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首都直下地震時における 
IT活用の可能性 
2014-10-17 
平本健二 
経済産業省CIO補佐官(政府CIO補佐官) 
※CIOとはChief Information Officer(最高情報責任者)の略称 
1 
RISCON Tokyo 2014
電気 
水道 
鉄道 
銀行 
コンビニ 
電話 
なぜITなのか 
 身近なIT機器 
 現代社会において、今や屋外の空気と生き物以外は、すべてコン 
ピュータで制御されている 
信号 
広告 
エアコン 
タクシー、バス 
ニュース 
トラック 
 目に見えなくても、神経網としての情報システムが存在 
2
情報の重要性 
 情報に関する要望は、生活必需品と並んで常に上位に出現 
 人は情報がないと不安になる 
東日本大震災後の不足しているものの分析(緑の項目) 
3/12 3/13 3/14 3/15 3/16 1639-1702 3/18 1421-1441 3/19 1328-1404 3/20 1252-1331 3/22 1515-1600 3/23 1959-2050 3/26 2238-2348 
3/12 3/13 3/14 3/15 3/16 1639-1702 3/18 1421-1441 3/19 1328-1404 3/20 1252-1331 3/22 1515-1600 3/23 1959-2050 3/26 2238-2348 
1 電力電力電力電力物資物資物資電力物資電力電力 
2 情報情報食料物資ガソリン電池ガソリン物資ボランティアガソリン水 
3 食料食料情報ガソリン食料ティッシュペーパーボランティアガソリン 水物資ガソリン 
4 物資ガソリン物資食料情報飲料水用容器電力ボランティア土のう袋水物資 
5 テレビ紙おむつガソリン水燃料懐中電灯エネルギー情報電力テレビ運動 
6 ニュース赤ちゃん用テレビ情報避難所トイレットペーパー情報テレビガソリン食料自動車 
7 照明物資場所燃料石油製品軽油医師避難所野菜自転車紙 
8 機器テレビ地図紙オムツ水ブルーシートヘリ食料テレビ牛乳食料 
9 避難所水水ビニールテレビ保存食内科店食料自動車燃料 
10 水ニュース紙おむつフリース自動車ガソリン用携行缶水燃料情報トイレットペーパー報告 
11 血液避難所燃料生地店電力献血運動運動不足ボランティア野菜 
12 電源不足店運動店電力水おにぎり水燃料電化インク 
13 病院血液通信医療トイレットペーパーガソリン看護師自動車車燃料情報 
14 救援コンビニ店紙オムツ不足暖房テレビ運動不足おにぎりトイレットペーパー住宅本 
15 店運動交通テレビ栄養不足紙おむつ車募金医師店ボランティア 
16 運動燃料自動車電池糖尿病食事無洗米牛乳運動運動不足魚 
17 ガソリン医療コンビニニュース血液かゆ衣類紙おむつ食事部品ニュース 
18 場所照明救援交通粉ミルク乳幼児用紙オムツ自転車果物電車道路 
19 懐中電灯自動車血液避難所毛布入院患者下着ニュース店情報キャップ不足 
20 携帯場所赤ちゃん用医薬品不足運動無洗米避難所医薬品不足水分ニュース避難所 
 災害時は、救急救命や復旧等の現場の活動が重要である 
が、現場の活動を効果的に行うためにも情報が非常に重要。 
 情報の収集、分析、報告、展開等 
3
情報のギャップ 
 現場から情報が集まるまでには時間がかかる。 
 現場の情報ニーズは、災害直後に救命、家族の安否等のために 
高まる。また、避難後に、今後に向けての情報ニーズが高まる。 
4 
現場からの情報 
現場の 
情報ニーズ 
情報のバッグログ 
G 
A 
P 
G 
A 
P 
探せない 
ギャップ 
足りない 
ギャップ 
収集、分析、報告、展開に 
ITは重要な役割を果たす
情報の収集 
5 
 情報の収集にITを使うことで、これまでより大量できめの細 
かい情報を迅速に正確に処理し、現場支援が可能 
従来の課題の解決さらなる高度化が可能 
官公庁SNS 
衛星画像企業・団体 
FAXリレーと再入力 
ITを使い、迅速化と効率化、連携が可能 
→限られた人材を使うため 
情報支援チームが重要 
多様な情報を収集・分析 
→専門家やNPOとの 
日頃からの連携が重要
情報の分析 
 可視化と情報のフィルターにより、必要な情報を抽出し、意思決定 
に活かす。 
3月11日22時人口密度再送データを除いたSNS分析の例 
実施する(6) 
ギフト(3)される(3) 
求める(5) 
支援(38) 
募金(25) 
被災地(115) 
必要だ(18) 
今一番(18) 
必要だ(87) 
6 
被災地(38) 他国(25) 
浦安市内(198) 
物資(64) 
浦安市災害対策(198) 
必要だ(25) 
届ける(10) 
送る(10) 
今回(4) 
必要だ(9) 
開設する(113) 
まとめる(113) 
更新する(5) 
情報(39) 
支援( 否) (72) 
掲載する(5)求める(5) 
仕分け作業(5) 
輸送(5) 
送る(8) 
届く(8) 支援(7) 
情報(5) 
募金(26) 
海外(6) 
東日本(19) 
支援(6) 
被害(4) 
リスト(26) 
送る(35) 
送る(7) 
送る(24) 
届く(34) 
届ける(81) 
いただく(2) 
グループ(4) 
コメント(4) 
強要する(3) 
支援する(3) 
削除する(3) 震災(3) 
支援(25) 
必要以上(24) 
緊急(3) 
必要だ(14) 
まとめる(5) 
必要だ(7) 
募集(4) 
募集する(4) 
スタッフ(3) 
一杯(3) 
手間(3) 
確認する(2) 
経費(4) 不可欠だ(4) 
支援(335) 
支援物資(71) 
震災(55) 
被災者(54) 
募金(46) 
情報ボランティア(45) (40) 
必要(39) 
願う(222) 
被災地(211) 
必要だ(126) 
他国(26) 
支援(211) 
求める(131) 
求める(131) 
掲載する(131) 
更新する(131) 
物資(131) 
まとめる(116) 
情報(131) 必要だ(185) 
チェンジする(11) 
届ける(100) 
輸送(91) 
溜まる(80) 
使う( 否) (198) 
自然災害(6) 
外す(2) 
本部あて(198) 
支援(867) 
被災地(537) 
情報(425) 
物資(356) 
テレビ(305) 
支援物資(301) 
地域(221) 
簡易トイレ(199) 
Tweet 1500件 
Tweet 489件 
フィルターで重複を削除 
2011/3/24 
「支援」「必要」での 
検索結果 
ボランティアが重要 
ここでの案内が重要
情報の展開 
 東日本大震災では、ラジオが有効であったが、多様な情報 
発信が必要。 
7 
ネットで送った情報を 
コミュニティで拡散してもらう 
壁新聞 
ラジオ
組み合わせ 
 ボランティアや災害支援物資をどこに送るかの組み合わせも 
ITによる支援領域。 
8 
必要な支援 
提供できる支援 
適所適材を派遣
ところで、なぜインターネットは強いのか 
 電話網は帯域確保 
たすけて 
 インターネットはルーティング&パケット 
 相手がいなくても届けておく(電波県外、節電のため電源オフでも届く) 
1:た 
2:す 
3:け 
4:て 
9
災害に強い最近のシステム 
 地元にシステムを置かないで、ネットワーク上においておく。 
 そのため事業継続や、対策実施が容易である。 
10 
従来最近 
システムが庁舎内にあるから、 
庁舎が被災した時にシステムも同時に被災する 
・メンテナンスに来れない 
・アクセスが集中しても拡張できない 
システムがネットワークにつながった 
遠隔地にあり安全 
・サポートを受けやすく、拡張も容易
最低限の条件は電気 
11 
 電気がないとPCもほかのIT機器も動かない 
 非常用電源の用途にPCも見込む必要がある 
 個人機器は節電を心掛ける。 
 特にスマートフォンは、情報を探し続けるとすぐに消耗する 
車のシガーライター 
モバイルバッテリー 
ソーラー充電器 
海外の災害時、避難者に電源 
を提供したら、感謝された
ちなみに日本は防災分野のITで世界最先端1 
 地震早期警報 
 地震の初期の振動をもとに、揺れを予測し、事前に通知。 
12 
気象庁 
https://itunes.apple.com/jp/app/yurekurukoru/id398954883?mt=8 
センサ
ちなみに日本は防災分野のITで世界最先端2 
 新幹線の地震対策 
 270km/hで走っている列車が、全て安全に停止。 
はやて25 
(245km/h) 
はやて28 
(unknown) 
やまびこ59 
(270km/h) 
はやて27 
(270km/h) 
やまびこ63 
(270km/h) 
Maxやまびこ144 
(unknown) 
はやて26 
(270km/h) 
やまびこ142 
(238km/h) 
やまびこ63 
(270km/h) 
なすの259 
(unknown) 
はやて29 
(270km/h) 
センサー 
列車 
50 
10 
1 
被害 
土木電気 
(Map & Photo: JR EAST) 
13
ちなみに日本は防災分野のITで世界最先端3 
 気象情報 
東京アメッシュ 
ARモード(250m mesh) 5km範囲 
https://itunes.apple.com/jp/app/id655469995?mt=8 
東京都下水道局 
Radar 
Sensor 
国土交通省 
X-band radar 
X-band MP 
radar network 
http://tokyo-ame.jwa.or.jp/ 
Go雨!探知機 
10年前 
現在 
14
東日本大震災の振り返り 
15
被災地の状況 
 電気断 
 固定回線断 
 携帯電話回線輻輳 
 自治体機能大きな被害 
 道路断 
 水道断 
 ガス断 
16
電子行政面から見た震災対応の整理(緊急対応・被災者支援フェーズ) 
 震災直後の様々な課題に対して、行政視点から以下のように全体を整理できる。 
なにが起ったのか? なにができたのか?(可能性含む) 
社会不安の発生 
ホームページによる情報集約・提供 
情報格差の解消 
民間サービス、技術力との協力 
物資マッチングシステム 
IT系ボランティアの投入 
安否情報の確認 
情報分析 
もっとよくできたのではないか(課題) 
・スピード 
・きめ細かさ 
官民の事例 
ポータルサイト新設 
既存ページの強化 
自治体Twitter集約サイト 
利用指針の作成・公開 
壁新聞作成・配布 
外国語での情報提供 
赤下線は行政が取り組んだ部分 
(黒の部分も既存行政システムでの 
取り組み有り) 
Amazon wishlist等による民間の物資マッチング 
なにが障壁だったのか? 
