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Zabbix 4.0のご紹介
2018/10/28 @OSC 2018 TOKYO/FALL
日本ZABBIXユーザー会 田中敦
自己紹介
 名前
田中 敦(たなか あつし)
 所属
日本Zabbixユーザー会 副代表
 主な活動
コミュニティサイト(http://www.zabbix.jp/)でQ&A
TwitterやQiita上でも(@atanaka7)
ZabbixのWebインターフェース翻訳
雑誌記事への執筆参加(シェルスクリプトマガジン vol56)
2
アジェンダ
 Zabbixとは
 Zabbix 3.0後に追加された機能
 Zabbix 4.0で追加された主な機能
 Zabbix 3.0後の機能を使用してできること
 まとめ
3
Zabbixとは
4
Zabbixとは
 ヨーロッパのラトビアという国にある、Zabbix社にて開発されて
いるオープンソースソフトウェア(OSS)の統合監視ツール
 ネットワークで接続された、サーバーやネットワーク機器、シス
テムやサービスの状態を監視して、問題があった時にメールや
ショートメッセージで管理者に通知したり、自動的にスクリプト
を実行して正常な状態に戻そうとしたりすることもできる
 監視対象から取得した情報(メトリクス)は、数値であればグラフ
化することができるので、その情報の変化の傾向を把握しやすい
5
Zabbixとは(続き1)
 監視対象
 Zabbixエージェントを導入したサーバー
 SSH、Telnetなどでアクセス可能な機器
 SNMP、IPMIなどでアクセス可能な機器
 Zabbixサーバー上でスクリプトを実行して取得可能なも
の
 Zabbixのプロトコルを使用してZabbixサーバーに通知可
能なもの
6
Zabbixとは(続き2)
 特徴的な機能
 取得した値をグラフ化(視覚化)
 監視の設定をテンプレート化
 障害検知時にメール通知だけではなく、独自スクリプト
の実行が可能
 マップ機能によって、サーバーやサーバー群のどこで何
の障害が発生しているかを把握しやすい
 マップやグラフなどを組み合わせた独自のダッシュボー
ドを作成できる
7
画面例
8
Zabbix公式
ページより
引用
Zabbix 3.0後に追
加された機能
9
Zabbix 3.2で追加された主な機能
 トリガーの手動クローズ
 ヒステリシストリガーの改善
 イベントタグの設定
 イベント相関関係の設定
 LLDで生成したアイテムの詳細確認
 Webシナリオのエクスポートとインポート
 イベント画面から障害画面へ
 ホストグループの階層化
 ログバースト対応
10
トリガーの手動クローズ (3.2)
 これまで、ログ監視やSNMPトラッパーの監視で、トリ
ガーの状態が「障害」のままとなって、無理矢理、関
数nodata()を使用して一定時間後にトリガーの状態を
クリアしていた
 これでは、対処しなくてもトリガーの状態が「正常」
に戻ってしまうので、本当にその検知した障害に対応
できたのかがわからない
 Zabbix 3.2では、トリガーの設定として、手動でクロー
ズすることができるかどうかを設定できるようになっ
た
11
トリガーの設定画面 (3.2)
12
ヒステリシストリガーの改善 (3.2)
 いままでのトリガーの条件設定は、条件式に合致するかしな
いかしか指定ができなかった
 障害が発生している状態で、回復したとみなす閾値を別途設
定するために、ヒステリシストリガーと呼ばれる設定があっ
た
 例
 Zabbix 3.2では、回復したと判定する方法として、別の条件
式を設定することも可能となった
13
({TRIGGER.VALUE}=0 and {server:system.cpu.load[,avg1].last()}>10) or
({TRIGGER.VALUE}=1 and {server:system.cpu.load[,avg1].last()}>5)
トリガーの条件式と復旧条件式 (3.2)
14
Zabbix 3.4で追加された主な機能
 Webインターフェースの改善
 依存アイテムとアイテムの保存前処理
 アイテムの値の同時収集
 スクリプトやコマンドの実行結果ハンドリング
 プロキシ経由でのリモートコマンド実行
 障害対応コメント入力時の通知
 通知処理の並列化対応
 アイテムの追加(vfs.dir.size[])
 JMX監視の改善
 Web監視のURLエンコーディング対応
15
Webインターフェースの改善 (3.4)
 ダッシュボードのカスタマイズに対応
 固定のダッシュボードではなく、位置やサイズ、表示する
