Google Cloud Next Tokyo 2019 講演資料

1. 常田 秀明,日本情報通信株式会社,クラウドテクニカルエバンジェリスト,
2019.07.31 オープンステージ2
D1-2-OS2:
オンプレミスのVMワーク
ロードをGCPへ移行する

2. 常田 秀明
日本情報通信株式会社
クラウドテクニカルエバンジェリスト
今年のテーマは既存アプリのモダナイゼーション
（理想はあれど実装は泥臭い世界、データをどうす
るかがとても難しい）好きなサービスは、 PaaS 全
般。ノンコーディングツールも好き。

3. 日本情報通信株式会社
IBM の最先端テクノロジを使用して、 NI + C はシステム開発、製品とサービス、
ネットワークサービスなどのさまざまな分野のお客様に管理関連ソリューションを
提供します。IBM のハードウェアとソフトウェアのフルラインナップだけでなく、市場
に出回っている幅広い IBM 以外のミドルウェアも提供しています。当社の技術ス
ペシャリストは、お客様のニーズに応じてシステムを設計、構築、および保守する
ことができます。
創業32年目 日本IBM +
NTT
Software/Cloudの売上高
グループ全体エンジニア数>1000
400+
30+

4. 20分の中で話すこと、話さないこと
話すこと
● Migrate for Compute Engine (旧 Velostrata）を選択する理由
● Getting Start でつまずくポイント
話さないこと
● Migrate for Compute Engine (旧 Velostrata）の細かい機能
● Anthos migration の全貌

5. 01
Migrate for Compute
Engine (旧 Velostrata)
を選択する理由

6. 既存のワークロードのクラウド化
モノリスアプリ（従来）
オンプレミスリソース
モノリスアプリ（従来）
クラウドリソース
モダンアプリ（マイクロサービス
等）
オンプレミスリソース
モダンアプリ（マイクロサービス
等）
クラウドリソース

7. 既存のワークロードのクラウド化
モノリスアプリ（従来）
オンプレミスリソース
モノリスアプリ（従来）
クラウドリソース
モダンアプリ（マイクロサービス等）
オンプレミスリソース
モダンアプリ（マイクロサービス等）
クラウドリソース
アプリケーションの再構築
適切な基盤の準備
アプリケーションは基本そのまま
クラウドサービスの
基本的な機能を利用
アプリケーションの再構築
クラウドサービスの
SaaS/PaaS 機能を利用

8. LIFT & SHIFT は クラウド化の最初の一歩である
1. アプリケーションの見直しのチャンス
2. 既存のデータセンター保守からの開放
a. ハードウェアに関係する事柄
b. システムのライフサイクルでの運用

9. LIFT & SHIFT は 最善のクラウド化ではない
1. パフォーマンスに対しての最適化
2. コストに対しての最適化

10. LIFT & SHIFT に向いているシステムの特徴
● アプリケーションの制約がある（特定のソフトウェアを利
用しているケース、再構築出来ないケース）
● スケールしない
● 変更要求がほぼなく塩漬けされている（投資しづらい）
● 実行基盤が古い（保守切れ、HW 障害の冗長化のため
に複雑な機構を有している）

11. LIFT & SHIFT を支援する Migrate for Compute Engine
の特徴
1. 事前に GCP 上の仮想サーバ（GCE）として起動するかを確
認する事が出来るテスト機能（リスク軽減）
2. 複数台の仮想サーバを同時に移行するためのストリーミン
グ機能や一括で移行するためのバッチ処理機能（WAVE）
3. エージェントレスなので大規模移行の際に大幅に作業コスト
の軽減

12. 移行リスクの軽減
● 移行元の VM Snapshot のディス
クから GCE をブート(iSCSI ディス
クとして利用可能)
○ 移行前にこのテスト状態でアプ
リや通信の確認を行うことが可
能/移行元 VM ディスクへの変
更は行わない
1
移行元 VM
移行先 VM
Snapshot
R/O
iSCSI Boot
Migrate for Compute Engine
Cloud Extension

