ドラマ教材を活用した情報モラル授業プログラムの開発と評価―コミュニケーションアプリでの「既読」に関するトラブルを題材として― 阿部学(敬愛大学)、藤川大祐(千葉大学)、竹内正樹(企業教育研究会)、市野敬介(企業教育研究会)、石原友信(ソフトバンク) @CIEC春季研究大会2016(2016.3.26) 抄録 近年,子どもたちの間でコミュニケーションアプリが流行してきている.そこで本研究では,「考えよう,ケータイ」というプロジェクトの成果にならいつつ,コミュニケーションアプリに関して,特に「既読」の問題を扱ったドラマ教材および授業プログラムの開発・実践・評価を試みた.公立中学校2校で授業を実施した結果,開発したドラマ教材の妥当性や授業プログラムの有効性が概ね示された.他方,コミュニケーションアプリについての認識は,子どもによって多様であることが想定される.そうした点をふまえると,本研究では検討が不十分であった,授業中の話し合いや意見の共有のさせ方についてさらに検討をしていくことが,今後の課題として挙げられる. ◎Key Words 情報モラル教育,コミュニケーションアプリ,既読,ドラマ教材