車内の音響、機能強化、安全管理など自動制御を司る車載用コンピュータ電子制御ユニット(ECU)への、セキュリティ専門家としての分析結果を解説。
エレクトロニックコントロールユニットとも呼ばれる自動車用コンピューターは、元々は燃料の効率的な仕様は排気ガス制御を管理する為に1970年代に登場したが、現在では車内のエンターテイメントから安全制御、その他様々な自動車の機能を管理するまでに発達しました。 本講演ではセキュリティ研究者の視点から2つの最近の自動車のコントロールに関しての考察を発表します。 まず始めにController Area Network(CAN)バスを解析するのに必要なツールやソフトウェアについて触れます。 次にCANバスからデータを読み取ったり、書き込んだりするソフトウェアのデモを行います。 さらにODB-II接続を使う事で自動車の基幹的なシステムといえるブレーキ制御やステアリング制御を管理する独自メッセージを書き換える事を可能にするデバイスを紹介します。 最後に最近の自動車に組み込まれてるECUをファームウェアを読み込んだり、変更したりする事による影響に付いての考察を発表します。
クリス・ヴァラセク - Chris Valasek
総合的コンピューターセキュリティサービスを提供する業界のリーディング企業のIOActiveにてセキュリティインテリジェンス部門のリーダーして活躍。 Valasekは攻撃的なリサーチ手法を専門としリバースエンジニアリングとエクスプロイトに注力している。 Valasekは多大な自動車関連の研究とウィンドウズのリバースエンジニアリングで知られている。 Chrisは米国最古のハッカーカンファレンス「SummerCon」の理事としても活躍。 ピッツバーグ大学コンピューターサイエンス理学士。Read less