・情報に関して分散した窓口 
・情報視点でのBCPの不足 
情報の不足 
物資・リソースの不足 
行政機能の喪失 
Twitterによる情報提供 
再利用可能データの提供 
ITベンダからの各種支援 
被災システムの代替、復旧 
Google Crisis Response(交通情報)等 
電力メータアプリをネット上で公募 
HTML、CSV等でのデータ提供 
助けあいジャパン等によるボランティア情報のマッチング 
Googleパーソンファインダー(安否確認システム) 
国民の声の自動分析(テキストマイニング) 
経団連ホームページ等での支援情報の集約・公開 
(リンク集から、申請期間等付けた一覧へ表示の変更依頼) 
各社が自治体などに提案 
処理能力不足への支援各社がサーバのミラーサービスを提供 
(行政機関への紹介) 
17
災害発生からの主なタイムライン 
 民間サービスは、震災直後から次々と情報収集、発信を開始。 
 行政系サイトは確実な情報をそろえてから、情報の発信を開始。 
11日総合防災情報システム 
Googleパーソンファインダー開始(安否確認) 
NHKがUstreamを活用 
SAVE JAPAN開始(Twitter情報集約) 
ヤシマ作戦開始(節電) 
Sinsai.info開始( 現地情報集約) 
12日Greeボランティア開始 
東北地方太平洋沖地震義援金プロジェクト開始 
13日官邸Twitter開始 
Google Crisis Response(道路情報) 
16日e-Govホームページ災害対策版提供 
e-Gov Twitter開始 
18日助けあいジャパン開始 
19日Hack for Japanアイデアソン 
22日官邸ホームページ災害対策版強化 
Yahoo!電力使用状況 
24日日本経済団体連合会ITベンダ支援策を集約) 
赤下線は行政の取り組み 
18
発災から100時間までの取り組み 
緊急対応フェーズ(発災から4日程度) 
19
総合防災情報システム 
3/11 国 
 各種センサの情報や衛星画像等 
の災害関連情報を集約し、被害 
予測などの情報を共有。 
20
安否確認サービス 
 避難所の安否確認サービスは民間サービスを核に展開。 
安否確認 
・安否情報の入力と検索が可能。 
・被災者の直接的な入力と検索だけでなく、避 
難所の壁に張り出された名簿の写真を共有し、 
ボランティアが文字入力することで被災地を 
支援 
①避難所の壁に張られた写 
真をwebの写真共有サイ 
トにアップロード 
**避難所 
田中一郎 
佐藤花子 
・・・、 
②自然発生的にボランティアがコメ 
ント欄に、氏名等の情報を入力 
(着手等の情報も共有) 
3/11 民 
21
Twitter情報の収集集積(Save Japan) 
3/11 民 
 各地のTwitterの投稿を収集 
 #save_miyagiのように、地域別のハッシュタグで情報を収集 
22
節電の呼びかけ(ヤシマ作戦) 
3/11 民 
 電気の供給能力が不足たため、Twitterやネット上で、節電を「ヤシ 
マ作戦」と名付けて、電気を多く使う炊飯を午後6時前に済ませる 
ピークシフトへの協力などの取り組みが広がった。 
 3月12日東京電力が、地震の影響で一部の発電所が停止し、ピーク時間帯の午後6~ 
7時の電気の需要予想が3800万キロワットなのに対し、供給能力が不足すると発表 
 一般家庭に、節電への協力を呼びかけ。 
 ヤシマ作戦は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場した作戦名。第5使徒 
ラミエルを狙う超長距離射撃のために日本中から電力を集めた作戦。 
 非公式の取り組みであったが、 
13日には公式ブログも賛同。 
23
避難所などの避難情報サービス(sinsai.info) 
3/11民 
 震災1か月前のニュージーランドの地震 
支援等で活用されたクラウドソーシング 
ツールUshahidiで構築。 
 一般社団法人オープンストリートマッ 
プ・ファウンデーション・ジャパンの主管 
の元、ボランティアのメンバーにより運 
営。 
24
義援金プロジェクト 
3/12 民 
 簡易に寄付ができる義援金プロジェクトが次々と登場。 
25
重要サイトへのミラーサイトの提供 
3/13 民 
 アクセスが集中するサイトについて、アクセス集中を回避す 
るために、民間事業者がミラーサイトを構築。 
【文部科学省】 
※ 都道府県別の環境放射能水準に関する調査結果のページについて、民間事業者がミラー 
サイトを構築 
26
ソーシャルメディアの活用 
3/13 国 
 3/13に官邸Twitterを開始。 
【政府の対応、国民へのお知らせの通知(例)】 
【会見の案内、会見内容の発信(例)】 
【ホームページ等の更新の通知(例)】 
27
3/13 民 
交通情報サービス(Google Crisis Response) 
 カーナビ情報をもとに通行実績情報の公開。 
 その後、国の通行止め情報も併せて表示。 
 トラックメーカなども、トラック用マップを整備。 
28
SNS情報の分析 
3/14 国 
 Twitter上の様々な情報を自動分析し、国民の意見を把握。 
 経済産業省で、災害前から検証していた国民の意見分析システム 
を災害時に活用。 
Googleリアルタイム分析による「電池」検索数の推移国民意見の 
自動分析 
「電池」を含むTweetを、 
1500件抽出したものを分析 
一般品の 
要望と一体化 
主な意見 
・電池の不足 
・利用の工夫 
・携帯電話の充電 
29
ポータル各社の災害関連ホームページ 
 ポータル各社は、災害専用ページを開設し、それぞれの視 
点で情報を提供 
民 
30
発災後、100から1000時間までの取り組み 
被災者支援フェーズ(発災後4日から1月程度) 
31
ソーシャルメディアの活用支援 
3/16 国 
 行政機関において、情報発信の手段としてソーシャルメディアが活躍 
災害以前から実施していた 
行政機関Twitterアカウント集約ページ 
災害対応で強化 
公共機関向けのTwitterアカウントの認証スキーム構築 
国・地方公共団体等のTwitterアカウント数の推移 
94 
101 
106 
108 
113 
121 
148 
160 
150 
140 
130 
120 
110 
100 
90 
80 
2 
2 
年 
1 
0 
月 
1 
1 
月 
1 
2 
月 
2 
3 
年 
1 
月 
2 
月 
3 
月 
( 
震 
災 
前 
) 
4 
月 
4 
日 
現 
在 
行政機関のツイッターアカウント数の推移 
(経済産業省調べ) 
「ソーシャルメディアを使った情報発信を行う際の留意事項、対応の指針」を4/5に指針として公表 
安全かつ積極的な情報発信を推進 
• 経済産業省は情報政策に関するTwitter を開始( 2009年11月23日)していたが、震災後に 
災害関連情報に利用を拡大(3月16日)。その後、英語版も提供。 
32
政府ポータルでの民間情報の活用 
3/16 国 
 他府省、地方公共団体、避難所や安否情報、民間事業者も 
含めたサイトの一覧を掲載 
【電子政府の総合窓口(e-Gov)】 
民間サイトも有効なものは紹介 
外部サービスと連携 
33
不足品の解析開始 
3/16 国 
 不足とつぶやく内容のTweetを収集し、何が不足しているの 
かを分析。 
東日本大震災後の不足しているものの分析 
3/12 3/13 3/14 3/15 3/16 1639-1702 3/18 1421-1441 3/19 1328-1404 3/20 1252-1331 3/22 1515-1600 3/23 1959-2050 3/26 2238-2348 
3/12 3/13 3/14 3/15 3/16 1639-1702 3/18 1421-1441 3/19 1328-1404 3/20 1252-1331 3/22 1515-1600 3/23 1959-2050 3/26 2238-2348 
1 電力電力電力電力物資物資物資電力物資電力電力 
2 情報情報食料物資ガソリン電池ガソリン物資ボランティアガソリン水 
3 食料食料情報ガソリン食料ティッシュペーパーボランティアガソリン 水物資ガソリン 
4 物資ガソリン物資食料情報飲料水用容器電力ボランティア土のう袋水物資 
5 テレビ紙おむつガソリン水燃料懐中電灯エネルギー情報電力テレビ運動 
6 ニュース赤ちゃん用テレビ情報避難所トイレットペーパー情報テレビガソリン食料自動車 
7 照明物資場所燃料石油製品軽油医師避難所野菜自転車紙 
8 機器テレビ地図紙オムツ水ブルーシートヘリ食料テレビ牛乳食料 
9 避難所水水ビニールテレビ保存食内科店食料自動車燃料 
10 水ニュース紙おむつフリース自動車ガソリン用携行缶水燃料情報トイレットペーパー報告 
11 血液避難所燃料生地店電力献血運動運動不足ボランティア野菜 
12 電源不足店運動店電力水おにぎり水燃料電化インク 
13 病院血液通信医療トイレットペーパーガソリン看護師自動車車燃料情報 
14 救援コンビニ店紙オムツ不足暖房テレビ運動不足おにぎりトイレットペーパー住宅本 
15 店運動交通テレビ栄養不足紙おむつ車募金医師店ボランティア 
16 運動燃料自動車電池糖尿病食事無洗米牛乳運動運動不足魚 
17 ガソリン医療コンビニニュース血液かゆ衣類紙おむつ食事部品ニュース 
18 場所照明救援交通粉ミルク乳幼児用紙オムツ自転車果物電車道路 
19 懐中電灯自動車血液避難所毛布入院患者下着ニュース店情報キャップ不足 
20 携帯場所赤ちゃん用医薬品不足運動無洗米避難所医薬品不足水分ニュース避難所 
34
民間事業者との協力サイト 
3/18 国 
 政府機関と民間事業者との協働や情報のシェア等による効果的 
な情報発信を実施 
 現地の要望とボランティアしたい人たちの要望を調整 
【助け合いジャパン、内閣官房ボランティア連携室】 
※ 民間ボランティア団体等と内閣官房震災ボランティア連携室との協働、情報のシェアにより、 
被災地からの情報収集や支援活動の効率化、迅速化を図っている 
• シニアネットやシニア情報生活アドバイザー等、ITに詳しい高齢者による被災地 
支援も検討(ニューメディア開発協会、助けあいジャパン、文部科学省) 
35
再利用可能なデータでの公開 
 誰もが情報にアクセスし、活用できるように、情報公開組織に改善の呼びかけ。 
 情報の2次的な利用、ネットワークの負荷軽減、携帯電話等からのアクセスなど考慮 
 PDFやWord、Excel等の形式ではなく、CSV、html等とすることを推奨 
経済産業省では、Twitter等で、再利用可能なデータの提供を、 
以前から広く呼びかけていた 
公式な呼びかけを実施 
自治体への呼びかけ 
国民へ発信する重要情報のファイル形式について 
(3/18 LASDECより全国地方公共団体へ通知) 
府省への呼びかけ 
震災関連情報の提供に係る協力依頼 
(3/22 内閣広報官より各府省へ通知) 
企業への呼びかけ 
東北地方太平洋沖地震等に係る情報発信のデータ形式について 
(3/30 経済産業省より社団法人日本経済団体連合会へ通知) 
3/18 国 
36
3/18 自治 
被災者支援システムのオープンソース化 
 被災地の経験と教訓、情報化のノウハウを活かした西宮市 
の「被災者支援システム」は、汎用Webシステムとして、全国 
の地方公共団体に無償で公開・提供されている。 
 震災時には、被災者支援システムを地方公共団体のみなら 
ず、被災団体を支援予定のICT事業者等にも利してもらうた 
め、システムのオープンソース化を実施。 
迅速に罹災証明を発行可能 
37
技術者による開発コミュニティ 
 “東日本大震災に対し、自分たちの開発スキルを役立てた 
い”というIT開発者の想いを形にするために、開発者を中心 
としたコミュニティが活動開始。 
2011年3月19から3月21日、被災者支援のための 
サービスを開発するためのオンラインイベントを開催、 
上位10個のアイディア 
Google Map上に避難所を表示し、そこに避難所の情報(避難してい 
る人数、足りないものなど)を紐付ける。 
避難民受け入れマップ 
支援物資の避難所までの経路を中継地点ごとにビジュアルで表示し、 
支援物資の需要と供給を一元管理できるような仕組み。 
各避難所に泊まっている人数や、家がなくなってしまって探している 
人の人数、問題を抱えている人の人数がタイムラインになっていて、 
日々の改善状況が一目でわかるシステム。 
被災各地での技術者マッチングシステム。 
こころのケア。 
リアルタイム電力消費メータ。 
現在の交通の復旧状況を前提とした経路検索。 
震災後に「飲み水を確保する方法」、「食べも物を確保する方法」、 
「SOSをあげる方法」、「寒さ、暑さをしのぐ方法」、「応急処置の方法」 
が辞典になってるアプリケーション 
電波・通信の通信・復興状況をGoogle maps に反映させる仕組み。 
3/19 民 
38
民間によるボランティア・マッチング 
 現地ニーズと、支援リソースをマッチングするWEBサービス。 
 2011年3月21日 
ボランティアを求める人、ボランティア希望者のマッチングサービス。 
3/21 民 
39
官邸サイトへの府省や関係機関の情報集約 
 探しやすい形式での情報発信をするために、各府省が提供して 
いる情報を、横断的に一覧にて掲載。 
各府省が独自のホームページで情報提供する 
だけでなく、提供している情報を集約して表示 
【首相官邸ホームページ】 
A省 
B省 
C省 
HP 
HP 
HP 
3/22国 
※震災情報をカテゴリー別に整理 
40
総合的な情報発信 
 防災科研がALL311を開設し、 
防災に関する情報を集約・発信 
被害状況を把握するためのマップ。被災後の航空 
写真、日本地理学会の津波被災マップ、OSMによ 
る被害マッピング、震度分布図(Quakemap)を重 
ねました。 
外部から来るボランティアの支援の際に役立つ情 
報を集めたマップ。ボランティア団体活動マップ、 
道路状況マップ、避難所情報(防災科研整備)、被 
災地周辺の銭湯マップ、ボランティアセンターマッ 
プ、公共施設(被災前)、気象庁の気象予報を重 