ウィジェットがカスタマイズ可能
 複数定義して、アカウント毎に普段使用するダッシュボード
を選択可(最後に表示したダッシュボードを使用)
 マップの操作性を向上
 アイコンを複数選択して編集が可能
 入力欄の拡大
 SNMP OID、更新間隔、ユーザーのメディアの有効な時間帯
16
新しいダッシュボード (3.4)
17
次ページで紹介する
ウィジェットを
好きな位置、サイズで
配置可能
ダッシュボードで使えるウィジェット
(3.4)
 URL
 Web監視
 Zabbixサーバーの状態
 お気に入りのグラフ
 お気に入りのスクリーン
 お気に入りのマップ
 アクションログ
 グラフ
 システムステータス
 ディスカバリのステータス
 データの概要
 トリガーの概要
 プレーンテキスト
 ホストステータス
 マップ
 マップナビゲーション
 時刻
 障害
18
アイテムの保存前処理(その1) (3.4)
 アイテムの値を取得した時、取得してきた値を加工
してアイテムの値として保存する時に、加工すると
しても数値の差分を取ったり、時間あたりの値(差
分/時間)を取ることしかできなかった
 用意されている変換
 乗数(Custom multiplier)
 末尾文字列削除(Right trim)
 先頭文字列削除(Left trim)
 前後文字列削除(Trim)
 正規表現(Regular expression)
19
アイテムの保存前処理(その2) (3.4)
 用意されている変換(つづき)
 論理値から10進数(Boolean to decimal)
 8進数から10進数(Octal to decimal)
 16進数から10進数(Hexadecimal to decimal)
 差分(Delta)
 差分/時間(Delta per second)
 XML XPath
 XPathという機能を使用して、XML形式で取得された値から、特
定の属性の値を取り出す
 JSON Path
 JSONPathと呼ばれる機能の一部を実現して、JSON形式で取得
された値から、特定の属性の値を取り出す
20
Zabbix 4.0で追加
された主な機能
21
Zabbix 4.0で追加された主な機能(その1)
 「監視データ取得」ボタン追加
 新しいHTTPアイテムの追加
 時間範囲指定の簡略化
 SVGグラフウィジェットの追加
 単位変換の柔軟化
 サーバーとプロキシ間の接続をよりセキュアに
 サーバーとプロキシ間の通信を圧縮
 メディアのEmailの1つの設定で複数宛先指定可
 イベント、値、トレンドのリアルタイムエクスポート
 logrt[]でcopytruncateモードでのログファイルローテーション
に対応
22
New
Zabbix 4.0で追加された主な機能(その2)
 タグベースの権限設定
 タグによるメンテナンス設定の拡張
 障害の深刻度が変更可能
 エージェント自動登録機能改善
 ポップアップウィンドウをオーバーレイに変更
 閲覧(キオスク)モードの追加
 障害画面に「コンパクト表示」モードを追加
 自動登録の柔軟性追加
 DNS名の長さを63から255に拡張
 MySQL 8.0をサポート
 スクリーンリーダー対応
23
「監視データ取得」ボタン追加 (4.0)
 アイテムの登録後や障害対応後に、アイテムの値が正
常に取得できる状態になったかを確認するには、アイ
テムの監視間隔(更新間隔)によっては待たなければ
ならないことがあった
 アイテムの設定画面の下に「監視データ取得」という
ボタンが用意され、このボタンを押すことで、定期的
な値の取得とは別に、アイテムの値を取得することで
できるようになった
24
新しいHTTPアイテムの追加 (4.0)
 新しいアイテムのタイプとして、「HTTPエージェン
ト」というHTTPリクエストを投げて結果を受け取る
アイテムが用意された
 Webサービスなどを呼び出して、その呼び出し結
果をアイテムの値とすることができる
25
時間範囲指定の簡略化 (4.0)
 スライダー形式から選択形式へ変更された
26
SVGグラフウィジェットの追加 (4.0)
 ダッシュボードに利用できる新しいウィジェットと
してSVGグラフが使えるようになった
 ホストやアイテムを複数選択したり、ワイルドカー
ドを使用することもできるため、1つのホストの複
数アイテムや複数ホストの同じアイテムを同じグラ
フに表示できる
 マウスの位置の各値がポップアップで表示される
27
SVGグラフウィジェットの例 (4.0)
28
閲覧(キオスク)モード (4.0)
 情報を表示するためだけの表示モードを用意して、
より広い範囲を情報表示に利用できるようになった
29
