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参考資料




         新こども病院 Q&A                        【福岡市最終版】




1.こども病院・感染症センターの設立目的について
Q.こども病院設立の目的はどのようなものだったのでしょうか?・・・・・・・・・・1

2.各候補地の状況について
Q.各候補地で整備する場合の整備期間はどうなりますか?・・・・・・・・・・・・・・・・3
<参考> 福岡市医師会からの要望書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
Q.各候補地の現状はどうなっていますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
<参考> 九州大学六本松キャンパス跡地検討の経緯について(UR回答文書)・・・・・・・・7
Q.平成20年の整備場所決定時点における九州大学六本松キャンパス跡地
  が整備場所として適地ではないと判断した理由は何ですか?・・・・・・・・・・・・・・9
Q.九州大学六本松キャンパス跡地周辺道路の渋滞状況はどうなっています
  か?(整備場所決定時から現在までの変化)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
Q.アイランドシティは航空機の音がうるさいのでは?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
Q.都市高速道路は, 事故などの際, 一旦進入すると次のランプまで降りられ
  ないし, 台風や積雪時に通行止めになることが多いのでは?・・・・・・・・・・・・・・12
Q.アイランドシティへの交通アクセス向上については,具体的にどの
  ように取り組んでいくのでしょうか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
<参考> 全国のこども病院における交通アクセスの調査結果比較(福岡市調査)・・・・・14

3.医療バランスについて
Q.こども病院がアイランドシティに移転すると,一刻を争う救急医療や
  周産期医療の提供に支障が生じるのでは?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17
Q.こども病院が移転した場合,本市西部地区における小児2次医療提供
  体制は確保されますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18
Q.福岡市外の東部には福岡東医療センターがありますが,福岡市東区の
  小児 2 次医療の現状はどうなっていますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19
Q.こども病院が移転することにより高度医療が受けにくくなる患者への
  対応については,どのように取り組んでいくのでしょうか?・・・・・・・・・・・・・・20



                             1
4.地震への対応について
Q.地震により3つの橋が通行不可能となった場合,病院が機能しないので
  はないですか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
Q.病院建物の耐震対策は大丈夫なのですか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21
Q.免震構造とはどういうもので,どのような効果があるのでしょうか?・・・・22
Q.心配されている警固断層での地震が起こった場合,どの程度の揺れが
  起こると予想されますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
<参考> 揺れやすさマップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24
Q.アイランドシティにおける液状化の対策はどうなっていますか?・・・・・・・28
Q.福岡における津波の想定はどうなっていますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29
Q.津波に強い病院づくりとして,どのような対策を行っていますか?・・・・・31
<参考> 現こども病院・感染症センター及び移転新築候補地の標高について ・・・・・・・32

5.診療報酬改定に伴う病院収益の改善について
Q.診療報酬改定により,小児部門が大幅に増額となっており,それに伴い
  病院収益も改善されているのではないですか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33




                               2
1.こども病院・感染症センターの設立目的について

Q.こども病院設立の目的はどのようなものだったのでしょうか?


○ 昭和46年当時,すでに国立や県立のこども総合病院が,東京,神奈川,兵庫
 などに建設され,こどもの命を守るセンターとなっていましたが,未設置である
 西日本地区にもこども総合病院の建設を求める声が高まり,市民団体と医師集団
 による「こども総合病院をつくる会」が結成されるなど,福岡における市民運動
 として広がりを見せていました。


○ こうした動きと相まって,福岡市病院事業運営審議会において,こども総合病
 院の建設について,昭和44年の諮問以来,6年にわたる慎重な審議が行われた
 結果,昭和51年に,「本市の医療事情,市民の医療需要を考慮し,小児医療部
 門と感染症部門を持つ高度専門的な診療を行う新病院の建設」という最終答申が
 出されるに至りました。


○ その後,昭和52年にこども病院基本計画を病院事業運営審議会へ報告した際
  に,審議会の委員からは,
             「広域的病院であるので,国,県に対して助成を強く
  働きかけること」や「高度かつ専門的小児医療を提供できる病院として組織や
  機構に留意すること」などの要望が出されたことや,さらに,開院当時の福岡
  市長である進藤市長の「120万市民はもちろんのこと福岡県及び九州各県か
  ら文字通り西日本における小児医療センターとしての期待と信頼が寄せられて
  いる」との挨拶にみられるように,こども病院設立の目的は,広域的かつ高度
  専門医療の実践を期待されて設立されたものと言えます。




                  1
<参考1>      こどもの高度医療を専門とする病院の設置状況

             小児専門(独立型)病院(住所地)                                            開院
     1    宮城県立こども病院(仙台市)                                         県立      H15
     2    茨城県立こども病院(水戸市)                                         県立      S60
     3    群馬県立小児医療センター(渋川市)                                      県立      S57
     4    埼玉県立小児医療センター(さいたま市)                                    県立      S58
     5    千葉県こども病院(千葉市)                                          県立      S63
     6    国立成育医療センター(世田谷区)                                       国立      H14
     7    東京都立小児総合医療センター(府中市)                                    都立      H22
     8    神奈川県立こども医療センター(横浜市)                                    県立      S45
     9    長野県立こども病院(安曇野市)                                        県立      H5
     10   静岡県立こども病院(静岡市)                                         県立      S52
     11   愛知県心身障害者コロニー中央病院(春日井市) 県立                                      S45
     12   あいち小児保健医療総合センター(大府市)                                   県立      H13
     13   滋賀県立小児保健医療センター(守山市)                                    県立      S63
     14   大阪府立母子保健総合医療センター(和泉市)                                  府立      S56
     15   兵庫県立こども病院(神戸市)                                         県立      S45
     16   福岡市立こども病院・感染症センター(福岡市) 市立                                      S55




<参考2>      こども病院における居住地別外来・入院患者構成比(平成21年度)


外来                                                   入院

          中国・四国 その他
                ,                                                その他
                                                           中国・四国 2.3%
           1.2%   0.6%
                                                            2.3%

                         東区                                              東区
          九州
                         9.9%                                            7.7%   博多区
          9.3%
                                 博多区                                             4.7%
福岡都市圏外                            5.9%                  九州
                                                                                   中央区
  6.1%      福岡県外                                        20.5%
                                                                                    7.4%
             11.1%                      中央区                     福岡県外
                                         7.8%                    25.1%                  南区
       福岡県内                                                               福岡市           5.2%
       (福岡市を             福岡市                                              50.0%          城南区
                         58.2%           南区          福岡都市圏      福岡県内
         除く)                                                                               3.1%
福岡都市圏                                    7.1%           外       (福岡市を
 24.6%   30.6%                                         7.2%       除く)
                                         城南区                     24.9%             早良区
                                          3.5%                                     10.3%
                                早良区
                                                           福岡都市圏
                                11.6%                                     西区
                 西区                                         17.7%
                                                                          11.5%
                 12.4%




                                                 2
2.各候補地の状況について


Q.各候補地で整備する場合の整備期間はどうなりますか?


○ 新病院開院までには,下段の「参考資料」における事業項目①~⑥の作業が必要
 となることが想定され,それぞれの必要期間を積み上げて,各候補地で整備すると
 した場合の開院までの期間を算出すると次のとおりとなります。

    候補地          整備期間                  期間算出の根拠等
  現地              +約8年6ヶ月 ○ ⑥のうち建設工事は,通常約1年6ヶ月を要する
 (唐人町)             (③~⑥)   が,約5年3ヶ月と想定。
 九大六本松                     ※  「六本松キャンパス跡地利用計画」が策定され,
キャンパス跡                       まちづくり事業が進んでいる。
   地   1~数年
当仁中学校跡 (①+②) +約4年9ヶ月 ※ 現在,文化財整理室,補修事務所等として利用し
   地          (③~⑥)   ており,地域での利用に関する要望もあっている。
 香椎副都心                     ※    市民センターを中心とした公共施設の整備を方
土地区画整理                         針決定済み。
  地区
 アイランド            約3年5ヶ月   ○ ⑤は通常約1年を要するが,既に提案書受付まで
             -
  シティ              (⑤+⑥)    終了しているため,残りの期間を約5ヶ月と想定。
 九大箱崎   1~数年 +約5年8ヶ月 ○ ④は,通常約6ヶ月を要するが,用地取得までに
キャンパス跡地 (①+②) (③~⑥)   少なくとも1年5ヶ月を要すると想定。

◆ 参考資料 「開院までに想定される事業項目等」
    事業項目         必要期間                  主な事業内容
                 不確定要素が    ○ 関係機関協議     ○ 国等報告
①   事前協議等
          1~     多く,現時点で   ○ 議会報告
    事業計画の  数年    明確ではない。   ○ 地元協議       ○ 新病院事業計画の変更
②                 (※1)
     変更等                   ○ 総務省起債協議
    中期目標の                  ○ 評価委員会意見聴取→議案上程→議会承認
③                約3ヶ月
     変更等                   ○ 用地取得予算案上程→議会承認
                           ○ 審査方針の検討・決定→実施方針作成→入札説明書等
     入札準備        約6ヶ月       作成
④
    (用地取得)        ※2       ※2 箱崎キャンパスの場合,用地取得までに解体工事や土
                            壌調査等に少なくとも1年5ヶ月を要すると想定。
                           ○ 実施方針の公表→入札公告→参加表明書の提出→官民
⑤    入札期間        約1年        対話→提案書受付→有識者委員会による審査→落札者の
                            決定→基本協定締結→事業契約締結
                           ○ 設計(約1年)→建設工事(約1年6ヶ月)→開院準
     設計・
                 約3年        備(約6ヶ月)
⑥   建設工事・
                 ※3        ※3 現地(唐人町)の場合,診療を続けながらのローリン
    開院準備
                            グによる建設工事に約5年3ヶ月を要すると想定。
※1   これまで地域住民等と協議を重ねてきた候補地については,それら関係者の了解を得,
     更に新たな合意を一から形成し直す必要があり,多大な時間を要する可能性が高い。



                            3
<参考>   福岡市医師会からの要望書




                      4
Q.各候補地の現状はどうなっていますか?


○   九州大学六本松キャンパス跡地

 九州大学六本松キャンパス跡地については,平成6年から地域や専門家,関係機関
が参画して,まちづくりの検討を行い,平成19年5月に「六本松キャンパス跡地利
用計画」が策定され,現在は,九州大学から用地を取得した都市再生機構(UR)が
解体工事など事業を進めております。

 「跡地利用計画」においては,南側に法曹機関を立地するとともに,北側は賑わい
の創出を図るための商業・業務・サービス交流機能と居住機能等の複合的な利用が計画
されていますが,その後も関係者による検討が進み,北側の敷地は約20,000㎡で,
道路により2区画に分かれております。(URによる事業の進捗については,別添のと
おり)

 今後,宅地造成の完了を平成 24 年度目途とし,平成 25 年度以降,土地譲渡,建
物建設着手となりますが,こども病院の立地にあたっては,UR,地域住民(まちづ
くり協議会),関係機関(裁判所,検察庁など)により, 「跡地利用計画」を変更する
など,長年にわたり積み重ねてきた合意を,再度やり直す必要があります。
 なお,地元住民から少年科学文化会館誘致の要望があっております。

<参考>
○ 平成 19 年 「検証・検討報告書」
 ・ 南側は,裁判所・検察庁等の法曹関連施設を跡地利用計画に位置付け
 ・ 北側については,地元まちづくり協議会が地域の活性化などに繋がる施設を望
   んでいる
 ・ 地元住民等との調整が必要
○ 平成 20 年 7 月 「新病院の医療機能,規模及び整備場所の決定について」
 ・ 敷地を分断する道路が計画されており,土地利用の制約が生じるうえ,跡地南
  側の裁判所等の計画によっては,    新病院用地として必要な敷地面積が確保されな
  い可能性がある。
 ・ 六本松キャンパス跡地利用計画(平成 19 年 5 月策定)において,新病院の立
  地が想定される跡地北側について,商業・業務・サービス・交流機能と居住機能
  等の複合的利用とすることとなっているため,    新病院の整備場所とする場合は地
  元等との調整が必要となる。




                     5
○   当仁中学校跡地
 福岡市教育委員会所管の市有地ですが,グラウンドは,城西中第 2 グラウンドや市
民運動広場として活用しており,敷地内に自転車保管所や補修事務所を設置。旧校舎
を文化財整理室として利用しております。

 こども病院の立地にあたっては,文化財整理室や自転車保管場所等の移転場所の確
保,グラウンドを活用している団体等及び地域要望(浸水対策としての避難場所の設
置)への配慮が必要となります。
<参考>
○ 平成 19 年 「検証・検討報告書」
 ・ 現在,城西中学校第 2 グランドとして使用
 ・ 一部,文化財保管室及び自転車保管施設として使用
 ・ 今後,行政用途への活用,又は売却が検討されている
 ・ (隣接地に)水害対策のためのポンプ場を建設中
 ・ 地元住民等との調整が必要

○   香椎副都心土地区画整理地区
 平成 20 年 1 月に,地域要望も踏まえ,市民センター機能を中心とした公共施設を
整備することを方針決定し,   平成 20 年 12 月に議決を得て用地を取得しております。
 なお,1.5ha の用地は 12mの道路により2区画(0.9ha と 0.6ha)に分かれてお
ります。

 平成 22 年 8 月に具体的な導入機能案(市民センター・図書館機能,音楽・演劇練
習場機能, 諸証明発行窓口など行政サービス機能)  を方針決定し, 月に市民に公表。
                                 10
 導入機能については 1 区画にて複合的な整備を検討しており,残りの 1 区画につい
ては引き続き検討することとしております。

 かねてより地域住民や議会から,総合的なコミュニティ施設等を整備するよう数多
くの意見・要望等が出されていることもあり,こども病院の立地にあたっては,地域
住民,議会の了解を得,既定方針を変更する必要があります。
<参考>
○ 平成 19 年 「検証・検討報告書」
 ・ 公社が先行取得している行政区画用地(1.5ha)について,今年度中に整備の
   方向性を決定予定

○   アイランドシティ
 新病院用地として購入済みであり,新病院予定地の地盤改良は既に完了しており,
周辺道路,上下水道なども整備済みです。
 また,近隣住民よりアイランドシティへのこども病院早期建設等について,要望が
あっております。

○   九州大学箱崎キャンパス跡地
 旧工学系エリアで工学系の移転は完了していますが,建物は残っており,そのうち
一部は使用中です。今後,解体工事や土壌調査等が必要であり,箱崎キャンパス跡地
全体のまちづくり計画やそのための基盤整備を踏まえ,事業を進める必要があります。


                       6
<参考> 九州大学六本松キャンパス跡地検討の経緯について(UR回答文書)




                  7
8
Q.平成20年の整備場所決定時点における九州大学六本松キャンパス跡地が
 整備場所として適地ではないと判断した理由は何ですか?

○ 九州大学六本松キャンパス跡地については,平成20年の整備場所決定時点に
 おいては,下記の理由により適地ではないと判断しました。

・ 敷地を分断する道路が計画されており,土地利用の制約が生じるうえ,跡地南
  側の裁判所等の計画によっては,新病院用地として必要な敷地面積が確保され
  ない可能性がある。

・ 既成市街地であり,良好な療養環境の確保は困難である。

・ 六本松キャンパス跡地利用計画(平成 19 年 5 月策定)において,新病院の立
  地が想定される跡地北側について,商業・業務・サービス・交流機能と居住機
  能等の複合的利用とすることとなっているため,   新病院の整備場所とする場合
  は地元等との調整が必要となる。

・ 土地単価が高額であり財政負担が大きい。

・ 地下鉄やバスなど公共交通の利便性は良好だが,都市高速道路の出入口(西公
  園ランプ)から約 3.0kmあり,周辺道路は,朝夕を中心に交通渋滞が発生し
  ているなど自動車交通には難がある。


    <参考>   現時点における九州大学六本松キャンパス跡地敷地図




                               ※ 現時点においては,北側の複合
                                施設用地約2ha が利用可能な
                                用地。道路により,西側・東側
                                の2区画に分割されており,賑
                                わいの創出を図るための商業・
                                業務・サービス交流機能と居住
                                機能等の複合的な利用が計画さ
                                れている。




                       9
Q.九州大学六本松キャンパス跡地周辺道路の渋滞状況はどうなっていますか?
  (整備場所決定時から現在までの変化)



【整備場所決定時の九州大学六本松キャンパス跡地を適地でないと判断した理由の
 一つ】(平成20年7月)
 地下鉄やバスなど公共交通の利便性は良好だが,都市高速道路の出入口(西公
園ランプ)から約 3.0kmあり,周辺道路は,朝夕を中心に交通渋滞が発生して
いるなど自動車交通には難がある。


○ 九州大学六本松キャンパス跡地周辺の交通渋滞については,本市の交通量調査
 では,平成20年と平成22年の状況を比較しましても,六本松交差点における
 朝夕の通過自動車台数はほぼ横ばいとなっており,候補地への進入口が設けられ
 る202号線(下のA)における右折車線の渋滞が依然として多く見られる状態
 です。

       ◎ 福岡市交通量調査結果(六本松交差点)     (単位:台)
              A        B   C       D
            202号線   城南線  202号線    城南線
            別府方面 草ヶ江方面 警固方面      薬院方面
              ↓        ↓   ↓       ↓
             交差点    交差点   交差点     交差点
       時間帯      朝(7~9)      夕(17~19)
        20年度            1,256   491   746        800
        22年度            1,301   514   724        810
        ※      渋滞時(7~9時または 17~19 時)の時間平均