ねています。 
地震ハザードに関するマップです。防災科研J-SHIS 
の地震動予測地図(2009年1月1日版)や地盤増幅 
率、産総研GEO Gridの活断層図、Quakemapによ 
る3/11 14:46の震度分布を重ねて表示しています。 
避難所運営を支援するマップを重ねました。 
食料関係として炊き出しマップ、気象情報として気 
象庁予測資料、受援のための道路通行状況マッ 
プやボランティアセンターマップ、ランドマークとな 
る公共施設データ、被災地周辺の銭湯マップ。 
救援隊が支援する際に役立つマップです。交通状 
況の把握に道路状況マップ、支援場所として炊き 
出しマップと緊急避難場所、救護のための病院等 
の位置として公共施設データ。 
支援を円滑に行うための道路状況を示したマップ 
です。 
本田技研通行実績情報、トヨタG-BOOK、宮城県道 
路規制情報は、リアルタイムの情報です。OSMの 
道路状況マップは、被災後空中写真で判読してい 
ます。 
原子力災害に関連するマップ。観測情報は東北関 
東大震災・非公式・放射性物質モニタリングマップ、 
風向風速は気象庁予測資料、福島第一・第二原 
子力発電所からの距離。 
3/23 国 
41
IT技術者との協力・連携 
 東京電力が公開する電力使用状況のデータ(CSV形式)を基に、グ 
ラフ等の作成や分析などを実施するアプリケーションの開発を、民 
間技術者に呼びかけ 
翌日には多数のアプリケーション 
・PC向け 
・スマートフォン向け 
・デジタルテレビ向け 
3/24 国 
42
IT企業に被災地支援 
 現地や支援者に対する情報提供を円滑にするために、散発 
的に発信されている情報の集約などを実施。 
IT企業の被災地支援情報 
IT関連企業の支援情報をわかりやすく提供 
・リンク集で開始 
・4月に以下の情報を追加 
→企業、概要、対象(地域、組織等)、支援期間 
現地へのPC支援 
無償でのPC提供などを実施 
【経団連ホームページ】 
【ICT支援応援隊ホームページ】 
3/24 民 
43
国民・企業のニーズの収集 
 文部科学省が、被災児童、生徒を効率的に支援するために、 
支援の要請・提案に関する声を収集するサイトを構築。 
 国土交通省は物資要望などの掲示板を提供 
4/1 【文部科学省】 
【国土交通省】 
4/1 国 
44
ボランティア活動の促進 
 ふんばろう東日本支援プロジェクトは、被災地支援のボランティア組織。 
 被害の規模の大きさや物資が不足している現場を目の当たりにしたことをきっかけに、ボラ 
ンティアでの物資支援活動を開始。 
 「必要なものを必要なところに必要なだけ送る」をコンセプトに、物資の行き届いてない避難所の 
情報を収集、Twitterやブログ、Facebookなどのインターネットメディアを通じて発信し、全国から支 
援物資を、欲しい場所へ直接送付できるシステムを構築。 
• 「物資支援プロジェクト」では、2012年1月時点で3000ヶ所以上の避難所・仮設・自宅避難宅に15万5000品 
目に及ぶ物資を支援、Amazon欲しいものリストを活用するシステムにより、2万4000個以上の物資を送付 
• また、各自治体が収集したものの行き場をなくしていた膨大な物資を同様の方法で被災者へマッチングす 
る「大量送付プロジェクト」や「家電プロジェクト」では行政や日本赤十字社の支援が受けられない個人避 
難宅をはじめ、夏冬あわせて総計2万5000世帯以上に家電を送付。 
4/1 民 
45
物資寄付のマッチングサービス 
 ニーズと寄付を直結サービスとして、ショッピングモールが寄 
付サイトを設置(欲しいものリスト(WishList)) 
 避難所や被災地の人が欲しいものを入力し、支援したい人が寄付 
4/9 民 
46
ホームページの特設情報コーナー 
 各府省のトップページの目立つ位置に震災関連情報に関するリ 
ンクを表示、各情報についてカテゴリー等を作成し、情報を整理。 
47 
※トップページの目立つ位置に震災関連情報へのリンクを表示 
※情報の区分ごとに情報を整理 
※利用者ごとに情報を整理 
【経済産業省、総務省ホームページ】 
国
情報をわかりやすく発信 
 わかりやすい形式での情報発信が重要なことから、福島第 
一原発の情報等について、図やグラフなどを活用し分かりや 
すい形で情報を発信。 
【国土交通省、文部科学省】 
※ 東北地方の鉄道復旧状況を地図を使って発信 
※ 放射能モニタリングデータをグラフ化して 
提供 
国 
48
【電子政府の総合窓口(e-Gov)、外務省】 
・情報入手の手段が限られる被災者の方々に、ラジオに 
より毎日定時に、震災に関する情報を発信。 
・震災に関する政府の施策を分かり易く説明。 
・震災に関する情報を壁新聞の形で提供、各避難所等に 
掲載。 
【首相官邸】 
アクセスの多様化 
 外国人向けに、情報発信を強化。 
 インターネット接続環境がない方への情報発信のため、ラジオ 
や壁新聞など利用し情報を発信。 
国 
49
GISの活用 
 GISを使い、様々な情報を地図上に表示し、被災地域の分析、 
復興計画の立案に活用。 
国 
50
発災後1000時間以降(42日)の取り組み 
51
リアルタイムでのTwitter分析方法の検証 
 2011年5月に、リアルタイムでのTwitter分析方法の検証を実施。 
発言のピークタイムを抽出し、状況を検証。 
データ公開の必要性 
オピニオンリーダへの信頼度が高い 
3月14日「政府」&「信頼できる」での検索例 
52
Twitterによる意見分析 
 対策検討用につぶやき情報をテキスト分析。 
53 
横浜市の給食が今月から福島や茨城の野菜 
を使うそうです。なんで子供達に安全が確立 
されていないものを食べさせるのか疑問。 
関西テレビの番組で、福島復興支援のためには安全な福島産 
の野菜を食べよーー、と、出演者が福島産生野菜をばりばり食 
べてたのですが、寒気がしました。 
今も放射能は漏れ続けて放射能の雨が大地に落ちてるのに、 
どう考えても安全とはいいきれないだろ。 
報道機関は大スポンサー東電様の味方なんですね。 
実際に2000ベクレルの野菜を食べ 
続けても害がないのか、あるのかな 
んて関係ない。『安全かもしれない』 
ものより『安全』なものを選ぶのはご 
く自然な心理。 
福島、関東圏の農家は緩い基準値 
にのって出荷するより、被害者として 
原発への声を大にするべき。 
その方が格段にイメージアップ。 
この国が狂っているのは風評被害と偽って放射能に汚染された野菜や魚介類を国 
民に食べさせようとしている事だ。官も民も狂っている。・・・自治体も国も放射線量 
の詳細を公表しない、本当に国民無視の北朝鮮のような国になっている 
「畑の野菜をくれて、翌日食べたかどうか子供に確認する」背筋が 
寒くなりました。地域の一体感が一抜け許さない雰囲気に。 
モスバーガーやゼンショーで福島産の野菜を使うとか。 
絶対、食べない。国より厳しい基準値とはいうがはっきり示し 
ていないしね。汚染度の低い野菜を選ぶのは当然。そもそも 
福島産の食材は全て東電が買い取って廃棄すべき代物。 
地産地消は分かりました(納得はしてませ 
ん)では、せめて弁当持参か給食か選択 
できるようにしたらどうですか。 
市長や教育委員会の考えが全く変わらな 
いのと同様に、福島県産の野菜・牛乳な 
どを子供に食べさせたくないと考える親の 
考えも変わらないと思います。 
5/3-8のTwitterを、「福島」&「野菜」&「食べない」で抽出
専門家による被災地支援の仕組み 
 プロフェッショナルな知識と技能、経験、資源を持ち寄り、多様な情 
報プラットフォームの構築・運用を目指して、「情報支援プロボノ・プ 
ラットフォーム」(略称、iSPP)を設立。 
 各種調査やセミナーを実施。 
 2011 年5 月24 日 
54
震災前後の写真や映像の記録 
 「未来へのキオク」プロジェクトは、震災で失われた美しい風景や、 
懐かしい景色、また、写真・動画などの思い出を、インターネット上 
の写真・動画共有サービスに投稿し、プロジェクトのために作成す 
るサイトで、それらの写真や動画を表示し、公開。 
 2011 年6 月28 日 
55
節電.go.jp 
 地震で供給がひっ迫しているため、2011年7月1日に、節電 
啓発のためのサイトを開設。 
 東京電力のデータをAPI経由で活用したり、アイディア募集を 
する等、楽しみながら節電できる仕組みを提供。 
参加者の昨年の実績と比較http://setsuden.go.jp/ 
電力供給に対する電力消費量 
電力消費量 
・参加賞、達成賞 
56
復旧・復興支援制度データベース 
 国や自治体の被災地支援制度を、目的に応じてワンストップで簡 
単に検索可能。 
 コンセプト:「被災地に支援制度の情報を適確に届けたい」 
 2012年1月17日にサービス開始し、月間4万アクセスがある。 
窓口相談 
フリーダイヤルとも連携 
行政機関職員、行政書士等の 
行政業務の専門家による相談 
API 
府省 
外部によるサービス(企業、NPO、個人他) 
自治体 
500件を超える支援制度 
標準フォーマット 
web 
制度 
利用者
大都市災害シミュレーション(渋谷プロジェクト) 
 混雑度情報とTweet情報を合わせて解析し、避難誘導モデルを構築。 
58 
山手線 
埼京線 
銀座線 
半蔵門線 
副都心線 
東横線 
田園都市線 
井の頭線 
バス 
運休 
運休 
▲運転再開(22:50) 
運転再開 
運転再開 
▲運転再開(22:30) 
▲運転再開(22:30) 
▲運転再開(22:10) 
一部運行 
危険関連発言 
4万人以上 
3万人以上 
2万人以上 
1万人以上 
0.5万人以上 
0.5万人未満 
前の1時間と比較し 
て混雑度が20% 
以上増加した地域 
火災 
通行止 
避難所 
渋谷駅前は 
大変混雑して 
おります 
渋谷駅前は 
大変混雑して 
おります 
渋谷駅前は 
大変混雑して 
おります 
渋谷駅前は 
大変混雑して 
おります 
迂回をお願 
いします 
避難所はこ 
ちらです。 
迂回をお願 
いします
大雪対応情報分析訓練(渋谷プロジェクトパート2) 
 混雑度とTweet等の分析手法を大雪の日に実証。 
雨センサ 
59 
雪の状況 
混雑度(250m mesh) 
意見全体の分析 
詳細メッセージ分析 
急患発生. 
遠隔地から、災害現場の把握が可能なことを実証. 
携帯電話 
Tweets 
(2013-2-5) 
赤羽駅 
会議室→緊急対応センタ(EOC) 
(浜松町)
NDL東日本大震災アーカイブ 
 東日本大震災に関するあらゆる記録・教訓を次の世代へ伝 
え、被災地の復旧・復興事業、今後の防災・減災対策に役立 
てるために、関連する音声・動画、写真、ウェブ情報等を包 
括的に検索可能。 
 平成25年3月7日 
60
その後のビッグデータ解析 
 交通の解析 
 どのような車の動きがみられたか 
 どの道が流れていたのか 
 延焼シミュレーション 
 個別家屋の特性を入れた解析 
 詳細地盤特性を入れた解析 
 住民だけでなく、一時滞在者も含んだ避難解析 
 地域の共助力 
 年代別昼間人口、夜間人口の解析 
61
東日本大震災からの示唆 
62
取り組み全体像 
63 
防災・減災の取り組み 
フェーズ 減災期 安全確保期 緊急期 救命期 生活確保・仮復旧期 復旧・復興準備期 復興期 
時間軸 -0h -1h -10h -100h(4 日) -1000h(42 日) -10000h(417 日) 10000h- 
日付 2011-3-11 2011-3-11 2011-3-15 2011-4-21 2012-5-1 
状況 混乱 
歯抜けの様々な情報 
混乱 
歯抜けの様々な情報 
混乱 
官民から整理された 
情報が出始める 
収束への移行中 
官民から整理された 
情報が出始める 
収束 
一般行政情報の利用 
収束 
一般行政情報の利用 
情報収集 被害情報 
気象情報 
ヘリカメラ 
衛星写真 
詳細被害情報 
気象情報 
交通情報 
避難所情報 
気象情報 
緊急物資情報 
感染症等情報 
支援制度情報 
罹災証明基礎情報 
仮設住宅情報 
生活物資情報 
ニーズ 
次に向けた知見 
ニーズ 
次に向けた知見 
情報分析 震度予測 被害推定 詳細被害推定 詳細被害推定 
sns 分析開始 
ニーズ分析 
情報分析ガイド 
ニーズ分析 
ニーズ分析 
情報分析訓練 
情報提供 緊急地震速報 公共情報コモンズ 公共情報コモンズ 
パーソンファインダ 
Sinsai.info 
公共情報コモンズ 
パーソンファインダ 
Sinsai.info 
通行実績マップ 
官邸Twitter 
パーソンファインダ 
通行実績マップ 
Sinsai.info 
IT 支援情報提供 
復旧復興DB 着手 
電力データの公開 
Twitter 認証 
SocialMedia 指針 
e-Gov 災害サイト 
再利用可能データ公 
開 
各種報告書 
復旧復興DB 
節電.go.jp 
各種報告書 
復旧復興DB 
マッチン 
グ 
助けあいジャパン 
ボランティアマッチング 
プログラマとの連携 
WishList 
データ蓄 
積等 
サイトミラーリング 
サイトミラーリング 
映像アーカイブ 震災アーカイブス 
統合支援 被害予測地図 
訓練、啓発 
総合防災システム 
防災ネットワーク 
総合防災システム 
防災ネットワーク 
総合防災システム 
現場支援 義援金支援サイト ボランティア情報 
一般行政システム 
ボランティア情報 
緑は民間の取り組み
災害マネジメントを実効的に動かすための課題 
 意思決定ルート 
 窓口の整理 
• 対策を実施しようとすると、人づてにキーマンを探すしかなく、手当たり次第に連絡するしかなかった 
 意思決定ボトルネック 
• キーマンに情報が集積し処理がオーバーフロー。待ち状態のプロジェクトが山積。 
• 案件管理がされていないため、面での把握ができていなかった。 
 プロジェクトの交通整理 
 複数の類似プロジェクトが並行して行われてもコーディネートする組織がなかった。 
 中途半端に競争が起こり、現場が混乱。 
 資金確保 
