第8回社内プログラミングコンテストで第1位となったtaiyoさんの発表資料です。

1. フィックスターズ社内
プログラミングコンテスト2019「素数大貧民
」
提出アルゴリズム解説
Taiyo

2. 提出アルゴリズムでは
• 不要な数を積極的に出し
• いかにして必勝手順に入るか
を重視しました

3. 戦略
①必勝手順があれば、
必勝手順に従って手を出す
②なければゲームを簡易化したモデル
で MCTSを行い、評価の高かった手を
出す

4. 「必勝手順がある」とは
• 1~4桁メルセンヌ素数+ベルフェゴール数+
2~5桁の最大の素数+最後に出す1~5桁の素数 で手札が構成できること
• 例 111112223335777899 で親番
1 2 7 → 1 2 7 →1 2 7→8191 →3 →3 →3 →59 で勝ち！
• 子番では、今から親番を取れる1手
(メルセンヌ/ベルフェゴール/巨大な素数)を出せて、
かつ残り手札が上の条件を満たしているなら必勝

5. 親番での2~5桁最大の素数は強い
• つまり 97, 993, 9973, 99991
• 親番で出すと、次以降のプレイヤーは
ベルフェゴールかパスしか出せない
• ほぼそのまま親番を維持できるので
この4つは必勝手順の構成要素に取り入れる
• (1桁最大の素数は7(メルセンヌ素数)なので
そもそも強い)

6. 必勝手順がない時
•合法手が多すぎて評価しきれない⇨候補手は以下に限定
• パス
• メルセンヌ数
• ベルフェゴール数
• 使いにくい(≒必勝手順で使われにくい)数を使った素数
•子番なら最大4通り、選択肢が多い親番でも最大16通り
•MCTS (モンテカルロ木探索) で UCB1-Tuned による評価
•素数大貧民のルールそのままでは
「合法手が多すぎる問題」と「相手の手札がわからない問題」が
あり、プレイアウトを設計しにくい
⇨ル ー ル の 一部を置き換えて簡易化、終局までプレイアウト

7. ありがとうございました
楽しく参加できました
運営の皆さま、戦ってくれた皆さまに感謝します
スライドで説明しきれなかった部分については
以下で公開します
https://taiyo.qrunch.io/entries/i5slKmCI97xMlmLo