現在世界的に問題となっているアドフラウド（不正広告）。 日本市場でも年々フラウドの数や手口が増えています。 本セミナーでは最先端のフラウド情報とその対策についての詳細。

1. 進化を続けるアドフラウド
～最先端情報と対策～
© 2017 ADINNOVION, INC.

2. 小山隼司
S h u n j i O ya m a
-2011 大学卒業後、新卒としてJTBへ入社
-2014 アドイノベーション株式会社のツール営業として入社
-2015 同社の広告代理部門へ異動
-2017 同部署の部長として広告代理業に関わる業務を横断的に担当
自己紹介
経歴
1987/07/08
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写真
-大学まで英語専攻だったため英語対応も可能です
-お酒が好きすぎて社会人になってから30ｋｇ太りました
-休みの日は飲んでるか旅行しています

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本日は、昨今問題となっている
アドフラウド（不正広告）について、
その種類や対策についてお話をさせていただきます。
特に海外DSPでのフラウドが増加しており、
その内容もより高度化しているアドフラウドに対して、
正しい知識と対策を行うことで、
フラウド撲滅・プロモーション健全化
を目指しましょう。

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アドフラウドの歴史
ボリューム
ユーザー
エクスペリエンス
インストール後のユーザーの質とROAS
インセンティブ
アダルト
自動リダイレクト
単純なボット
ファーム
アダルト
自動リダイレクト
単純なボット
単純なファーム
インセンティブ
複雑なボット
複雑なファーム
複雑なボット
複雑なファーム
クリックスパミング/アドスタッキング
クリックインジェクション
2012 2013 2014 2015 2016 2017
FocusTrend+Trend-

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代表的なアドフラウドの種類/用語
フラウド種類 内容 判断基準
インストール
フラウド
端末のIDFAをリセットしたり、LATを無効から有効に変
更し繰り返しインストールを行うフラウド。
IPアドレス
デバイス情報
など
アドスタッキング
クリックフラッド
自然流入や他メディアからクリックを奪い、
成果を偽装するフラウド。
MTTIが長すぎないか
IPアドレス
デバイス情報
CVR
など
インストール
ハイジャック
自然流入や他メディアからインストールを奪い、
成果を偽装するフラウド。
MTTIが短すぎないか
IPアドレス
デバイス情報
など
クリック
インジェクション
ソフトウェアを仕込んだアプリをユーザーにインストー
ルさせ、該当端末で新アプリをインストールした際に
クリック情報を追加し成果を偽装するフラウド。
MTTIが短すぎないか
デバイス情報
など
ファーム/ボット 広告クリックやリロードを人為的に繰り返し起こすフラ
ウド。システムを介し機械的に行うボットに対し、
ファームは人の手で組織的に実行されるため検出が
難しくなるといわれている。
IPアドレス
クリック数
CVR
MTTIが長すぎないか
など
IP/IDFA偽装 偽装したIPアドレスやIDFAを用いクリック情報を送信、
使用されたデバイス情報を持つユーザーがアプリを
インストールした際に成果を奪うフラウド。
IPアドレス
デバイス情報
クリック数
CVR
など

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アドフラウドの判断指標
①MTTI(Mean Time To Install)
URLクリックからアプリ初回起動までの時間。
広告種別やアプリジャンルにもよるが、10秒以下の短いものや、
1時間以上の長いものが多すぎる場合。
②CVR
クリック数に対するインストール数の割合。ボットやファームによりクリックが大量に発生しており、
CVRが0.1%未満など極端に低い、また逆に極端に高くなる場合。
③IPアドレス/言語設定/OSバージョン/キャリア/端末情報
IPアドレス：特定の地域に偏っていないか
言語設定：日本語以外の言語設定が多発していないか
OSバージョン：古いバージョンに偏っていないか
キャリア：特手キャリアに偏りがないか
端末情報：技適に取っていない端末が多くないか
④継続率/課金
他配信面や他媒体と比較し継続率が極端に低すぎる/高すぎる場合。
インストール後すぐに高額課金がありその後の課金が無い場合。
定期的に一定金額の課金が発生している場合。

7. © 2017 ADINNOVATION, INC.
アドフラウドを100％排除することは
正直な話難しいですが、
きちんとした対策を講じることで
フラウドを最大限排除し、
良質ユーザーの獲得最大化が見込めます。

