意の実態
・ CC ライセンスの利用者は、著作権につい
  てよくわかっていない人かも知れない。
・ CC ライセンスの利用者は、ライセンスを
  しっかり読まずに済ませたい人かも知れ
  ない。
→ 表面的な印象が誤解、トラブルにならな
  いようにする必要がある。
  = 広く共有されている概念だけを使って
  ライセンスを組み立てる、など。
合意の実態
・当事者双方が、
 ・ライセンスを読んで、
 ・理解し、
 ・互いに理解が一致し、
 ・権利許諾と許諾された作品の利用が起
 こる
というのが理想。
当事者がライセンスを読まない場合にも、
 トラブルが起こりにくいようにする。(
例:「権利者/ライセンシー」
      問題
・「権利者/ライセンシー」問題
誰がライセンシーで、誰が権利者か ?
ライセンスで許諾の対象とされている権利
 は誰の、どの権利か ?
楽曲の場合は、作詞・作曲・レコード製作
 者の権利など全て許諾されているべきか ?
(この点の誤解は、権利侵害につながりや
 すい)→どういう設定にしておけば、回避
 しやすいか ?
合意の自動化案
・何が出来るか・できないか
・どういう Attribution を表示する必要があ
 るか
などをプログラムで処理できるようにして
 しまえばよいのではないか ?

技術的には実行可能なことが拡大している
 領域でもある。
DRM と類似の発想なので批判もある。
考えどころ 3
・コモンズの保守や拡大をどの程度重視す
  るか ?
- 改変をするたびに、作品のタイトルを変
  更するように義務付けるか ?   (GFDL)
- DRM を禁止するか ?
- Viral 条項を設定するか。どの程度強くす
  るか。( Collection への波及など)
本発表資料のライセンス
この発表資料を 2 種類のライセンスで提供し、利用者が選べる
 ようにするために、利用許諾に関する注意書きを以下に記し
 ます。

・ この発表資料は、 CC-BY 2.1 JP
  (http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ ) でライセンス
  されています。
・ この発表資料は、 CC-BY-SA 2.1 JP
  (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.1/jp/ ) でライセン
  スされています。

参考までに、本作品のタイトルは「オープン・ライセンスの互
 換性とイノベーションをめぐる課題」で、原著作者は渡辺智
 暁です。本作品に係る著作権表示はなく、許諾者が本作品に
 添付するよう指定した URI もありません。

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