    六本松交差点



                                        C 警固方面




     B 草ヶ江方面
                                       D 薬院方面
                                                       城南線
                                             城南線
               A 別府方面

      202 号線

                  九大六本松
                  キャンパス跡地

                                10
Q.アイランドシティは航空機の音がうるさいのでは?

 ○ 本市環境局が平成16年から平成21年の6年間に行った航空機騒音測定で
  は,アイランドシティに最も近い調査地点である東区城浜団地で,いずれも航空
  機騒音の環境基準を満たしています。
      アイランドシティは,城浜団地に比べ,より空港から遠いことから,城浜団地
  よりさらに騒音は低減されると考えられます。



〈関連データ〉 「ふくおかの環境」より

【環境局による航空機騒音測定】
                              ●測定結果
                                                    (単位:WECPNL(※))

アイランドシティ                           測定場所       測定地点        H21 環境基準
                               ①東区城浜団地       城浜公民館        62   70 以下
                               ②東区箱崎 6 丁目     箱崎 NTT      76   75 以下
                   九大箱崎跡地
                               ③東区多々良 1 丁目 多々良公民館         56   75 以下
                               ④東区原田 2 丁目    福岡育児院        70   75 以下
                               ⑤東区箱崎 2 丁目    福岡リーセントホテル   64   75 以下
                       福岡空港    ⑥東区二又瀬新町      NTT 二又瀬分局    71   75 以下
                               ⑦博多区東光 2 丁目 福岡市立東光会館 64         75 以下
                               ⑧博多区那珂 4 丁目 西南部事業所         63   75 以下
                               ⑨博多区月隈 6 丁目   月隈公民館        76   75 以下
                               ⑩博多区麦野 1 丁目   板付公民館        65   70 以下
                               ⑪南区野多目 2 丁目 旧野多目公民館        70   70 以下
                               ⑫博多区東平尾 2 丁目 福岡市立席田会館      81   75 以下
                               ※ WECPNL (ダブリューイーシーピーエヌエル)
                                航空機騒音のうるささを評価する指標で,日本語
                               では「加重等価平均感覚騒音レベル」「うるささ指
                                                ,
                               数」などと呼ばれている。


※ 九大箱崎キャンパス跡地は,航空機運航線直下にあり,航空機騒音の指定区域(第 1 種区域,
     75WECPNL 以上)です。




                              11
Q.都市高速道路は,事故などの際,一旦進入すると次のランプまで降りられない
 し,台風や積雪時に通行止めになることが多いのでは?


○ 都市高速道路については,平成 21 年度の実績では,工事による深夜の一部通
 行止めが 2 件,大雨・交通事故による一部通行止めが 8 件,九州自動車道の影
 響による一部通行止めが 1 件,全線通行止めとなったのは,積雪による 1 件の
 みであり(※1),都市高速道路の利用において交通事故等による影響は大きくない
 と考えています。


○ 救急車は路肩等を通行することにより,渋滞を避ける事が可能であり,消防局
 による救急出動においては,    平成 22 年 3 月から 12 月の調査によると,総出動
 件数 52,548 件のうち,都市高速道路を通行した出動件数は 1,838 件あります
 が,その中で救急車が交通渋滞(※2)に遭遇したのは 2 件のみであり,救急搬送に
 おいても,大きな支障は生じていません。


<参考>
【救急出動の状況】(H22.3.1 ~ H22.12.31)

            (A)のうち               (B)のうち
    総出動件数                        都市高速道路を走
            都市高速道路を通                             左記(C)の事案の概要
      (A)                        行中に交通渋滞に
            行した出動件数(B)           遭遇したもの (C)

                       (B/A)           (C/A) 【事案1】
                                                現場から病院へ向かう際,    姪浜
                                              IC から東浜 IC までの間を通行し
                                              たもの。
                                             【現場から病院まで 12.4km/17 分】
                                                   ※通常 12.4km/13.6 分
    52,548 件 1,838 件              2件
                       (3.50%)         (0.00%) 【事案 2】
                                                現場から病院へ向かう際,香椎
                                                浜 IC から呉服町 IC までの間を通
                                                行したもの。
                                              【現場から病院まで 9.5km/15 分】
                                                   ※通常  9.5km/ 9 分

                                                      (福岡市消防局調査)
    ※1 出入口1箇所のみの閉鎖等は算定していない。
    ※2 交通渋滞とは,救急隊員の主観に基づくものである。




                                  12
Q.アイランドシティへの交通アクセス向上については,具体的にどのように取
 り組んでいくのでしょうか?
<道路整備>
○ アイランドシティへの交通アクセスの向上については,  雁の巣レクリエーション
 センター前交差点の改良(平成 24 年春完成予定)等を行い,新病院の供用開始に
 合わせて,海の中道大橋の4車線化,臨港道路アイランドシティ1号線の6車線化
 等を目指す(平成 26 年春完成予定)こととしています。
  また,自動車専用道路については,平成 21 年度に環境影響評価の手続きに着手
 しており,早期導入に向けた取り組みを進めています。
    <道路整備の状況>




<公共交通機関>
○ 公共交通機関については,交通利便性向上のため,アイランドシティ内へのバス
 営業所の設置が予定されており(平成24年度以降),設置後は便数の大幅な増加
 が見込まれます。(平成23年3月31日,西日本鉄道㈱と市で,新バス営業所設
 置のための協議開始を決定。)
  さらに,新病院敷地内にバス停留所を設けることなどについても,交通事業者と
 協議しております。
 <公共交通機関の現況>
  ・博多駅からアイランドシティまで
     バス 往復で35便/日 約30分(都市高経由)   ※H23.2.26 ダイヤ改正後
  ・天神からアイランドシティまで
     バス 往復で94便/日 約20分(都市高経由)   ※H23.2.26 ダイヤ改正後
  ・千早駅からアイランドシティまで
     バス 往復で30便/日 約15分          ※H23.2.26 ダイヤ改正後

                   13
<参考> 全国のこども病院における交通アクセスの調査結果比較                 (福岡市調査)

 ◎ 公共交通機関等を利用した場合

 順                           県庁所在地等             行程         所要
                 名称
 位                             中心駅        (公共交通機関等)        時間

  1   千葉県こども病院               JR 千葉駅     鉄道 11・バス 7        約 18 分
  2   茨城県立こども病院              JR 水戸駅     鉄道 5・バス 15        約 20 分
  3   神奈川県立こども医療センター         JR 横浜駅     鉄道 11・バス 10       約 21 分

  4   福岡市立新病院(アイランドシティ)      JR 博多駅     鉄道 7・バス 12・徒歩 3   約 22 分
                                         ※病院敷地内にバス停を設けた場合さらに短縮される

  5   兵庫県立こども病院              JR 神戸駅     鉄道 8・バス 15        約 23 分
  5   埼玉県立小児医療センター           JR 浦和駅     鉄道 18・バス 5        約 23 分
  5   あいち小児保健医療総合センター        JR 名古屋駅    鉄道 13・バス 10       約 23 分
  8   滋賀県立小児保健医療センター         JR 大津駅     鉄道 13・バス 12       約 25 分
  9   静岡県立こども病院              JR 静岡駅     バス 27             約 27 分
 10   宮城県立こども病院              JR 仙台駅     鉄道 20・徒歩 10       約 30 分
 11   群馬県立小児医療センター           JR 前橋駅     バス 35             約 35 分
 12   愛知県心身障害者コロニー中央病院       JR 名古屋駅    鉄道 19(*1)・バス 17   約 36 分
 13   国立成育医療センター             JR 東京駅     鉄道 7+12+9・バス 10   約 38 分
 14   大阪府立母子保健総合医療センター       JR 大阪駅     鉄道 10+30・徒歩 5     約 45 分
 15   東京都立小児総合医療センター         JR 東京駅     鉄道 45・バス 5        約 50 分
 16   長野県立こども病院              JR 長野駅     鉄道 60・タクシー10 分    約 70 分

                  福岡市立新病院を除く 15 病院の平均                     約 32 分


 参    福岡市立こども病院・感染症センター
                             JR 博多駅     鉄道 11・徒歩 6        約 17 分
 考          (唐人町)
(*1) 有料の快速列車を利用

 ※ 調査方法について
 ・各施設ホームページで施設までのアクセス方法を確認した上で,県庁所在地等中心駅からの行程を調査
 ・鉄道の行程は同一のルート検索サイトで検索
 ・バス,タクシー,徒歩の行程は各施設ホームページより
  (ホームページに記載がないところは,バスはバス会社ホームページで確認,徒歩は約 80m/分で計算)
 ※ 調査の基準
 ・極力所要時間が短いルートを選択(快速等がある場合は利用)
 ・乗り換え時間は含まない
 ・複数の降車バス停がある場合は,施設から最も近いバス停を選択
 ・複数のルートがある場合は,全体の所要時間が最も短いルートを選択
 ・タクシーは他の交通手段がない場合,徒歩は所要時間 10 分以下で,他の交通手段がない場合に利用


                               14
◎ 車を利用した場合(有料道路利用,一般道利用を問わず,所要時間が最も短いルートを選択した場合)

順
                名称         県庁所在地等中心駅   所要時間       備考
位

1    福岡市立新病院(アイランドシティ)    JR 博多駅       約 17 分   有料道路利用

1    神奈川県立こども医療センター       JR 横浜駅       約 17 分   一般道利用
3    兵庫県立こども病院            JR 神戸駅       約 19 分   有料道路利用
4    宮城県立こども病院            JR 仙台駅       約 20 分   一般道利用
5    静岡県立こども病院            JR 静岡駅       約 23 分   一般道利用
6    茨城県立こども病院            JR 水戸駅       約 24 分   一般道利用
7    群馬県立小児医療センター         JR 前橋駅       約 25 分   一般道利用
8    国立成育医療センター           JR 東京駅       約 28 分   有料道路利用
9    千葉県こども病院             JR 千葉駅       約 30 分   一般道利用
10   埼玉県立小児医療センター         JR 浦和駅       約 32 分   有料道路利用
11   滋賀県立小児保健医療センター       JR 大津駅       約 34 分   有料道路利用
12   愛知県心身障害者コロニー中央病院     JR 名古屋駅      約 43 分   有料道路利用
13   あいち小児保健医療総合センター      JR 名古屋駅      約 46 分   有料道路利用
14   東京都立小児総合医療センター       JR 東京駅       約 47 分   有料道路利用
15   大阪府立母子保健総合医療センター     JR 大阪駅       約 50 分   有料道路利用
16   長野県立こども病院            JR 長野駅       約 68 分   有料道路利用
           福岡市立新病院を除く 15 病院の平均         約 34 分


参     福岡市立こども病院・感染症センター
                          JR 博多駅       約 12 分   有料道路利用
考           (唐人町)




※ 調査方法について
・県庁所在地等中心駅からの行程を調査
・車での行程及び所要時間は同一のルート検索サイトで検索
※ 調査の基準
・有料道路利用,一般道利用を問わず,所要時間が最も短いルートを選択




                             15
◎    車を利用した場合(一般道のみを利用した場合)

順
                名称          県庁所在地等中心駅   所要時間       備考
位

1    神奈川県立こども医療センター        JR 横浜駅       約 17 分    一般道利用
2    宮城県立こども病院             JR 仙台駅       約 20 分     〃

3    福岡市立新病院(アイランドシティ)     JR 博多駅       約 22 分     〃

3    兵庫県立こども病院             JR 神戸駅       約 22 分     〃
5    静岡県立こども病院             JR 静岡駅       約 23 分     〃
6    茨城県立こども病院             JR 水戸駅       約 24 分     〃
7    群馬県立小児医療センター          JR 前橋駅       約 25 分     〃
8    千葉県こども病院              JR 千葉駅       約 30 分     〃
9    埼玉県立小児医療センター          JR 浦和駅       約 37 分     〃
10   滋賀県立小児保健医療センター        JR 大津駅       約 38 分     〃
11   国立成育医療センター            JR 東京駅       約 46 分     〃
12   愛知県心身障害者コロニー中央病院      JR 名古屋駅      約 50 分     〃
13   あいち小児保健医療総合センター       JR 名古屋駅      約 57 分     〃
14   東京都立小児総合医療センター        JR 東京駅       約 71 分     〃
15   大阪府立母子保健総合医療センター      JR 大阪駅       約 77 分     〃
16   長野県立こども病院             JR 長野駅       約 106 分    〃

           福岡市立新病院を除く 15 病院の平均          約 43 分


参     福岡市立こども病院・感染症センター
                           JR 博多駅       約 17 分     〃
考            (唐人町)




※ 調査方法について
・県庁所在地等中心駅からの行程を調査
・車での行程及び所要時間は同一のルート検索サイトで検索
※ 調査の基準
・一般道のみ利用した場合に,所要時間が最も短いルートを選択




                            16
3.医療バランスについて


Q.こども病院がアイランドシティに移転すると,一刻を争う救急医療や周産期
 医療の提供に支障が生じるのでは?

 ○ 小児救急医療や周産期医療については,新病院のみで担うのではなく,市内に
  立地する小児3次救急施設,小児2次救急施設,周産期医療施設のネットワーク
  を活かして対応していくことが必要です。

      それぞれの医療施設の立地状況を勘案して全市的な状況をみてみると,新病院
     がアイランドシティに位置する場合は,現在よりも医療施設の配置バランスが向
     上すると考えています。


<参考> 医療施設の配置バランスに関する調査(平成 20 年 5 月)

◎ 調査の概要
     新病院が,現在のこども病院敷地及び5つの移転候補地の各所に位置する場合の 15 分
 人口カバー率(※)を,3次救急医療,2次救急医療,周産期医療ごとに調査。

<対象施設>
  【3 次救急】九州大学病院,福岡大学病院,済生会福岡総合病院,新こども病院
  【2 次救急】九州大学病院,福岡大学病院,(国)九州医療センター,
             (国)福岡病院,新こども病院
  【周産期】九州大学病院,福岡大学病院,(国)九州医療センター,新こども病院


◎ 調査結果                                                    ※( )は順位
            唐人町
                     九大六本松    九大田島寮 当仁中跡地         香椎副都心     アイランドシティ
          (現こども病院)

 3次救急     80.7% (5) 81.1% (4) 83.2% (3) 80.7% (5) 84.1% (2) 84.7% (1)

 2次救急     84.4% (6) 86.3% (3) 85.4% (4) 85.4% (4) 89.1% (2) 89.7% (1)

 周産期      75.2% (6) 81.1% (2) 81.4% (1) 76.2% (5) 79.9% (4) 80.5% (3)

 平    均   80.1% (6) 82.8% (4) 83.3% (3) 80.7% (5) 84.3% (2) 84.9% (1)


  ※ 15 分人口カバー率とは?
      体調急変などにより,救急医療施設または周産期医療施設へこれから行く患者のうち,
     車で 15 分以内に最寄のいずれかの対象施設へ到達することができる地域に居住する人口
     の割合を示したもの。




                                17
Q.こども病院が移転した場合,本市西部地区における小児2次医療提供体制は
 確保されますか?

○ 小児科を有する病院の空床情報等を共有化するため,
                         「福岡市小児医療連絡会
 議」において「福岡市小児医療情報ネットワークシステム」の構築について検
 討を行ってきました。

○ このシステムの稼動により,各病院において入院が必要な患者の病態に応じ
 た効率的な受け入れを行うことが期待でき,西部地区を含む全市的に,小児 2
 次医療提供体制の充実が図られるものと考えております。平成23年4月から,
 本格運用を開始しております。

 ○   今後は,システムの稼働状況を検証していくとともに,周辺病院の動向など,
    小児2次医療を取り巻く環境の変化を的確に把握しながら,本市西部地区にお
    ける小児2次医療提供体制の確保について「福岡市立新病院に関する小児2次
    医療連絡協議会」において具体的な方策の検討を行っており,福岡市医師会及
    び九州医療センター,浜の町病院などの協力を得ながら,小児2次医療提供体
    制を確保していきます。




 <参考> ①「福岡市小児医療連絡会議」の概要
     【目的】現在及び現こども病院移転後も踏まえた,本市及び近郊地区における小児
         医療体制の充実を図るため,医療機関のネットワークの構築等について検
         討すること。
     【組織】福岡市及び近郊の小児科を有する14病院(福岡市民が一般的に受診して
         いて小児科を標榜し,かつ常勤の小児科医を有する病院),
        福岡市医師会,福岡地区小児科医会,福岡市保健福祉局


 <参考> ②「福岡市立新病院に関する小児2次医療連絡協議会」の概要
    【目的】現こども病院移転後の,本市西部地区における小児2次医療提供体制の
        確保を図るため,各病院間の連携・協力のあり方等を検討すること。
     【組織】九州医療センター,浜の町病院,福岡市医師会,
        福岡市立こども病院・感染症センター




                      18
Q.福岡市外の東部には福岡東医療センターがありますが,福岡市東区の小児
 2 次医療の現状はどうなっていますか?


○ 第6回の調査委員会で取り上げられました 「東医療センター」 正式名称が
                               は,    「独
 立行政法人 国立病院機構 福岡東医療センター」であり,所在地は福岡県古賀市で
 す。(下図参照)

○ 同病院には,20 床の小児科病床に加え,120 床の重症心身障害児(者)病棟(い
 ずみ病棟)があります。

○ 福岡市東部地区の病院小児科の相次ぐ診療停止・閉科に伴い,現在,市東部の 2
 次医療を必要とするお子さん方が,福岡東医療センターで一定数受診しています。
                                      福岡東医療センター




    〈参考〉   現こども病院への東区からの受診状況

               平成 20 年度   平成 21 年度    平成 22 年度
           外    6,599 人     6,658 人    6,712 人
           来   ( 9.4%)     ( 9.9%)    ( 10.0%)
           入    4,721 人     4,175 人     4,235 人
           院   ( 8.5%)     ( 7.7%)     ( 8.2%)

       ※ 割合は,こども病院の全患者数に対する,東区からの患者数


                          19
                          19
Q.こども病院が移転することにより高度医療が受けにくくなる患者への対応に
 ついては,どのように取り組んでいくのでしょうか?