 政策や情報システムの現場では、緊急で使える予算がなく、各ベンダに協力をお願いするし 
かなかった。 
• 311では、感謝状による対応 
 本気での訓練不足 
 多くの訓練が机上訓練であるため、実際の大規模災害では機能しない 
• 311の時も個人メールをベースに対策を実施 
 課題解決への意欲 
 課題解決より、そのために生じる問題や抵抗に気にするので、スピードが出ない 
 民間企業では、緊急対策本部にCIOが入り、統制を一元化。(一日目で入っていなくて 
も、翌日から参加) 64
復旧・復興フェーズでの課題 
 緊急時に取り除かれていた組織の壁の復活 
 緊急時には、組織の壁があっても緊急対応として認められたものが、体制が 
整うにつれて、うまく進まなくなる。 
 スピード感の欠如 
 マイナス要因の検討に時間がかかり、前に進ませるのが難しくなる。 
 時間の確保 
 各部門の本来業務があるため稼働を割くのが難しくなる 
 復旧・復興進捗状況の管理データベースも今後の課題 
 米国ではリーマンショック後の復興予算をRecovery.govで管理 
• 四半期ごとの進捗状況の管理、問題プロジェクトの報告機能等がある。 
65
首都災害対策に向けた取り組み 
66
今後の取組に向けて 
 非常時には臨機応変に対応し、短いサイクルでPDCAを回し 
ていくことが重要。 
◆ 情報の収集・分析・共有 
→ 情報を収集・共有する仕組み見直し 
→ 国民の声など、迅速で高度な情報の分析 
◆ 情報へのアクセス手段の確保 
(パソコンの毀損、ネットワークの遮断、停電等により通常時のアクセス手段が使用できないおそれ) 
→ どこでも情報にアクセスできる携帯端末向けの情報提供 
→ ネットワークへの負荷が少なく、多様な端末からアクセス可能なhtml形式等での情 
報提供 
→ システムや設備そのものの喪失も想定した広域災害時のBCP 
◆ 迅速かつ容易な情報へのアクセス 
→ 関係情報をできる限り一元的に提供 
→ 情報伝達を容易にするソーシャルメディア等を活用した情報提供 
◆ 情報形式の標準化 
→ 情報の抜け漏れを防ぎ、マッシュアップも容易にするデータフォーマットの統一 
67
今後の取組に向けて 
◆ 行政機関以外の主体との協力 
→ 民間事業者等による情報活用を可能とするよう、2次利用が容易なCSV形式等で 
の情報提供 
→ 災害対応するための民間の技術開発力、支援策の活用 
→ 官民の役割分担について検討が必要 
◆ 情報関連の扱いを集約化、共有化 
→ 情報という観点から災害対応に当たれる責任者の設置 
→ 支援情報等、政府への情報の入口の整理 
◆ 情報リテラシーの向上 
→ 普段から使い慣れた手段が重要なことから、BCPも踏まえた日常的な情報活用推進 
68
新たな可能性と残っている課題 
 混乱の防止 
 通信が混乱した中での情報の収集、発信 
 大量情報分析による避難誘導や対策 
 適切な対応 
 大量の人が集まる避難所等の状況をどう把握し運営 
するか 
 物資の補給をどうするか 
 日常と非常時のデュアルユース 
 オリンピックの外国人対応も視野に入れた、観光、施 
設情報との融合 
 民間支援人材との協力 
 災害後のITボランティアのコーディネート 
 迅速な復旧 
 支援制度の効果的な提供 
69 
ソーシャルメ 
ディアの活用 
避難所状況 
管理 
共通語彙 
基盤 
協力体制の 
構築 
復旧・復興支 
援制度DB
取り組み① 
ソーシャルメディアの活用 
70
情報発信 
 普段から使っているソーシャルメディアをうまく活用することが重要。 
市のソーシャルメディア例学校のソーシャルメディア例 
[催事]今週末の22日に市民セン 
ターで絵画展があります。ぜひい 
らっしゃってください 
13:44 
[募集]第2小学校の放課後見守り 
ボランティアを募集中です。 
16:32 
地震が発生しました。震度は6です。 
高台に避難してください。 
10:54 
RT:@内閣防災津波警報が発令さ 
れました。すぐに避難してください。 
10:58 
山上公民館、第三小学校を避難所 
として開設しました。 
11:10 
ダンスクラブが地区大会で優勝しま 
した。県大会に進出です。 
09:43 
今週末は運動会です。天気も良い 
予報です。楽しみですね。 
14:33 
地震が発生しました。震度は6です。 
建物に大きな被害はありません。 
10:54 
第一小学校は津波の心配はありま 
せん。 
11:09 
帰宅は親による送迎となります。 
迎えに来られない場合には、宿泊 
の準備をしていますので、ご安心く 
ださい。 
14:21 
発災 
内閣防災 
津波警報が発令されました。すぐに 
避難してください。 
10:58 
市や学校などの管理者が 
重要な情報を再送 
71
定着までの道のりは長い 
 同じポリシーでも、教育をしないと使われない。 
フォロワー98人 
フォロワー63人 
自治体内共通ポリシー 
フォロワー74人 
○運動会などで日常的に利 
用し、災害対応も実施 
△主に災害対応を配信×未使用 
72
市民との直接対話 
 通常の報告ルート以外に、現場から情報を得て、レスポンス 
をすることができる 
73
情報発信に対する反応分析 
 ソーシャルメディアでは、発信した情報に対するリアルタイムな反応 
を見ることができる。 
 反応を見ながら情報発信することで、的確に情報提供を行うことが 
できる。 
市からの情報発信ネット上の反応 
○○市です。駅前は非常に混雑し 
ていて大変危険ですので、駅周辺 
には近づかないでください 
同意RTこんなこと言ってるけどきっと大丈夫だよ。 
RT○○市です。駅前は非常に混雑していて大変危険 
ですので、駅周辺には近づかないでください 
○○市です。駅前は混雑で大変危 
険です。以下の写真をご覧ください。 
こんなこと言ってるけどきっと大丈夫だよ。RT○○市 
です。駅前は非常に混雑していて大変危険ですので、 
駅周辺には近づかないでください 
本当に危なそうだ。近づかないようにしよう。RT○○ 
市です。駅前は非常に混雑していて大変危険ですの 
で、駅周辺には近づかないでください 
13:24 
13:32 
13:26 
13:29 
13:34 
74
大都市災害対策(2012/9- ) 
 背景 
 東日本大震災当日、都心でも交通機関がマヒし大きな混乱が発生。 
 関東で大規模震災が起こった時には、より大きな混乱が予想される。 
 震災直後の取り組みによりテキスト分析のノウハウの蓄積があったが、それを更に発 
展する機会として、当時のデータで解析できるgoogleワークショップが開催された。 
 概要 
 2012年9月に、震災当日の渋谷駅の状況を過去のtweetデータと人口密度データを中 
心に分析を行い、大都市災害に対する情報分析方法の検証を行った。 
 2013年2月に実地訓練を実施。大雪において分析方法を実際に活用し、有効性を確認。 
 2013年夏-秋に、京都の洪水、大島の台風被害等、様々な状況に合わせて検証し、 
テキスト分析が有効な災害状況の検証を行った。 
 結果 
 情報分析手法として蓄積したノウハウを、ガイドとして整備 
 示唆 
 防災部門のみでの情報分析ツールの導入は、費用面、運用ノウハウ面から難しい。 
 情報分析ツールは、日常的なマーケティングツールとして重要なことから、デュアル 
ユースな導入方法を考えなければいけない。 
 情報分析は、注目ワードの設定等のノウハウが重要であり、訓練等でその経験を積ん 
でおく必要がある。 
 通常の災害情報に対する補足情報と考えることが重要。 
75
渋谷エリアでの机上分析 
 渋谷エリアの250mメッシュでの人口密度データとTweetを併せて分析。 
①人口密度データを可視化することで概況を把握 
山手線 
埼京線 
銀座線 
半蔵門線 
副都心線 
東横線 
田園都市線 
井の頭線 
バス 
運休 
運休 
▲運転再開(22:50) 
運転再開 
運転再開 
▲運転再開(22:30) 
▲運転再開(22:30) 
▲運転再開(22:10) 
一部運行 
②時間変動など、詳細傾向の把握 
危険関連発言 
4万人以上 
3万人以上 
2万人以上 
1万人以上 
0.5万人以上 
0.5万人未満 
前の1時間と比較し 
て混雑度が20% 
以上増加した地域 
火災 
通行止 
避難所 
4 5 0 0 0 
4 0 0 0 0 
3 5 0 0 0 
3 0 0 0 0 
2 5 0 0 0 
2 0 0 0 0 
1 5 0 0 0 
1 0 0 0 0 
5 0 0 0 
0 
1 4 時 
1 5 時 
1 6 時 
1 7 時 
1 8 時 
1 9 時 
2 0 時 
2 1 時 
2 2 時 
2 3 時 
0 時 
1 時 
2 時 
2 0 1 1 /3 /1 1 
2 0 1 2 /1 0 /5 
4 5 0 0 0 
4 0 0 0 0 
3 5 0 0 0 
3 0 0 0 0 
2 5 0 0 0 
2 0 0 0 0 
1 5 0 0 0 
1 0 0 0 0 
5 0 0 0 
0 
1 4 時 
1 5 時 
1 6 時 
1 7 時 
1 8 時 
1 9 時 
2 0 時 
2 1 時 
2 2 時 
2 3 時 
0 時 
1 時 
2 時 
2 0 1 1 /3 /1 1 
2 0 1 2 /1 0 /5 
4 5 0 0 0 
4 0 0 0 0 
3 5 0 0 0 
3 0 0 0 0 
2 5 0 0 0 
2 0 0 0 0 
1 5 0 0 0 
1 0 0 0 0 
5 0 0 0 
0 
1 4 時 
1 5 時 
1 6 時 
1 7 時 
1 8 時 
1 9 時 
2 0 時 
2 1 時 
2 2 時 
2 3 時 
0 時 
1 時 
2 時 
2 0 1 1 /3 /1 1 
2 0 1 2 /1 0 /5 
4 5 0 0 0 
4 0 0 0 0 
3 5 0 0 0 
3 0 0 0 0 
2 5 0 0 0 
2 0 0 0 0 
1 5 0 0 0 
1 0 0 0 0 
5 0 0 0 
0 
1 4 時 
1 5 時 
1 6 時 
1 7 時 
1 8 時 
1 9 時 
2 0 時 
2 1 時 
2 2 時 
2 3 時 
0 時 
1 時 
2 時 
2 0 1 1 /3 /1 1 
2 0 1 2 /1 0 /5 
人 
人 
人 
人 
③現場の声全体を分析することで全体像を把握 
④危険箇所等、特定状況を深堀 
⑤個別の声を確認 
状況が浮かび上がってくる 
76
3月11日22時混雑度マップ 
山手線 
埼京線 
銀座線 
半蔵門線 
副都心線 
東横線 
田園都市線 
井の頭線 
バス 
運休 
運休 
▲運転再開(22:50) 
運転再開 
運転再開 
▲運転再開(22:30) 
▲運転再開(22:30) 
▲運転再開(22:10) 
一部運行 
危険に関する発言は減ってきている 
危険関連発言数 
4万人以上 
3万人以上 
2万人以上 
1万人以上 
0.5万人以上 
0.5万人未満 
前の1時間と比較し 
て混雑度が20% 
以上増加した地域 
火災 
通行止 
避難所 
駅周辺の混雑度は相変わらず高い 
77
3月11日22時中心部人口密集度(250m四方内の人数推測値) 
45000 
40000 
35000 
30000 
25000 
20000 
15000 
10000 
5000 
0 
14時 
15時 
16時 
17時 
18時 
19時 
20時 
21時 
22時 
23時 
0時 
1時 
2時 
2011/3/11 
2012/10/5 
45000 
40000 
35000 
30000 
25000 
20000 
15000 
10000 
5000 
0 
人 
14時 
15時 
16時 
17時 
18時 
19時 
20時 
21時 
22時 
23時 
0時 
1時 
2時 
2011/3/11 
2012/10/5 
45000 
40000 
35000 
30000 
25000 
20000 
15000 
10000 
5000 
0 
14時 
15時 
16時 
17時 
18時 
19時 
20時 
21時 
22時 
23時 
0時 
1時 
2時 
2011/3/11 
2012/10/5 
45000 
40000 
35000 
30000 
25000 
20000 
15000 
10000 
5000 
0 
人 
14時 
15時 
16時 
17時 
18時 
19時 
20時 
21時 
22時 
23時 
0時 
1時 
2時 
2011/3/11 
2012/10/5 
※2012/10/5は金曜(人数はいつもNAVIラボ混雑度マップより推計) 
人 
人 
ピークは去っている 
78
3月11日22時twitter意見分析(渋谷に関するつぶやき全数) 
避難所等は落ち着いてきている 
79
3月11日22時Twitter意見分析(渋谷とともに発言される特定語分析) 
危険銀座線 
安全関連女性関連 
駅は危険なほど混んでいる 
80
情報分析結果の活用イメージ 
山手線 
埼京線 
銀座線 
半蔵門線 
副都心線 
東横線 
田園都市線 
井の頭線 
バス 
運休 
運休 
▲運転再開(22:50 
運転再開 
運転再開 
▲運転再開(22:30 
▲運転再開(22:30 
▲運転再開(22:10 
一部運行 
危険関連発言 
4万人以上 
3万人以上 
2万人以上 
1万人以上 
0.5万人以上 
0.5万人未満 
前の1時間と比較して 
混雑度が20% 
以上増加した地域 
火災 
通行止 
避難所 
渋谷駅前は大 
変混雑してお 
ります 
渋谷駅前は大 
変混雑してお 
ります 
渋谷駅前は大 
変混雑してお 
ります 
渋谷駅前は大 
変混雑してお 
ります 
迂回をお願い 
します 
避難所はこち 
らです。 
迂回をお願い 
します 
81
机上訓練結果を元にした実地訓練 
 混雑度とTweet等の分析手法を大雪の日に実証。 
 浜松町の会議室に設置した仮説オペレーションセンターで都内の状況をモニターし、赤 
羽駅の混乱状況を把握。 
雪の状況 
混雑度(250m mesh) 
意見全体の分析 
詳細メッセージ分析 
急患発生. 
遠隔地から、災害現場の把握が可能なことを実証. 
