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GenerativeArt—MadewithUnity
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産業用ロボットにおける
UnityとAI技術の活用
株式会社 エイアイキューブ
太刀掛浩貴
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自己紹介
• 太刀掛 浩貴 (タチカケ ヒロキ)
• ~2016年 東北大学 バイオロボティクス専攻
✓ 製造業向けの作業支援ロボット
• 機械設計
• 電気設計
• 認識 (自己位置推定)
• 制御
• 機械学習 (作業者の行動認識) …, etc.
• 2016年 株式会社 安川電機 入社
✓ 新規事業向けのロボット開発
• 深層学習
• 2018年 株式会社 エイアイキューブ 出向
✓ 現職
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本日の内容
• 産業用ロボットにおけるUnityとAI技術(特に深層学習)の活用について
私たちの取組みを事例として紹介
• ばら積み部品をピックアップ?
• AI?
• シミュレーション?
MONOistに掲載された記事[1]
[1] MONOist, https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1912/24/news063.html (accessed 2020/9/25).
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本日の内容
• 過去の関連するプレゼンテーション資料
[2] 安川電機 e –メカサイト, https://www.youtube.com/watch?v=s3kHYTkDVNI (accessed 2020/9/25).
[3] 一般社団法人日本ディープラーニング協会, https://www.youtube.com/watch?v=iUpJySHU7yQ (accessed 2020/9/25).
2019国際ロボット展(iREX2019)[2] JDLA 合格者の会[3]
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• 今回は開発者の目線からお話しします!!
⇒ 産業用ロボットの分野でUnityのようなゲームエンジンが今 or 今後
どう関わってくるか?の参考になれば幸いです
本日の内容
含まれる内容
• 製造業のおけるUnityの活用事例や
今後の方向性
含まれない内容
• Unity活用のノウハウ
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エイアイキューブとは?
• 安川電機について
• 100年以上の歴史のある会社
• “メカトロニクス”という考えを初めて提唱したのは,実は安川電機
サーボ&コントローラ 産業用ロボットインバータ
コア製品群
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エイアイキューブとは?
• 産業用ロボット活用の領域の拡大
ロボットに求められる能力
高生産性=正確性・多量・高速 多才さ、柔軟性、人との協調性
塗装
溶接
搬送
レーザ溶接
新型7軸ロボットアーク溶接
塗装用途最適化ロボット
液晶・半導体搬送ロボット
ピッキング・パッキング
パレタイジングロボット
分析前処理ロボットセル 自走式双腕ロボット
多能工型
7軸・双腕ロボット
ビジョン技術
力覚技術
バイオ
メディカル
組立
スポット溶接
MotoMINI
ロボットの新しい
活用領域の追求
スキルの拡大
・各種センサーの利用
・作業ツールの充実
人協働ロボット
一
般
産
業
自
動
車
導入に対する簡易性向上
・安全柵なしでの設置
・教示の簡易化
・配置・移動の自在性向上ゴルフスイングロボット
人の動作の
模倣
バイオメディカル用
双腕ロボット
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エイアイキューブとは?
• i3-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)
1.Integrated 製品や周辺機器とのデータ統合によって状況を把握
2.Intelligent 統合されたデータを動きに変えて継続的な価値を届ける
3.Innovative 1,2を更に高めるための技術革新
新しいモノづくりを実現する手段としてAI技術を活用!!
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エイアイキューブが目指すこと
モータのデータを核とした現場のデータ活用に、
AI技術を融合し生産現場に導入
今まで自動化が難しかった領域の自動化を実現
ものづくりの現場の自動化領域が拡大
お客様とinnovativeな状態を実現
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エイアイキューブの取組み
② 画像診断・解析 ③ ロボティクス① 時系列データ解析
微細なキズ・ヘコミ・擦れの
検出,異物・不良の検出
異音・振動検知による
製造品質/工場の生産性向上
嵌合作業、ピッキング作業の
ロボット化など
しきい値判定では難しい
機械の予兆の検知・予測
目視による異常検知や
製品の外観検査の自動化
産業用ロボットの
技術領域と応用範囲の拡大
• ボールねじ故障予知診断
• モータ異音の検査
• 溶接ビード研削状態の判定
• 車載基板の不良検査
• 食品内の異物の検査
• ギヤ嵌合作業の自動化
• バラ積みピッキング
• ロボット動作の自動生成
これまで取り組んだテーマの一例
FA機器の“機能”としてAIを実装
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産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
• “機能”を実装するだけで十分か?