○ 他の病院で出生後に重症の心臓病であるとわかった新生児の場合など,こども病
 院へ緊急搬送が必要な患者さんの場合は,新病院ではヘリポートを設置し,ヘリで
 の搬送が可能となりますし,比較的近距離の場合は,ドクターカーの導入により,
 治療開始までの時間短縮を図ることが可能となります。

○ 小児期から長期間,経過観察や治療のためにこども病院へ通院している患者さん
 や現在入院加療中の患者さんについては,個々の患者さんの病態,診療内容及び年
 齢や居住地並びに地域の医療機関・施設との連携・機能分担の可能性等を勘案しな
 がら,今後の治療,経過観察等に支障を来さないよう,診療の場で,個別の対応を
 協議・検討していきます。

○ なお,一定の年齢に達した方については,他の医療機関への紹介を進めていると
 ころであり,既に平成21年度から20名以上の方を他の施設へ紹介しています。




                 20
4.地震への対応について

Q.地震により3つの橋が通行不可能となった場合,病院が機能しないのではな
 ですか?

○    アイランドシティにかかる3つの橋は,全て,平成7年に発生した阪神・淡路
    大震災後に改訂された国土交通省の技術基準に基づき設計されています。

○    万が一,想定を超えるような大震災が起きた場合は,アイランドシティを含め,
    市内各所で陸路に相応の被害が発生する恐れもありますが,その場合でも,ヘリ
    ポートを持つ病院や耐震岸壁を備えたアイランドシティにおいては,空・海から
    の患者搬送経路が確保されることとなります。

○    なお,3つの橋は,いずれも平成 14 年に供用開始していますが,平成 17 年
    の福岡県西方沖地震の際には,橋そのものには地震の影響はありませんでした。




                   海の中道大橋




                            御島かたらい橋

             香椎アイランドブリッジ




Q.病院建物の耐震対策は大丈夫なのですか?

○ 病院建物は,高い安全性を有する施設づくりを行うこととしています。
  具体的には,地震時の影響を最小限に抑え,医療を継続することができるよう,
 耐震性の高い免震構造を採用するとともに,複数のエネルギー系統を確保します。
  災害時にも,院外からの患者の受け入れができるよう,電源や酸素などの医療
 用ガス等の供給に配慮した計画とします。




                      21
Q.免震構造とはどういうもので,どのような効果があるのでしょうか?

○ 免震構造とは,地震の水平動が直接建物に伝わらないように,建築物の基礎と
 その上部の建物本体との間に,ゴムや鉛ダンパーなどの地震エネルギーを吸収す
 る「免震装置」を挟んだ建築物の構造のことをいいます。
  地震時にこの免震装置が地震の揺れを吸収することで,建築物に伝わる地震の
 揺れを大幅に減少させることができます。
  具体的には,震度6程度の地震が起きた場合でも,震度3相当の影響に低減さ
 せることができるといわれています。

○ 一般的な免震装置は,「アイソレーター」と「ダンパー」で構成されます。
  「アイソレーター」は,周期の短い激しい揺れを周期の長いゆっくりとした揺
 れに変える役割を持ち,「ダンパー」は,ゆっくりした揺れを吸収し,速やかに
 建築物を静止させる役割を持ちます。




○ 2005 年の福岡県西方沖地震(最大震度6弱)では,免震建物「レークヒルズ
 野多目8番館」の3階住人の証言によると「建物全体がゆっくり平行に揺れたた
 め、神棚のお札も倒れなかった」との報道がなされています。

○ その他の「福岡県西方沖地震」発生時の「免震構造」建物の室内の状況として
 は,揺れが小さく,書庫・書籍等の転倒がなかったことが報告されています。

        用途      場所       震度      室内の状況等
       事務所                    揺れが小さかった
                中央区
      (7F-RC)                 書庫・書籍の転倒なし
       病 院
                東区       6弱   棚等の転倒なし
    (11F-SRC)
       ホテル                    ゆっくり揺れる感じ
                中央区
     (13F-RC)                 家具の転倒なし
                      出典:福岡大学工学部建築学科地震防災研究室レポート



                         22
Q.心配されている警固断層での地震が起こった場合,どの程度の揺れが起こる
 と予想されますか?

○ 警固断層帯南東部を震源とする地震(M7.2)が発生した場合を想定して作成
 された「福岡市揺れやすさマップ」では,警固断層沿いの中央区や博多区を中心
 とする地域で震度6強程度が見込まれます。なお,アイランドシティの新病院予
 定地では震度6弱程度が見込まれています。

 【次ページ参照】

◎ 揺れやすさマップとは?
 ・
 「地盤の状況とそこで起こりうる地震の両面から地域の揺れやすさを震度として評価
  し,住民自らがその居住地を認識可能な縮尺で詳細に表現したもの」
 (地震防災マップ作成技術資料(内閣府         平成 17 年3月)より)
・「福岡市揺れやすさマップ」は,福岡県西方沖地震よりも被害が大きくなると言われ
 ている警固断層帯南東部を震源とする地震(M7.2)が発生した場合を想定して作成
 されている。

 ※ 平成 18 年度設置した「福岡市建築物耐震対策検討委員会(地震工学,建築構造,
   不動産取引,住宅事業者等の有識者により構成)
                        」において検討を重ね,その検討
   成果を踏まえ,
         「揺れやすさマップ」を公表したもの。


 <参考>「揺れやすさマップ」での各候補地における震度予測

               地点                震度予測

            現こども病院                6強

            九大六本松跡地               6強

            九大田島寮跡地               6強

             当仁中跡地                6強

             香椎副都心               5強~6弱

            アイランドシティ              6弱

            九大箱崎跡地               6弱~6強




                       23
全市
                       作成時期 平成 20 年 3 月
                           :




                           アイランドシティ


                              香椎副都心
        警固断層帯


                            九大箱崎跡地


         現こども病院             九大六本松跡地




当仁中跡地

                         九大田島寮跡地




                  24
中央区   揺れやすさマップ
     【警固断層南東部(陸域)がM=7.2で揺れた場合の震度予測】




現こども病院
(震度6強)




 九大六本松跡地
 (震度6強)




                   25
城南区       揺れやすさマップ
【警固断層南東部(陸域)がM=7.2で揺れた場合の震度予測】

                     当仁中跡地
                     (震度6強)




                     九大田島寮跡地
                     (震度6強)




            26
東区     揺れやすさマップ
【警固断層南東部(陸域)がM=7.2で揺れた場合の震度予測】




              アイランドシティ
              (震度6弱)




                  香椎副都心
                  (震度5強~6弱)




                 九大箱崎跡地
                 (震度6弱~6強)


                         27
Q.アイランドシティにおける液状化の対策はどうなっていますか?

○    アイランドシティでは,液状化が生じにくいとされる土粒子が細かな粘土,シ
    ルト質の浚渫(しゅんせつ)土砂(航路を広げたり深くしたりするために海底を
    掘ったときの土など)を主な埋立用材として用いています。
     さらに,地下鉄3号線工事などの公共事業により発生する公共残土や山土を盛
    土することで荷重をかけ,土中の水分を抜き地盤を安定させる地盤改良を行って
    います。
○    地盤改良が行われた箇所では,液状化が発生しにくいということは,阪神・淡
    路大震災や福岡県西方沖地震などの多数の震災の際に確認されています。
 <参考> 平成 23 年 3 月 28 日 オリエンタルランド発表より
     ・東京ディズニーランド/東京ディズニーシーでは,建設時に液状化対策として,
      敷地全体を約 10~15 メートルの深さまで地盤改良を行っている。
     ・液状化対策を講じていたことで,今回の東日本大震災でも,平面駐車場の一部区
      画を除き,液状化現象は発生していない。

○ 福岡県西方沖地震においては,当時は整備未了だった臨港道路アイランドシテ
 ィ1号線の整備予定地等において,数カ所の噴砂現象が起こっておりますが,地
 盤改良が完了しているアイランドシティ中央公園や照葉の住宅地,産業集積予定
 地等の分譲地では液状化現象は起きておりません。

○ また,新病院予定地の地盤改良は,道路部分も含めて全面的に行い,既に完了
 しております。




                      28
Q.福岡における津波の想定はどうなっていますか?

○ 福岡県の被害地震としては,西暦 679 年に福岡県筑後地方で発生した筑紫大地
    震の記録が残っていますが,1300年を超える記録の中で,本市において,被害
    をこうむるような津波は発生しておりません。
     博多港で記録している津波は,今回の 32cm が最高値となっています。



       地震名称       M    最大震度        博多港津波(国内最大値)
     日本海中部地震                            10 ㎝
                 7.7   5(秋田県)
      (S58.5)                     (194 ㎝:秋田県能代港)

     北海道南西沖地震                           7㎝
                 7.8 5(北海道,青森県)
       (H5.7)                     (350 ㎝以上:北海道江差港)

     チリ中部沿岸地震                           19 ㎝
                 8.8     ―
       (H22.2)                    (128 ㎝:高知県須崎港)

    東北地方太平洋沖地震                          32 ㎝
                 9.0   7(宮城県)
       (H23.3)                    (930 ㎝以上:福島県相馬)



○    国の中央防災会議が,国内最大級の被害をもたらす可能性があるとして,「東海
    地震」
      「東南海地震」
            「南海地震」の3つが同時発生した場合の影響を予測していま
    すが,福岡県は,「東南海・南海地震に関わる防災対策特別措置法に基づく対策推
 進地域」として指定されておりません。

     「東南海・南海地震に関わる防災対策特別措置法に基づく対策推進地域」
      →   震度6弱以上の揺れや3メートル以上の津波に見舞われる可能性が高く,建物
       の耐震化や避難経路の再構築などが必要な地域



○ 今回の東日本大震災のような大きな被害をもたらす津波の発生は,   一般的にプレ
 ート境界型地震であるといわれており,現在,玄界灘側には,プレートの境界は確
 認されておりません。
  2005 年に福岡県北西沖で発生した地震(M7.0)はプレート境界型ではなく,
 陸のプレートの内部の活断層(横ずれ断層)による地震であったことから津波は観
 測されませんでした。




                         29
<参考>




       (文部科学省パンフレット「地震がわかる!Q&A」より)




             (気象庁パンフレット「地震を知る」より)




       30
Q.津波に強い病院づくりとして,どのような対策を行っていますか?

【津波への対応(ソフト対応面)】

○    国の中央防災会議が,国内最大級の被害をもたらす可能性があるとして,想定し
 ている「東海地震」
         「東南海地震」
               「南海地震」の3連動地震が発生した場合につい
 ては,震源地からかなり距離があることから,博多港に津波が到達するまでには,
    ある程度時間的な猶予があります。

○    これまで,数多くの津波被害に見舞われてきた日本では,地震が起こると2~3
    分程度で津波発生の有無を判断し,津波が予想される場合には,津波の予想到達時
    刻,予想される高さが気象庁から発表されることになっています。

○    したがって,例えば海岸にいるときに大きな揺れやゆっくりとした揺れを感じた
    り,津波警報等が発表されたときは,「直ちに海岸から離れ,速やかにできるだけ
    高いところに避難する」ことが有効な対策とされていますので,今後,病院現場ス
    タッフや専門家の意見を踏まえて,避難誘導マニュアルの見直しを図っていきます。



【津波への対応(ハード整備面)】

○    病院における津波への対応策については,今後,国等の防災対策や福岡市防災計
    画に関する動向を見ながら,病院現場スタッフや専門家の意見を踏まえて,新病院
    における設計への反映などを行う必要があると考えております。

○    具体的には,電力確保のための非常用発電機や病院機能上重要な医療機器を上層
    階に上げること,外部から遮断されたときの上下水道など,備蓄関連の更なる充実
    などが考えられます。



【福岡市防災計画の改訂】
○    今回の東日本大震災の発生に伴い提起されている課題について,今後の国の防災
    対策や安全対策の見直しの動向を踏まえつつ,福岡県,近隣自治体や関係機関等と
    連携しながら,見直しを行います。
     検討にあたっては,「見直し検討委員会」を設置し,専門家の知見を取り入れる
    とともに,市民参加型で取り組むこととしており,23年度は,現計画の点検を行
    い,大震災を踏まえた見直しを行うとともに,24年度以降も,新たな対策の検討
    を進め,
       「防災計画」の充実を図っていきます。




                       31
<参考> 現こども病院・感染症センター及び移転新築候補地の標高について

                                          海からの最短距離
   候補地          住   所            標   高
                                         (GIS 計測による目安)

現こども病院                                    約   0.5km
             中央区唐人町二丁目       約   2.5m
  ・感染症センター                                 ※菰川に隣接

九州大学                                      約   2.7km
             中央区六本松四丁目       約   3.6m
六本松キャンパス跡地                                ※樋井川に近接

                                          約   3.1km
九州大学田島寮跡地    城南区田島一丁目        約   5.6m
                                          ※樋井川に隣接

                                          約   2.0km
当仁中学校跡地      城南区鳥飼五丁目        約   2.2m
                                          ※樋井川に隣接

香椎副都心
             東区千早四丁目         約   3.3m     約   1.2km
  土地区画整理地区

                             3.1
アイランドシティ     東区香椎照葉五丁目                    約   0.2km
                              ~3.4m

九州大学
             東区箱崎六丁目         約   3.0m     約   0.7km
箱崎キャンパス跡地

※出典;福岡市航空写真図(アイランドシティは博多港開発(株)作成資料)

※標高は,TP(東京湾標準海面)からの標高




                        32
5.診療報酬改定に伴う病院収益の改善について

Q.診療報酬改定により,小児部門が大幅に増額となっており,それに伴い病院
 収益も改善されているのではないですか?


○ 平成22年度診療報酬改定におきましては,診療報酬と薬価を合わせた全体の改
 定率はプラス0.19%と10年ぶりのプラス改定で,診療報酬本体について言え
 ばプラス1.55%と前回改定の4倍以上のプラス改定となりました。(薬価等は
 △1.36%)

○ 特に重点的に評価された項目としては,産科,小児科や救急医療の評価としてハ
 イリスク分娩,NICUとその後方病床,急性期入院医療に対する評価の充実を図
 るとともに,手術についても,難易度の高い手術の点数が30%から50%と大幅
 に引き上げられました。また,医師事務作業補助に対する評価の充実もなされたと
 ころであります。

○ これらの改定や,平成 22 年9月から小児入院医療管理料1を取得したことによ
 りまして,平成 22 年度は前年度に比べ入院収益が約3億円の増収となっておりま
 す。
  一方で,費用におきましては,小児入院医療管理料1の取得にかかる看護体制の
 充実などにより,給与費が約3億6千万円増加しており,増収分を上回ることとな
 っております。

○ 平成 23 年度からは,小児入院医療管理料1の取得の効果から,さらなる増収も
 見込まれますが,こども病院の経営状況としては,不採算医療等に取り組むことに
 より発生する収支不足額を,市からの運営費負担金で穴埋めしている状況であり,
 平成 22 年度の負担金予算額は,約 7 億 5 千 5 百万円となっております。
  したがって,今回の診療報酬改定に伴う増収を含めても,大幅な収支改善には至
 りませんし,今後,新病院建設に伴う施設整備費の増大により,開院後の収支不足
 額が 30 年平均で約17億円と10億円近くも市の負担が増えることを考えますと,
 さらなる経営改善に努める必要があると考えております。


 <参考> 繰入金・運営費負担金の推移(こども病院・感染症センター)
                                                    新病院開院後
     H19      H20      H21         H22      H23       見込額
                                                    (30 年平均)
    4億8千     4億9千     4億8千     7億5千        5億6千
                                                     約 17 億円
     6 百万円    8 百万円    9 百万円       5 百万円    3 百万円
※    H19~H21 は繰入金決算額           ※   H22・23は運営費負担金予算額




                             33
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料




    「平成19年 市立病院統合移転事業検証・検討」
1                       について
     4.移転新築の整備場所について
      ①候補地の選定について
      ②検討の手順について
      ③評価の考え方と比較項目の設定について
      ④各候補地の比較検討について
     5.現地建替えを含めた比較検討について
      ①現地建替えと各候補地への移転新築
       のコスト比較について
                   福岡市総務企画局
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                      「第2回調査委員会説明資料」資料1

  4.移転新築の整備場所について
2
   ①候補地の選定について(1)検証・検討の位置付け
       平成17年12月         平成19年12月      平成20年7月 平成20年12月
       新病院基本構想          検証・検討報告書      市の方針決定 新病院基本構想
       (市立2病院を統合移転)

       成育医療             小児医療
       (小児・周産期医療含む)                   小児医療
                        小児救急医療
医療機能 危機管理医療                           小児救急医療 同左
       (小児救急・感染医療含む)    周産期医療
                                      周産期医療
       高度医療             感染症医療


病床数    414~470床         250床程度        230~260床    同左
              程度
                                      23,000㎡~
延床面積 約45,000㎡           25,000㎡程度        26,000   同左
                                      ㎡
                        15,000㎡~      最低
敷地面積 約50,000㎡                                     35,000㎡
                            30,000㎡   30,000㎡
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                   検証・検討報告書
                                      P71


