家族愛をテーマにした子育てVRエンタテイメント ”Real Baby - Real Family”

1. Real Baby - Real Family
神奈川工科大学 白井研究室
望月宥冶
浅野 隆弥 我妻大樹 東田茉莉花 Rex Hsieh

2. チーム紹介
Leader and Founder: 望月 宥冶
Unity Programmer: 浅野 隆弥
Hardware/ Audio Design: 我妻大樹
2D and 3D Design: 東田茉莉花
English Translation: Rex Hsieh
Supervisor / Professor : 白井暁彦

3. Real Baby - Real Family 第1期～第2期報告
はじめに（望月）
技術紹介（我妻）
これまでのロードマップ（浅野）
Laval Virtualでの展示を通してのフィードバック（Rex・白井）
今後の利用可能性（東田）
おわりに・今後に向けて（望月・白井）

4. はじめに
Real Baby-Real Family
望月 宥冶

5. コンセプトビデオ

6. Laval Virtual Award in IVRC2016
100+ projects submitted in IVRC2016

7. Motivation
• IVRC2016 「Real Baby - Real Family」
• “Real Baby” can teach the players how to handle a baby.
• it can also simulate the level of family ties through an
entertainment experience.

8. 視聴覚交換マシン(1993,八谷和彦)

9. (Im)possible Baby(2016,長谷川愛)

10. 先行研究
▶ YOTARO (IVRC2008)
▶ VRシステムを利用した赤ちゃんシミュレータ
▶ 赤ちゃんの顔がディスプレイになっている
▶ 統計情報を用いた年齢変化，顔画像の生成(2004)
▶ 幼少期の平均顔と実年齢顔を合成することにより皺やシミの除去ができる
▶ 平滑化処理を掛けることで減齢画像の生成を行うことが出来る
▶ 赤ちゃんの平均顔と体験者の顔を用いると体験者の赤ちゃんの顔を生成できる

11. 技術的な３要素
• HMDを装着したまま、違和感なく赤ちゃんを抱擁できる技術
• 体験者の顔から体験者の赤ちゃんを生成する技術
• 赤ちゃんの存在感の演出として、触覚を使ったフィードバック技術

12. 技術紹介
Real Baby-Real Family
我妻 大樹

13. 要素１:HMD装着時に赤ちゃんを
違和感なく抱擁できる技術
▶ HMDを装着したまま、違和感なく赤ちゃんを
抱擁できる技術として、高精度なポジション
トラッキングを必要としている
▶ コンシューマHMDであるHTC VIVEを使用
して実現

14. 要素2 : 赤ちゃん顔生成
1. 赤ちゃんの平均顔を作る
2. 特定の顔の特徴点を取得する
3. 特徴点を使って若年化モーフィング

15. 赤ちゃん平均顔の生成
Google画像検索により16枚の乳幼児画像を取得し合成

16. Laval Virtual Version
▶ 3つの異なる肌の色を選択できる

17. 特定の顔の特徴点を取得
▶ 顔の特徴点である目、鼻、口、
眉、輪郭の座標を取得し、
▶ 赤ちゃんの平均顔と合成する.

18. ▶ スペクトラム解析をし、音声出力を触覚フィード
バックとして提示する
▶ 高速フーリエ変換を使用し、振動データを
HTCVIVEにリアルタイムに送信する
要素3 : 音声出力と同期した触覚提示

19. バイブロトランスデューサー
「VP2」を使用した触覚提示
▶ HTCVIVEに内蔵されている振動子の提示位置を、
外部振動子を取り付けることで、赤ちゃんモックアップに
最適化した。

20. これまでの
ロードマップ
Real Baby-Real Family
浅野 隆弥

21. ロードマップ
6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7
イベント
開発
▲IVRC
企画書提出
▲IVRC
予選大会
▲IVRC
決勝大会
▲HEAT
5th
展示
▲JVRFest
展示
▲Interaction
2017展示
▲VR CENTER
展示
▲Laval Virtual
▲ニコニコ
超会議
▲SIGGRAPH
日本展示版 海外展示版初期開発
Next
Generation
Coming Soon…
2016 2017
© Unity Technologies Japan/UCL

22. IVRC2016

23. Japan VR Fest

24. JVRFestでの展示を通して得られた気づき
JVRFest直後のTweetsより
https://twitter.com/tanji_y/status/835397251400814592
https://twitter.com/tanji_y/status/835399695358799872
https://twitter.com/tanji_y/status/835581751627952128
https://twitter.com/tanji_y/status/835585405680406528
https://twitter.com/tanji_y/status/835592354316742658

25. VR Center

26. イオンレイクタウン

27. Laval Virtual 2017

28. 展示を通して得られた結果
▶ 赤ちゃん顔生成の評価
▶ 生成した赤ちゃんの似ているかどうかの評価は5段階中3.5だった。
▶ VRを用いたナーシングシミュレータ
▶ 現実に寄せて作ることによって, 主体的な育児シミュレーターを短い時間で体験さ
せることができる。
▶ エンターテイメントシステムとしての評価
▶ このシステムは赤ちゃんの顔画像を同性のカップルから生成するだけでなく、写真
や2次元の絵とも子供を作ることが出来る。

29. Laval Virtual
展示を通しての
フィードバック
Real Baby-Real Family
Rex Hsieh

30. 2017 Laval Virtual Positive Feedbacks
● ４００人以上が Real Baby - Real Familyを体験
● 多くの意見がポジティブなもので、その内容は
○ Fun and interesting experience
○ Very educational
○ Good concept
○ Has potential

31. 2017 Laval Improvement Suggestions
● ネガティブな意見やアドバイスとして、
○ Need to improve graphic
○ More interaction and animation from the baby
○ A bit confusing in the beginning
○ Transition between different interactions can be a bit abrupt

32. 2017 Laval Virtual Direct Feedbacks
● 以下はユーザーが書いた実際のフィードバックの画像である

33. 今後の利用可能性
Real Baby-Real Family
東田 茉莉花

34. VRCenterについて
・曖昧な状態のカップルが，相手の願望を確認できる瞬間を提供できた
・本コンテンツを通じ，『母性や父性の感情が湧いた』という感想（下記：回答106名）
・VRウェディングや本コンテンツを通じてパートナーと話をしようと考えた方は7割超え
・『日本でのVRコンテンツの楽しみ方を整える，普及する』という視点を考える必要がある

35. 体験者59人中，「子供が居ない」と答えた41人について

36. 体験者59人中，「子供が居ない」と答えた41人について

37. アンケート
体験後
6(人) 6(人)

38. LavalVirtualにて
・概ね「良い体験だった」と肯定的な感想が多かった
・言語が違う中，指示が通じず途方にくれる体験者も
・家族としての愛情を表現する，というよりも，
将来的に父母になる人のための，
『練習目的のアプリケーション』としての見方に好意的な印象

39. 可能性
研究として
育児ストレスの軽減を目的とした VRコンテンツ
成長する育児シミュレーター
言語や教本に頼らない育児方法伝達システム
二次元との子供を作るエンターテイメントシステム
商業利用
婚活イベントでの利用
結婚式場等のPRイベントでの利用
→結婚・育児が一体となった
ビジネスモデルの発展に寄与できるのでは？

40. ご清聴ありがとうございました．