2017国際ロボット展(iREX2017)[4]
[4] 安川電機 e-メカサイト,
https://www.youtube.com/watch?v=N9E2ZOjyUW8 (accessed 2020/9/25).
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産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
• “機能”を実装するだけで十分か?
[4] 安川電機 e-メカサイト,
https://www.youtube.com/watch?v=N9E2ZOjyUW8 (accessed 2020/9/25).
2017国際ロボット展(iREX2017)[4]
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産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
• “機能”を実装するだけで十分か?
⇒ データ収集のプロセスとセットで考える必要がある
• 製造現場のデータは“特定タスク”の“複数条件下”におけるデータ
• 顧客ごとにタスクが異なる+性能が要求される
= 画像や自然言語の分野で有効であった
汎化 → 特定のタスクへのチューニングという方法が採用しづらい
• 自動化が難しい領域
= タスクの中でも環境や条件が変化する
• 実機を用いたデータ収集のコスト
• 試行回数を大きくできない
• 人手で環境を構築/再構築する必要がある
• 実機が壊れる … など
シミュレーションの活用
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産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
• 現実世界とシミュレーションとの違い
• 周囲環境のモデルや観測値,動作指令から結果を得るプロセスにおいて
現実世界とシミュレーションでは違い(Reality gap)が存在する
⇒ シミュレーションで生成した動作指令が現実世界では機能しないことがある
観測値状態 状態遷移 観測 動作指令生成機能 動作結果
Reality gap
シミュレーション
現実世界
観測値状態 状態遷移 観測 動作指令生成機能 動作結果
Reality gap Reality gap
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産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
• 従来のシミュレータの役割
• 事前の動作検証(経路計画・干渉判定など)
[5] Yaskawa America, Inc., https://www.youtube.com/watch?v=WPFEEt8AeTQ&list=PLoQTh8O3tekKLMGU4_nlXrHV8uoZJdFz5&index=1 (accessed 2020/9/25)
従来のシミュレータ
(例:MotoSim[5])
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産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
• 従来のシミュレータの役割
⇒ 深層学習の発展によって,複雑な関係性を持つデータフローの一部を学習によって
獲得することが可能になった(色々と限界はある…)
画像
(高次元)
画像
(高次元)
画像
(高次元)
ボックスの位置・大きさ
(4次元)
例
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• 従来のシミュレータの役割
⇒ 従来のシミュレーションの各データフローの一部にニューラルネットワークと
現場のデータを用いた学習のプロセスが加わる
産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
動作指令生成機能
Reality gap
シミュレーション
現実世界
動作指令生成機能
Reality gap Reality gap
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• 従来のシミュレータの役割
⇒ 従来のシミュレーションの各データフローの一部にニューラルネットワークと
現場のデータを用いた学習のプロセスが加わる
産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
動作指令生成機能
シミュレーション
現実世界
動作指令生成機能
現場のデータ
シミュレーションと現実世界の違いがなくなるように,
現場のデータを用いて学習を実行
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• 従来のシミュレータの役割
⇒ 従来のシミュレーションの各データフローの一部にニューラルネットワークと
現場のデータを用いた学習のプロセスが加わる
産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
動作指令生成機能
シミュレーション
現実世界
動作指令生成機能
現場のデータ
シミュレーションと現実世界の違いがなくなるように,
現場のデータを用いて学習を実行
シミュレーションの
データ収集によって
学習した機能が使える
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• 従来のシミュレータの役割
⇒ 従来のシミュレーションの各データフローの一部にニューラルネットワークと
現場のデータを用いた学習のプロセスが加わる
産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
動作指令生成機能
シミュレーション
現実世界
動作指令生成機能
現場のデータ
シミュレーションと現実世界の違いがなくなるように,
現場のデータを用いて学習を実行
シミュレーションの
データ収集によって
学習した機能が使える
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• 従来のシミュレータの役割
⇒ 従来のシミュレーションの各データフローの一部にニューラルネットワークと
現場のデータを用いた学習のプロセスが加わる
産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには?