    (2)前提条件の考え方
3
        整備手法や候補地が限定されないように考慮したこと

        新病院建設の
         前提条件
                         <医療機能>
      病床数:250床程度         小児・周産期医療、感染症医療

                          <建築形態>
                         全国の主なこども病院の平均床面積
      延床面積:25,000㎡
                        を参考に1床当たり100㎡を想定
              程度         (250床×100㎡)

                         <敷地面積>
      敷地面積:15,000㎡      延床面積や容積率を考慮して、
         ~30,000㎡       現地を含む候補地を幅広く対象と
                        して選定できるよう条件を設定
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料


    (3)候補地選定の経緯
       現病院の老朽化・耐震改修の必要性により考慮したこと
4
                        取得可能時期が3年以内の1.5ha
        候補地の条件
                        以上の福岡市内の土地

      <調査方法>
      ①福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議(H15)で検討
       した候補地を再調査
        ・九州大学箱崎キャンパス跡地(東区箱崎)
        ・香椎副都心土地区画整理地区(東区千早他)
        ・アイランドシティ健康未来都市(東区香椎照葉)
        ・九州大学六本松キャンパス跡地(中央区六本松)
        ・シーサイド百道中学校(早良区百道浜)
        ・橋本(地下鉄車両基地周辺地区)地区(西区橋本他)
        ・伊都区画整理地区(西区徳永他)
      ②都市計画GISで1.5ha以上の市内未利用地を検索
      ③行政財産(国等の行政所有地)の処分予定リスト
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                           検証・検討報告書
                              P71


    (4)条件に合った候補地
5
       5候補地

       九州大学六本松跡地(中央区六本松)

       九州大学田島寮跡地(城南区田島)

       当仁中学校跡地(城南区鳥飼)

       香椎副都心土地区画整理地区(東区千早)

       アイランドシティ(東区香椎照葉)
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料




      ②検討の手順について           検証・検討報告書
                              P72

6
     ◆候補地の選定 第1段階◆

     考慮したこと

       ①地域密着型の病院ではないが、市民意見として現地
        での整備、もしくはその付近への移転を希望する声が
        多いこと
       ②現在の患者やその家族の中にはこども病院が現地に
        あることを前提に生活している方もいること  等


      選定した候補地のうち、現在のこども病院から
      比較的近い候補地を選定し、適性を評価した。

九州大学六本松跡地 九州大学田島寮跡地      当仁中学校跡地
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                            検証・検討報告書
                               P74




7    ◆候補地の選定 第2段階◆

     第1段階の検討を踏まえて

      最適な場所が得られない場合には、さらに地域を広げて
     他の候補地も検討する。



      第1段階の3候補の中では、当仁中学校跡地が
     比較的優れているが、課題や問題点もあることから
     最適な場所であると結論を得るには懸念が残るため
     候補地の範囲を市内全域まで広げた。

    香椎副都心土地区画整理地区       アイランドシティ
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料


    ③評価の考え方と比較項目の設定について
                                        検証・検討報告書
     (1)評価の視点-新病院基本構想との比較-                 P72
8
    新病院基本構想             検証・検討        考え方
      (H17)              (H19)
    1.市民の利便性       1.利便性        ・新病院基本構想とほぼ同様
                            厚く配点
                                な評価の視点で行った。
    2.救急・防災面       2.救急面   厚く配点
                                ・小児・周産期医療に特化した
                                ことから(H17は市民病院と統
    3.経済性          3.経済性        合)、本市及び近隣の高度医
                           厚く配点 療機関とのネットワークによる
                                新生児搬送、ハイリスク母体の
    4.将来の拡張性       4.敷地の活用性     バックアップ、他の医療機関を
                                経由した受入等を考慮。
    5.療養環境・周辺      5.療養環境・ 周辺 ・市民意見で利便性を望む声
    環境             環境           が多いことから利便性と救急
    6.まちづくりの視点     6.まちづくりの視点 面を重視。
                                ・財政負担抑制の観点から経
                   ・現況
                                済性を重視。
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料




      (2)評価の数値化について                  検証・検討報告書
                                      P72、P73
9
     ・新病院基本構想(H17)での候補地選定
     ・第20回検証・検討チーム会議(H19.8.17)資料

               「△」「○」「◎」の三段階の評価
        <第20回検証・検討チーム会議議事要旨より>
        ・△、○、◎ではあいまい。点数化できるとわかりやすい。
        ・3段階では幅があり、5段階くらいで細かく評価した方がよい。
        ・評価項目では重視する項目を点数化の際に配点を厚くしては。



    <検証・検討における候補地比較の評価>
    ・評価項目ごとに「A」「B」「C」「D」「E」の5段階評価
    ・ 「A」=5,「B」=4,「C」=3,「D」=2,「E」=1とし、数値化
    ・「利便性」、「救急面」、「経済性」を重視し、1.5倍の配点
    ・37.5点満点→100点満点に換算
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料



                               検証・検討報告書
                                P72、P73

     (3)各視点の比較項目について
10

      新病院基本構想(H17)       検証・検討(H19)
         6つの視点             6つの視点
        15の評価項目           10の評価項目


     <評価項目を設定する際の主な考え方>
     ①新病院基本構想(H17)の視点や指標を基本とする。
     ②市民病院との統合を前提としてた新病院基本構想では「救命
      救急センター」や「災害拠点病院」である必要性があったが
      、小児・周産期に機能を特化したため、救命救急や災害拠点
      を図る指標は採用していない。
     ③小児一次救急については連携協力を検討することとし、夜間
      の車の将来アクセスに関する指標は採用していない。
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料



                                 検証・検討報告書
                                    P73


11
     評価の視点1              利便性     厚く配点

      <検証・検討の比較項目>
      ①最寄りの公共交通機関
      ・バス停からの距離、バスの路線数
      ・鉄道駅からの距離
      ②都市高速道路ランプからの距離
       <新基本構想(H17)の比較項目> ※下線は検証・検討で採用
       ※H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用

       ①車による現況の所要時間(各駅・最寄りのICからの時間)
       ②車による将来のアクセス予想時間(人口カバー率)
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                  検証・検討報告書
                                     P73



      評価の視点2             救急面     厚く配点
12    <検証・検討の比較項目>
      ③ヘリ離発着の容易性
      ④他の医療機関とのネットワーク
      (九州大学病院、福岡大学病院、
       九州医療センターとの距離)
       <新基本構想(H17)の比較項目>※下線は検証・検討で採用
       (H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用)
       ③ヘリポート設置可能の有無
       ④市内救命救急センターの配置的バランス
       ⑤市内周産期母子医療センターの配置的バランス
       ⑥将来転送所要時間
       ⑦夜間の車による将来アクセス予想時間
       ⑧市内災害拠点病院の配置的バランス
       ⑨大地震時に対しての対応性
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                 検証・検討報告書
                                    P73



      評価の視点3             経済性    厚く配点
13
      <検証・検討の比較項目>
      ⑤購入費比較
       (土地単価×利用敷地面積)




       <新基本構想(H17)の比較項目> ※下線は検証・検討で採用
       ※H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用

       ⑩㎡単価(近隣の公示価格等)
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                  検証・検討報告書
                                     P73



      評価の視点4             敷地の活用性
14
      <検証・検討の比較項目>
      ⑥利用敷地面積




       <新基本構想(H17)の比較項目> ※下線は検証・検討で採用
       ※H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用

       ⑪将来的な病院機能の拡張性
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                 検証・検討報告書
                                    P73



      評価の視点5             療養環境・周辺環境
15
      <検証・検討の比較項目>
      ⑦病院としての環境
      ⑧直近・周辺の道路状況
      ⑨交通量比較(平日混雑度)


       <新基本構想(H17)の比較項目> ※下線は検証・検討で採用
       ※H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用

       ⑫病院としての環境
       ⑬都市計画法から見る敷地利用の制限
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                  検証・検討報告書
                                     P73



      評価の視点6             まちづくりの視点・現況
16
      <検証・検討の比較項目>
      ⑩都市計画から見る敷地利用
       (活用の制約等)



       <新基本構想(H17)の比較項目> ※下線は検証・検討で採用
       ※H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用

       ⑭都市計画上から見た土地利用の適性
       ⑮新病院を核とした周辺区域のまちづくりの可能性
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料


     ④各候補地の比較検討について(第1段階)
     <1.利便性>                         検証・検討報告書
                                        P73
17
                九大六本松キ   九大田島寮      当仁中学校
                ャンパス跡地     跡地         跡地
     バス停距離    六本松:0m(26) 別府団地前:400m 鳥飼:0m(2)
     (路線数)               (4)
                         梅光園:560m(2)
     鉄道駅距離 SB六本松駅:0m SB別府駅:930m SB別府駅:700m
     (SB:地下鉄)            SB六本松駅:970m
     都市高速道 西公園:3.0km 西公園:3.7km 西公園:3.1km
     路ランプ距離 堤  :4.2km 堤   :3.7km
                A         C          B
       評価    交通至便      公共交通機関 地下鉄までや
                       までやや遠い や遠い、バス
                                  停は近いが路
                                  線少ない
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料




     <2.救急面>                      検証・検討報告書
                                     P73

18
            九大六本松キ 九大田島寮       当仁中学校
            ャンパス跡地     跡地        跡地
     ヘリ離発着 周辺は住宅地で、航空法に基づく周辺住民等
      の容易性 との調整が必要
     他の医療機 九大:5.7km 九大:6.4km 九大:6.2km
     関とのネット 福大:4.0km 福大:3.4km 福大:3.9km
       ワーク  九医:2.6km 九医:2.8km 九医:1.6km
                B       B         B
       評価   他の医療機関とのネットワークは良いが、周辺環
               境から救急車の出入りやヘリの離発着が懸念され
               る。

      ※九大:九州大学病院
       福大:福岡大学総合周産期母子医療センター
       九医:九州医療センター地域周産期母子医療センター
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料




     <3.経済性>                           検証・検討報告書
                                          P73

19
                九大六本松キ 九大田島寮          当仁中学校
                ャンパス跡地   跡地             跡地
     土地単価A       実勢価格        公示価格     公示価格
     (㎡あたり)      約400千円      約131千円   約174千円
     購入費比較        約12,000    約2,882   約3,271
     (A×利用         百万円       百万円      百万円
     敷地面積)
       評価                E     B        B
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料




     <4.敷地の活用性>                        検証・検討報告書
                                          P73

20
                九大六本松キ   九大田島寮      当仁中学校
                ャンパス跡地     跡地         跡地
     利用敷地 概ね北側半分
      面積  の約30,000㎡      約22,000㎡   約18,800㎡
          を仮定
      評価      B            D          E
          拡張は可能          一定の拡張      駐車場の確
                         は可能        保や機能の
                                    拡張等困難
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                     検証・検討報告書
                                        P73


     <5.療養環境・周辺環境>
21
              九大六本松キャ 九大田島 当仁中学校跡地
               ンパス跡地  寮跡地
     病院として 既成市街地であり、周辺を含めた療養環境の確保
      の環境  は困難
     直近・周辺 ・幹線道路に面して     ・相互一車線 ・相互一車線
     の道路状況 いるが周辺道路は      ・接道幅員が ・三方を道路に囲ま
           一方通行が多い       狭隘で中央 れている
                         線なし
     交通量比較 東油山唐人町線:1.11 東油山唐人町 東油山唐人町線:1.11
     (平日混雑 博多駅草香江線:1.38 線:1.11 堅粕西新2号線:1.43
       度)  大濠東油山線 :1.11        千代今宿線  :1.39

      評価            D      E        C
 ※平日混雑度:平日の実交通量を乗用車換算した台数を12時間交通容量で除した数値
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                      検証・検討報告書
                                         P73


     <6.まちづくりの視点・現況>
22
               九大六本松キ    九大田島寮      当仁中学校
               ャンパス跡地      跡地         跡地
     都市計画の    第1種住居地域    第1種中高層住   第2種中高層住居
              ・商業地域      居専用地域     専用地域
     敷地利用
     活用の制約    ・処分は公用、公共 ・処分は公用、公   ・城西中学校第2グ
              用優先が原則    共用優先ではない   ランドとして使用
     等        ・南側は裁判所・検            ・一部、文化財保管
              察庁等の法曹関連             室及び自転車保管施
              施設を跡地利用計             設として使用
              画に位置付け               ・今後、行政用途へ
              ・北側は地元まちづ            の活用、又は売却を
              くり協議会が地域             検討
              の活性化に繋がる             ・水害対策のための
              施設を望んでいる             ポンプ場を建設中
     評価             E       C          C
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料

     ※評価の数値化の考え方はP9参照


     <第1段階 検討結果>                           検証・検討報告書
                                            P73・P74

23
          九大六本松          九大田島寮跡地 当仁中学校跡地
         キャンパス跡地
             59点            60点           67点
     総   ・利便性や他の医療機      ・公共交通機関からの距   ・利便性や他の医療機
     合   関とのネットワークが      離はややあるが他の医    関とのネットワーク
         優れている。          療機関とのネットワー    はやや優れて、土地
     評   ・敷地の活用性もある      クは優れ、土地単価は    単価は安価で経済性
                         安価で経済性も評価で    も評価できる。
     価   が跡地利用計画では「
                         きる。
         商業・業務・サービス交                   ・敷地面積が狭小で、
     と   流機能と居住機能等」      ・周辺道路が狭隘で中    利用者アンケートで
         と位置づけられている      央線もなく、救急車へ    要望の強い駐車場確
     検   。               の対応が懸念        保やファミリーハウ
     討   ・土地が高額である他      ・ヘリポート設置は航    スの整備などに不安
                                       があり、将来の拡張
         、救急面、特にヘリポ      空法に基づく周辺住民
     結   ート設置は航空法に基      等との調整が必要であ    も困難。
         づく周辺住民等との調      り、一定の拡張は可能    ・救急面ではヘリポー
     果   整が必要であり、適地      だが限度あり適地とは    ト設置で航空法に基
         とは言い難い。         言い難い。         づく周辺住民等との
                                       調整が必要。
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料


     ④各候補地の比較検討について(第2段階)
     <1.利便性>                           検証・検討報告書
                                          P75
24
                    香椎副都心      アイランドシティ
                   土地区画整理地区
      バス停距離 千早駅:0m(2)         アイランドシティ:0m(4)
      (路線数)
      鉄道駅距離 JR千早駅:0m          JR香椎駅:2.1km
              西鉄千早駅:0m
      都市高速道 香椎浜:0.8km         香椎浜:2.2km
      路ランプ距離
                      A           D
         評価       交通至便        バスの路線、本数
                              ともに少ない
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料




     <2.救急面>                           検証・検討報告書
                                          P75

25
                香椎副都心土地        アイランドシティ
                 区画整理地区
     ヘリ離発着      航空法に基づく周   病院敷地内の陸上に設けること
     の容易性       辺住民等との調整   は可能と思われるが、進入区域
                が必要        内における障害物について考慮
                           する必要がある
     他の医療機 九大:6.0km        九大:8.2km
     関とのネット 福大:14.9km      福大:18.5km
      ワーク   九医:11.3km      九医:14.9km
                 B                 B
       評価   他の医療機関との       他の医療機関とのネットワーク
                ネットワークを考   を考慮すると距離的に遠い。
                慮すると距離的に   当初から病院を立地する旨の説
                遠い。        明を行っており、救急車やヘリ
                           離発着の理解は得ている。
      ※九大:九州大学病院
       福大:福岡大学総合周産期母子医療センター
       九医:九州医療センター地域周産期母子医療センター
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料




                                          検証・検討報告書
      <3.経済性>                                P75

26
                   香椎副都心土地区       アイランドシティ
                    画整理地区
       土地単価A             実勢価格     処分計画試算値
       (㎡あたり)            約422千円    約134千円
       購入費比較
       (A×利用 約6,330百万円            約4,020百万円
       敷地面積)
         評価       E                   B
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料


                                          検証・検討報告書
                                             P75

      <4.敷地の活用性>
27
                  香椎副都心土地区          アイランドシティ
                   画整理地区
       利用敷地              約15,000㎡    約30,000㎡
        面積
          評価          E                 A
                  駐車場の確保や機          整形地で施設の自
                  能の拡張等困難           由度が高く、拡張
                                    も可能
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                        検証・検討報告書
                                           P75


     <5.療養環境・周辺環境>
28
                 香椎副都心土地区      アイランドシティ
                  画整理地区
     病院として      ・東区における副都心   ・療養に適した公園等が確保
                であり、療養の場とし   できている。
      の環境
                ては必ずしも馴染まな   ・既に公園等があり、今後、
                い。           街の熟成により、更に環境整
                             備が進むことが考えられる。
     直近・周辺 ・相互一車線            ・相互三車線~二車線
     の道路状況 ・交通至便
     交通量比較 福岡東環状線:0.83       奈多香椎浜線:0.87
     (平日混雑度) 香椎停車場線:0.91

       評価                C          B
 ※平日混雑度:平日の実交通量を乗用車換算した台数を12時間交通容量で除した数値
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                    検証・検討報告書
                                       P75


     <6.まちづくりの視点・現況>
29
                香椎副都心土地      アイランドシティ
                区画整理地区
     都市計画の 商業地域      第2種住居地域
     敷地利用
     活用の制約 ・公社が先行取得し ・まちづくりのコンセプト
     等     ている行政区画用  の一つに健康未来都市構
               地(1.5ha)につ 想があり、病院を中心に
               いて、今年度中(   、快適な都市環境を創造
               ※H19)に整備の方 する計画がある。
               向性を決定予定
      評価                 D      B
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料