13. ストリーミング転送とライトバック機能
● Run In Cloud を利用するとオンプ
レミス側を書き戻し可能な状態で
起動。
● 問題あれば切り戻し
● ディスク内容が全てキャッシュされ
た段階で GCE の PD として起動
2
移行元 VM
移行先 VM
Snapshot
GCS
Write Back Streaming
Copy
Persistent
Disk
キャッシュ
切替
Migrate for Compute Engine
Cloud Extension

14. 02
Getting Start で
つまずくポイント

15. GCP に移行してみました
社内システムとして利用している、静脈認証シス
テムを GCP 環境へ移行してみました。
1. オーナーは総務部
2. システムは NI+C が外販しているNI+C
Cloud X (VMWare ベース)を利用中
3. ネットワーク設備は情報システム部門管轄
の運用子会社に委託
4. 運用や故障は情報システム部門に委託
5. 関連機器の保守はメーカと直接やり取り
クラウドチーム
(GCP 移行担当）
総務部
（オーナ部門）
情報システム部門
NI+C Cloud x
SIer
LOB
IT
既存
ベンダ

16. 静脈認証システムってどんな仕組み？
● 某社製アプリ（サーバ・クライアン
ト型)（製品に付随するサーバソフ
トウェア）
● 負荷が高いのは朝の 10 時前後
(大きな変動はない）
● システム連携がされており勤怠
管理などと連携している

17. 静脈認証システムってどんな仕組み？
● アプリケーションは変更できない
● 性能については現行通りで問題ない（夜間
でも利用の可能性あり）、性能面の考慮は
ネットワークレイテンシ（とトラフィック量）
● 各システムとの通信接続必要

18. はじめてみるためにチョットだけ気をつけること
● 根回し・既存環境に対しての影響
● 構成を考えよう
● 通信環境のはなし
● お金の話

19. 根回し・既存環境への影響
● 仮想基盤(ESX vCenter)へ構
成変更が発生
● 新環境(GCP)の接続環境の用
意（既存機能への影響）
● 性能の影響
● 非機能の機能が変更
クラウドチーム
(GCP 移行担当）
総務部
（オーナ部門）
情報システム部門
(運用・管理・NW）
NI+C Cloud x
（インフラ提供）
SIer
LOB
IT
既存
ベンダ
?

20. Migration for Compute Engine の構成
日本情報通信
オフィス
オフィスA
(聖路加)
オフィスB
(ニチレイ)
認証
登録
認証
登録
NI+C既存回線新規回線
ESXi asia-northeast1
asia-northeast1-basia-northeast1-a
ミラーリング(冗長化)
移行先VM
GCE front manager
Virtual Private
Cloud
Cloud Storage
Cloud ExtensionCloud Extension
移行先環境
Internet
Cloud VPN
NI+C YDC
vCenterPSCESXi host暫定VM
DNS/
JUMPIMM
Cloud
Armor
Stackdriver
Cloud
IAM
Router
PFsence
back manager
端末管理
：
n
移行元VM
NI+C Cloud X 移行基盤 - 移行検証環境
VM移行時に利用
入退室管理システムへ
通信時に利用
Cloud NAT

21. Migrate for Compute Engine
のコンポーネント
back manager
移行元 VM VMWare Resource
front manager
Cloud Extension Cloud Extension
移行後VM
メインのサーバ
ESX 上で動作
CEがストレージを
仮想化（zone毎に
作成)

22. back manager
移行元 VM VMWare Resource
front manager
Cloud Extension Cloud Extension
移行後VM
メインのサーバ
ESX上で動作
CEが実際の処理
を実行（zone毎に
作成)
VPN
3
コンポーネント導入順序
2
3
4
5
1

23. ポイント1
Migrate for Compute Engine (旧 Velostrata）において最
も大切な前提条件はネットワークが正しく VPN を経由して
疎通していること。
● VPN が利用出来なくても手順が最後の方まで進むが Cloud Extension
関連を実行したい際にエラーになる。
● 移行後は VPN は必須ではない。
● ネットワーク帯域/ストレージは余裕があるとよい