動作指令生成機能
シミュレーション
現実世界
動作指令生成機能
現場のデータ
シミュレーションと現実世界の違いがなくなるように,
現場のデータを用いて学習を実行
シミュレーションの
データ収集によって
学習した機能が使える
✓ 製造現場のデータを活用するためのキーアイテムの一つになる(はず)
⇒ エイアイキューブ設立後,取組みを開始
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• ばら積みピッキング
• タスク設定:取組みを形にするために“ばら積みピッキング”をターゲットに設定
把持物体の種類が既知な環境
(例: 配膳工程[6])
把持物体の種類が未知な環境
(例:物流倉庫[7])
[6] https://gazoo.com/article/daily/170424.html (accessed 2020/9/25)
[7] https://www.asahi.com/articles/ASK6Y4SK0K6YPPZB00B.html (accessed 2020/9/25)
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• ばら積みピッキング
• 課題:物体の種類に対する網羅性の向上(=費用対効果の向上)
⇒ 目標:単一のシステムで複数の種類/条件に対応させる
従来のピッキングシステム
(例 : MotoSight3D[8])
把
持
物
体
の
種
類
剛体
柔軟
物体をつかむ場所
決めて取る※1 決めないで取る※2
不定形
[8] 安川電機 e-メカサイト,
https://www.e-mechatronics.com/product/robot/related/MotoSight3D/feature.html
(accessed 2020/9/25).
ピッキング可能な
物体の種類が拡大
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• ばら積みピッキング
• 方法:シミュレーション内の観測値(= 画像)を現実世界と近づけた状態で
把持動作生成機能のためのデータ収集と学習を行う
Reality gap
シミュレーション
現実世界
Reality gap Reality gap
把持動作生成機能
把持動作生成機能
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• ばら積みピッキング
• 方法:シミュレーション内の観測値(= 画像)を現実世界と近づけた状態で
把持動作生成機能のためのデータ収集と学習を行う
把持動作生成機能
シミュレーション
現実世界
把持動作生成機能
Reality gap
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• ばら積みピッキング
• 方法:シミュレーション内の観測値(= 画像)を現実世界と近づけた状態で
把持動作生成機能のためのデータ収集と学習を行う
把持動作生成機能
シミュレーション
現実世界
把持動作生成機能
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• ばら積みピッキング
• 方法:シミュレーション内の観測値(= 画像)を現実世界と近づけた状態で
把持動作生成機能のためのデータ収集と学習を行う
シミュレーション
現実世界
把持動作生成機能
把持動作生成機能
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• まずは試作開発から・・・
• 社内でデモを作成 ⇒ 取組みとして本格スタート
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• 試作開発で出た課題:
• 扱えるオブジェクトのモデルやシーンに限界があった
• メッシュ数,テクスチャ… など
• もう少し綺麗なグラフィックスを使ってみたい
• カスタマイズ性をあげたい
• 把持動作の部分だけ実装して精度を高めたい
• 学習に必要なアノテーションデータ等は内部で生成して,取得できる仕組みにしたい
• 将来的に実環境の様々な設備・データと連携させたい
• エコシステムを形成できるような仕組みが欲しい
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• Unityの採用
• 苦労した点:
• エンジニアはどこに?
• Unityとロボティクスを両方分かるエンジニアがいない …
• 打合せのときに使う用語が分からない
• 本やセミナーに行って勉強
• 既存のシステムとの連携
• ばら積みピッキングの学習用のシステムは既にあったため,
それをいかすようなシステム設計
• 良かった点:
• 事前知識がなくてもシーンの作成やデバッグができる
• テストプレイですぐ確認できる
• 他の人が作ったアセットが使える
• コライダーの自動設定など全て自前実装しなくても
ストアに売っている
把持動作のシミュレーション
ばら積みのシミュレーション
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• 学習型のばら積みピッキングシステム
• データ収集+機能(=把持動作)
object mesh
把持動作生成指令機能
学習型ピッキングシステム
把持動作生成指令機能
出力
入力
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• 学習型のばら積みピッキングシステム
• ハードウェアの構成を変えずにデータを変更すると把持動作を適応させることが可能
学習型ピッキングシステム
学習型ピッキングシステム
・・・
・・・
…
同一のプロセス
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• 学習型のばら積みピッキングシステム
• 同一システムでピッキング可能な物体の種類が拡大
形状が変形する人形 半透明のボトル 重量部品
袋入り菓子 ケーブル 柔らかい人形
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具体的な取組み:ばら積みピッキング
• ばら積みピッキング≠最終ゴール
⇒ 現場のデータをモーションにつなげるための取組みの一部
[2] 安川電機 e –メカサイト, https://www.youtube.com/watch?v=s3kHYTkDVNI (accessed 2020/9/25).