     ※評価の数値化の考え方はP9参照


     <第2段階 検討結果>                  検証・検討報告書
                                   P75・P76

30
           香椎副都心土地区画       アイランドシティ
              整理地区
      総        56点             75点
      合   ・利便性は優れているが、   ・土地単価が安価で、敷地の活
          土地単価が高額で財政負担   用性も高く、周辺環境等も優
      評   が大きくなる。        れているが、利便性は劣って
      価   ・敷地が狭小であるため敷   いる。
      と   地の活用性が低い。      ・まちづくりが進むに従い、公
          ・まちづくりの視点は、本   共交通機関の充実が図られる
      検                  可能性は十分にあると考えら
          市の東部地域における副都
      討   心で商業地域であることか   れ、将来的には期待できる。
      結   ら、適地とは言い難い。
      果
第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料
                                                         検証・検討報告書
                                                            P77


     5.現地建替えを含めた比較検討について
31
     ①現地建替えと各候補地への移転新築のコスト比較
     概要比較   現こども     九大六本 九大田島 当仁中学             香椎副都心      アイランド
             病院      松キャンパ  寮跡地  校跡地           土地区画整       シティ
                      ス跡地                        理地区
      場所    中央区      中央区    城南区  城南区            東区         東区
            唐人町      六本松    田島   鳥飼             千早         香椎照葉
     予定面積   16,794   30,000   22,000   18,800   15,000     30,000
            ㎡        ㎡        ㎡        ㎡        ㎡          ㎡
     土地単価   22.67    40.0     13.1     17.4     42.2       13.4
     ㎡当たり   万円       万円       万円       万円       万円         万円
     容積率    200%     200%     150%     150%     500%       300%
     最大整備可 33,588    60,000   33,000   28,200   75,000     90,000
     能延床面積 ㎡         ㎡        ㎡        ㎡        ㎡          ㎡
      概要    現地ロ                        新築移転
            ーリング
     工事期間   61ヶ月                        36ヶ月
第7回こども病院移転計画調査委員会資料
第7回こども病院移転計画調査委員会資料
第7回こども病院移転計画調査委員会資料
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第7回こども病院移転計画調査委員会資料