閲覧(キオスク)モードへのダイレクトアク
セス (4.0.1rc1)
 バージョン4.0.0では、閲覧(キオスク)モードにする
には、画面の操作が必須であった
 ログイン後、最初から閲覧(キオスク)モードにでき
ないかとの要望を受けて、4.0.1rc1では、クエリパ
ラメータを付与することで直接アクセスできるよう
改善されている
30
http://<Zabbix>/zabbix/zabbix.php?action=dashboard.view&dashboardid=2&kiosk=1
サーバーとプロキシ間の通信を圧縮
 Zabbixプロキシ経由での監視を行う場合、Zabbixプロキシ
が管理する配下のサーバーやネットワーク機器が大量である
と、ZabbixサーバーとZabbixプロキシとの間のトラフィッ
ク量が無視できないような量となってしまっていた
 ネットワーク構成によっては、トラフィック量が多いと、
サービス用のネットワークの帯域を制限してしまったり、監
視の処理の遅延発生にもつながりかねない
 そこで、ZabbixサーバーとZabbixプロキシとの間の通信が
圧縮されるようになった(環境によっては約1/5に)
31
自動登録の柔軟性追加
 自動登録の機能を使用している場合、
HostMetadataもしくはHostMetadataItemを変
更したら、再度、自動登録処理を実施
 ZabbixエージェントのHostMetadataや
HostMetadataItemを更新してエージェントを起
動することで、リンクするテンプレートを追加する
などの対応を自動化できる
32
翻訳の変更について (4.0)
 アイテムの設定
 「更新間隔」⇒「監視間隔」
 アクセス権限
 「読書可能」⇒「表示/設定」
 「読込専用」⇒「表示のみ」
 メンテナンス期間の設定
 「開始日時」⇒「設定有効期間の開始日時」
 「終了日時」⇒「設定有効期間の終了日時」
 「期間」⇒「監視対象のメンテナンス期間」
33
Zabbix 3.0後の機
能を使用して実現
できること
34
お勧め機能:ボタンクリックで値取得
 登録済みのアイテムだけではなく、ディスカバリルー
ルであっても、「監視データ取得」のボタンが用意さ
れている
 新規登録後の値取得、障害対応後の確認、ディスカバ
リ対象の変更後の再ディスカバリ処理などをボタンク
リックで開始できる
 次のアイテムの取得タイミングやディスカバリ処理ま
で待つ必要が無い
35
ボタンの場所
36
お勧め機能:Webサービスの呼び出し
 これまでWebサービスを呼び出す場合は、スクリ
プトを作成して、Webサービスの呼び出しと応答
からの結果の値の切り出しを行っていた
 HTTPエージェント(4.0)と依存アイテム、アイテム
の保存前処理(3.4)を利用することで、わざわざスク
リプトを作成しなくてもアイテムの設定だけで対応
できるものもある
37
Webサービスの呼び出し例
 具体例を挙げるとより実感して頂けると思われるので、
OpenWeatherMapの気象情報を取得してみる
 OpenWeatherMap
 https://openweathermap.org/
 OpenWeatherMapで公開されているAPIでは、結果は
JSONもしくはXMLで返却されるが、ここで、Zabbix
3.4で追加された保存前処理の機能と組み合わせること
で、返却されたJSONのフォーマットから特定の値のみ
を取得する
38
HTTPアイテムの例(詳細:API呼び出し)
 OpenWeatherMapのAPIを使用するため、Freeユー
ザーとして登録し、APIキーを取得すると
OpenWeatherMapのAPIを呼び出すことができるよう
になる
 例えば、東京の現在の天気として、以下のような呼び
出しを行うと、次ページのようなJSON形式の応答を得
られる
$ curl -s 'http://api.openweathermap.org/data/2.5/weather?id=1850147&units=metric&APPID=<APIキー>
39
HTTPアイテムの例(詳細:JSON形式応答)
{
"coord": { "lon": 139.69, "lat": 35.69 },
"weather": [
{
“id”: 803, "main": "Clouds", "description": "broken clouds", "icon": "04d"
}
],
"base": "stations",
"main": {
"temp": 24.8, "pressure": 1020, "humidity": 41, "temp_min": 24, "temp_max": 26