2019国際ロボット展(iREX2019)[2]
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今後の方向性
• 世の中の技術動向
• データ+シミュレーションに関連する技術が発展
⇒ 今後のゲームエンジンはリアルなデータとのつながりが重要に!!
シーン/パラメータの生成/調整[9] 学習可能(微分可能)な
物理シミュレータ[11]
シミュレーションと実データの間
のギャップの吸収[10]
[9] J. Devaranjan et al. ,“Meta-Sim2: Unsupervised Learning of Scene Structure for Synthetic Data Generation,” ECCV2020.
[10] Y. Chebotar et al., “Closing the Sim-to-Real Loop: Adapting Simulation Randomization with Real World Experience,” ICRA2019.
[11] Yi-Ling Qiao et al.,“Scalable Differentiable Physics for Learning and Control,“ ICML2020.
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現在の取組み
• 製造業の様々な用途への展開
• 継続的な現場での実課題の解決へ
• 顧客とともに新たな“モノづくり”のプロセスを目指す!
• AI (深層学習等) で全てが解決するわけではない・・・( 全体の仕組みづくりが大切 )
⇒ “ モノ”の革新が必要 = × …
例:機械の異常検知 例:基板の傷検出
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Email:Hiroki.Tachikake@ai3cube.co.jp
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産業用ロボットにおけるUnityとAI技術の活用

  • 1. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) GenerativeArt—MadewithUnity © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 産業用ロボットにおける UnityとAI技術の活用 株式会社 エイアイキューブ 太刀掛浩貴
  • 2. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 自己紹介 • 太刀掛 浩貴 (タチカケ ヒロキ) • ~2016年 東北大学 バイオロボティクス専攻 ✓ 製造業向けの作業支援ロボット • 機械設計 • 電気設計 • 認識 (自己位置推定) • 制御 • 機械学習 (作業者の行動認識) …, etc. • 2016年 株式会社 安川電機 入社 ✓ 新規事業向けのロボット開発 • 深層学習 • 2018年 株式会社 エイアイキューブ 出向 ✓ 現職
  • 3. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 本日の内容 • 産業用ロボットにおけるUnityとAI技術(特に深層学習)の活用について 私たちの取組みを事例として紹介 • ばら積み部品をピックアップ? • AI? • シミュレーション? MONOistに掲載された記事[1] [1] MONOist, https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1912/24/news063.html (accessed 2020/9/25).
  • 4. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 本日の内容 • 過去の関連するプレゼンテーション資料 [2] 安川電機 e –メカサイト, https://www.youtube.com/watch?v=s3kHYTkDVNI (accessed 2020/9/25). [3] 一般社団法人日本ディープラーニング協会, https://www.youtube.com/watch?v=iUpJySHU7yQ (accessed 2020/9/25). 2019国際ロボット展(iREX2019)[2] JDLA 合格者の会[3]
  • 5. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) • 今回は開発者の目線からお話しします!! ⇒ 産業用ロボットの分野でUnityのようなゲームエンジンが今 or 今後 どう関わってくるか?の参考になれば幸いです 本日の内容 含まれる内容 • 製造業のおけるUnityの活用事例や 今後の方向性 含まれない内容 • Unity活用のノウハウ
  • 6. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) エイアイキューブとは? • 安川電機について • 100年以上の歴史のある会社 • “メカトロニクス”という考えを初めて提唱したのは,実は安川電機 サーボ&コントローラ 産業用ロボットインバータ コア製品群
  • 7. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) エイアイキューブとは? • 産業用ロボット活用の領域の拡大 ロボットに求められる能力 高生産性=正確性・多量・高速 多才さ、柔軟性、人との協調性 塗装 溶接 搬送 レーザ溶接 新型7軸ロボットアーク溶接 塗装用途最適化ロボット 液晶・半導体搬送ロボット ピッキング・パッキング パレタイジングロボット 分析前処理ロボットセル 自走式双腕ロボット 多能工型 7軸・双腕ロボット ビジョン技術 力覚技術 バイオ メディカル 組立 スポット溶接 MotoMINI ロボットの新しい 活用領域の追求 スキルの拡大 ・各種センサーの利用 ・作業ツールの充実 人協働ロボット 一 般 産 業 自 動 車 導入に対する簡易性向上 ・安全柵なしでの設置 ・教示の簡易化 ・配置・移動の自在性向上ゴルフスイングロボット 人の動作の 模倣 バイオメディカル用 双腕ロボット
  • 8. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) エイアイキューブとは? • i3-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス) 1.Integrated 製品や周辺機器とのデータ統合によって状況を把握 2.Intelligent 統合されたデータを動きに変えて継続的な価値を届ける 3.Innovative 1,2を更に高めるための技術革新 新しいモノづくりを実現する手段としてAI技術を活用!!
