WebRTCのP2Pに関する概説．

1. WebRTC概説(P2P)

2. WebRTCとは
• Web Real Time Communications
http://www.webrtc.org/
• 映像，音声，テキストなどRTCに必要な機能を提供す
るAPI
ex.)ビデオチャット，テキストチャットなど
• プラグインレスでブラウザはAPIを使える
• 部品としてアプリに組込みが可能

3. なぜWebRTC？
• WebRTC readyなデバイスはユーザの手元
• ユーザとのダイレクトなチャネルができる
• または，既存のサービスを補うチャネル
• 参考:http://www.disruptive-analysis.com/webrtc.htm

4. 提供中のサービス一例
• Aamzon Mayday
• Twilio
• Tokbox
• Skyway
• 他にも沢山

5. • P2P
デバイス同士で直接通話
• 通話確立後はデバイスのみで
通信する(＝サーバ負荷低)
WebRTCのつなぎ方
Media
Media
Webアプリ Webアプリ
• リレー接続(TURN)
サーバ-クライアント型
• 通話中はサーバをMediaが通る
(＝サーバ負荷高)
• 会議システムなどで利用

6. WebRTCの主な仕様
• Media Capture and Streams
http://www.w3.org/TR/mediacapture-streams/
• デバイスからカメラやマイクのメディアストリームを
える仕組み
• WebRTC 1.0: Real-time Communication Between
Browsers
http://www.w3.org/TR/webrtc/
• デバイス同士をJS APIで繋ぐ仕組み

7. 仕様が実現していること
• カメラ，マイクを使ってメディ
アを取得する
• P2Pを実現する仕組み
STUNサーバを使ったNAT越え
• P2Pでメディア(映像・音声)・
データ(テキスト・バイナリ)を
送る仕組み
• リレー接続(TURN)でNAT越え
今回はP2Pだけ
Signalingサーバ
Webサーバ
STUNサーバ
NAT

8. 通話ができる仕組み
(TrickleICE＋P2Pの場合)

9. 通話ができる仕組み(アクセス)
Signalingサーバ
Webサーバ
STUNサーバ
①デバイスからWebアプリのURLにアクセス．
②Webアプリで指定されたSignalingサーバにアクセス
①①
② ②

10. ③発呼側からSDP Offerを送信
④対向のデバイスはSDP Offerを登録，SDP Answerを返信
通話ができる仕組み(Signaling)
Signalingサーバ
Webサーバ
STUNサーバ
③ ③
④④

11. ⑤自身のグローバルIP/ポートを問い合わせ
⑥自身のグローバルIP/ポートの組合せを受け取る
通話ができる仕組み(STUN)
Signalingサーバ
Webサーバ
STUNサーバ
⑤ ⑤
⑥⑥

12. ⑦自身のグローバルIP/ポートの組合せを対向に通知
→通信の準備が完了
通話ができる仕組み(ICE)
Signalingサーバ
Webサーバ
STUNサーバ
⑦ ⑦

13. ⑧対向のグローバルIP/ポート宛の通話にチャレンジ
(繋がらなければ，TURNサーバを用意してリレー接続)
通話ができる仕組み
Signalingサーバ
Webサーバ
STUNサーバ
⑧
MediaChannel(ビデオ，音声)
DataChannel(テキスト，バイナリ)