雨センサ 
携帯電話 
Tweets 
(2013-2-5) 
赤羽駅 
会議室→緊急対応センタ(EOC) 
(浜松町) 
82
ソーシャルメディア活用のノウハウ整理 
 情報分析を繰り返し、大量データの情報分析の注意点を明確化。 
 大量メッセージ発生時の処理方法 
 再送メッセージの処理が必要 
 再送メッセージの遅延特性への配慮 
 分析用辞書作成のポイント 
メッセージ遅延の例 
再送された「危険」というtweet 1時間の差がある 
 他の災害等での検証により得た追加の知見 
実施する(6) 
ギフト(3)される(3) 
求める(5) 
支援(38) 
募金(25) 
被災地(115) 
必要だ(18) 
今一番(18) 
浦安市内(198) 
物資(64) 
浦安市災害対策(198) 
必要だ(25) 
届ける(10) 
募金(26) 
海外(6) 
今回(4) 
削除する(3) 震災(3) 
開設する(113) 
まとめる(113) 
更新する(5) 
情報(39) 
支援( 否) (72) 
掲載する(5)求める(5) 
リスト(26) 
送る(24) 
届く(34) 
届ける(81) 
送る(35) 
いただく(2) 
一杯(3) 
手間(3) 
確認する(2) 
 混乱した災害や避難所分析等、収集対象の現地の情報量の規模が大きいものに有効。 
 救急救命には使うには、フィルタリングが重要。デマ情報も分析次第で判断可能。 
 台風等、予見された災害では、従来型の情報網で十分な情報が入り、tweet分析の効果が薄い 
必要だ(87) 
被災地(38) 他国(25) 
送る(10) 
必要だ(9) 
仕分け作業(5) 
輸送(5) 
送る(8) 
届く(8) 支援(7) 
情報(5) 
東日本(19) 
支援(6) 
被害(4) 
送る(7) 
グループ(4) 
コメント(4) 
強要する(3) 
支援する(3) 
支援(25) 
必要以上(24) 
緊急(3) 
必要だ(14) 
まとめる(5) 
必要だ(7) 
募集(4) 
募集する(4) 
スタッフ(3) 
経費(4) 不可欠だ(4) 
支援(335) 
支援物資(71) 
震災(55) 
被災者(54) 
募金(46) 
情報ボランティア(45) (40) 
必要(39) 
願う(222) 
被災地(211) 
必要だ(126) 
他国(26) 
支援(211) 
求める(131) 
求める(131) 
掲載する(131) 
更新する(131) 
物資(131) 
まとめる(116) 
情報(131) 必要だ(185) 
チェンジする(11) 
届ける(100) 
輸送(91) 
溜まる(80) 
使う( 否) (198) 
自然災害(6) 
外す(2) 
本部あて(198) 
支援(867) 
被災地(537) 
情報(425) 
物資(356) 
テレビ(305) 
支援物資(301) 
地域(221) 
簡易トイレ(199) 
Tweet 1500件 
Tweet 489件 
フィルターで重複を削除 
2011/3/24 
「支援」「必要」での 
検索結果 
「危険」というオリジナルのtweet 
再送データを除いた分析の例 
83
ガイドブック 
2011/4/11 2014/2/5 
国民の意見を活かしていますか 
~行政機関における情報分析ツール活用ガイド~ 
パブリックコメント 
アンケート自由記述 
意見募集 
情報が持つ価値を100%引き出していますか? 
単なる紙の山、文字の羅列にしていませんか? 
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/bousai/dai3/sankou3.pdf 
84
取り組み② 
語彙の統一(共通語彙基盤) 
85
共通の語彙の基盤とは 
86 
情報を交換するための参照用の辞書である。 
ガスが 
ない!! 
どっちだ?? 
水が 
ない!! 
手術用? 
飲料水? 
生活用水? 
用語が定義される 
ので、支援する側に 
的確に情報が伝わ 
る
情報の意味が違う例 
 定義が違うから、集計にばらつきがでる。 
内閣府の定義 
住家半壊の基準 
損壊部分が延床面積の20 % 以上70 % 未満のも 
の損害割合 
経済的被害が2 0 % 以上5 0 % 未満のもの 
うち「大規模半壊」 
損壊部分が延床面積の5 0% 以上7 0% 未満 
経済的被害が4 0% 以上5 0% 未満 
東京都 
半壊損害額が住家の時価の20~50% 
高知県海洋局漁港課 
半壊:大修理しなければ居住できないが, 
建替えをしなくても居住可能なもの。 
半壊世帯は何件 
だ? 
地域毎の集計にば 
らつきがある 
87
基本的な用語も統一されていない 
 避難所、医療機関、給水所等の定義、備蓄品の呼び方がバ 
ラバラである。 
自治体A 自治体A-1 自治体B 自治体B-1 
避難所仮の定義 
避難所避難所の総称避難施設 
指定避難所自治体があらかじめ指定した避難所避難所避難所避難所 
福祉避難所生活に解除などが必要な方が入る避難所二次避難所 
仮設避難所 
災害時に避難所に特別に解放されてできる 
仮の避難所 
広域応援活動拠点 
広域で避難者支援を行うための活動拠点。臨 
時ヘリポートや備蓄倉庫等を保有。 
広域応援活動拠点地域防災拠点 
避難場所避難場所の総称 
緊急避難場所 
避難場所へ避難する前に、近隣の避難者が 
一時的に集合して様子を見る場所又は避難 
者が避難のために一時的に集団を形成する 
場所 
一時集合場所一時避難場所 
広域避難場所 
大地震時に発生する延焼火災やその他の危 
険から避難者の生命を保護するために必要 
な面積を有する大規模公園、緑地等のオープ 
ンスペースをいう。 
広域避難場所広域避難地広域避難場所 
帰宅困難者受入施設帰宅困難者が一時的に滞在する施設一時滞在施設、一時待機施設帰宅困難者一時滞在施設 
災害時帰宅支援ステーション 
帰宅者に対してトイレの提供等の各種支援を 
する民間施設 
災害時帰宅支援ステーション災害時帰宅支援ステーション災害時帰宅支援ステーション 
一時避難施設 
都道府県の施設などで、市町村が一時的に 
利用する避難施設 
一時避難施設、一時避難 
所、一時受入施設 
都道府県と市町村の語彙が違っており、情報をマッシュアップできない 
88
防災情報で顕在化している課題 
 各防災マップの情報がバラバラだと、情報交換できないだけ 
ではなく、行政機関外のサポートも受けにくい。 
広域アプリや地域アプ 
リが作りやすくなる 
89 
A市の 
施設情報 
D市の 
施設情報 
B市の 
施設情報C市の 
施設情報 
都道府県の持 
つ防災情報 
従来 
上記の各情報がバラバラで 
検索できない 
共通語彙対応すると 
公開用情報が統一されるので、組 
み合わせて使ったり、様々な使い 
方が可能。
現在取り組んでいる語彙の標準化 
 平成25年6月に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」で整備を明記。 
 コア語彙及び他業務とも関連の深い部分のドメイン語彙を対象とする。(「病院」という 
用語は、医療ドメインであるが、施設案内、防災、観光でも使用するため) 
 基本的にドメイン内でしか使わない専門の語彙は、専門家の領域なので対象とし 
ない。 
コア 
普遍 
語彙 
共通 
語彙 
共通 
語彙 
ドメイン 
内部 
交換用 
語彙 
交換用 
語彙 
交換用 
語彙 
内部 
データ形式 
内部 
データ形式 
内部 
データ形式 
変換 
拡張 
拡張 
人、場所、法人 
+α 
(防災(物 
資)) 
防災 
施設 
調達 
カタログ 
API 
制度 
将来 
領域 
・・・ 
・・・ 
コア 
ボキャブ 
ラリ 
API 
コア・ボキャブラリ 
氏名、住所等の分野共通に使う語彙 
ドメイン・ボキャブラリ 
各分野内でしか使われない専門語彙 
赤い範囲が対象 
90
情報構造のイメージ 
 施設の情報は、コアのボキャブラリとドメインのボキャブラリ 
の組み合わせで表す。 
91 
病院 
建物 
所在(住所) 
診療科 
施設情報 
建築物情報 
状況 
ベッド数 
小学校 
建物 
所在(住所) 
生徒数 
施設情報 
建築物情報 
コア避難所情報 
ボキャブラリ 
ドメイン 
ボキャブラリ 
イベント 
建物 
所在(住所) 
スケジュール 
連絡先
オリンピック対策、観光対策としても有効 
 防災のためではなく、一般行政用途なので様々な分野で利用可能。 
 施設管理者は一元的に情報の管理をすることができ、様々な問い 
合わせに対して的確に対応可能。 
施設管理者 
打瀬小学校 
ic:建物_所在 
ic:場所_住所 
ic:住所_住所千葉県千葉市美浜区打瀬1丁目3-1 
ic:住所_構造化住所 
ic:構造化住所_国 
ic:構造化住所_都道府県千葉県 
ic:構造化住所_市区町村千葉市 
ic:構造化住所_町名美浜区打瀬 
ic:構造化住所_街区符号1 
ic:構造化住所_住居番号3 
ic:構造化住所_地番1 
ic:構造化住所_方書 
ic:方書_方書 
ic:方書_ビル名 
ic:方書_部屋番号 
ic:構造化住所_郵便番号2610013 
ic:場所_経緯度座標 
ic:経緯度座標系_測地系コード 
ic:経緯度座標系_緯度 
ic:緯度_度35 
ic:緯度_分38 
ic:緯度_秒31.4 
ic:経緯度座標系_経度1 
ic:経度_度140 
ic:経度_分2 
ic:経度_秒50.3 
ic:建物_施設情報 
ic:施設_名称打瀬小学校 
ic:施設_種別小学校 
ic:施設_商用区分 
ic:施設_概要 
平成7年4月開校。全校児童数は,平成23年 
5月1日現在901名27学級。21世紀のライ 
フスタイルを目指した街と一体化されたオープ 
ンスクール。街に開かれ“門も塀もない小学 
校”である。 
ic:施設_利用時間 
ic:オープン日 
ic:開始時間 
ic:終了時間 
ic:施設_料金 
ic:施設_収容人数 
ic:数量_単位 
ic:施設_駐車場 
ic:数量_単位 
ic:施設_保有設備 
ic:施設_アクセス 
最寄り駅 
名称海浜幕張 
出口名南口 
バス 
名称 
徒歩時間14分 
総時間14分 
ic:施設_リファレンス 
ic:建物_建物情報 
ic:建物構造_敷地面積 
ic:建物構造_主要用途 
ic:建物構造_建築面積 
ic:建物構造_延べ面積 
ic:建物構造_最高の高さ 
ic:建物構造_地上階数4 
ic:建物構造_地下階数0 
ic:建物構造_構造 
ic:建物構造_竣工日 
ic:建物_避難所情報 
im:避難所ID 
im:避難所_種別一時避難場所 
im:避難所_期間 
im:避難所_収容人数3000 
im:避難所_救護設備 
im:避難所_備蓄倉庫有 
im: 避難所_給水設備非常用井戸 
im:避難所_炊事設備 
im:避難所_発電設備 
im:避難所_風呂 
im:避難所_シャワー 
im:避難所_トイレ 
im:避難所_救援資材 
ic:建物_公共設備情報 
im:公共設備ID 
im:公共設備_名称AED 
im:公共設備_連絡先打瀬小学校 
ic建物_連絡先情報 
ic:連絡先_名称打瀬小学校 
ic:連絡先_メールアドレスutase.ELS@city.chiba.lg.jp 
ic:連絡先_住所千葉県千葉市美浜区打瀬1丁目3-1 
ic:連絡先_電話番号043-211-0321 
ic:連絡先_内線 
ic:連絡先_FAX番号043-299-2831 
ic:連絡先_URL 
http://www.cabinet-cbc. 
ed.jp/school/es/114/index.html 
観光課が、観光のガイド作成に利用 
防災課が、避難所確認に利用 
市民課が施設ガイドに利用 
民間事業者が利用 
92
取り組み③ 
チーム作り 
93
オープンガバメントの中での災害対応 
 オープンガバメントとは 
 「透明性」「参加」「協働」を柱とした、新しい行政モデルの仕組み(「お上」思想からの脱 
却) 
 オープンデータ、オープンプロセス、対話型掲示板、sns活用等により、市民とともに政 
策を考え実行していく。マーケティング視点の行政である。 
市民への 
発信 
発信情 
報への 
反応市民の 
発信 
分析収集 
声 
父母や関 
係者への 
発信 
発信 
本庁舎学校等 
 このノウハウを、災害対応に応用。また、この人脈も活用。 
 99%の時間は日常利用し、1%のいざというときに、災害モードに。 
94
災害モードでの運用 
 災害用システムは予算の獲得が難しく、普段使っていないと緊急時に機能しない。 
 そのため、防災部門単独ではなく、日常のシステムや広報部門とどのように一体的 
に企画するかが重要。 
 普段、情報分析をしている人達を災害要員に指定し、訓練を行うとともに、災害時 
に防災チームに召集。 
・行政の発信情報に対する、反 
応をモニタ(誘導の効果等) ・現地の声を直接収集 
発信 
発信情報 
への反応 
分析収集 
市民の 
声 
父母や関 
係者への 
報告発信 
本庁舎学校等 
発信 
市民への 
発信 
状況報告 
情報提供 
認証アカウント 
反応分析危険度分析 
ニーズ分析 
デマ防止 
情報提供 
・日常、住民サービスの 
案内をしているアカウ 
ントから、災害情報を 
発信 
・発信しているアカウント 
が本物かどうか認証 
が必要 
・日常、住民サービスの 
案内をしているアカウ 
ントから、災害情報を 
発信 
・終夜預かりなどの情報 
提供で、親の一斉帰 
宅を抑制 
・バックアップの報告手段とし 
て活用 
・NPOなどにも情報提供可能 
・防災アカウントからの発信は、防災関係者 
向け。国の発信を県の関係者が受けて、 
必要なものを再送する。95
ITボランティアとの協業 
 東日本大震災後のIT業界の大きな変化は、IT業界での社会 
活動家が増えたことである。能力とモチベーションの高い人 
材が様々な活動を行っている。 
 東日本の経験から、IT系ボランティアはかなりの数がいる。しかも、全 
国の人材がネットでつながっている。 
 そこに対して、支援を要請するには、日ごろからの信頼性の確保が 
重要である。 
 オープンデータの推進などにより、このような人材とコミュニケーショ 
ンを図っておくことが重要である。 
96
取り組み④ 
復旧・復興支援制度データベース 
97
復旧・復興支援制度データベース 
 国の支援制度が入力されているので、都と市区町村の支援制度を 
入力するだけで、ワンストップで目的に応じた支援制度を検索可能。 
 タイムリーに支援を受けることで円滑な復旧・復興を支援可能。 
 2012年1月17日に東北地方でサービス開始し、月間4万アクセスがある。 
窓口相談 
フリーダイヤルとも連携 
行政機関職員、行政書士等の 
行政業務の専門家による相談 
API 
府省 
外部によるサービス(企業、NPO、個人他) 
都 
市区町村 
500件を超える支援制度 
標準フォーマット 
web 
制度 
利用者
取り組み⑤ 
避難所状況管理 
政府のプロジェクトではない自発的プロジェクト 
99
避難所の状態把握 
 避難所の状況がわからないと適切な対処ができない 
 食料 
 飲料 
 生活空間 
 衛生状態 
 秩序の維持 
. 