  • 9. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) エイアイキューブが目指すこと モータのデータを核とした現場のデータ活用に、 AI技術を融合し生産現場に導入 今まで自動化が難しかった領域の自動化を実現 ものづくりの現場の自動化領域が拡大 お客様とinnovativeな状態を実現
  • 10. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) エイアイキューブの取組み ② 画像診断・解析 ③ ロボティクス① 時系列データ解析 微細なキズ・ヘコミ・擦れの 検出,異物・不良の検出 異音・振動検知による 製造品質/工場の生産性向上 嵌合作業、ピッキング作業の ロボット化など しきい値判定では難しい 機械の予兆の検知・予測 目視による異常検知や 製品の外観検査の自動化 産業用ロボットの 技術領域と応用範囲の拡大 • ボールねじ故障予知診断 • モータ異音の検査 • 溶接ビード研削状態の判定 • 車載基板の不良検査 • 食品内の異物の検査 • ギヤ嵌合作業の自動化 • バラ積みピッキング • ロボット動作の自動生成 これまで取り組んだテーマの一例 FA機器の“機能”としてAIを実装
  • 11. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? • “機能”を実装するだけで十分か? 2017国際ロボット展(iREX2017)[4] [4] 安川電機 e-メカサイト, https://www.youtube.com/watch?v=N9E2ZOjyUW8 (accessed 2020/9/25).
  • 12. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? • “機能”を実装するだけで十分か? [4] 安川電機 e-メカサイト, https://www.youtube.com/watch?v=N9E2ZOjyUW8 (accessed 2020/9/25). 2017国際ロボット展(iREX2017)[4]
  • 13. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? • “機能”を実装するだけで十分か? ⇒ データ収集のプロセスとセットで考える必要がある • 製造現場のデータは“特定タスク”の“複数条件下”におけるデータ • 顧客ごとにタスクが異なる+性能が要求される = 画像や自然言語の分野で有効であった 汎化 → 特定のタスクへのチューニングという方法が採用しづらい • 自動化が難しい領域 = タスクの中でも環境や条件が変化する • 実機を用いたデータ収集のコスト • 試行回数を大きくできない • 人手で環境を構築/再構築する必要がある • 実機が壊れる … など シミュレーションの活用
  • 14. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? • 現実世界とシミュレーションとの違い • 周囲環境のモデルや観測値,動作指令から結果を得るプロセスにおいて 現実世界とシミュレーションでは違い(Reality gap)が存在する ⇒ シミュレーションで生成した動作指令が現実世界では機能しないことがある 観測値状態 状態遷移 観測 動作指令生成機能 動作結果 Reality gap シミュレーション 現実世界 観測値状態 状態遷移 観測 動作指令生成機能 動作結果 Reality gap Reality gap
  • 15. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? • 従来のシミュレータの役割 • 事前の動作検証(経路計画・干渉判定など) [5] Yaskawa America, Inc., https://www.youtube.com/watch?v=WPFEEt8AeTQ&list=PLoQTh8O3tekKLMGU4_nlXrHV8uoZJdFz5&index=1 (accessed 2020/9/25) 従来のシミュレータ (例:MotoSim[5])
  • 16. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? • 従来のシミュレータの役割 ⇒ 深層学習の発展によって,複雑な関係性を持つデータフローの一部を学習によって 獲得することが可能になった(色々と限界はある…) 画像 (高次元) 画像 (高次元) 画像 (高次元) ボックスの位置・大きさ (4次元) 例
  • 17. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) • 従来のシミュレータの役割 ⇒ 従来のシミュレーションの各データフローの一部にニューラルネットワークと 現場のデータを用いた学習のプロセスが加わる 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? 動作指令生成機能 Reality gap シミュレーション 現実世界 動作指令生成機能 Reality gap Reality gap