  • 1. 参考資料 新こども病院 Q&A 【福岡市最終版】 1.こども病院・感染症センターの設立目的について Q.こども病院設立の目的はどのようなものだったのでしょうか?・・・・・・・・・・1 2.各候補地の状況について Q.各候補地で整備する場合の整備期間はどうなりますか?・・・・・・・・・・・・・・・・3 <参考> 福岡市医師会からの要望書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 Q.各候補地の現状はどうなっていますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 <参考> 九州大学六本松キャンパス跡地検討の経緯について(UR回答文書)・・・・・・・・7 Q.平成20年の整備場所決定時点における九州大学六本松キャンパス跡地 が整備場所として適地ではないと判断した理由は何ですか?・・・・・・・・・・・・・・9 Q.九州大学六本松キャンパス跡地周辺道路の渋滞状況はどうなっています か?(整備場所決定時から現在までの変化)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 Q.アイランドシティは航空機の音がうるさいのでは?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 Q.都市高速道路は, 事故などの際, 一旦進入すると次のランプまで降りられ ないし, 台風や積雪時に通行止めになることが多いのでは?・・・・・・・・・・・・・・12 Q.アイランドシティへの交通アクセス向上については,具体的にどの ように取り組んでいくのでしょうか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 <参考> 全国のこども病院における交通アクセスの調査結果比較(福岡市調査)・・・・・14 3.医療バランスについて Q.こども病院がアイランドシティに移転すると,一刻を争う救急医療や 周産期医療の提供に支障が生じるのでは?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 Q.こども病院が移転した場合,本市西部地区における小児2次医療提供 体制は確保されますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 Q.福岡市外の東部には福岡東医療センターがありますが,福岡市東区の 小児 2 次医療の現状はどうなっていますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 Q.こども病院が移転することにより高度医療が受けにくくなる患者への 対応については,どのように取り組んでいくのでしょうか?・・・・・・・・・・・・・・20 1
  • 2. 4.地震への対応について Q.地震により3つの橋が通行不可能となった場合,病院が機能しないので はないですか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 Q.病院建物の耐震対策は大丈夫なのですか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 Q.免震構造とはどういうもので,どのような効果があるのでしょうか?・・・・22 Q.心配されている警固断層での地震が起こった場合,どの程度の揺れが 起こると予想されますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 <参考> 揺れやすさマップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・24 Q.アイランドシティにおける液状化の対策はどうなっていますか?・・・・・・・28 Q.福岡における津波の想定はどうなっていますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 Q.津波に強い病院づくりとして,どのような対策を行っていますか?・・・・・31 <参考> 現こども病院・感染症センター及び移転新築候補地の標高について ・・・・・・・32 5.診療報酬改定に伴う病院収益の改善について Q.診療報酬改定により,小児部門が大幅に増額となっており,それに伴い 病院収益も改善されているのではないですか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 2
  • 3. 1.こども病院・感染症センターの設立目的について Q.こども病院設立の目的はどのようなものだったのでしょうか? ○ 昭和46年当時,すでに国立や県立のこども総合病院が,東京,神奈川,兵庫 などに建設され,こどもの命を守るセンターとなっていましたが,未設置である 西日本地区にもこども総合病院の建設を求める声が高まり,市民団体と医師集団 による「こども総合病院をつくる会」が結成されるなど,福岡における市民運動 として広がりを見せていました。 ○ こうした動きと相まって,福岡市病院事業運営審議会において,こども総合病 院の建設について,昭和44年の諮問以来,6年にわたる慎重な審議が行われた 結果,昭和51年に,「本市の医療事情,市民の医療需要を考慮し,小児医療部 門と感染症部門を持つ高度専門的な診療を行う新病院の建設」という最終答申が 出されるに至りました。 ○ その後,昭和52年にこども病院基本計画を病院事業運営審議会へ報告した際 に,審議会の委員からは, 「広域的病院であるので,国,県に対して助成を強く 働きかけること」や「高度かつ専門的小児医療を提供できる病院として組織や 機構に留意すること」などの要望が出されたことや,さらに,開院当時の福岡 市長である進藤市長の「120万市民はもちろんのこと福岡県及び九州各県か ら文字通り西日本における小児医療センターとしての期待と信頼が寄せられて いる」との挨拶にみられるように,こども病院設立の目的は,広域的かつ高度 専門医療の実践を期待されて設立されたものと言えます。 1
  • 4. <参考1> こどもの高度医療を専門とする病院の設置状況 小児専門(独立型)病院(住所地) 開院 1 宮城県立こども病院(仙台市) 県立 H15 2 茨城県立こども病院(水戸市) 県立 S60 3 群馬県立小児医療センター(渋川市) 県立 S57 4 埼玉県立小児医療センター(さいたま市) 県立 S58 5 千葉県こども病院(千葉市) 県立 S63 6 国立成育医療センター(世田谷区) 国立 H14 7 東京都立小児総合医療センター(府中市) 都立 H22 8 神奈川県立こども医療センター(横浜市) 県立 S45 9 長野県立こども病院(安曇野市) 県立 H5 10 静岡県立こども病院(静岡市) 県立 S52 11 愛知県心身障害者コロニー中央病院(春日井市) 県立 S45 12 あいち小児保健医療総合センター(大府市) 県立 H13 13 滋賀県立小児保健医療センター(守山市) 県立 S63 14 大阪府立母子保健総合医療センター(和泉市) 府立 S56 15 兵庫県立こども病院(神戸市) 県立 S45 16 福岡市立こども病院・感染症センター(福岡市) 市立 S55 <参考2> こども病院における居住地別外来・入院患者構成比(平成21年度) 外来 入院 中国・四国 その他 , その他 中国・四国 2.3% 1.2% 0.6% 2.3% 東区 東区 九州 9.9% 7.7% 博多区 9.3% 博多区 4.7% 福岡都市圏外 5.9% 九州 中央区 6.1% 福岡県外 20.5% 7.4% 11.1% 中央区 福岡県外 7.8% 25.1% 南区 福岡県内 福岡市 5.2% (福岡市を 福岡市 50.0% 城南区 58.2% 南区 福岡都市圏 福岡県内 除く) 3.1% 福岡都市圏 7.1% 外 (福岡市を 24.6% 30.6% 7.2% 除く) 城南区 24.9% 早良区 3.5% 10.3% 早良区 福岡都市圏 11.6% 西区 西区 17.7% 11.5% 12.4% 2
  • 5. 2.各候補地の状況について Q.各候補地で整備する場合の整備期間はどうなりますか? ○ 新病院開院までには,下段の「参考資料」における事業項目①~⑥の作業が必要 となることが想定され,それぞれの必要期間を積み上げて,各候補地で整備すると した場合の開院までの期間を算出すると次のとおりとなります。 候補地 整備期間 期間算出の根拠等 現地 +約8年6ヶ月 ○ ⑥のうち建設工事は,通常約1年6ヶ月を要する (唐人町) (③~⑥) が,約5年3ヶ月と想定。 九大六本松 ※ 「六本松キャンパス跡地利用計画」が策定され, キャンパス跡 まちづくり事業が進んでいる。 地 1~数年 当仁中学校跡 (①+②) +約4年9ヶ月 ※ 現在,文化財整理室,補修事務所等として利用し 地 (③~⑥) ており,地域での利用に関する要望もあっている。 香椎副都心 ※ 市民センターを中心とした公共施設の整備を方 土地区画整理 針決定済み。 地区 アイランド 約3年5ヶ月 ○ ⑤は通常約1年を要するが,既に提案書受付まで - シティ (⑤+⑥) 終了しているため,残りの期間を約5ヶ月と想定。 九大箱崎 1~数年 +約5年8ヶ月 ○ ④は,通常約6ヶ月を要するが,用地取得までに キャンパス跡地 (①+②) (③~⑥) 少なくとも1年5ヶ月を要すると想定。 ◆ 参考資料 「開院までに想定される事業項目等」 事業項目 必要期間 主な事業内容 不確定要素が ○ 関係機関協議 ○ 国等報告 ① 事前協議等 1~ 多く,現時点で ○ 議会報告 事業計画の 数年 明確ではない。 ○ 地元協議 ○ 新病院事業計画の変更 ② (※1) 変更等 ○ 総務省起債協議 中期目標の ○ 評価委員会意見聴取→議案上程→議会承認 ③ 約3ヶ月 変更等 ○ 用地取得予算案上程→議会承認 ○ 審査方針の検討・決定→実施方針作成→入札説明書等 入札準備 約6ヶ月 作成 ④ (用地取得) ※2 ※2 箱崎キャンパスの場合,用地取得までに解体工事や土 壌調査等に少なくとも1年5ヶ月を要すると想定。 ○ 実施方針の公表→入札公告→参加表明書の提出→官民 ⑤ 入札期間 約1年 対話→提案書受付→有識者委員会による審査→落札者の 決定→基本協定締結→事業契約締結 ○ 設計(約1年)→建設工事(約1年6ヶ月)→開院準 設計・ 約3年 備(約6ヶ月) ⑥ 建設工事・ ※3 ※3 現地(唐人町)の場合,診療を続けながらのローリン 開院準備 グによる建設工事に約5年3ヶ月を要すると想定。 ※1 これまで地域住民等と協議を重ねてきた候補地については,それら関係者の了解を得, 更に新たな合意を一から形成し直す必要があり,多大な時間を要する可能性が高い。 3
  • 6. <参考> 福岡市医師会からの要望書 4
  • 7. Q.各候補地の現状はどうなっていますか? ○ 九州大学六本松キャンパス跡地 九州大学六本松キャンパス跡地については,平成6年から地域や専門家,関係機関 が参画して,まちづくりの検討を行い,平成19年5月に「六本松キャンパス跡地利 用計画」が策定され,現在は,九州大学から用地を取得した都市再生機構(UR)が 解体工事など事業を進めております。 「跡地利用計画」においては,南側に法曹機関を立地するとともに,北側は賑わい の創出を図るための商業・業務・サービス交流機能と居住機能等の複合的な利用が計画 されていますが,その後も関係者による検討が進み,北側の敷地は約20,000㎡で, 道路により2区画に分かれております。(URによる事業の進捗については,別添のと おり) 今後,宅地造成の完了を平成 24 年度目途とし,平成 25 年度以降,土地譲渡,建 物建設着手となりますが,こども病院の立地にあたっては,UR,地域住民(まちづ くり協議会),関係機関(裁判所,検察庁など)により, 「跡地利用計画」を変更する など,長年にわたり積み重ねてきた合意を,再度やり直す必要があります。 なお,地元住民から少年科学文化会館誘致の要望があっております。 <参考> ○ 平成 19 年 「検証・検討報告書」 ・ 南側は,裁判所・検察庁等の法曹関連施設を跡地利用計画に位置付け ・ 北側については,地元まちづくり協議会が地域の活性化などに繋がる施設を望 んでいる ・ 地元住民等との調整が必要 ○ 平成 20 年 7 月 「新病院の医療機能,規模及び整備場所の決定について」 ・ 敷地を分断する道路が計画されており,土地利用の制約が生じるうえ,跡地南 側の裁判所等の計画によっては, 新病院用地として必要な敷地面積が確保されな い可能性がある。 ・ 六本松キャンパス跡地利用計画(平成 19 年 5 月策定)において,新病院の立 地が想定される跡地北側について,商業・業務・サービス・交流機能と居住機能 等の複合的利用とすることとなっているため, 新病院の整備場所とする場合は地 元等との調整が必要となる。 5
  • 8. 当仁中学校跡地 福岡市教育委員会所管の市有地ですが,グラウンドは,城西中第 2 グラウンドや市 民運動広場として活用しており,敷地内に自転車保管所や補修事務所を設置。旧校舎 を文化財整理室として利用しております。 こども病院の立地にあたっては,文化財整理室や自転車保管場所等の移転場所の確 保,グラウンドを活用している団体等及び地域要望(浸水対策としての避難場所の設 置)への配慮が必要となります。 <参考> ○ 平成 19 年 「検証・検討報告書」 ・ 現在,城西中学校第 2 グランドとして使用 ・ 一部,文化財保管室及び自転車保管施設として使用 ・ 今後,行政用途への活用,又は売却が検討されている ・ (隣接地に)水害対策のためのポンプ場を建設中 ・ 地元住民等との調整が必要 ○ 香椎副都心土地区画整理地区 平成 20 年 1 月に,地域要望も踏まえ,市民センター機能を中心とした公共施設を 整備することを方針決定し, 平成 20 年 12 月に議決を得て用地を取得しております。 なお,1.5ha の用地は 12mの道路により2区画(0.9ha と 0.6ha)に分かれてお ります。 平成 22 年 8 月に具体的な導入機能案(市民センター・図書館機能,音楽・演劇練 習場機能, 諸証明発行窓口など行政サービス機能) を方針決定し, 月に市民に公表。 10 導入機能については 1 区画にて複合的な整備を検討しており,残りの 1 区画につい ては引き続き検討することとしております。 かねてより地域住民や議会から,総合的なコミュニティ施設等を整備するよう数多 くの意見・要望等が出されていることもあり,こども病院の立地にあたっては,地域 住民,議会の了解を得,既定方針を変更する必要があります。 <参考> ○ 平成 19 年 「検証・検討報告書」 ・ 公社が先行取得している行政区画用地(1.5ha)について,今年度中に整備の 方向性を決定予定 ○ アイランドシティ 新病院用地として購入済みであり,新病院予定地の地盤改良は既に完了しており, 周辺道路,上下水道なども整備済みです。 また,近隣住民よりアイランドシティへのこども病院早期建設等について,要望が あっております。 ○ 九州大学箱崎キャンパス跡地 旧工学系エリアで工学系の移転は完了していますが,建物は残っており,そのうち 一部は使用中です。今後,解体工事や土壌調査等が必要であり,箱崎キャンパス跡地 全体のまちづくり計画やそのための基盤整備を踏まえ,事業を進める必要があります。 6
  • 10. 8
  • 11. Q.平成20年の整備場所決定時点における九州大学六本松キャンパス跡地が 整備場所として適地ではないと判断した理由は何ですか? ○ 九州大学六本松キャンパス跡地については,平成20年の整備場所決定時点に おいては,下記の理由により適地ではないと判断しました。 ・ 敷地を分断する道路が計画されており,土地利用の制約が生じるうえ,跡地南 側の裁判所等の計画によっては,新病院用地として必要な敷地面積が確保され ない可能性がある。 ・ 既成市街地であり,良好な療養環境の確保は困難である。 ・ 六本松キャンパス跡地利用計画(平成 19 年 5 月策定)において,新病院の立 地が想定される跡地北側について,商業・業務・サービス・交流機能と居住機 能等の複合的利用とすることとなっているため, 新病院の整備場所とする場合 は地元等との調整が必要となる。 ・ 土地単価が高額であり財政負担が大きい。 ・ 地下鉄やバスなど公共交通の利便性は良好だが,都市高速道路の出入口(西公 園ランプ)から約 3.0kmあり,周辺道路は,朝夕を中心に交通渋滞が発生し ているなど自動車交通には難がある。 <参考> 現時点における九州大学六本松キャンパス跡地敷地図 ※ 現時点においては,北側の複合 施設用地約2ha が利用可能な 用地。道路により,西側・東側 の2区画に分割されており,賑 わいの創出を図るための商業・ 業務・サービス交流機能と居住 機能等の複合的な利用が計画さ れている。 9
  • 12. Q.九州大学六本松キャンパス跡地周辺道路の渋滞状況はどうなっていますか? (整備場所決定時から現在までの変化) 【整備場所決定時の九州大学六本松キャンパス跡地を適地でないと判断した理由の 一つ】(平成20年7月) 地下鉄やバスなど公共交通の利便性は良好だが,都市高速道路の出入口(西公 園ランプ)から約 3.0kmあり,周辺道路は,朝夕を中心に交通渋滞が発生して いるなど自動車交通には難がある。 ○ 九州大学六本松キャンパス跡地周辺の交通渋滞については,本市の交通量調査 では,平成20年と平成22年の状況を比較しましても,六本松交差点における 朝夕の通過自動車台数はほぼ横ばいとなっており,候補地への進入口が設けられ る202号線(下のA)における右折車線の渋滞が依然として多く見られる状態 です。 ◎ 福岡市交通量調査結果(六本松交差点) (単位:台) A B C D 202号線 城南線 202号線 城南線 別府方面 草ヶ江方面 警固方面 薬院方面 ↓ ↓ ↓ ↓ 交差点 交差点 交差点 交差点 時間帯 朝(7~9) 夕(17~19) 20年度 1,256 491 746 800 22年度 1,301 514 724 810 ※ 渋滞時(7~9時または 17~19 時)の時間平均 六本松交差点 C 警固方面 B 草ヶ江方面 D 薬院方面 城南線 城南線 A 別府方面 202 号線 九大六本松 キャンパス跡地 10
  • 13. Q.アイランドシティは航空機の音がうるさいのでは? ○ 本市環境局が平成16年から平成21年の6年間に行った航空機騒音測定で は,アイランドシティに最も近い調査地点である東区城浜団地で,いずれも航空 機騒音の環境基準を満たしています。 アイランドシティは,城浜団地に比べ,より空港から遠いことから,城浜団地 よりさらに騒音は低減されると考えられます。 〈関連データ〉 「ふくおかの環境」より 【環境局による航空機騒音測定】 ●測定結果 (単位:WECPNL(※)) アイランドシティ 測定場所 測定地点 H21 環境基準 ①東区城浜団地 城浜公民館 62 70 以下 ②東区箱崎 6 丁目 箱崎 NTT 76 75 以下 九大箱崎跡地 ③東区多々良 1 丁目 多々良公民館 56 75 以下 ④東区原田 2 丁目 福岡育児院 70 75 以下 ⑤東区箱崎 2 丁目 福岡リーセントホテル 64 75 以下 福岡空港 ⑥東区二又瀬新町 NTT 二又瀬分局 71 75 以下 ⑦博多区東光 2 丁目 福岡市立東光会館 64 75 以下 ⑧博多区那珂 4 丁目 西南部事業所 63 75 以下 ⑨博多区月隈 6 丁目 月隈公民館 76 75 以下 ⑩博多区麦野 1 丁目 板付公民館 65 70 以下 ⑪南区野多目 2 丁目 旧野多目公民館 70 70 以下 ⑫博多区東平尾 2 丁目 福岡市立席田会館 81 75 以下 ※ WECPNL (ダブリューイーシーピーエヌエル) 航空機騒音のうるささを評価する指標で,日本語 では「加重等価平均感覚騒音レベル」「うるささ指 , 数」などと呼ばれている。 ※ 九大箱崎キャンパス跡地は,航空機運航線直下にあり,航空機騒音の指定区域(第 1 種区域, 75WECPNL 以上)です。 11
  • 14. Q.都市高速道路は,事故などの際,一旦進入すると次のランプまで降りられない し,台風や積雪時に通行止めになることが多いのでは? ○ 都市高速道路については,平成 21 年度の実績では,工事による深夜の一部通 行止めが 2 件,大雨・交通事故による一部通行止めが 8 件,九州自動車道の影 響による一部通行止めが 1 件,全線通行止めとなったのは,積雪による 1 件の みであり(※1),都市高速道路の利用において交通事故等による影響は大きくない と考えています。 ○ 救急車は路肩等を通行することにより,渋滞を避ける事が可能であり,消防局 による救急出動においては, 平成 22 年 3 月から 12 月の調査によると,総出動 件数 52,548 件のうち,都市高速道路を通行した出動件数は 1,838 件あります が,その中で救急車が交通渋滞(※2)に遭遇したのは 2 件のみであり,救急搬送に おいても,大きな支障は生じていません。 <参考> 【救急出動の状況】(H22.3.1 ~ H22.12.31) (A)のうち (B)のうち 総出動件数 都市高速道路を走 都市高速道路を通 左記(C)の事案の概要 (A) 行中に交通渋滞に 行した出動件数(B) 遭遇したもの (C) (B/A) (C/A) 【事案1】 現場から病院へ向かう際, 姪浜 IC から東浜 IC までの間を通行し たもの。 【現場から病院まで 12.4km/17 分】 ※通常 12.4km/13.6 分 52,548 件 1,838 件 2件 (3.50%) (0.00%) 【事案 2】 現場から病院へ向かう際,香椎 浜 IC から呉服町 IC までの間を通 行したもの。 【現場から病院まで 9.5km/15 分】 ※通常 9.5km/ 9 分 (福岡市消防局調査) ※1 出入口1箇所のみの閉鎖等は算定していない。 ※2 交通渋滞とは,救急隊員の主観に基づくものである。 12
  • 15. Q.アイランドシティへの交通アクセス向上については,具体的にどのように取 り組んでいくのでしょうか? <道路整備> ○ アイランドシティへの交通アクセスの向上については, 雁の巣レクリエーション センター前交差点の改良(平成 24 年春完成予定)等を行い,新病院の供用開始に 合わせて,海の中道大橋の4車線化,臨港道路アイランドシティ1号線の6車線化 等を目指す(平成 26 年春完成予定)こととしています。 また,自動車専用道路については,平成 21 年度に環境影響評価の手続きに着手 しており,早期導入に向けた取り組みを進めています。 <道路整備の状況> <公共交通機関> ○ 公共交通機関については,交通利便性向上のため,アイランドシティ内へのバス 営業所の設置が予定されており(平成24年度以降),設置後は便数の大幅な増加 が見込まれます。(平成23年3月31日,西日本鉄道㈱と市で,新バス営業所設 置のための協議開始を決定。) さらに,新病院敷地内にバス停留所を設けることなどについても,交通事業者と 協議しております。 <公共交通機関の現況> ・博多駅からアイランドシティまで バス 往復で35便/日 約30分(都市高経由) ※H23.2.26 ダイヤ改正後 ・天神からアイランドシティまで バス 往復で94便/日 約20分(都市高経由) ※H23.2.26 ダイヤ改正後 ・千早駅からアイランドシティまで バス 往復で30便/日 約15分 ※H23.2.26 ダイヤ改正後 13