100 
指定避難所 
仮設避難所 
少ない 
正式情報 
多くの 
未確認情報 
真夏や真冬の大災害では、深刻な問題
避難所状況報告システム(Sherepo(開発中)) 
 通常の報告と並行し、snsで避難所の報告を送信。 
 耐障害性の向上 
 民間支援者への情報提供 
 仮設の避難所も簡単に情報収集可能。 
通常の報告ルート 
構造化され 
たデータ 
ソーシャルメディア 
避難所 
災害対策本部 
支援チーム 
101
支援計画の立案 
 状況に合わせて、適切に支援を実行可能。 
傾向 
102 
災害対策本部 
食物 
医療 
正式 
報告 
Food 
Water 
Clothe 
Shelter 
Sanitation 
Medication 
Safety 
3:Once a day 
5: Serious 
0: No Problem 
4: No roof 
5: Serious 
2:Operation 
0: No Problem 
各種条件で抽出
事前の準備と非常時の対応 
 災害前に導入を図り、災害時に活用 
 災害時には、防災無線やラジオで案内。 
指定避難所 
仮設避難所 
自治体 
事前配布と訓練 
災害対策本部は広域で要支援情報を確認することができる。 
103
まとめ 
104
災害用ITのポイント 
 東日本大震災で多くの活用可能性と課題が明確になった。 
 SNS等、日常的な工夫で大きな効果が得られるものも多い。 
 ITコミュニティの形成は非常に心強い状況である。日ごろか 
らの関係構築が重要である。 
 災害に対するIT活用で、考える点は2点。 
1. デュアルユースで使えるか。そうでない場合には、災害時に確実に 
使ってもらう対策があるか。 
2. 明日でも使えるか 
105

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141017DisasterManagement

  • 1. 首都直下地震時における IT活用の可能性 2014-10-17 平本健二 経済産業省CIO補佐官(政府CIO補佐官) ※CIOとはChief Information Officer(最高情報責任者)の略称 1 RISCON Tokyo 2014
  • 2. 電気 水道 鉄道 銀行 コンビニ 電話 なぜITなのか  身近なIT機器  現代社会において、今や屋外の空気と生き物以外は、すべてコン ピュータで制御されている 信号 広告 エアコン タクシー、バス ニュース トラック  目に見えなくても、神経網としての情報システムが存在 2
  • 3. 情報の重要性  情報に関する要望は、生活必需品と並んで常に上位に出現  人は情報がないと不安になる 東日本大震災後の不足しているものの分析(緑の項目) 3/12 3/13 3/14 3/15 3/16 1639-1702 3/18 1421-1441 3/19 1328-1404 3/20 1252-1331 3/22 1515-1600 3/23 1959-2050 3/26 2238-2348 3/12 3/13 3/14 3/15 3/16 1639-1702 3/18 1421-1441 3/19 1328-1404 3/20 1252-1331 3/22 1515-1600 3/23 1959-2050 3/26 2238-2348 1 電力電力電力電力物資物資物資電力物資電力電力 2 情報情報食料物資ガソリン電池ガソリン物資ボランティアガソリン水 3 食料食料情報ガソリン食料ティッシュペーパーボランティアガソリン 水物資ガソリン 4 物資ガソリン物資食料情報飲料水用容器電力ボランティア土のう袋水物資 5 テレビ紙おむつガソリン水燃料懐中電灯エネルギー情報電力テレビ運動 6 ニュース赤ちゃん用テレビ情報避難所トイレットペーパー情報テレビガソリン食料自動車 7 照明物資場所燃料石油製品軽油医師避難所野菜自転車紙 8 機器テレビ地図紙オムツ水ブルーシートヘリ食料テレビ牛乳食料 9 避難所水水ビニールテレビ保存食内科店食料自動車燃料 10 水ニュース紙おむつフリース自動車ガソリン用携行缶水燃料情報トイレットペーパー報告 11 血液避難所燃料生地店電力献血運動運動不足ボランティア野菜 12 電源不足店運動店電力水おにぎり水燃料電化インク 13 病院血液通信医療トイレットペーパーガソリン看護師自動車車燃料情報 14 救援コンビニ店紙オムツ不足暖房テレビ運動不足おにぎりトイレットペーパー住宅本 15 店運動交通テレビ栄養不足紙おむつ車募金医師店ボランティア 16 運動燃料自動車電池糖尿病食事無洗米牛乳運動運動不足魚 17 ガソリン医療コンビニニュース血液かゆ衣類紙おむつ食事部品ニュース 18 場所照明救援交通粉ミルク乳幼児用紙オムツ自転車果物電車道路 19 懐中電灯自動車血液避難所毛布入院患者下着ニュース店情報キャップ不足 20 携帯場所赤ちゃん用医薬品不足運動無洗米避難所医薬品不足水分ニュース避難所  災害時は、救急救命や復旧等の現場の活動が重要である が、現場の活動を効果的に行うためにも情報が非常に重要。  情報の収集、分析、報告、展開等 3
  • 4. 情報のギャップ  現場から情報が集まるまでには時間がかかる。  現場の情報ニーズは、災害直後に救命、家族の安否等のために 高まる。また、避難後に、今後に向けての情報ニーズが高まる。 4 現場からの情報 現場の 情報ニーズ 情報のバッグログ G A P G A P 探せない ギャップ 足りない ギャップ 収集、分析、報告、展開に ITは重要な役割を果たす
  • 5. 情報の収集 5  情報の収集にITを使うことで、これまでより大量できめの細 かい情報を迅速に正確に処理し、現場支援が可能 従来の課題の解決さらなる高度化が可能 官公庁SNS 衛星画像企業・団体 FAXリレーと再入力 ITを使い、迅速化と効率化、連携が可能 →限られた人材を使うため 情報支援チームが重要 多様な情報を収集・分析 →専門家やNPOとの 日頃からの連携が重要
  • 6. 情報の分析  可視化と情報のフィルターにより、必要な情報を抽出し、意思決定 に活かす。 3月11日22時人口密度再送データを除いたSNS分析の例 実施する(6) ギフト(3)される(3) 求める(5) 支援(38) 募金(25) 被災地(115) 必要だ(18) 今一番(18) 必要だ(87) 6 被災地(38) 他国(25) 浦安市内(198) 物資(64) 浦安市災害対策(198) 必要だ(25) 届ける(10) 送る(10) 今回(4) 必要だ(9) 開設する(113) まとめる(113) 更新する(5) 情報(39) 支援( 否) (72) 掲載する(5)求める(5) 仕分け作業(5) 輸送(5) 送る(8) 届く(8) 支援(7) 情報(5) 募金(26) 海外(6) 東日本(19) 支援(6) 被害(4) リスト(26) 送る(35) 送る(7) 送る(24) 届く(34) 届ける(81) いただく(2) グループ(4) コメント(4) 強要する(3) 支援する(3) 削除する(3) 震災(3) 支援(25) 必要以上(24) 緊急(3) 必要だ(14) まとめる(5) 必要だ(7) 募集(4) 募集する(4) スタッフ(3) 一杯(3) 手間(3) 確認する(2) 経費(4) 不可欠だ(4) 支援(335) 支援物資(71) 震災(55) 被災者(54) 募金(46) 情報ボランティア(45) (40) 必要(39) 願う(222) 被災地(211) 必要だ(126) 他国(26) 支援(211) 求める(131) 求める(131) 掲載する(131) 更新する(131) 物資(131) まとめる(116) 情報(131) 必要だ(185) チェンジする(11) 届ける(100) 輸送(91) 溜まる(80) 使う( 否) (198) 自然災害(6) 外す(2) 本部あて(198) 支援(867) 被災地(537) 情報(425) 物資(356) テレビ(305) 支援物資(301) 地域(221) 簡易トイレ(199) Tweet 1500件 Tweet 489件 フィルターで重複を削除 2011/3/24 「支援」「必要」での 検索結果 ボランティアが重要 ここでの案内が重要
  • 7. 情報の展開  東日本大震災では、ラジオが有効であったが、多様な情報 発信が必要。 7 ネットで送った情報を コミュニティで拡散してもらう 壁新聞 ラジオ
  • 8. 組み合わせ  ボランティアや災害支援物資をどこに送るかの組み合わせも ITによる支援領域。 8 必要な支援 提供できる支援 適所適材を派遣
  • 9. ところで、なぜインターネットは強いのか  電話網は帯域確保 たすけて  インターネットはルーティング&パケット  相手がいなくても届けておく(電波県外、節電のため電源オフでも届く) 1:た 2:す 3:け 4:て 9
  • 10. 災害に強い最近のシステム  地元にシステムを置かないで、ネットワーク上においておく。  そのため事業継続や、対策実施が容易である。 10 従来最近 システムが庁舎内にあるから、 庁舎が被災した時にシステムも同時に被災する ・メンテナンスに来れない ・アクセスが集中しても拡張できない システムがネットワークにつながった 遠隔地にあり安全 ・サポートを受けやすく、拡張も容易
  • 11. 最低限の条件は電気 11  電気がないとPCもほかのIT機器も動かない  非常用電源の用途にPCも見込む必要がある  個人機器は節電を心掛ける。  特にスマートフォンは、情報を探し続けるとすぐに消耗する 車のシガーライター モバイルバッテリー ソーラー充電器 海外の災害時、避難者に電源 を提供したら、感謝された
  • 12. ちなみに日本は防災分野のITで世界最先端1  地震早期警報  地震の初期の振動をもとに、揺れを予測し、事前に通知。 12 気象庁 https://itunes.apple.com/jp/app/yurekurukoru/id398954883?mt=8 センサ
  • 13. ちなみに日本は防災分野のITで世界最先端2  新幹線の地震対策  270km/hで走っている列車が、全て安全に停止。 はやて25 (245km/h) はやて28 (unknown) やまびこ59 (270km/h) はやて27 (270km/h) やまびこ63 (270km/h) Maxやまびこ144 (unknown) はやて26 (270km/h) やまびこ142 (238km/h) やまびこ63 (270km/h) なすの259 (unknown) はやて29 (270km/h) センサー 列車 50 10 1 被害 土木電気 (Map & Photo: JR EAST) 13
  • 14. ちなみに日本は防災分野のITで世界最先端3  気象情報 東京アメッシュ ARモード(250m mesh) 5km範囲 https://itunes.apple.com/jp/app/id655469995?mt=8 東京都下水道局 Radar Sensor 国土交通省 X-band radar X-band MP radar network http://tokyo-ame.jwa.or.jp/ Go雨!探知機 10年前 現在 14
  • 16. 被災地の状況  電気断  固定回線断  携帯電話回線輻輳  自治体機能大きな被害  道路断  水道断  ガス断 16
  • 17. 電子行政面から見た震災対応の整理(緊急対応・被災者支援フェーズ)  震災直後の様々な課題に対して、行政視点から以下のように全体を整理できる。 なにが起ったのか? なにができたのか?(可能性含む) 社会不安の発生 ホームページによる情報集約・提供 情報格差の解消 民間サービス、技術力との協力 物資マッチングシステム IT系ボランティアの投入 安否情報の確認 情報分析 もっとよくできたのではないか(課題) ・スピード ・きめ細かさ 官民の事例 ポータルサイト新設 既存ページの強化 自治体Twitter集約サイト 利用指針の作成・公開 壁新聞作成・配布 外国語での情報提供 赤下線は行政が取り組んだ部分 (黒の部分も既存行政システムでの 取り組み有り) Amazon wishlist等による民間の物資マッチング なにが障壁だったのか? ・情報に関して分散した窓口 ・情報視点でのBCPの不足 情報の不足 物資・リソースの不足 行政機能の喪失 Twitterによる情報提供 再利用可能データの提供 ITベンダからの各種支援 被災システムの代替、復旧 Google Crisis Response(交通情報)等 電力メータアプリをネット上で公募 HTML、CSV等でのデータ提供 助けあいジャパン等によるボランティア情報のマッチング Googleパーソンファインダー(安否確認システム) 国民の声の自動分析(テキストマイニング) 経団連ホームページ等での支援情報の集約・公開 (リンク集から、申請期間等付けた一覧へ表示の変更依頼) 各社が自治体などに提案 処理能力不足への支援各社がサーバのミラーサービスを提供 (行政機関への紹介) 17