  • 18. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) • 従来のシミュレータの役割 ⇒ 従来のシミュレーションの各データフローの一部にニューラルネットワークと 現場のデータを用いた学習のプロセスが加わる 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? 動作指令生成機能 シミュレーション 現実世界 動作指令生成機能 現場のデータ シミュレーションと現実世界の違いがなくなるように, 現場のデータを用いて学習を実行
  • 19. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) • 従来のシミュレータの役割 ⇒ 従来のシミュレーションの各データフローの一部にニューラルネットワークと 現場のデータを用いた学習のプロセスが加わる 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? 動作指令生成機能 シミュレーション 現実世界 動作指令生成機能 現場のデータ シミュレーションと現実世界の違いがなくなるように, 現場のデータを用いて学習を実行 シミュレーションの データ収集によって 学習した機能が使える
  • 20. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) • 従来のシミュレータの役割 ⇒ 従来のシミュレーションの各データフローの一部にニューラルネットワークと 現場のデータを用いた学習のプロセスが加わる 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? 動作指令生成機能 シミュレーション 現実世界 動作指令生成機能 現場のデータ シミュレーションと現実世界の違いがなくなるように, 現場のデータを用いて学習を実行 シミュレーションの データ収集によって 学習した機能が使える
  • 21. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) • 従来のシミュレータの役割 ⇒ 従来のシミュレーションの各データフローの一部にニューラルネットワークと 現場のデータを用いた学習のプロセスが加わる 産業用ロボットが製造現場のデータを活用するためには? 動作指令生成機能 シミュレーション 現実世界 動作指令生成機能 現場のデータ シミュレーションと現実世界の違いがなくなるように, 現場のデータを用いて学習を実行 シミュレーションの データ収集によって 学習した機能が使える ✓ 製造現場のデータを活用するためのキーアイテムの一つになる(はず) ⇒ エイアイキューブ設立後,取組みを開始
  • 22. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • ばら積みピッキング • タスク設定:取組みを形にするために“ばら積みピッキング”をターゲットに設定 把持物体の種類が既知な環境 (例: 配膳工程[6]) 把持物体の種類が未知な環境 (例:物流倉庫[7]) [6] https://gazoo.com/article/daily/170424.html (accessed 2020/9/25) [7] https://www.asahi.com/articles/ASK6Y4SK0K6YPPZB00B.html (accessed 2020/9/25)
  • 23. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • ばら積みピッキング • 課題:物体の種類に対する網羅性の向上(=費用対効果の向上) ⇒ 目標:単一のシステムで複数の種類/条件に対応させる 従来のピッキングシステム (例 : MotoSight3D[8]) 把 持 物 体 の 種 類 剛体 柔軟 物体をつかむ場所 決めて取る※1 決めないで取る※2 不定形 [8] 安川電機 e-メカサイト, https://www.e-mechatronics.com/product/robot/related/MotoSight3D/feature.html (accessed 2020/9/25). ピッキング可能な 物体の種類が拡大
  • 24. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • ばら積みピッキング • 方法:シミュレーション内の観測値(= 画像)を現実世界と近づけた状態で 把持動作生成機能のためのデータ収集と学習を行う Reality gap シミュレーション 現実世界 Reality gap Reality gap 把持動作生成機能 把持動作生成機能
  • 25. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • ばら積みピッキング • 方法:シミュレーション内の観測値(= 画像)を現実世界と近づけた状態で 把持動作生成機能のためのデータ収集と学習を行う 把持動作生成機能 シミュレーション 現実世界 把持動作生成機能 Reality gap
  • 26. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • ばら積みピッキング • 方法:シミュレーション内の観測値(= 画像)を現実世界と近づけた状態で 把持動作生成機能のためのデータ収集と学習を行う 把持動作生成機能 シミュレーション 現実世界 把持動作生成機能
  • 27. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • ばら積みピッキング • 方法:シミュレーション内の観測値(= 画像)を現実世界と近づけた状態で 把持動作生成機能のためのデータ収集と学習を行う シミュレーション 現実世界 把持動作生成機能 把持動作生成機能
