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48 笑い
- 2. 今回読んだ本
タイトル 『道化の民俗学』
著者 山口 昌男
出版社 岩波現代文庫(2007)
概要:古来より人々の暮らしに欠かせなかった
「笑い」の引き受け役”道化”について世界各地
から様々な資料、考察を用いて解説する一冊。
2012/8/17
- 4. アルレッキーノ
コンメーディア・デラルテ
仮面を使用する即興演劇の一形態。16世紀中頃
にイタリア北部で生まれ、主に16世紀頃から18
世紀頃にかけてヨーロッパで流行し、現在もな
お各地で上演され続けている。(wikipediaよ
り)
ストックキャラクター(役割の決まった登場人
物)
を使った即興劇。
アルレッキーノ
そこに登場する道化がアルレッキーノ。 (右)
巧みな話術、アクロバティック・コミカルな動
きで
登場人物たちを手玉にとり、物語を進行する。
2012/8/17
- 5. 道化の役割
起源
中世ヨーロッパの民俗文化(カーニヴァル)の中から出現した。
秩序の逆転、解放、静から動へ、混沌、ばか騒ぎ…
そういった中を自由に飛び回る存在としての「道化」は
「あちら」と「こちら」を行き来することが出来る。
権力と反権力
聖と邪
男と女
賢と愚
喜びと悲しみ
現世と死後の世界
そうした存在を『トリックスター』とも呼ぶ。
2012/8/17
- 6. 世界各地の道化(トリックスター)
ヘルメス(ギリシャ神話)
エシュ神(アフリカ)
クリシュナ(インド神話)
コシャレ(アメリカインディアン)
スサノオ(日本神話)
世界各国の神話や民俗文化には、秩序を飛び超えて笑いを振りまく
道化(トリックスター)が沢山存在している。
庶民の権力に対する息抜きや豊穣の願いなども込められている。
2012/8/17