  • 18. 災害発生からの主なタイムライン  民間サービスは、震災直後から次々と情報収集、発信を開始。  行政系サイトは確実な情報をそろえてから、情報の発信を開始。 11日総合防災情報システム Googleパーソンファインダー開始(安否確認) NHKがUstreamを活用 SAVE JAPAN開始(Twitter情報集約) ヤシマ作戦開始(節電) Sinsai.info開始( 現地情報集約) 12日Greeボランティア開始 東北地方太平洋沖地震義援金プロジェクト開始 13日官邸Twitter開始 Google Crisis Response(道路情報) 16日e-Govホームページ災害対策版提供 e-Gov Twitter開始 18日助けあいジャパン開始 19日Hack for Japanアイデアソン 22日官邸ホームページ災害対策版強化 Yahoo!電力使用状況 24日日本経済団体連合会ITベンダ支援策を集約) 赤下線は行政の取り組み 18
  • 20. 総合防災情報システム 3/11 国  各種センサの情報や衛星画像等 の災害関連情報を集約し、被害 予測などの情報を共有。 20
  • 21. 安否確認サービス  避難所の安否確認サービスは民間サービスを核に展開。 安否確認 ・安否情報の入力と検索が可能。 ・被災者の直接的な入力と検索だけでなく、避 難所の壁に張り出された名簿の写真を共有し、 ボランティアが文字入力することで被災地を 支援 ①避難所の壁に張られた写 真をwebの写真共有サイ トにアップロード **避難所 田中一郎 佐藤花子 ・・・、 ②自然発生的にボランティアがコメ ント欄に、氏名等の情報を入力 (着手等の情報も共有) 3/11 民 21
  • 22. Twitter情報の収集集積(Save Japan) 3/11 民  各地のTwitterの投稿を収集  #save_miyagiのように、地域別のハッシュタグで情報を収集 22
  • 23. 節電の呼びかけ(ヤシマ作戦) 3/11 民  電気の供給能力が不足たため、Twitterやネット上で、節電を「ヤシ マ作戦」と名付けて、電気を多く使う炊飯を午後6時前に済ませる ピークシフトへの協力などの取り組みが広がった。  3月12日東京電力が、地震の影響で一部の発電所が停止し、ピーク時間帯の午後6~ 7時の電気の需要予想が3800万キロワットなのに対し、供給能力が不足すると発表  一般家庭に、節電への協力を呼びかけ。  ヤシマ作戦は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場した作戦名。第5使徒 ラミエルを狙う超長距離射撃のために日本中から電力を集めた作戦。  非公式の取り組みであったが、 13日には公式ブログも賛同。 23
  • 24. 避難所などの避難情報サービス(sinsai.info) 3/11民  震災1か月前のニュージーランドの地震 支援等で活用されたクラウドソーシング ツールUshahidiで構築。  一般社団法人オープンストリートマッ プ・ファウンデーション・ジャパンの主管 の元、ボランティアのメンバーにより運 営。 24
  • 25. 義援金プロジェクト 3/12 民  簡易に寄付ができる義援金プロジェクトが次々と登場。 25
  • 26. 重要サイトへのミラーサイトの提供 3/13 民  アクセスが集中するサイトについて、アクセス集中を回避す るために、民間事業者がミラーサイトを構築。 【文部科学省】 ※ 都道府県別の環境放射能水準に関する調査結果のページについて、民間事業者がミラー サイトを構築 26
  • 27. ソーシャルメディアの活用 3/13 国  3/13に官邸Twitterを開始。 【政府の対応、国民へのお知らせの通知(例)】 【会見の案内、会見内容の発信(例)】 【ホームページ等の更新の通知(例)】 27
  • 28. 3/13 民 交通情報サービス(Google Crisis Response)  カーナビ情報をもとに通行実績情報の公開。  その後、国の通行止め情報も併せて表示。  トラックメーカなども、トラック用マップを整備。 28
  • 29. SNS情報の分析 3/14 国  Twitter上の様々な情報を自動分析し、国民の意見を把握。  経済産業省で、災害前から検証していた国民の意見分析システム を災害時に活用。 Googleリアルタイム分析による「電池」検索数の推移国民意見の 自動分析 「電池」を含むTweetを、 1500件抽出したものを分析 一般品の 要望と一体化 主な意見 ・電池の不足 ・利用の工夫 ・携帯電話の充電 29
  • 32. ソーシャルメディアの活用支援 3/16 国  行政機関において、情報発信の手段としてソーシャルメディアが活躍 災害以前から実施していた 行政機関Twitterアカウント集約ページ 災害対応で強化 公共機関向けのTwitterアカウントの認証スキーム構築 国・地方公共団体等のTwitterアカウント数の推移 94 101 106 108 113 121 148 160 150 140 130 120 110 100 90 80 2 2 年 1 0 月 1 1 月 1 2 月 2 3 年 1 月 2 月 3 月 ( 震 災 前 ) 4 月 4 日 現 在 行政機関のツイッターアカウント数の推移 (経済産業省調べ) 「ソーシャルメディアを使った情報発信を行う際の留意事項、対応の指針」を4/5に指針として公表 安全かつ積極的な情報発信を推進 • 経済産業省は情報政策に関するTwitter を開始( 2009年11月23日)していたが、震災後に 災害関連情報に利用を拡大(3月16日)。その後、英語版も提供。 32
  • 33. 政府ポータルでの民間情報の活用 3/16 国  他府省、地方公共団体、避難所や安否情報、民間事業者も 含めたサイトの一覧を掲載 【電子政府の総合窓口(e-Gov)】 民間サイトも有効なものは紹介 外部サービスと連携 33
  • 34. 不足品の解析開始 3/16 国  不足とつぶやく内容のTweetを収集し、何が不足しているの かを分析。 東日本大震災後の不足しているものの分析 3/12 3/13 3/14 3/15 3/16 1639-1702 3/18 1421-1441 3/19 1328-1404 3/20 1252-1331 3/22 1515-1600 3/23 1959-2050 3/26 2238-2348 3/12 3/13 3/14 3/15 3/16 1639-1702 3/18 1421-1441 3/19 1328-1404 3/20 1252-1331 3/22 1515-1600 3/23 1959-2050 3/26 2238-2348 1 電力電力電力電力物資物資物資電力物資電力電力 2 情報情報食料物資ガソリン電池ガソリン物資ボランティアガソリン水 3 食料食料情報ガソリン食料ティッシュペーパーボランティアガソリン 水物資ガソリン 4 物資ガソリン物資食料情報飲料水用容器電力ボランティア土のう袋水物資 5 テレビ紙おむつガソリン水燃料懐中電灯エネルギー情報電力テレビ運動 6 ニュース赤ちゃん用テレビ情報避難所トイレットペーパー情報テレビガソリン食料自動車 7 照明物資場所燃料石油製品軽油医師避難所野菜自転車紙 8 機器テレビ地図紙オムツ水ブルーシートヘリ食料テレビ牛乳食料 9 避難所水水ビニールテレビ保存食内科店食料自動車燃料 10 水ニュース紙おむつフリース自動車ガソリン用携行缶水燃料情報トイレットペーパー報告 11 血液避難所燃料生地店電力献血運動運動不足ボランティア野菜 12 電源不足店運動店電力水おにぎり水燃料電化インク 13 病院血液通信医療トイレットペーパーガソリン看護師自動車車燃料情報 14 救援コンビニ店紙オムツ不足暖房テレビ運動不足おにぎりトイレットペーパー住宅本 15 店運動交通テレビ栄養不足紙おむつ車募金医師店ボランティア 16 運動燃料自動車電池糖尿病食事無洗米牛乳運動運動不足魚 17 ガソリン医療コンビニニュース血液かゆ衣類紙おむつ食事部品ニュース 18 場所照明救援交通粉ミルク乳幼児用紙オムツ自転車果物電車道路 19 懐中電灯自動車血液避難所毛布入院患者下着ニュース店情報キャップ不足 20 携帯場所赤ちゃん用医薬品不足運動無洗米避難所医薬品不足水分ニュース避難所 34
  • 35. 民間事業者との協力サイト 3/18 国  政府機関と民間事業者との協働や情報のシェア等による効果的 な情報発信を実施  現地の要望とボランティアしたい人たちの要望を調整 【助け合いジャパン、内閣官房ボランティア連携室】 ※ 民間ボランティア団体等と内閣官房震災ボランティア連携室との協働、情報のシェアにより、 被災地からの情報収集や支援活動の効率化、迅速化を図っている • シニアネットやシニア情報生活アドバイザー等、ITに詳しい高齢者による被災地 支援も検討(ニューメディア開発協会、助けあいジャパン、文部科学省) 35
  • 36. 再利用可能なデータでの公開  誰もが情報にアクセスし、活用できるように、情報公開組織に改善の呼びかけ。  情報の2次的な利用、ネットワークの負荷軽減、携帯電話等からのアクセスなど考慮  PDFやWord、Excel等の形式ではなく、CSV、html等とすることを推奨 経済産業省では、Twitter等で、再利用可能なデータの提供を、 以前から広く呼びかけていた 公式な呼びかけを実施 自治体への呼びかけ 国民へ発信する重要情報のファイル形式について (3/18 LASDECより全国地方公共団体へ通知) 府省への呼びかけ 震災関連情報の提供に係る協力依頼 (3/22 内閣広報官より各府省へ通知) 企業への呼びかけ 東北地方太平洋沖地震等に係る情報発信のデータ形式について (3/30 経済産業省より社団法人日本経済団体連合会へ通知) 3/18 国 36
  • 37. 3/18 自治 被災者支援システムのオープンソース化  被災地の経験と教訓、情報化のノウハウを活かした西宮市 の「被災者支援システム」は、汎用Webシステムとして、全国 の地方公共団体に無償で公開・提供されている。  震災時には、被災者支援システムを地方公共団体のみなら ず、被災団体を支援予定のICT事業者等にも利してもらうた め、システムのオープンソース化を実施。 迅速に罹災証明を発行可能 37
  • 38. 技術者による開発コミュニティ  “東日本大震災に対し、自分たちの開発スキルを役立てた い”というIT開発者の想いを形にするために、開発者を中心 としたコミュニティが活動開始。 2011年3月19から3月21日、被災者支援のための サービスを開発するためのオンラインイベントを開催、 上位10個のアイディア Google Map上に避難所を表示し、そこに避難所の情報(避難してい る人数、足りないものなど)を紐付ける。 避難民受け入れマップ 支援物資の避難所までの経路を中継地点ごとにビジュアルで表示し、 支援物資の需要と供給を一元管理できるような仕組み。 各避難所に泊まっている人数や、家がなくなってしまって探している 人の人数、問題を抱えている人の人数がタイムラインになっていて、 日々の改善状況が一目でわかるシステム。 被災各地での技術者マッチングシステム。 こころのケア。 リアルタイム電力消費メータ。 現在の交通の復旧状況を前提とした経路検索。 震災後に「飲み水を確保する方法」、「食べも物を確保する方法」、 「SOSをあげる方法」、「寒さ、暑さをしのぐ方法」、「応急処置の方法」 が辞典になってるアプリケーション 電波・通信の通信・復興状況をGoogle maps に反映させる仕組み。 3/19 民 38
  • 39. 民間によるボランティア・マッチング  現地ニーズと、支援リソースをマッチングするWEBサービス。  2011年3月21日 ボランティアを求める人、ボランティア希望者のマッチングサービス。 3/21 民 39
  • 40. 官邸サイトへの府省や関係機関の情報集約  探しやすい形式での情報発信をするために、各府省が提供して いる情報を、横断的に一覧にて掲載。 各府省が独自のホームページで情報提供する だけでなく、提供している情報を集約して表示 【首相官邸ホームページ】 A省 B省 C省 HP HP HP 3/22国 ※震災情報をカテゴリー別に整理 40
  • 41. 総合的な情報発信  防災科研がALL311を開設し、 防災に関する情報を集約・発信 被害状況を把握するためのマップ。被災後の航空 写真、日本地理学会の津波被災マップ、OSMによ る被害マッピング、震度分布図(Quakemap)を重 ねました。 外部から来るボランティアの支援の際に役立つ情 報を集めたマップ。ボランティア団体活動マップ、 道路状況マップ、避難所情報(防災科研整備)、被 災地周辺の銭湯マップ、ボランティアセンターマッ プ、公共施設(被災前)、気象庁の気象予報を重 ねています。 地震ハザードに関するマップです。防災科研J-SHIS の地震動予測地図(2009年1月1日版)や地盤増幅 率、産総研GEO Gridの活断層図、Quakemapによ る3/11 14:46の震度分布を重ねて表示しています。 避難所運営を支援するマップを重ねました。 食料関係として炊き出しマップ、気象情報として気 象庁予測資料、受援のための道路通行状況マッ プやボランティアセンターマップ、ランドマークとな る公共施設データ、被災地周辺の銭湯マップ。 救援隊が支援する際に役立つマップです。交通状 況の把握に道路状況マップ、支援場所として炊き 出しマップと緊急避難場所、救護のための病院等 の位置として公共施設データ。 支援を円滑に行うための道路状況を示したマップ です。 本田技研通行実績情報、トヨタG-BOOK、宮城県道 路規制情報は、リアルタイムの情報です。OSMの 道路状況マップは、被災後空中写真で判読してい ます。 原子力災害に関連するマップ。観測情報は東北関 東大震災・非公式・放射性物質モニタリングマップ、 風向風速は気象庁予測資料、福島第一・第二原 子力発電所からの距離。 3/23 国 41