24. ポイント2
前提条件である ESX vCenter の機能追加が可能である
か確認し調整しよう。
● vCenter に対しての高権限のユーザが必要です
● 利用可能な ESX vCenter が存在しない場合には別途構成を検討
● 一時的に VM を移行用の ESX 基盤に移動するなども必要に応じて検討
していく必要がある（Snapshot 分の空き容量等）
● Migrate for Compute Engine（旧 Velostrata）はFlash 版の vCenter
からの操作がメイン

25. ポイント3
Migrate for Compute Engine の利用をするときにのみ
Cloud Extension を利用する。
● Cloud Extension は、移行先のサーバ配置したい Zone に起動する。
● CE サーバは SSD ディスクを利用しているため利用してないと費用がかか
るので利用が終わったら削除する方が良い（60分アイドルになると自動で
停止するがディスクが残っている）

26. ポイント4
Migrate for Compute Engine のストリーミング・切り戻し
の動作などを実際に動作してみて計画を立案しよう。
● 実際の移行には複数台を設定可能な Runbook が利用できます。
● 事前に Migrate for Compute Engine (旧 Velostrata）らしい動きを再度
手動で確認して問題が発生した際の切り戻しなどの動きを確認して起き
ます

27. ポイント5
持ち込みライセンスについての理解をする
● 基本は GCE で提供するライセンスに移行。
● 現在ベータ版の単独テナントノードを利用する場合には BYOL がサポー
トされる（wave の機能で移行する場合に選択可能）
● GCE でサポートされない OS のライセンスについては... 要確認

28. 整理
1. GCP 環境とのネットワーク接続の確立
2. ソフトウェアの前提条件の確認
3. Migrate for Compute Engine（旧 Velostrata）の特
徴（テスト・ストリーミング）を理解した移行計画の立案
4. ライセンスの注意

29. 03
まとめ

30. LIFT & SHIFT を支援する Migrate for Compute Engine
最小限のリスクと時間で LIFT & SHIFT へ挑戦出来る
● 移行前に試験実行が可能であり移行時のリスクの大
部分を解消することが出来る
● ストリーミング転送を活用することで、複数台構成（例
えばよくあるWeb、DBサーバなど）の仕組みを一括で
切り替える事が出来る

31. 日本情報通信(株) ブースのご紹介
プリンスパークタワー東京(#38)
システムインテグレーションのご相談を承っ
ております。BigQuery + Looker による交
通データ分析のアプリケーションデモを展示
しています。

32. 資料
Support Operating System
Online WIndows Server 2008 R2 SP1 or higher CentOS 6.4 + / 7
Windows Server 2012 / 2012 R2 RHEL 6.4+ / 7
Windows Server 2016 Debian 8.5+ / 9
Windows Server 1709 (SAC) Ubuntu 14 / 16 / 18
SUSE 11 SP3+ / 12 SP2 / 12 SP3 / 12 SP4 / 15
Offline Windows Server 2003 / 2003 R2 Ubuntu 12.x
Windows Server 2008

35. Demo
● 画面の紹介
● Run in Cloud でストリー
ミング実行
● GCEとして起動させる
● 書き込みを実施、切り戻
しを行う

36. はじめに
スライド作成にあたり、大切な注意事項をまとめてあります。作成前に必ずお読みください 。
スライドを完成いただいた後に Googler 社内（PR / リーガル / マーケティング）のレビューが行われま
す。
これらの注意点が未対応の場合、内容についてのご確認や調整のお願いをする場合がございます。も
しくは事務局により内容の調整を行う場合がございます。
スライド制作 締め切り 7 月 5 日（金）
※スライドの作成が完了しましたら、 「google-next-tokyo-sponsor@google.com」に編集権限を付与の上、
スライドをご共有ください。社内レビュー後、修正点などがあれば担当者からコメントを入れさせていただきます。
※やむを得ない事情により締め切りに間に合わない場合は、 事前に事務局までご連絡ください。
Google Cloud Next ’19 in Tokyo スポンサー事務局 : google-next-tokyo-sponsor@google.com

37. 注意事項 1
本スライドについて
● 本テンプレートは必ずコピーまたはダウンロードの上、ご使用ください。
作成完了後、不要なテンプレートページは削除してください。
ファイル名について
● ネーミングルール：「セッション ID_セッションタイトル」としてください。

