第一原理計算と密度汎関数理論26. Levyの制限付き探索
この方法によると,v表示可能なρ(r)の領域ではQ[ρ]
は, と一致する。
一方,v表示可能な領域外でも,汎関数Q[ρ]が定義で
きる。
この汎関数Q[ρ]を用いれば,ρ(r)がv表示可能な領域
にあるかどうかにかかわらず,Hohenberg-Kohnの第2
定理の変分原理が適用可能となる。
これは,以下のように例えることができる。
学校全体で一番背の高い生徒を見つけるのに,全員
を校庭に一列に並ばせる必要はない。単に,各教室
で一番背の高い生徒を校庭に呼び出して,一列に並
べれば良い。
70. 参考文献
R.G.パール, W.ヤング 『原子・分子の密度汎関数
法』シュプリンガー・フェアラーク東京(1996)
R.M.マーチン 『物質の電子状態 上』シュプリン
ガー・ジャパン株式会社(2010)
R.M.マーチン 『物質の電子状態 下』シュプリン
ガー・ジャパン株式会社(2012)
J.M.ティッセン 『計算物理学』シュプリンガー・フェ
アラーク東京(2003)
71. 参考サイト
1.5 密度汎関数法 - 講義資料:
http://www.riken.jp/qcl/members/tsuneda/web/p
ages/siryo/qchem3-5.pdf
「密度汎関数法とは」(分子研・2005年12月):
http://www.riken.jp/qcl/members/tsuneda/web/df
t05.html
第一原理計算と密度汎関数理論:
http://www.cmp.sanken.osaka-
u.ac.jp/~koun/Lecs/dft.pdf
第一原理バンド計算 - Wikipedia:
http://bit.ly/16b9EpT
73. 参考サイト
A LDA+U study of selected iron compounds – SISSA:
http://www.sissa.it/cm/thesis/2002/cococcioni.pdf
上記はLDA+U(DFT+Uの一種)についての論文(英
語)ですが,第一原理計算(そして平面波基底と
擬ポテンシャル)について,一通りのことがまと
まっていて,非常に良い論文です。