  • 16. <参考> 全国のこども病院における交通アクセスの調査結果比較 (福岡市調査) ◎ 公共交通機関等を利用した場合 順 県庁所在地等 行程 所要 名称 位 中心駅 (公共交通機関等) 時間 1 千葉県こども病院 JR 千葉駅 鉄道 11・バス 7 約 18 分 2 茨城県立こども病院 JR 水戸駅 鉄道 5・バス 15 約 20 分 3 神奈川県立こども医療センター JR 横浜駅 鉄道 11・バス 10 約 21 分 4 福岡市立新病院(アイランドシティ) JR 博多駅 鉄道 7・バス 12・徒歩 3 約 22 分 ※病院敷地内にバス停を設けた場合さらに短縮される 5 兵庫県立こども病院 JR 神戸駅 鉄道 8・バス 15 約 23 分 5 埼玉県立小児医療センター JR 浦和駅 鉄道 18・バス 5 約 23 分 5 あいち小児保健医療総合センター JR 名古屋駅 鉄道 13・バス 10 約 23 分 8 滋賀県立小児保健医療センター JR 大津駅 鉄道 13・バス 12 約 25 分 9 静岡県立こども病院 JR 静岡駅 バス 27 約 27 分 10 宮城県立こども病院 JR 仙台駅 鉄道 20・徒歩 10 約 30 分 11 群馬県立小児医療センター JR 前橋駅 バス 35 約 35 分 12 愛知県心身障害者コロニー中央病院 JR 名古屋駅 鉄道 19(*1)・バス 17 約 36 分 13 国立成育医療センター JR 東京駅 鉄道 7+12+9・バス 10 約 38 分 14 大阪府立母子保健総合医療センター JR 大阪駅 鉄道 10+30・徒歩 5 約 45 分 15 東京都立小児総合医療センター JR 東京駅 鉄道 45・バス 5 約 50 分 16 長野県立こども病院 JR 長野駅 鉄道 60・タクシー10 分 約 70 分 福岡市立新病院を除く 15 病院の平均 約 32 分 参 福岡市立こども病院・感染症センター JR 博多駅 鉄道 11・徒歩 6 約 17 分 考 (唐人町) (*1) 有料の快速列車を利用 ※ 調査方法について ・各施設ホームページで施設までのアクセス方法を確認した上で,県庁所在地等中心駅からの行程を調査 ・鉄道の行程は同一のルート検索サイトで検索 ・バス,タクシー,徒歩の行程は各施設ホームページより (ホームページに記載がないところは,バスはバス会社ホームページで確認,徒歩は約 80m/分で計算) ※ 調査の基準 ・極力所要時間が短いルートを選択(快速等がある場合は利用) ・乗り換え時間は含まない ・複数の降車バス停がある場合は,施設から最も近いバス停を選択 ・複数のルートがある場合は,全体の所要時間が最も短いルートを選択 ・タクシーは他の交通手段がない場合,徒歩は所要時間 10 分以下で,他の交通手段がない場合に利用 14
  • 17. ◎ 車を利用した場合(有料道路利用,一般道利用を問わず,所要時間が最も短いルートを選択した場合) 順 名称 県庁所在地等中心駅 所要時間 備考 位 1 福岡市立新病院(アイランドシティ) JR 博多駅 約 17 分 有料道路利用 1 神奈川県立こども医療センター JR 横浜駅 約 17 分 一般道利用 3 兵庫県立こども病院 JR 神戸駅 約 19 分 有料道路利用 4 宮城県立こども病院 JR 仙台駅 約 20 分 一般道利用 5 静岡県立こども病院 JR 静岡駅 約 23 分 一般道利用 6 茨城県立こども病院 JR 水戸駅 約 24 分 一般道利用 7 群馬県立小児医療センター JR 前橋駅 約 25 分 一般道利用 8 国立成育医療センター JR 東京駅 約 28 分 有料道路利用 9 千葉県こども病院 JR 千葉駅 約 30 分 一般道利用 10 埼玉県立小児医療センター JR 浦和駅 約 32 分 有料道路利用 11 滋賀県立小児保健医療センター JR 大津駅 約 34 分 有料道路利用 12 愛知県心身障害者コロニー中央病院 JR 名古屋駅 約 43 分 有料道路利用 13 あいち小児保健医療総合センター JR 名古屋駅 約 46 分 有料道路利用 14 東京都立小児総合医療センター JR 東京駅 約 47 分 有料道路利用 15 大阪府立母子保健総合医療センター JR 大阪駅 約 50 分 有料道路利用 16 長野県立こども病院 JR 長野駅 約 68 分 有料道路利用 福岡市立新病院を除く 15 病院の平均 約 34 分 参 福岡市立こども病院・感染症センター JR 博多駅 約 12 分 有料道路利用 考 (唐人町) ※ 調査方法について ・県庁所在地等中心駅からの行程を調査 ・車での行程及び所要時間は同一のルート検索サイトで検索 ※ 調査の基準 ・有料道路利用,一般道利用を問わず,所要時間が最も短いルートを選択 15
  • 18. 車を利用した場合(一般道のみを利用した場合) 順 名称 県庁所在地等中心駅 所要時間 備考 位 1 神奈川県立こども医療センター JR 横浜駅 約 17 分 一般道利用 2 宮城県立こども病院 JR 仙台駅 約 20 分 〃 3 福岡市立新病院(アイランドシティ) JR 博多駅 約 22 分 〃 3 兵庫県立こども病院 JR 神戸駅 約 22 分 〃 5 静岡県立こども病院 JR 静岡駅 約 23 分 〃 6 茨城県立こども病院 JR 水戸駅 約 24 分 〃 7 群馬県立小児医療センター JR 前橋駅 約 25 分 〃 8 千葉県こども病院 JR 千葉駅 約 30 分 〃 9 埼玉県立小児医療センター JR 浦和駅 約 37 分 〃 10 滋賀県立小児保健医療センター JR 大津駅 約 38 分 〃 11 国立成育医療センター JR 東京駅 約 46 分 〃 12 愛知県心身障害者コロニー中央病院 JR 名古屋駅 約 50 分 〃 13 あいち小児保健医療総合センター JR 名古屋駅 約 57 分 〃 14 東京都立小児総合医療センター JR 東京駅 約 71 分 〃 15 大阪府立母子保健総合医療センター JR 大阪駅 約 77 分 〃 16 長野県立こども病院 JR 長野駅 約 106 分 〃 福岡市立新病院を除く 15 病院の平均 約 43 分 参 福岡市立こども病院・感染症センター JR 博多駅 約 17 分 〃 考 (唐人町) ※ 調査方法について ・県庁所在地等中心駅からの行程を調査 ・車での行程及び所要時間は同一のルート検索サイトで検索 ※ 調査の基準 ・一般道のみ利用した場合に,所要時間が最も短いルートを選択 16
  • 19. 3.医療バランスについて Q.こども病院がアイランドシティに移転すると,一刻を争う救急医療や周産期 医療の提供に支障が生じるのでは? ○ 小児救急医療や周産期医療については,新病院のみで担うのではなく,市内に 立地する小児3次救急施設,小児2次救急施設,周産期医療施設のネットワーク を活かして対応していくことが必要です。 それぞれの医療施設の立地状況を勘案して全市的な状況をみてみると,新病院 がアイランドシティに位置する場合は,現在よりも医療施設の配置バランスが向 上すると考えています。 <参考> 医療施設の配置バランスに関する調査(平成 20 年 5 月) ◎ 調査の概要 新病院が,現在のこども病院敷地及び5つの移転候補地の各所に位置する場合の 15 分 人口カバー率(※)を,3次救急医療,2次救急医療,周産期医療ごとに調査。 <対象施設> 【3 次救急】九州大学病院,福岡大学病院,済生会福岡総合病院,新こども病院 【2 次救急】九州大学病院,福岡大学病院,(国)九州医療センター, (国)福岡病院,新こども病院 【周産期】九州大学病院,福岡大学病院,(国)九州医療センター,新こども病院 ◎ 調査結果 ※( )は順位 唐人町 九大六本松 九大田島寮 当仁中跡地 香椎副都心 アイランドシティ (現こども病院) 3次救急 80.7% (5) 81.1% (4) 83.2% (3) 80.7% (5) 84.1% (2) 84.7% (1) 2次救急 84.4% (6) 86.3% (3) 85.4% (4) 85.4% (4) 89.1% (2) 89.7% (1) 周産期 75.2% (6) 81.1% (2) 81.4% (1) 76.2% (5) 79.9% (4) 80.5% (3) 平 均 80.1% (6) 82.8% (4) 83.3% (3) 80.7% (5) 84.3% (2) 84.9% (1) ※ 15 分人口カバー率とは? 体調急変などにより,救急医療施設または周産期医療施設へこれから行く患者のうち, 車で 15 分以内に最寄のいずれかの対象施設へ到達することができる地域に居住する人口 の割合を示したもの。 17
  • 20. Q.こども病院が移転した場合,本市西部地区における小児2次医療提供体制は 確保されますか? ○ 小児科を有する病院の空床情報等を共有化するため, 「福岡市小児医療連絡会 議」において「福岡市小児医療情報ネットワークシステム」の構築について検 討を行ってきました。 ○ このシステムの稼動により,各病院において入院が必要な患者の病態に応じ た効率的な受け入れを行うことが期待でき,西部地区を含む全市的に,小児 2 次医療提供体制の充実が図られるものと考えております。平成23年4月から, 本格運用を開始しております。 ○ 今後は,システムの稼働状況を検証していくとともに,周辺病院の動向など, 小児2次医療を取り巻く環境の変化を的確に把握しながら,本市西部地区にお ける小児2次医療提供体制の確保について「福岡市立新病院に関する小児2次 医療連絡協議会」において具体的な方策の検討を行っており,福岡市医師会及 び九州医療センター,浜の町病院などの協力を得ながら,小児2次医療提供体 制を確保していきます。 <参考> ①「福岡市小児医療連絡会議」の概要 【目的】現在及び現こども病院移転後も踏まえた,本市及び近郊地区における小児 医療体制の充実を図るため,医療機関のネットワークの構築等について検 討すること。 【組織】福岡市及び近郊の小児科を有する14病院(福岡市民が一般的に受診して いて小児科を標榜し,かつ常勤の小児科医を有する病院), 福岡市医師会,福岡地区小児科医会,福岡市保健福祉局 <参考> ②「福岡市立新病院に関する小児2次医療連絡協議会」の概要 【目的】現こども病院移転後の,本市西部地区における小児2次医療提供体制の 確保を図るため,各病院間の連携・協力のあり方等を検討すること。 【組織】九州医療センター,浜の町病院,福岡市医師会, 福岡市立こども病院・感染症センター 18
  • 21. Q.福岡市外の東部には福岡東医療センターがありますが,福岡市東区の小児 2 次医療の現状はどうなっていますか? ○ 第6回の調査委員会で取り上げられました 「東医療センター」 正式名称が は, 「独 立行政法人 国立病院機構 福岡東医療センター」であり,所在地は福岡県古賀市で す。(下図参照) ○ 同病院には,20 床の小児科病床に加え,120 床の重症心身障害児(者)病棟(い ずみ病棟)があります。 ○ 福岡市東部地区の病院小児科の相次ぐ診療停止・閉科に伴い,現在,市東部の 2 次医療を必要とするお子さん方が,福岡東医療センターで一定数受診しています。 福岡東医療センター 〈参考〉 現こども病院への東区からの受診状況 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 外 6,599 人 6,658 人 6,712 人 来 ( 9.4%) ( 9.9%) ( 10.0%) 入 4,721 人 4,175 人 4,235 人 院 ( 8.5%) ( 7.7%) ( 8.2%) ※ 割合は,こども病院の全患者数に対する,東区からの患者数 19 19
  • 22. Q.こども病院が移転することにより高度医療が受けにくくなる患者への対応に ついては,どのように取り組んでいくのでしょうか? ○ 他の病院で出生後に重症の心臓病であるとわかった新生児の場合など,こども病 院へ緊急搬送が必要な患者さんの場合は,新病院ではヘリポートを設置し,ヘリで の搬送が可能となりますし,比較的近距離の場合は,ドクターカーの導入により, 治療開始までの時間短縮を図ることが可能となります。 ○ 小児期から長期間,経過観察や治療のためにこども病院へ通院している患者さん や現在入院加療中の患者さんについては,個々の患者さんの病態,診療内容及び年 齢や居住地並びに地域の医療機関・施設との連携・機能分担の可能性等を勘案しな がら,今後の治療,経過観察等に支障を来さないよう,診療の場で,個別の対応を 協議・検討していきます。 ○ なお,一定の年齢に達した方については,他の医療機関への紹介を進めていると ころであり,既に平成21年度から20名以上の方を他の施設へ紹介しています。 20
  • 23. 4.地震への対応について Q.地震により3つの橋が通行不可能となった場合,病院が機能しないのではな ですか? ○ アイランドシティにかかる3つの橋は,全て,平成7年に発生した阪神・淡路 大震災後に改訂された国土交通省の技術基準に基づき設計されています。 ○ 万が一,想定を超えるような大震災が起きた場合は,アイランドシティを含め, 市内各所で陸路に相応の被害が発生する恐れもありますが,その場合でも,ヘリ ポートを持つ病院や耐震岸壁を備えたアイランドシティにおいては,空・海から の患者搬送経路が確保されることとなります。 ○ なお,3つの橋は,いずれも平成 14 年に供用開始していますが,平成 17 年 の福岡県西方沖地震の際には,橋そのものには地震の影響はありませんでした。 海の中道大橋 御島かたらい橋 香椎アイランドブリッジ Q.病院建物の耐震対策は大丈夫なのですか? ○ 病院建物は,高い安全性を有する施設づくりを行うこととしています。 具体的には,地震時の影響を最小限に抑え,医療を継続することができるよう, 耐震性の高い免震構造を採用するとともに,複数のエネルギー系統を確保します。 災害時にも,院外からの患者の受け入れができるよう,電源や酸素などの医療 用ガス等の供給に配慮した計画とします。 21
  • 24. Q.免震構造とはどういうもので,どのような効果があるのでしょうか? ○ 免震構造とは,地震の水平動が直接建物に伝わらないように,建築物の基礎と その上部の建物本体との間に,ゴムや鉛ダンパーなどの地震エネルギーを吸収す る「免震装置」を挟んだ建築物の構造のことをいいます。 地震時にこの免震装置が地震の揺れを吸収することで,建築物に伝わる地震の 揺れを大幅に減少させることができます。 具体的には,震度6程度の地震が起きた場合でも,震度3相当の影響に低減さ せることができるといわれています。 ○ 一般的な免震装置は,「アイソレーター」と「ダンパー」で構成されます。 「アイソレーター」は,周期の短い激しい揺れを周期の長いゆっくりとした揺 れに変える役割を持ち,「ダンパー」は,ゆっくりした揺れを吸収し,速やかに 建築物を静止させる役割を持ちます。 ○ 2005 年の福岡県西方沖地震(最大震度6弱)では,免震建物「レークヒルズ 野多目8番館」の3階住人の証言によると「建物全体がゆっくり平行に揺れたた め、神棚のお札も倒れなかった」との報道がなされています。 ○ その他の「福岡県西方沖地震」発生時の「免震構造」建物の室内の状況として は,揺れが小さく,書庫・書籍等の転倒がなかったことが報告されています。 用途 場所 震度 室内の状況等 事務所 揺れが小さかった 中央区 (7F-RC) 書庫・書籍の転倒なし 病 院 東区 6弱 棚等の転倒なし (11F-SRC) ホテル ゆっくり揺れる感じ 中央区 (13F-RC) 家具の転倒なし 出典:福岡大学工学部建築学科地震防災研究室レポート 22
  • 25. Q.心配されている警固断層での地震が起こった場合,どの程度の揺れが起こる と予想されますか? ○ 警固断層帯南東部を震源とする地震(M7.2)が発生した場合を想定して作成 された「福岡市揺れやすさマップ」では,警固断層沿いの中央区や博多区を中心 とする地域で震度6強程度が見込まれます。なお,アイランドシティの新病院予 定地では震度6弱程度が見込まれています。 【次ページ参照】 ◎ 揺れやすさマップとは? ・ 「地盤の状況とそこで起こりうる地震の両面から地域の揺れやすさを震度として評価 し,住民自らがその居住地を認識可能な縮尺で詳細に表現したもの」 (地震防災マップ作成技術資料(内閣府 平成 17 年3月)より) ・「福岡市揺れやすさマップ」は,福岡県西方沖地震よりも被害が大きくなると言われ ている警固断層帯南東部を震源とする地震(M7.2)が発生した場合を想定して作成 されている。 ※ 平成 18 年度設置した「福岡市建築物耐震対策検討委員会(地震工学,建築構造, 不動産取引,住宅事業者等の有識者により構成) 」において検討を重ね,その検討 成果を踏まえ, 「揺れやすさマップ」を公表したもの。 <参考>「揺れやすさマップ」での各候補地における震度予測 地点 震度予測 現こども病院 6強 九大六本松跡地 6強 九大田島寮跡地 6強 当仁中跡地 6強 香椎副都心 5強~6弱 アイランドシティ 6弱 九大箱崎跡地 6弱~6強 23
  • 26. 全市 作成時期 平成 20 年 3 月 : アイランドシティ 香椎副都心 警固断層帯 九大箱崎跡地 現こども病院 九大六本松跡地 当仁中跡地 九大田島寮跡地 24
  • 27. 中央区 揺れやすさマップ 【警固断層南東部(陸域)がM=7.2で揺れた場合の震度予測】 現こども病院 (震度6強) 九大六本松跡地 (震度6強) 25
  • 28. 城南区 揺れやすさマップ 【警固断層南東部(陸域)がM=7.2で揺れた場合の震度予測】 当仁中跡地 (震度6強) 九大田島寮跡地 (震度6強) 26
  • 29. 東区 揺れやすさマップ 【警固断層南東部(陸域)がM=7.2で揺れた場合の震度予測】 アイランドシティ (震度6弱) 香椎副都心 (震度5強~6弱) 九大箱崎跡地 (震度6弱~6強) 27
  • 30. Q.アイランドシティにおける液状化の対策はどうなっていますか? ○ アイランドシティでは,液状化が生じにくいとされる土粒子が細かな粘土,シ ルト質の浚渫(しゅんせつ)土砂(航路を広げたり深くしたりするために海底を 掘ったときの土など)を主な埋立用材として用いています。 さらに,地下鉄3号線工事などの公共事業により発生する公共残土や山土を盛 土することで荷重をかけ,土中の水分を抜き地盤を安定させる地盤改良を行って います。 ○ 地盤改良が行われた箇所では,液状化が発生しにくいということは,阪神・淡 路大震災や福岡県西方沖地震などの多数の震災の際に確認されています。 <参考> 平成 23 年 3 月 28 日 オリエンタルランド発表より ・東京ディズニーランド/東京ディズニーシーでは,建設時に液状化対策として, 敷地全体を約 10~15 メートルの深さまで地盤改良を行っている。 ・液状化対策を講じていたことで,今回の東日本大震災でも,平面駐車場の一部区 画を除き,液状化現象は発生していない。 ○ 福岡県西方沖地震においては,当時は整備未了だった臨港道路アイランドシテ ィ1号線の整備予定地等において,数カ所の噴砂現象が起こっておりますが,地 盤改良が完了しているアイランドシティ中央公園や照葉の住宅地,産業集積予定 地等の分譲地では液状化現象は起きておりません。 ○ また,新病院予定地の地盤改良は,道路部分も含めて全面的に行い,既に完了 しております。 28
  • 31. Q.福岡における津波の想定はどうなっていますか? ○ 福岡県の被害地震としては,西暦 679 年に福岡県筑後地方で発生した筑紫大地 震の記録が残っていますが,1300年を超える記録の中で,本市において,被害 をこうむるような津波は発生しておりません。 博多港で記録している津波は,今回の 32cm が最高値となっています。 地震名称 M 最大震度 博多港津波(国内最大値) 日本海中部地震 10 ㎝ 7.7 5(秋田県) (S58.5) (194 ㎝:秋田県能代港) 北海道南西沖地震 7㎝ 7.8 5(北海道,青森県) (H5.7) (350 ㎝以上:北海道江差港) チリ中部沿岸地震 19 ㎝ 8.8 ― (H22.2) (128 ㎝:高知県須崎港) 東北地方太平洋沖地震 32 ㎝ 9.0 7(宮城県) (H23.3) (930 ㎝以上:福島県相馬) ○ 国の中央防災会議が,国内最大級の被害をもたらす可能性があるとして,「東海 地震」 「東南海地震」 「南海地震」の3つが同時発生した場合の影響を予測していま すが,福岡県は,「東南海・南海地震に関わる防災対策特別措置法に基づく対策推 進地域」として指定されておりません。 「東南海・南海地震に関わる防災対策特別措置法に基づく対策推進地域」 → 震度6弱以上の揺れや3メートル以上の津波に見舞われる可能性が高く,建物 の耐震化や避難経路の再構築などが必要な地域 ○ 今回の東日本大震災のような大きな被害をもたらす津波の発生は, 一般的にプレ ート境界型地震であるといわれており,現在,玄界灘側には,プレートの境界は確 認されておりません。 2005 年に福岡県北西沖で発生した地震(M7.0)はプレート境界型ではなく, 陸のプレートの内部の活断層(横ずれ断層)による地震であったことから津波は観 測されませんでした。 29
  • 32. <参考> (文部科学省パンフレット「地震がわかる!Q&A」より) (気象庁パンフレット「地震を知る」より) 30
  • 33. Q.津波に強い病院づくりとして,どのような対策を行っていますか? 【津波への対応(ソフト対応面)】 ○ 国の中央防災会議が,国内最大級の被害をもたらす可能性があるとして,想定し ている「東海地震」 「東南海地震」 「南海地震」の3連動地震が発生した場合につい ては,震源地からかなり距離があることから,博多港に津波が到達するまでには, ある程度時間的な猶予があります。 ○ これまで,数多くの津波被害に見舞われてきた日本では,地震が起こると2~3 分程度で津波発生の有無を判断し,津波が予想される場合には,津波の予想到達時 刻,予想される高さが気象庁から発表されることになっています。 ○ したがって,例えば海岸にいるときに大きな揺れやゆっくりとした揺れを感じた り,津波警報等が発表されたときは,「直ちに海岸から離れ,速やかにできるだけ 高いところに避難する」ことが有効な対策とされていますので,今後,病院現場ス タッフや専門家の意見を踏まえて,避難誘導マニュアルの見直しを図っていきます。 【津波への対応(ハード整備面)】 ○ 病院における津波への対応策については,今後,国等の防災対策や福岡市防災計 画に関する動向を見ながら,病院現場スタッフや専門家の意見を踏まえて,新病院 における設計への反映などを行う必要があると考えております。 ○ 具体的には,電力確保のための非常用発電機や病院機能上重要な医療機器を上層 階に上げること,外部から遮断されたときの上下水道など,備蓄関連の更なる充実 などが考えられます。 【福岡市防災計画の改訂】 ○ 今回の東日本大震災の発生に伴い提起されている課題について,今後の国の防災 対策や安全対策の見直しの動向を踏まえつつ,福岡県,近隣自治体や関係機関等と 連携しながら,見直しを行います。 検討にあたっては,「見直し検討委員会」を設置し,専門家の知見を取り入れる とともに,市民参加型で取り組むこととしており,23年度は,現計画の点検を行 い,大震災を踏まえた見直しを行うとともに,24年度以降も,新たな対策の検討 を進め, 「防災計画」の充実を図っていきます。 31
  • 34. <参考> 現こども病院・感染症センター及び移転新築候補地の標高について 海からの最短距離 候補地 住 所 標 高 (GIS 計測による目安) 現こども病院 約 0.5km 中央区唐人町二丁目 約 2.5m ・感染症センター ※菰川に隣接 九州大学 約 2.7km 中央区六本松四丁目 約 3.6m 六本松キャンパス跡地 ※樋井川に近接 約 3.1km 九州大学田島寮跡地 城南区田島一丁目 約 5.6m ※樋井川に隣接 約 2.0km 当仁中学校跡地 城南区鳥飼五丁目 約 2.2m ※樋井川に隣接 香椎副都心 東区千早四丁目 約 3.3m 約 1.2km 土地区画整理地区 3.1 アイランドシティ 東区香椎照葉五丁目 約 0.2km ~3.4m 九州大学 東区箱崎六丁目 約 3.0m 約 0.7km 箱崎キャンパス跡地 ※出典;福岡市航空写真図(アイランドシティは博多港開発(株)作成資料) ※標高は,TP(東京湾標準海面)からの標高 32
