オープンソースとして公開された東京都の新型コロナウイルス対策サイトは、200人以上の開発者によって様々な改良がされました。それだけでなく、全ての都道府県にCloneが作られました。行政サービスの改善にPull Requestを通じて貢献する。そんなシビックテックの世界をご紹介します。 デブサミ2020夏 にて、ベストスピーカー賞をいただきました。ありがとうございます。

1. 一般社団法人コード・フォー・ジャパン
関 治之
#devsumiA
sudo apt update my-society;
COVID-19と
シビックテック
1

2. 前回のデブサミ（2月14日）

3. 前回のスライドも公開しています
https://www.slideshare.net/codeforjapan/code-for-japan-227910934/

4. このときは、まだCOVID-19
関連のプロジェクトに大きく
関わるとは思っていませんでした

5. 今日話すこと
● 危機のときにはシビックテックが花開く
● ただし、ヒットを打つには普段からの経験が必要である
● オープンソースへの投資は、社会的な知的資本の蓄積

6. ともに考え、ともにつくる。
6

7. 7
世界２６カ国で「Code for xx」が活動

8. 8
全国、約８０地域で「Code for xx」が活動

9. 9
各地で自らの地域を良くするための活動

10. みなさんは、コロナ禍の中、
どんなことをしていましたか？

11. 危機の時には
シビックテックが花開く

14. GitHub でオープンソース化

15. 世界中から貢献があった
3週間の間に
224 名が改善に協力
750 件の提案
671 件が取り入れられる
（みんなありがとう！）

16. 全都道府県に波及

22. 困窮支援NPOの相談支援チャットボット

23. 接 触 確 認 ア プ リ

24. Slack のメンバーは約500人から3000人超に

25. 海外でもシビックテックが活発に
https://note.com/hal_sk/n/nd5d71fa9ff5d
台湾、韓国ではマスク在庫APIを公開、多くの民間アプリが生まれた
https://www.reallygoodux.io/blog/korean-mobile-apps-coronavirus-covid-19

26. ヒットを打つには、
普段からの経験が必要

27. 紙マップPJのメンバーや経験が東京都のコロナ対策サイト開
発に役立った

28. 全国の「地域情報化アドバイザー」（総務省）と「オープン
データ伝道師」（内閣官房IT総合戦略室）、
VLEDが協力し、標準データの定義書を作成。
各地での交渉に役立った
https://www.code4japan.org/activity/stopcovid19

29. 支援制度
の標準化
支援制度情報の標準化は、東日本大震災時から進められてきた
コロナ関連の支
援制度を
オープンデータ
化
一般社団法人ユニバーサル
メニュー普及協会と共に
COVID19関連標準フォー
マットとして公開
東京都がフォーマット採用
アスコエがデータを加工し
ヤフーにデータ提供
復旧・復興支援制度情報サービス開始
2012年、経産省

30. オープンソースへの投資は、社会的な知的資本の蓄積に繋がる
http://blog.cleverelephant.ca/2018/01/govt-oss-clusters.html

31. 東京都サイトでは、様々な情報が瞬時にまとめられた

32. 技術的にも興味深い記事がぞくぞく
https://employment.en-japan.com/engineerhub/entry/2020/05/19/103000 https://visual-shift.jp/19350/
東京都の新型コロナ対策サイトはなぜNuxtJSだったの
か？ ─ シビックテックのベストプラクティス
オープンソースで作る東京都新型コロナウイルス対
策サイト。透明性が求められるサイト構築の舞台裏
とは

33. 参加の機会が協働を促す
10代、20代前半も大活躍中

34. 前回のスライドより。（進捗してるのでは）

35. 一方、政府のOSS
活用には課題も
接触確認アプリに関しては
OSSチームから運用フェーズ
への引き継ぎがうまく
いかなかったのでは
https://note.com/hal_sk/n/ne5d695d8ad2a

36. sudo apt update my-society;
エンジニアよ、もっと
地域や行政と対話しよう

37. まだまだ間に合う、
参加の機会

38. 38
毎月開催、１Dayハッカソン
課題を持っている人やエンジニア、デザイナーが参加
ソーシャルハックデイ

39. その日に終わらなくて良い、
持ち込み型ハッカソン

40. https://hackday.code4japan.org/

41. https://github.com/codeforjapan/mynumbercard_statistics/issues

42. 7/27 まで！

43. Social Technology Officer

44. 解決したい課題
NPOや自治体などの組織 が社会課題を解決するために必要な技術を活用できていない
そもそも何ができるのか？ についての知識が足りない
IT投資や人材採用 などの経営戦略を立てる人がいない

45. Social Technology Officerとは？
経営レベルでのIT戦略 をサポートする人
職業として魅力的 であり、優秀な人材が多く集まる
ソーシャル領域の知識 を有しており、現場に寄り添った意思決定ができる

46. 技術者とNPOをマッチング
NPOと出会う
メンバーとして
NPOを手伝う
STOとして経営サ
ポートを行う
STOスクールで課題やテクノロジーについて学ぶ

47. NPO法人カタリバ 岩澤さん
ITで現場と経営をつなぎ、
課題解決を進めるSTO。
SI企業にてインフラ・セキュ
リティ対策関連の導入作業
に従事、その後ボランティ
アで関わっていたカタリバ
に情シス担当として入職、
サーバ以降、セキュリティ
対策、Salesforce 運用管理、
チャットツール導入など組
織の基盤となるシステムの
導入・改修をメインで行う。
現在は会計システムシステ
ムも担当。

48. NPO法人ETIC 菅野さん(左)、了戒さん(右)
IT導入を助けることで組織
戦略の推進力に。
菅野さん：複数のIT事業体に
関わる。受託の仕事ではな
く、自分が社会課題の解決
の支援という主体になる経
験を求めてSTOスクールへ。
了戒さん：大手SIer勤務中、
自分のスキルを社会に活か
していきたいと思い、STOス
クールに参加。NPOの課題
を知り、プロボノをスター
ト

49. 角永圭司郎
サービスグラント
日本NPOセンターSTO
「CTO」ではなく「STO」に必要な
のは、社会課題を自ら解決する・
取り組む意欲

51. Code for Japan Summit 2020 Online
10月16日〜18日
https://www.facebook.com/events/115438823142026/

52. 一過性のブームに終わらせないために
はみなさんのアクションが必要

53. 自分の技術を、社会課題の
解決のために使おう

54. 我々の子供の世代
に、より良い未来
を残すために
Twitter: @hal_sk
CfJ Slack: https://cfjslackin.herokuapp.com/
CfJ email: info@code4japan.org

55. 今日話したこと
● 危機のときにはシビックテックが花開く
● ただし、ヒットを打つには普段からの経験が必要である
● オープンソースへの投資は、社会的な知的資本の蓄積
● みんなの力が必要だよ！

56. ともに考え、ともにつくろう
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