},
"visibility": 10000,
"wind": {
"speed": 4.1, "deg": 150
},
"clouds": { "all": 75 },
"dt": 1526875200,
"sys": {"type": 1, "id": 7612, "message": 0.007, "country": "JP", "sunrise": 1526844732,
"sunset": 1526895832 }, "id": 1850147, "name": "Tokyo", "cod": 200
}
40
HTTPアイテムの例(詳細:アイテムの構成)
 このJSON形式で取得するHTTPアイテムを作成して、
そのアイテムの子アイテムとして、JSON形式内の
応答から保存前処理を使用して各値を切り出します。
名前:気象情報(東京)
タイプ:HTTPエージェント
名前:気温(東京)
タイプ:依存アイテム
保存前処理:JSON Path - $.main.temp
単位:℃
名前:気圧(東京)
タイプ:依存アイテム
保存前処理:JSON Path - $.main.pressure
単位:!hPa
41
お勧め機能:新しいグラフウィジェット
 これまでのZabbixのグラフ機能では、複数のホストの同じ
アイテムを同じグラフ上に表示するとしたら、アドホックグ
ラフ(最新データで該当するアイテムをチェックしてグラフ
表示)しかなく、その設定を保存できなかった
 LLD(ローレベルディスカバリ)を活用して自動設定した時に、
自動で生成するグラフには、特定のネットワークインター
フェースやマウントしたディスクしか指定できず、複数の
ディスカバリされた対象のメトリクスを1つのグラフに表示
して比較するようなことが自動ではできなかった
42
グラフウィジェットの対象設定
 Zabbix 4.0で用意されたグラフウィジェットでは、
データセットとして、ホストとアイテムを指定する
が、そのホストとアイテムの両方で、列挙すること
もワイルドカードを指定することも可能
 これによって、ダッシュボード上に複数ホストの同
じアイテムを1つのグラフに表示したり、LLDで
ディスカバリした複数の対象の同じメトリクスを1
つのグラフに表示することができるようになった
43
グラフウィジェットの対象設定(設定例)
44
お勧め機能:タグを利用した一部トリ
ガーのみのメンテナンス
 これまでは、メンテナンス期間を設定すると、対象
のホストまたはホストグループのトリガーすべてを
抑止するような使い方しかできなかった
 トリガーにタグを設定し、同じタグをメンテナンス
期間の設定内に設定することで、特定のタグのトリ
ガーだけの抑止を行うことができる
45
トリガーのタグとメンテナンス期間のタ
グ
46
トリガー
メンテナンス期間
地味だけど便利な機能:単位変換の抑制
 アイテムの値によっては、グラフで表示した時にK(キ
ロ)とかM(メガ)とか勝手に変換されたくない場合があ
る
 以前は、この自動的に変換されるのを抑制するために
は、PHPのコードに変更を加える必要があった(デフォ
ルトでは、ms、rpm、RPM、%のみ対応)
 Zabbix 4.0では、アイテムの単位の設定で、単位の前に
「!」(ビックリマーク)をつけるだけで変換を抑止で
きる
47
先ほどの
「!hPa」
まとめ
48
Zabbix 4.0による改善
 追加された新機能を活用することで、管理者の監視
設定作業を軽減し、より自動化を活用した監視の設
定が柔軟にできるようになった
 Webサービスなどを利用する際に、独自のスクリ
プトを作成せずに、テキスト形式からだけではなく、
JSONやXMLなどのフォーマットから値を取り出す
ことができるようになった
49
Zabbix 4.0以降のロードマップ
 Zabbix 4.2など、今後のロードマップが公開されている。
https://www.zabbix.com/roadmap
 スケーラビリティや冗長化、分散監視などの改善が予
定されている。
 実装の方式がどのようになるかはわからないが、
Prometheusエージェントの対応という項目もロード
マップに記載されている。
50
ご清聴いただき
ありがとうございました。
51
本資料内で利用させて頂いた各プロダクト名
やサービス名などは、各社もしくは各団体の
商標または登録商標です。
おまけ
52
参考リンク
 日本Zabbixユーザー会
http://www.zabbix.jp/
 Zabbix最新情報 @OSC 2017 Tokyo/Fal
https://www.slideshare.net/atanaka7/zabbix-osc-2017-tokyofall