  • 28. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • まずは試作開発から・・・ • 社内でデモを作成 ⇒ 取組みとして本格スタート
  • 29. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • 試作開発で出た課題: • 扱えるオブジェクトのモデルやシーンに限界があった • メッシュ数,テクスチャ… など • もう少し綺麗なグラフィックスを使ってみたい • カスタマイズ性をあげたい • 把持動作の部分だけ実装して精度を高めたい • 学習に必要なアノテーションデータ等は内部で生成して,取得できる仕組みにしたい • 将来的に実環境の様々な設備・データと連携させたい • エコシステムを形成できるような仕組みが欲しい
  • 30. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • Unityの採用 • 苦労した点: • エンジニアはどこに? • Unityとロボティクスを両方分かるエンジニアがいない … • 打合せのときに使う用語が分からない • 本やセミナーに行って勉強 • 既存のシステムとの連携 • ばら積みピッキングの学習用のシステムは既にあったため, それをいかすようなシステム設計 • 良かった点: • 事前知識がなくてもシーンの作成やデバッグができる • テストプレイですぐ確認できる • 他の人が作ったアセットが使える • コライダーの自動設定など全て自前実装しなくても ストアに売っている 把持動作のシミュレーション ばら積みのシミュレーション
  • 31. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • 学習型のばら積みピッキングシステム • データ収集+機能(=把持動作) object mesh 把持動作生成指令機能 学習型ピッキングシステム 把持動作生成指令機能 出力 入力
  • 32. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • 学習型のばら積みピッキングシステム • ハードウェアの構成を変えずにデータを変更すると把持動作を適応させることが可能 学習型ピッキングシステム 学習型ピッキングシステム ・・・ ・・・ … 同一のプロセス
  • 33. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • 学習型のばら積みピッキングシステム • 同一システムでピッキング可能な物体の種類が拡大 形状が変形する人形 半透明のボトル 重量部品 袋入り菓子 ケーブル 柔らかい人形
  • 34. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 具体的な取組み:ばら積みピッキング • ばら積みピッキング≠最終ゴール ⇒ 現場のデータをモーションにつなげるための取組みの一部 [2] 安川電機 e –メカサイト, https://www.youtube.com/watch?v=s3kHYTkDVNI (accessed 2020/9/25). 2019国際ロボット展(iREX2019)[2]
  • 35. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 今後の方向性 • 世の中の技術動向 • データ+シミュレーションに関連する技術が発展 ⇒ 今後のゲームエンジンはリアルなデータとのつながりが重要に!! シーン/パラメータの生成/調整[9] 学習可能(微分可能)な 物理シミュレータ[11] シミュレーションと実データの間 のギャップの吸収[10] [9] J. Devaranjan et al. ,“Meta-Sim2: Unsupervised Learning of Scene Structure for Synthetic Data Generation,” ECCV2020. [10] Y. Chebotar et al., “Closing the Sim-to-Real Loop: Adapting Simulation Randomization with Real World Experience,” ICRA2019. [11] Yi-Ling Qiao et al.,“Scalable Differentiable Physics for Learning and Control,“ ICML2020.
  • 36. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) 現在の取組み • 製造業の様々な用途への展開 • 継続的な現場での実課題の解決へ • 顧客とともに新たな“モノづくり”のプロセスを目指す! • AI (深層学習等) で全てが解決するわけではない・・・( 全体の仕組みづくりが大切 ) ⇒ “ モノ”の革新が必要 = × … 例:機械の異常検知 例:基板の傷検出
  • 37. © 2020 AI Cube Inc. Unauthorized reproduction prohibited.(無断転載禁止) Email:Hiroki.Tachikake@ai3cube.co.jp Thank you !!