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- 2. 超簡単なSI業界構造
上流工程と下流工程が分断されていることを是非覚えておいて下さい!
開発プロセス SIピラミッド よくわかる解説
要件定義 • BIG5(7だったかも)と呼ば
BIG5 れるIBM,NTT,日立,NEC,
富士通グループが大きな
外部設計 市場シェアを持つ
• 大人の事情によりシステ
内部設計 中堅 ム屋がシステム屋にエン
ジニアを派遣する形態が
横行している。
実装
• 左記の赤線のライン(要件
中小/零細 と実装)のあいだに大きな
テスト 壁があります。
この工程の分断がSIオワコン節の元凶です。それを説明していきます。
- 6. 人月見積の甘い罠
なぜアジャイル的な開発が出来ないかと言えば、人月見積もりが原因。
人月を見積りに使った場合の価格設定の方程式
単価 期間 人数 価格
アジャイル的な開発手法を取り入れて、期間が3ヶ月から1ヶ月に短縮
できるとしても、期間の減少と人数の減少が見積価格の低下に直結する
また期間と人数を小さくするには設計から開発まで同一人物が行うしかな
いのだが、外注に出せない開発モデルなので誰もやりたがらない。
「いいじゃんいいじゃん。要件固めてこれ以外やりませんって言えばいいじゃ
ん。なんでそんな苦労して値段下げてやるのよ。期間と人数圧縮したらめっ
ちゃリスクでしょ?おまえがやれるかわかんねぇだろ?どうすんのよ。」
人月は成果物が不定型なサービス事業とすこぶる相性がよいのです。
- 7. 黒 船 来 襲 !
SaaS/PaaSのビジネスが海外より来襲したことにより、「何でもかんでも
受託開発すればおk」という時代は終わったんだよ!(なんだってー!
• クラウドが破壊的なのはアプリケーションを顧客別にカスタマイズして
利用できる「マルチテナント」なビジネスを行っているからです。顧客か
らすれば、EC2だろうがさくらのクラウドだろうが安定稼働すればおk。
サーキットの作りで騒いでいるのは業者だけ。
• さっきの人月見積もりの方程式をいくらはじいても、「YOUたちサイン
アップすれば今すぐ使えますよ」というビジネスモデルには価格面でも
スピード面でも勝ち目がないのは明白。
• かといって、受託開発がなくなることは有り得ない。だが、SaaSや
PaaSのビジネスと同じ土俵で勝負したら勝ち目がない。喫緊の課題は、
どこで差別化要因を構築してクラウドの懐に入って戦うか。
SIビジネスで生きていくために、どのようにして優れたサービスを生み出す
のかを必死で模索しているという群雄割拠の時代に突入したと言えます。