38. 注意事項 2
スライド内のテキスト設定
● 推奨フォント（ゴシック体）
○ 見出し…Google Sans、本文…Roboto
● カラー
○ 基本色はテンプレート カラーパレット一番上の左から 2 or 3 番目推奨
○ ハイライトには「#4285f4」を推奨
● 推奨フォントサイズ
○ Title 30-36
○ Page title 20-24 / Body 16-24 / Caption 12-18

39. 注意事項 3
スライド内のテキスト設定（続き）
● 表記ルール
○ 英数字は半角
○ 英数字と日本語の間には、文頭をのぞいて、半角スペースを挿入
※例外：「」（）等の全角記号や句読点と英数字の間はスペース不要
❌ 「 Google Cloudを活用して作業が効率化した」と、 GCPユーザーが語った。
⭕ 「Google Cloud を活用して作業が効率化した」と、GCP ユーザーが語った。
○ カタカナの複合語で 8 文字以上のときは、原則として単語の区切りに合わせて半角スペースを挿入
❌ データドリブンマーケティング ▶ ⭕ データドリブン マーケティング
❌ メール アドレス ▶ ⭕ メールアドレス
※拗音（キャ、シュ）は 2 文字と数え、促音（ッ）、長音（ー）も 1 文字として数えます。
○ pre- や sub- などの接頭辞と単語の間にはスペースは挿入しません。

40. 注意事項 4
各種ロゴ、アイコンや画像の掲載について
● Google Cloud 関連のロゴ、プロダクトアイコンは こちらからご使用ください。
○ 名称等を記載する場合は、必ず正式名称で記載ください。
● 自社所属・関連のプロダクトロゴ等については自社ルールの管理の基ご使用ください。
● 他企業のブランドロゴやプロダクトロゴについては 確実に許諾がが取れている ものをご使用ください。
○ オープンソースのロゴについても一部使用に制限のあるものがございます。必ず掲載許諾確認
をおこなってください。 e.g. 各サービスのサイトにてご確認
○ 許諾について確認がとれない、不明なものについてはテキスト表記にしてください。
○ 場合によっては、事務局側でテキスト表記に変換させていただくことがあります。

41. 注意事項 5
各種ロゴ、アイコンや画像の掲載について（続き）
● イメージ写真も確実に著作権関連がクリアなものをご使用してください。
○ 特に人物が写っているものにはご注意ください。
○ Next 終了後、セッションの様子が動画として Next ウェブサイトにて一般公開されます。（※公開
可のセッションのみ）
● デバイスなど他社製品の画像は、メーカーからの提供画像であれば問題ありません。
● 画質にお気をつけください。
○ 会場内では大きなスクリーンに映し出されます。 PC 画面で明らかに粗ているものはご使用をお
控えください。図など画像で貼り付ける場合は、図内の文字の大きさ等にもご注意ください。

42. 注意事項 6
データ等の引用について
● 各種データ等を引用する場合には必ず出典元を明記してください。
○ メディア記事の転載は NG となります。
その他
● シンプルで、見やすい画面を意識してください。
● 図表は大きく、1 ページにつき 1 -2 個程度にする
● 文字数は少なく、ポイントを抑えた表現にする（箇条書き推奨）
● 日本未提供 / 日本語非対応のものは原則、NG （然るべき理由で紹介する場合は未提供 / 非対応で
あることを明記してください）
その他不明点などありましたら下記までご連絡ください。
Google Cloud Next ’19 in Tokyo スポンサー事務局: google-next-tokyo-sponsor@google.com

43. 注意事項 7
スライドのアニメーション機能
● スライドのアニメーション機能のご使用は原則お控えください。
○ ページ切り替えのアニメーションについても同様です。
○ Gif アニメーション画像のご使用は問題ございません。 データが重くならないよう お気をつけくだ
さい。
動画について
● プレゼンテーション中に表示したい動画がある場合はスライド内に動画を埋め込みのうえ、念の為の
動画ファイルの URL をコメント機能を使用して掲載ください。