8. © 2017 ADINNOVATION, INC.
アドイノベーションの対策①媒体社様とのお取り組み
◆媒体側でフラウド対策を実施しているか
各計測ツール様とのフラウドに対するお取組みや、フラウド分析ツールの導入有無など、
フラウドに対して真摯に取り組める状況を加味した上で契約をさせていただていております。
◆フラウド発生した際に該当面の停止・調査・請求対象外などの対応が
スピーディにできるか
フラウドの疑いが発生した際に、すぐに停止を行い調査・請求対象外の対応が可能になる様、
配信前に媒体様へ周知を行っております。特に海外DSP媒体に関しては時差でのタイムラグがあるため、
弊社実績に基づき信頼のできる媒体様とお取組みをしております。
◆配信先パブリッシャーが健全であるか
既存のパブリッシャーや、新規パブリッシャー追加時に健全な配信面であるか
審査を確実に実施している媒体社様をご提案しております。
弊社ではアドフラウドが発生した際は
ご請求から除外させていただいております。

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ちなみに弊社媒体の では下記対策を実施しております。
①オンライン広告の標準規格遵守:
オンライン広告における技術的標準規格策定、法整備を行うヨーロッパのiab、アメリカのtab会員としてのルールを遵守しています。
②計測ツールとの連携:
様々な計測ツールと連携し、統一されたフラウド基準を設定し、その監視を行っています。
③自動化に向けた研究開発:
フラウド疑惑の強いトラフィックが発生した際のアラート、配信ブロックなどの自動対応に取り組んでいます。
④自動クリックブロック:
コンバージョン率、MTTI、除外キーワードに基づき、不正と思われるクリックをブロックしています。
➄フラウド対策チーム:
フラウド対策の専属チームを結成し、コンバージョン率、MTTI、クリック発生頻度、IPアドレス、地域などの項目を毎日監視、
フラウド発生の検知と、その防止に取り組んで入ります。
⑥新規パブリッシャーへの配信開始までの内部プロセス
新規のパブリッシャーへの配信を行うまでに、メディアチームと対策チームによる厳格な確認プロセスを敷いて検査を行っています。
確認プロセス
• 配信先の目視レビュー
• 第三者からの評判確認(レファレンス)
• 運営会社の調査
• 試験案件の稼働
フラウド疑義のあるパブリッシャーに対しては、再調査の実行プロセスが開始されます。
再調査が実行され、フラウド対策チームが疑義が強いと結論付けた場合、そのパブリッシャーはブラックリストに登録されます
アドイノベーションの対策①媒体社様とのお取り組み

10. © 2017 ADINNOVATION, INC.
アドイノベーションの対策②デイリーチェック
弊社の強みの1つであるCPI運用。基本的には各媒体の配信面ID毎の
効果を基に媒体社様へ共有、精査を実施しております。
※精査用レポート例
配信面ID 翌日継続率
※継続率の他に、課金状況や会員登録率など、アプリジャンルやKPIに併せて確認項目を追加しております。
他配信面などと比較し数値が異常な配信面は停止、調査を実施します。

11. © 2017 ADINNOVATION, INC.
アドイノベーションの対策②デイリーチェック
媒体担当
計測ツール
APIを使用したデイリーチェックにより
①効果良好配信面でのボリューム拡大 ②フラウド検証・対応
のスピーディな対応を可能にしています。

12. © 2017 ADINNOVATION, INC.
アドイノベーションの対策③フラウド分析ツールの活用
弊社が監修をさせていただいているフラウド分析ツール を活用し、
どの媒体・どのツールでも同一基準でフラウドの検知・分析を実施しております。
媒体ｘ配信面ID毎のMTTIやデバイス情報などを一括で確認・分析し、不正の疑いが
ある配信面の停止・ブラックリスト化を都度実施しております。

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効果が悪い＝アドフラウドでは必ずしもないため、
データを基にした分析が必須となります。
広告主様、媒体社様、計測ツール様、代理店
それぞれの協力があってはじめて
アドフラウドの対応が可能となります。
フラウドが発生するから「やらない」のではなく、
「闘う」ことで良質ユーザーの獲得・
フラウド撲滅を実現できればと考えています。

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お付き合いいただきありがとうございました！
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