  • 35. 5.診療報酬改定に伴う病院収益の改善について Q.診療報酬改定により,小児部門が大幅に増額となっており,それに伴い病院 収益も改善されているのではないですか? ○ 平成22年度診療報酬改定におきましては,診療報酬と薬価を合わせた全体の改 定率はプラス0.19%と10年ぶりのプラス改定で,診療報酬本体について言え ばプラス1.55%と前回改定の4倍以上のプラス改定となりました。(薬価等は △1.36%) ○ 特に重点的に評価された項目としては,産科,小児科や救急医療の評価としてハ イリスク分娩,NICUとその後方病床,急性期入院医療に対する評価の充実を図 るとともに,手術についても,難易度の高い手術の点数が30%から50%と大幅 に引き上げられました。また,医師事務作業補助に対する評価の充実もなされたと ころであります。 ○ これらの改定や,平成 22 年9月から小児入院医療管理料1を取得したことによ りまして,平成 22 年度は前年度に比べ入院収益が約3億円の増収となっておりま す。 一方で,費用におきましては,小児入院医療管理料1の取得にかかる看護体制の 充実などにより,給与費が約3億6千万円増加しており,増収分を上回ることとな っております。 ○ 平成 23 年度からは,小児入院医療管理料1の取得の効果から,さらなる増収も 見込まれますが,こども病院の経営状況としては,不採算医療等に取り組むことに より発生する収支不足額を,市からの運営費負担金で穴埋めしている状況であり, 平成 22 年度の負担金予算額は,約 7 億 5 千 5 百万円となっております。 したがって,今回の診療報酬改定に伴う増収を含めても,大幅な収支改善には至 りませんし,今後,新病院建設に伴う施設整備費の増大により,開院後の収支不足 額が 30 年平均で約17億円と10億円近くも市の負担が増えることを考えますと, さらなる経営改善に努める必要があると考えております。 <参考> 繰入金・運営費負担金の推移(こども病院・感染症センター) 新病院開院後 H19 H20 H21 H22 H23 見込額 (30 年平均) 4億8千 4億9千 4億8千 7億5千 5億6千 約 17 億円 6 百万円 8 百万円 9 百万円 5 百万円 3 百万円 ※ H19~H21 は繰入金決算額 ※ H22・23は運営費負担金予算額 33
  • 36. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 「平成19年 市立病院統合移転事業検証・検討」 1 について 4.移転新築の整備場所について ①候補地の選定について ②検討の手順について ③評価の考え方と比較項目の設定について ④各候補地の比較検討について 5.現地建替えを含めた比較検討について ①現地建替えと各候補地への移転新築 のコスト比較について 福岡市総務企画局
  • 37. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 「第2回調査委員会説明資料」資料1 4.移転新築の整備場所について 2 ①候補地の選定について(1)検証・検討の位置付け 平成17年12月 平成19年12月 平成20年7月 平成20年12月 新病院基本構想 検証・検討報告書 市の方針決定 新病院基本構想 (市立2病院を統合移転) 成育医療 小児医療 (小児・周産期医療含む) 小児医療 小児救急医療 医療機能 危機管理医療 小児救急医療 同左 (小児救急・感染医療含む) 周産期医療 周産期医療 高度医療 感染症医療 病床数 414~470床 250床程度 230~260床 同左 程度 23,000㎡~ 延床面積 約45,000㎡ 25,000㎡程度 26,000 同左 ㎡ 15,000㎡~ 最低 敷地面積 約50,000㎡ 35,000㎡ 30,000㎡ 30,000㎡
  • 38. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P71 (2)前提条件の考え方 3 整備手法や候補地が限定されないように考慮したこと 新病院建設の 前提条件 <医療機能> 病床数:250床程度 小児・周産期医療、感染症医療 <建築形態> 全国の主なこども病院の平均床面積 延床面積:25,000㎡ を参考に1床当たり100㎡を想定 程度 (250床×100㎡) <敷地面積> 敷地面積:15,000㎡ 延床面積や容積率を考慮して、 ~30,000㎡ 現地を含む候補地を幅広く対象と して選定できるよう条件を設定
  • 39. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 (3)候補地選定の経緯 現病院の老朽化・耐震改修の必要性により考慮したこと 4 取得可能時期が3年以内の1.5ha 候補地の条件 以上の福岡市内の土地 <調査方法> ①福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議(H15)で検討 した候補地を再調査 ・九州大学箱崎キャンパス跡地(東区箱崎) ・香椎副都心土地区画整理地区(東区千早他) ・アイランドシティ健康未来都市(東区香椎照葉) ・九州大学六本松キャンパス跡地(中央区六本松) ・シーサイド百道中学校(早良区百道浜) ・橋本(地下鉄車両基地周辺地区)地区(西区橋本他) ・伊都区画整理地区(西区徳永他) ②都市計画GISで1.5ha以上の市内未利用地を検索 ③行政財産(国等の行政所有地)の処分予定リスト
  • 40. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P71 (4)条件に合った候補地 5 5候補地 九州大学六本松跡地(中央区六本松) 九州大学田島寮跡地(城南区田島) 当仁中学校跡地(城南区鳥飼) 香椎副都心土地区画整理地区(東区千早) アイランドシティ(東区香椎照葉)
  • 41. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 ②検討の手順について 検証・検討報告書 P72 6 ◆候補地の選定 第1段階◆ 考慮したこと ①地域密着型の病院ではないが、市民意見として現地 での整備、もしくはその付近への移転を希望する声が 多いこと ②現在の患者やその家族の中にはこども病院が現地に あることを前提に生活している方もいること 等 選定した候補地のうち、現在のこども病院から 比較的近い候補地を選定し、適性を評価した。 九州大学六本松跡地 九州大学田島寮跡地 当仁中学校跡地
  • 42. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P74 7 ◆候補地の選定 第2段階◆ 第1段階の検討を踏まえて 最適な場所が得られない場合には、さらに地域を広げて 他の候補地も検討する。 第1段階の3候補の中では、当仁中学校跡地が 比較的優れているが、課題や問題点もあることから 最適な場所であると結論を得るには懸念が残るため 候補地の範囲を市内全域まで広げた。 香椎副都心土地区画整理地区 アイランドシティ
  • 43. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 ③評価の考え方と比較項目の設定について 検証・検討報告書 (1)評価の視点-新病院基本構想との比較- P72 8 新病院基本構想 検証・検討 考え方 (H17) (H19) 1.市民の利便性 1.利便性 ・新病院基本構想とほぼ同様 厚く配点 な評価の視点で行った。 2.救急・防災面 2.救急面 厚く配点 ・小児・周産期医療に特化した ことから(H17は市民病院と統 3.経済性 3.経済性 合)、本市及び近隣の高度医 厚く配点 療機関とのネットワークによる 新生児搬送、ハイリスク母体の 4.将来の拡張性 4.敷地の活用性 バックアップ、他の医療機関を 経由した受入等を考慮。 5.療養環境・周辺 5.療養環境・ 周辺 ・市民意見で利便性を望む声 環境 環境 が多いことから利便性と救急 6.まちづくりの視点 6.まちづくりの視点 面を重視。 ・財政負担抑制の観点から経 ・現況 済性を重視。
  • 44. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 (2)評価の数値化について 検証・検討報告書 P72、P73 9 ・新病院基本構想(H17)での候補地選定 ・第20回検証・検討チーム会議(H19.8.17)資料 「△」「○」「◎」の三段階の評価 <第20回検証・検討チーム会議議事要旨より> ・△、○、◎ではあいまい。点数化できるとわかりやすい。 ・3段階では幅があり、5段階くらいで細かく評価した方がよい。 ・評価項目では重視する項目を点数化の際に配点を厚くしては。 <検証・検討における候補地比較の評価> ・評価項目ごとに「A」「B」「C」「D」「E」の5段階評価 ・ 「A」=5,「B」=4,「C」=3,「D」=2,「E」=1とし、数値化 ・「利便性」、「救急面」、「経済性」を重視し、1.5倍の配点 ・37.5点満点→100点満点に換算
  • 45. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P72、P73 (3)各視点の比較項目について 10 新病院基本構想(H17) 検証・検討(H19) 6つの視点 6つの視点 15の評価項目 10の評価項目 <評価項目を設定する際の主な考え方> ①新病院基本構想(H17)の視点や指標を基本とする。 ②市民病院との統合を前提としてた新病院基本構想では「救命 救急センター」や「災害拠点病院」である必要性があったが 、小児・周産期に機能を特化したため、救命救急や災害拠点 を図る指標は採用していない。 ③小児一次救急については連携協力を検討することとし、夜間 の車の将来アクセスに関する指標は採用していない。
  • 46. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P73 11 評価の視点1 利便性 厚く配点 <検証・検討の比較項目> ①最寄りの公共交通機関 ・バス停からの距離、バスの路線数 ・鉄道駅からの距離 ②都市高速道路ランプからの距離 <新基本構想(H17)の比較項目> ※下線は検証・検討で採用 ※H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用 ①車による現況の所要時間(各駅・最寄りのICからの時間) ②車による将来のアクセス予想時間(人口カバー率)
  • 47. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P73 評価の視点2 救急面 厚く配点 12 <検証・検討の比較項目> ③ヘリ離発着の容易性 ④他の医療機関とのネットワーク (九州大学病院、福岡大学病院、 九州医療センターとの距離) <新基本構想(H17)の比較項目>※下線は検証・検討で採用 (H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用) ③ヘリポート設置可能の有無 ④市内救命救急センターの配置的バランス ⑤市内周産期母子医療センターの配置的バランス ⑥将来転送所要時間 ⑦夜間の車による将来アクセス予想時間 ⑧市内災害拠点病院の配置的バランス ⑨大地震時に対しての対応性
  • 48. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P73 評価の視点3 経済性 厚く配点 13 <検証・検討の比較項目> ⑤購入費比較 (土地単価×利用敷地面積) <新基本構想(H17)の比較項目> ※下線は検証・検討で採用 ※H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用 ⑩㎡単価(近隣の公示価格等)
  • 49. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P73 評価の視点4 敷地の活用性 14 <検証・検討の比較項目> ⑥利用敷地面積 <新基本構想(H17)の比較項目> ※下線は検証・検討で採用 ※H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用 ⑪将来的な病院機能の拡張性
  • 50. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P73 評価の視点5 療養環境・周辺環境 15 <検証・検討の比較項目> ⑦病院としての環境 ⑧直近・周辺の道路状況 ⑨交通量比較(平日混雑度) <新基本構想(H17)の比較項目> ※下線は検証・検討で採用 ※H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用 ⑫病院としての環境 ⑬都市計画法から見る敷地利用の制限
  • 51. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P73 評価の視点6 まちづくりの視点・現況 16 <検証・検討の比較項目> ⑩都市計画から見る敷地利用 (活用の制約等) <新基本構想(H17)の比較項目> ※下線は検証・検討で採用 ※H15「新福岡市立病院将来構想アドバイザリー会議」資料引用 ⑭都市計画上から見た土地利用の適性 ⑮新病院を核とした周辺区域のまちづくりの可能性
  • 52. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 ④各候補地の比較検討について(第1段階) <1.利便性> 検証・検討報告書 P73 17 九大六本松キ 九大田島寮 当仁中学校 ャンパス跡地 跡地 跡地 バス停距離 六本松:0m(26) 別府団地前:400m 鳥飼:0m(2) (路線数) (4) 梅光園:560m(2) 鉄道駅距離 SB六本松駅:0m SB別府駅:930m SB別府駅:700m (SB:地下鉄) SB六本松駅:970m 都市高速道 西公園:3.0km 西公園:3.7km 西公園:3.1km 路ランプ距離 堤 :4.2km 堤 :3.7km A C B 評価 交通至便 公共交通機関 地下鉄までや までやや遠い や遠い、バス 停は近いが路 線少ない
  • 53. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 <2.救急面> 検証・検討報告書 P73 18 九大六本松キ 九大田島寮 当仁中学校 ャンパス跡地 跡地 跡地 ヘリ離発着 周辺は住宅地で、航空法に基づく周辺住民等 の容易性 との調整が必要 他の医療機 九大:5.7km 九大:6.4km 九大:6.2km 関とのネット 福大:4.0km 福大:3.4km 福大:3.9km ワーク 九医:2.6km 九医:2.8km 九医:1.6km B B B 評価 他の医療機関とのネットワークは良いが、周辺環 境から救急車の出入りやヘリの離発着が懸念され る。 ※九大:九州大学病院 福大:福岡大学総合周産期母子医療センター 九医:九州医療センター地域周産期母子医療センター
  • 54. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 <3.経済性> 検証・検討報告書 P73 19 九大六本松キ 九大田島寮 当仁中学校 ャンパス跡地 跡地 跡地 土地単価A 実勢価格 公示価格 公示価格 (㎡あたり) 約400千円 約131千円 約174千円 購入費比較 約12,000 約2,882 約3,271 (A×利用 百万円 百万円 百万円 敷地面積) 評価 E B B
  • 55. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 <4.敷地の活用性> 検証・検討報告書 P73 20 九大六本松キ 九大田島寮 当仁中学校 ャンパス跡地 跡地 跡地 利用敷地 概ね北側半分 面積 の約30,000㎡ 約22,000㎡ 約18,800㎡ を仮定 評価 B D E 拡張は可能 一定の拡張 駐車場の確 は可能 保や機能の 拡張等困難
  • 56. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P73 <5.療養環境・周辺環境> 21 九大六本松キャ 九大田島 当仁中学校跡地 ンパス跡地 寮跡地 病院として 既成市街地であり、周辺を含めた療養環境の確保 の環境 は困難 直近・周辺 ・幹線道路に面して ・相互一車線 ・相互一車線 の道路状況 いるが周辺道路は ・接道幅員が ・三方を道路に囲ま 一方通行が多い 狭隘で中央 れている 線なし 交通量比較 東油山唐人町線:1.11 東油山唐人町 東油山唐人町線:1.11 (平日混雑 博多駅草香江線:1.38 線:1.11 堅粕西新2号線:1.43 度) 大濠東油山線 :1.11 千代今宿線 :1.39 評価 D E C ※平日混雑度:平日の実交通量を乗用車換算した台数を12時間交通容量で除した数値
  • 57. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P73 <6.まちづくりの視点・現況> 22 九大六本松キ 九大田島寮 当仁中学校 ャンパス跡地 跡地 跡地 都市計画の 第1種住居地域 第1種中高層住 第2種中高層住居 ・商業地域 居専用地域 専用地域 敷地利用 活用の制約 ・処分は公用、公共 ・処分は公用、公 ・城西中学校第2グ 用優先が原則 共用優先ではない ランドとして使用 等 ・南側は裁判所・検 ・一部、文化財保管 察庁等の法曹関連 室及び自転車保管施 施設を跡地利用計 設として使用 画に位置付け ・今後、行政用途へ ・北側は地元まちづ の活用、又は売却を くり協議会が地域 検討 の活性化に繋がる ・水害対策のための 施設を望んでいる ポンプ場を建設中 評価 E C C
  • 58. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 ※評価の数値化の考え方はP9参照 <第1段階 検討結果> 検証・検討報告書 P73・P74 23 九大六本松 九大田島寮跡地 当仁中学校跡地 キャンパス跡地 59点 60点 67点 総 ・利便性や他の医療機 ・公共交通機関からの距 ・利便性や他の医療機 合 関とのネットワークが 離はややあるが他の医 関とのネットワーク 優れている。 療機関とのネットワー はやや優れて、土地 評 ・敷地の活用性もある クは優れ、土地単価は 単価は安価で経済性 安価で経済性も評価で も評価できる。 価 が跡地利用計画では「 きる。 商業・業務・サービス交 ・敷地面積が狭小で、 と 流機能と居住機能等」 ・周辺道路が狭隘で中 利用者アンケートで と位置づけられている 央線もなく、救急車へ 要望の強い駐車場確 検 。 の対応が懸念 保やファミリーハウ 討 ・土地が高額である他 ・ヘリポート設置は航 スの整備などに不安 があり、将来の拡張 、救急面、特にヘリポ 空法に基づく周辺住民 結 ート設置は航空法に基 等との調整が必要であ も困難。 づく周辺住民等との調 り、一定の拡張は可能 ・救急面ではヘリポー 果 整が必要であり、適地 だが限度あり適地とは ト設置で航空法に基 とは言い難い。 言い難い。 づく周辺住民等との 調整が必要。
  • 59. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 ④各候補地の比較検討について(第2段階) <1.利便性> 検証・検討報告書 P75 24 香椎副都心 アイランドシティ 土地区画整理地区 バス停距離 千早駅:0m(2) アイランドシティ:0m(4) (路線数) 鉄道駅距離 JR千早駅:0m JR香椎駅:2.1km 西鉄千早駅:0m 都市高速道 香椎浜:0.8km 香椎浜:2.2km 路ランプ距離 A D 評価 交通至便 バスの路線、本数 ともに少ない
  • 60. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 <2.救急面> 検証・検討報告書 P75 25 香椎副都心土地 アイランドシティ 区画整理地区 ヘリ離発着 航空法に基づく周 病院敷地内の陸上に設けること の容易性 辺住民等との調整 は可能と思われるが、進入区域 が必要 内における障害物について考慮 する必要がある 他の医療機 九大:6.0km 九大:8.2km 関とのネット 福大:14.9km 福大:18.5km ワーク 九医:11.3km 九医:14.9km B B 評価 他の医療機関との 他の医療機関とのネットワーク ネットワークを考 を考慮すると距離的に遠い。 慮すると距離的に 当初から病院を立地する旨の説 遠い。 明を行っており、救急車やヘリ 離発着の理解は得ている。 ※九大:九州大学病院 福大:福岡大学総合周産期母子医療センター 九医:九州医療センター地域周産期母子医療センター
  • 61. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 <3.経済性> P75 26 香椎副都心土地区 アイランドシティ 画整理地区 土地単価A 実勢価格 処分計画試算値 (㎡あたり) 約422千円 約134千円 購入費比較 (A×利用 約6,330百万円 約4,020百万円 敷地面積) 評価 E B
  • 62. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P75 <4.敷地の活用性> 27 香椎副都心土地区 アイランドシティ 画整理地区 利用敷地 約15,000㎡ 約30,000㎡ 面積 評価 E A 駐車場の確保や機 整形地で施設の自 能の拡張等困難 由度が高く、拡張 も可能
  • 63. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P75 <5.療養環境・周辺環境> 28 香椎副都心土地区 アイランドシティ 画整理地区 病院として ・東区における副都心 ・療養に適した公園等が確保 であり、療養の場とし できている。 の環境 ては必ずしも馴染まな ・既に公園等があり、今後、 い。 街の熟成により、更に環境整 備が進むことが考えられる。 直近・周辺 ・相互一車線 ・相互三車線~二車線 の道路状況 ・交通至便 交通量比較 福岡東環状線:0.83 奈多香椎浜線:0.87 (平日混雑度) 香椎停車場線:0.91 評価 C B ※平日混雑度:平日の実交通量を乗用車換算した台数を12時間交通容量で除した数値
  • 64. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P75 <6.まちづくりの視点・現況> 29 香椎副都心土地 アイランドシティ 区画整理地区 都市計画の 商業地域 第2種住居地域 敷地利用 活用の制約 ・公社が先行取得し ・まちづくりのコンセプト 等 ている行政区画用 の一つに健康未来都市構 地(1.5ha)につ 想があり、病院を中心に いて、今年度中( 、快適な都市環境を創造 ※H19)に整備の方 する計画がある。 向性を決定予定 評価 D B
  • 65. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 ※評価の数値化の考え方はP9参照 <第2段階 検討結果> 検証・検討報告書 P75・P76 30 香椎副都心土地区画 アイランドシティ 整理地区 総 56点 75点 合 ・利便性は優れているが、 ・土地単価が安価で、敷地の活 土地単価が高額で財政負担 用性も高く、周辺環境等も優 評 が大きくなる。 れているが、利便性は劣って 価 ・敷地が狭小であるため敷 いる。 と 地の活用性が低い。 ・まちづくりが進むに従い、公 ・まちづくりの視点は、本 共交通機関の充実が図られる 検 可能性は十分にあると考えら 市の東部地域における副都 討 心で商業地域であることか れ、将来的には期待できる。 結 ら、適地とは言い難い。 果
  • 66. 第4回こども病院移転計画調査委員会説明資料 検証・検討報告書 P77 5.現地建替えを含めた比較検討について 31 ①現地建替えと各候補地への移転新築のコスト比較 概要比較 現こども 九大六本 九大田島 当仁中学 香椎副都心 アイランド 病院 松キャンパ 寮跡地 校跡地 土地区画整 シティ ス跡地 理地区 場所 中央区 中央区 城南区 城南区 東区 東区 唐人町 六本松 田島 鳥飼 千早 香椎照葉 予定面積 16,794 30,000 22,000 18,800 15,000 30,000 ㎡ ㎡ ㎡ ㎡ ㎡ ㎡ 土地単価 22.67 40.0 13.1 17.4 42.2 13.4 ㎡当たり 万円 万円 万円 万円 万円 万円 容積率 200% 200% 150% 150% 500% 300% 最大整備可 33,588 60,000 33,000 28,200 75,000 90,000 能延床面積 ㎡ ㎡ ㎡ ㎡ ㎡ ㎡ 概要 現地ロ 新築移転 ーリング 工事期間 61ヶ月 36ヶ月