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調査におけるインタビュー技法のまとめ
- 1. 株式会社 御中 artplan A
2012 年 7 月 22 日
artplan A M. Yamaguchi
■ 調査におけるインタビュー技法のまとめ
【 発表資料 】
© 2012 artplan A All rights reserved.
1
- 2. インタビューの種類 artplan A
形態
1対1
グループ
構成
構造的インタビュー/半構造的インタビュー
非構造的インタビュー
手法
同時発話
回顧
質問のタイプ
経験・行動を聞く質問
意見・価値観を問う質問
気持ちを問う質問
知識を問う質問
視聴覚の質問
背景の質問 (Background/Demographic Questions)
2
- 3. インタビューデータ artplan A
要約 vs ディテール
点 vs 線
コンテキスト情報がほしい場合
ディテール&線
3
- 5. 調査インタビューの目的別タイプ artplan A
何を知りたいかによって大きく 2 タイプに分かれる
① マーケティング的な課題を解き明かすため
② HCD的な現場の実態を把握するため
① の特徴 ② の特徴
対象者の課題に対する 現場の実態(環境や行
意見や心理を明らかに 動、状態など)、
することにフォーカス つまり事実データの収
仮説を確認するために 集にフォーカス
行うことも多い 仮説をその場で確認は
深層心理に迫るために しない
押したり引いたり、あ 対象者を中心とした世
らゆる角度からテク 界を把握し背景を理解
ニックを使用 する
臨機応変にテクニック 時系列や関係性、環境
を駆使し、直接対象に を考慮して詳細に記述
切り込むことも できるようにデータを
収集
5
- 6. ユーザーの習性 artplan A
情報を要約する
注意すべきユーザーの言動
態度:腕組みをして話す。
慣用句:「要するに」「簡単に言うと」「だいたい」 etc…
トピックだけを話す
“ 受け”そうな話題だけ選別して話す
情報が不完全
途中から話を始める
途中を飛ばす
話の順序が入れ替わる
関連情報を省略する(共同作業者、関連タスク)
「例外」に触れない
非公式の作業フロー
失敗やエラー
コツやノウハウ
6
- 7. ユーザーの“意見”の限界 artplan A
ユーザーが提案する改善案やアイデアは“外れ”が多い
ユーザーは専門家ではない
自分の失敗に気付かない
失敗の原因が分からない
妥当な解決案を導けない
意見と実際の行動は一致しない
ユーザーは自分の解決案の結果を予測できない
7
- 8. インタビューの基本姿勢 artplan A
パートナーシップを構築する
相手に興味を持つ
相手の話を聞く × ⇒ 聴く
相手の関心事に注意を払いながら
仮説に執着するのではなく、白紙の意識で
→仮設以外の面白い発見を見逃す恐れ
ラポール(信頼関係)がまず重要
8
- 9. 基本テクニック artplan A
あいづち
バックトラック(オウム返し)
根掘り葉掘り聞く
理解できないことは、そのままにせず質問する
しかし、うのみ、丸写しはだめ
確認をはさむ
答えに詰まった時、顔を曇らせた時には 間を置く、話題を変える
話題のフォーカスを移動する・拡張する
次に教えて欲しいことを伝える。
適切な関連質問
9
- 10. お薦めテクニック artplan A
予習する
“ 教え甲斐”のある弟子になる( 10 を聞いて 10 を知る)
具体例を引き出す
「一番最近○○したときのことを教えてください。」
「よかったら、ここで△△を見せていただけますか?」 etc…
臨機応変に対応する
フローに固執しない
ユーザが脱線したら、“やんわり”とくぎを差して戻す
話が収束したらフォーカスを移動する
小道具を使う
実物や写真・イラストを用意する/持ってきてもらう
その場で書いてもらう
ホワイトボードや紙、付箋とカラーペン
10
- 11. べからず集 artplan A
インタビューの基本( Nielsen の“ Alertbox” より)
「イエス」か「ノー」で答えられるような質問
誘導尋問
業界用語(→場合による)
特定の問題(特定のデザイン要素)に注意をひく
インタビューアと被験者の関係(“ Contextual design” より)
インタビューする人/される人
専門家/素人
客/主人
その他
質問が長すぎる
知識をひけらかす
意味が曖昧なまま、次の話題に移行する
思いつきの解決策を提案する
仮説検証しようとする
反論する
インタビューアがあまりに勉強不足
プライバシーに立ち入る 11
- 12. 調査インタビューの極意!? artplan A
異性と付き合い始めたときの、
会話の進め方、もたせ方、聴き方ではないでしょうか。
付き合う前の駆け引きではなく、
相手に興味をもち、話を途切れさせないように
関係を深めていくときの状態 12
- 13. 山口 優 のご紹介 artplan A
アートプランA <業務範囲>
連絡先 TEL : 070-5033-6334 (直) Web、ソフト
E -mail : yousan27@yahoo.co.jp ウェア、IT商
品、サービスの
開発 / マーケ
営業内容 人間中心設計、マーケティングに関わる ティングに関わ
各種調査、ペルソナ / シナリオ関連、 る調査・コンサ
ユーザビリティの評価およびコンサル ルティング
ティング
会員団体 ヒューマンインタフェース学会アーゴデザイン部会 <主な経験>
NPO 法人 人間中心設計推進機構 HCD ( Human
取得資格 HCD-net 認定 人間中心設計専門家 Centered
Design :人間中
心設計)による
業務経験と内容
開発・販売支援
• プロジェクト企画のご提案から、調査、分析、報告書作成ま サービス
での一連の業務。またワークショップやコンサルティングも • HCD 導入・促進のためのコンサルティング
• 前職のイードでは、調査手法を駆使して主に自動車や IT 製 • 利用実態からのユーザーリクワイアメントの発掘
品のマーケティングリサーチからデザイン評価、コンセ (ビジネスエスノグラフィ、コンテキストインタ
ビュー)
プト開発支援まで、幅広く消費者やユーザーに対する分析経
験を積む。 • 要件分析 (ペルソナ)
• プロトタイプ/現行のユーザビリティ評価
• 最近の 10 年は、 IT プロダクト&サービス、 Web 、ソフト (専門家評価、ユーザビリティテスト、アイトラッキ
ウェアの各領域を対象としてユーザーニーズの探索やペル ングテスト)
ソナの構築、ユーザビリティ評価及び人間中心設計に関
するリサーチ&コンサルティング業務に従事。
デザイン・サー
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