 Zabbix 3.4の新機能 @OSC 2017 Tokyo/Spring
https://www.slideshare.net/atanaka7/zabbix-34-osc-2017-
tokyospring
 Zabbixをもっと使おう @OSC 2016 Tokyo/Fall
https://www.slideshare.net/atanaka7/zabbix-osc-2016-tokyofall
53
メディアのEmailの1つの設定で複数宛先
指定可
 ユーザーのメディアの設定で、タイプがEmailの場
合、送信先のメールアドレスを複数登録できるよう
になった
54
イベント、値、トレンドのリアルタイム
エクスポート
 Zabbixが取得したアイテムの値や発生したイベン
トを他のシステムと連携したいという要望もあるこ
とが予想される
 Zabbix 4.0では、イベントや値をリアルタイムで
ファイルにJSONフォーマットで出力することがで
きる
55
リアルタイムエクスポートファイル
 具体的には、zabbix_server.conf内のExportDirを
設定することで、以下のようなファイルと内容で出
力されるようになる
56
history-history-syncer-1.ndjson
history-history-syncer-2.ndjson
history-history-syncer-3.ndjson
history-history-syncer-4.ndjson
history-main-process-0.ndjson
problems-history-syncer-1.ndjson
problems-history-syncer-2.ndjson
problems-history-syncer-3.ndjson
problems-history-syncer-4.ndjson
problems-main-process-0.ndjson
problems-task-manager-1.ndjson
problems-timer-1.ndjson
trends-history-syncer-1.ndjson
trends-history-syncer-2.ndjson
trends-history-syncer-3.ndjson
trends-history-syncer-4.ndjson
trends-main-process-0.ndjson
{
"host":"Zabbix server",
"groups":["Zabbix servers"],
"applications":["CPU","Performance"],
"itemid":23296,
"name":"Processor load (1 min average per core)",
"clock":1526895196,
"ns":23407662,
"value":0.040000
}
ファイル一覧(例): 出力内容例(実際は改行なし1行で出力):
logrt[]でcopytruncateモードでのログファイ
ルローテーションに対応
 ログローテーションが行われているログファイルを監視をする際、
logrt[]というアイテムキーが用意されている
 ただし、ログローテーションの方法に制限があって、logrotateのデ
フォルトの動作のように、過去のログファイルの名前を変えて、新規に
ログファイルを作成しなおして、以降は、新しいログファイルに出力さ
せるという方法にしか対応していなかった
 Zabbix 4.0では、「copytruncate」という元のログファイルを別の
ファイルにコピーして、元のログファイルのサイズを0にするという
ローテーションにも対応できるオプションが追加された
 これによって、プロセスを起動したままで、特定のファイルにログを出
力し続けるようなアプリケーションへの対応が可能になった
57
収集データのElasticsearchへの保存
 収集したアイテムのデータを、Elasticsearchに保存す
ることが可能となった
 画面上での切り替えはできず、設定ファイルとPHPの
ソースのconfigの変更が必要で、アイテムの型ごとに、
DBとElasticsearchのどちらかのみ選択可
https://www.zabbix.com/documentation/4.0/manual/app
endix/install/elastic_search_setup
 現時点では、十分なパフォーマンスが得られていない
58

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