  • 42. IT技術者との協力・連携  東京電力が公開する電力使用状況のデータ(CSV形式)を基に、グ ラフ等の作成や分析などを実施するアプリケーションの開発を、民 間技術者に呼びかけ 翌日には多数のアプリケーション ・PC向け ・スマートフォン向け ・デジタルテレビ向け 3/24 国 42
  • 43. IT企業に被災地支援  現地や支援者に対する情報提供を円滑にするために、散発 的に発信されている情報の集約などを実施。 IT企業の被災地支援情報 IT関連企業の支援情報をわかりやすく提供 ・リンク集で開始 ・4月に以下の情報を追加 →企業、概要、対象(地域、組織等)、支援期間 現地へのPC支援 無償でのPC提供などを実施 【経団連ホームページ】 【ICT支援応援隊ホームページ】 3/24 民 43
  • 44. 国民・企業のニーズの収集  文部科学省が、被災児童、生徒を効率的に支援するために、 支援の要請・提案に関する声を収集するサイトを構築。  国土交通省は物資要望などの掲示板を提供 4/1 【文部科学省】 【国土交通省】 4/1 国 44
  • 45. ボランティア活動の促進  ふんばろう東日本支援プロジェクトは、被災地支援のボランティア組織。  被害の規模の大きさや物資が不足している現場を目の当たりにしたことをきっかけに、ボラ ンティアでの物資支援活動を開始。  「必要なものを必要なところに必要なだけ送る」をコンセプトに、物資の行き届いてない避難所の 情報を収集、Twitterやブログ、Facebookなどのインターネットメディアを通じて発信し、全国から支 援物資を、欲しい場所へ直接送付できるシステムを構築。 • 「物資支援プロジェクト」では、2012年1月時点で3000ヶ所以上の避難所・仮設・自宅避難宅に15万5000品 目に及ぶ物資を支援、Amazon欲しいものリストを活用するシステムにより、2万4000個以上の物資を送付 • また、各自治体が収集したものの行き場をなくしていた膨大な物資を同様の方法で被災者へマッチングす る「大量送付プロジェクト」や「家電プロジェクト」では行政や日本赤十字社の支援が受けられない個人避 難宅をはじめ、夏冬あわせて総計2万5000世帯以上に家電を送付。 4/1 民 45
  • 46. 物資寄付のマッチングサービス  ニーズと寄付を直結サービスとして、ショッピングモールが寄 付サイトを設置(欲しいものリスト(WishList))  避難所や被災地の人が欲しいものを入力し、支援したい人が寄付 4/9 民 46
  • 47. ホームページの特設情報コーナー  各府省のトップページの目立つ位置に震災関連情報に関するリ ンクを表示、各情報についてカテゴリー等を作成し、情報を整理。 47 ※トップページの目立つ位置に震災関連情報へのリンクを表示 ※情報の区分ごとに情報を整理 ※利用者ごとに情報を整理 【経済産業省、総務省ホームページ】 国
  • 48. 情報をわかりやすく発信  わかりやすい形式での情報発信が重要なことから、福島第 一原発の情報等について、図やグラフなどを活用し分かりや すい形で情報を発信。 【国土交通省、文部科学省】 ※ 東北地方の鉄道復旧状況を地図を使って発信 ※ 放射能モニタリングデータをグラフ化して 提供 国 48
  • 49. 【電子政府の総合窓口(e-Gov)、外務省】 ・情報入手の手段が限られる被災者の方々に、ラジオに より毎日定時に、震災に関する情報を発信。 ・震災に関する政府の施策を分かり易く説明。 ・震災に関する情報を壁新聞の形で提供、各避難所等に 掲載。 【首相官邸】 アクセスの多様化  外国人向けに、情報発信を強化。  インターネット接続環境がない方への情報発信のため、ラジオ や壁新聞など利用し情報を発信。 国 49
  • 52. リアルタイムでのTwitter分析方法の検証  2011年5月に、リアルタイムでのTwitter分析方法の検証を実施。 発言のピークタイムを抽出し、状況を検証。 データ公開の必要性 オピニオンリーダへの信頼度が高い 3月14日「政府」&「信頼できる」での検索例 52
  • 53. Twitterによる意見分析  対策検討用につぶやき情報をテキスト分析。 53 横浜市の給食が今月から福島や茨城の野菜 を使うそうです。なんで子供達に安全が確立 されていないものを食べさせるのか疑問。 関西テレビの番組で、福島復興支援のためには安全な福島産 の野菜を食べよーー、と、出演者が福島産生野菜をばりばり食 べてたのですが、寒気がしました。 今も放射能は漏れ続けて放射能の雨が大地に落ちてるのに、 どう考えても安全とはいいきれないだろ。 報道機関は大スポンサー東電様の味方なんですね。 実際に2000ベクレルの野菜を食べ 続けても害がないのか、あるのかな んて関係ない。『安全かもしれない』 ものより『安全』なものを選ぶのはご く自然な心理。 福島、関東圏の農家は緩い基準値 にのって出荷するより、被害者として 原発への声を大にするべき。 その方が格段にイメージアップ。 この国が狂っているのは風評被害と偽って放射能に汚染された野菜や魚介類を国 民に食べさせようとしている事だ。官も民も狂っている。・・・自治体も国も放射線量 の詳細を公表しない、本当に国民無視の北朝鮮のような国になっている 「畑の野菜をくれて、翌日食べたかどうか子供に確認する」背筋が 寒くなりました。地域の一体感が一抜け許さない雰囲気に。 モスバーガーやゼンショーで福島産の野菜を使うとか。 絶対、食べない。国より厳しい基準値とはいうがはっきり示し ていないしね。汚染度の低い野菜を選ぶのは当然。そもそも 福島産の食材は全て東電が買い取って廃棄すべき代物。 地産地消は分かりました(納得はしてませ ん)では、せめて弁当持参か給食か選択 できるようにしたらどうですか。 市長や教育委員会の考えが全く変わらな いのと同様に、福島県産の野菜・牛乳な どを子供に食べさせたくないと考える親の 考えも変わらないと思います。 5/3-8のTwitterを、「福島」&「野菜」&「食べない」で抽出
  • 54. 専門家による被災地支援の仕組み  プロフェッショナルな知識と技能、経験、資源を持ち寄り、多様な情 報プラットフォームの構築・運用を目指して、「情報支援プロボノ・プ ラットフォーム」(略称、iSPP)を設立。  各種調査やセミナーを実施。  2011 年5 月24 日 54
  • 55. 震災前後の写真や映像の記録  「未来へのキオク」プロジェクトは、震災で失われた美しい風景や、 懐かしい景色、また、写真・動画などの思い出を、インターネット上 の写真・動画共有サービスに投稿し、プロジェクトのために作成す るサイトで、それらの写真や動画を表示し、公開。  2011 年6 月28 日 55
  • 56. 節電.go.jp  地震で供給がひっ迫しているため、2011年7月1日に、節電 啓発のためのサイトを開設。  東京電力のデータをAPI経由で活用したり、アイディア募集を する等、楽しみながら節電できる仕組みを提供。 参加者の昨年の実績と比較http://setsuden.go.jp/ 電力供給に対する電力消費量 電力消費量 ・参加賞、達成賞 56
  • 57. 復旧・復興支援制度データベース  国や自治体の被災地支援制度を、目的に応じてワンストップで簡 単に検索可能。  コンセプト:「被災地に支援制度の情報を適確に届けたい」  2012年1月17日にサービス開始し、月間4万アクセスがある。 窓口相談 フリーダイヤルとも連携 行政機関職員、行政書士等の 行政業務の専門家による相談 API 府省 外部によるサービス(企業、NPO、個人他) 自治体 500件を超える支援制度 標準フォーマット web 制度 利用者
  • 58. 大都市災害シミュレーション(渋谷プロジェクト)  混雑度情報とTweet情報を合わせて解析し、避難誘導モデルを構築。 58 山手線 埼京線 銀座線 半蔵門線 副都心線 東横線 田園都市線 井の頭線 バス 運休 運休 ▲運転再開(22:50) 運転再開 運転再開 ▲運転再開(22:30) ▲運転再開(22:30) ▲運転再開(22:10) 一部運行 危険関連発言 4万人以上 3万人以上 2万人以上 1万人以上 0.5万人以上 0.5万人未満 前の1時間と比較し て混雑度が20% 以上増加した地域 火災 通行止 避難所 渋谷駅前は 大変混雑して おります 渋谷駅前は 大変混雑して おります 渋谷駅前は 大変混雑して おります 渋谷駅前は 大変混雑して おります 迂回をお願 いします 避難所はこ ちらです。 迂回をお願 いします
  • 59. 大雪対応情報分析訓練(渋谷プロジェクトパート2)  混雑度とTweet等の分析手法を大雪の日に実証。 雨センサ 59 雪の状況 混雑度(250m mesh) 意見全体の分析 詳細メッセージ分析 急患発生. 遠隔地から、災害現場の把握が可能なことを実証. 携帯電話 Tweets (2013-2-5) 赤羽駅 会議室→緊急対応センタ(EOC) (浜松町)
  • 60. NDL東日本大震災アーカイブ  東日本大震災に関するあらゆる記録・教訓を次の世代へ伝 え、被災地の復旧・復興事業、今後の防災・減災対策に役立 てるために、関連する音声・動画、写真、ウェブ情報等を包 括的に検索可能。  平成25年3月7日 60
  • 61. その後のビッグデータ解析  交通の解析  どのような車の動きがみられたか  どの道が流れていたのか  延焼シミュレーション  個別家屋の特性を入れた解析  詳細地盤特性を入れた解析  住民だけでなく、一時滞在者も含んだ避難解析  地域の共助力  年代別昼間人口、夜間人口の解析 61
  • 63. 取り組み全体像 63 防災・減災の取り組み フェーズ 減災期 安全確保期 緊急期 救命期 生活確保・仮復旧期 復旧・復興準備期 復興期 時間軸 -0h -1h -10h -100h(4 日) -1000h(42 日) -10000h(417 日) 10000h- 日付 2011-3-11 2011-3-11 2011-3-15 2011-4-21 2012-5-1 状況 混乱 歯抜けの様々な情報 混乱 歯抜けの様々な情報 混乱 官民から整理された 情報が出始める 収束への移行中 官民から整理された 情報が出始める 収束 一般行政情報の利用 収束 一般行政情報の利用 情報収集 被害情報 気象情報 ヘリカメラ 衛星写真 詳細被害情報 気象情報 交通情報 避難所情報 気象情報 緊急物資情報 感染症等情報 支援制度情報 罹災証明基礎情報 仮設住宅情報 生活物資情報 ニーズ 次に向けた知見 ニーズ 次に向けた知見 情報分析 震度予測 被害推定 詳細被害推定 詳細被害推定 sns 分析開始 ニーズ分析 情報分析ガイド ニーズ分析 ニーズ分析 情報分析訓練 情報提供 緊急地震速報 公共情報コモンズ 公共情報コモンズ パーソンファインダ Sinsai.info 公共情報コモンズ パーソンファインダ Sinsai.info 通行実績マップ 官邸Twitter パーソンファインダ 通行実績マップ Sinsai.info IT 支援情報提供 復旧復興DB 着手 電力データの公開 Twitter 認証 SocialMedia 指針 e-Gov 災害サイト 再利用可能データ公 開 各種報告書 復旧復興DB 節電.go.jp 各種報告書 復旧復興DB マッチン グ 助けあいジャパン ボランティアマッチング プログラマとの連携 WishList データ蓄 積等 サイトミラーリング サイトミラーリング 映像アーカイブ 震災アーカイブス 統合支援 被害予測地図 訓練、啓発 総合防災システム 防災ネットワーク 総合防災システム 防災ネットワーク 総合防災システム 現場支援 義援金支援サイト ボランティア情報 一般行政システム ボランティア情報 緑は民間の取り組み
  • 64. 災害マネジメントを実効的に動かすための課題  意思決定ルート  窓口の整理 • 対策を実施しようとすると、人づてにキーマンを探すしかなく、手当たり次第に連絡するしかなかった  意思決定ボトルネック • キーマンに情報が集積し処理がオーバーフロー。待ち状態のプロジェクトが山積。 • 案件管理がされていないため、面での把握ができていなかった。  プロジェクトの交通整理  複数の類似プロジェクトが並行して行われてもコーディネートする組織がなかった。  中途半端に競争が起こり、現場が混乱。  資金確保  政策や情報システムの現場では、緊急で使える予算がなく、各ベンダに協力をお願いするし かなかった。 • 311では、感謝状による対応  本気での訓練不足  多くの訓練が机上訓練であるため、実際の大規模災害では機能しない • 311の時も個人メールをベースに対策を実施  課題解決への意欲  課題解決より、そのために生じる問題や抵抗に気にするので、スピードが出ない  民間企業では、緊急対策本部にCIOが入り、統制を一元化。(一日目で入っていなくて も、翌日から参加) 64
  • 65. 復旧・復興フェーズでの課題  緊急時に取り除かれていた組織の壁の復活  緊急時には、組織の壁があっても緊急対応として認められたものが、体制が 整うにつれて、うまく進まなくなる。  スピード感の欠如  マイナス要因の検討に時間がかかり、前に進ませるのが難しくなる。  時間の確保  各部門の本来業務があるため稼働を割くのが難しくなる  復旧・復興進捗状況の管理データベースも今後の課題  米国ではリーマンショック後の復興予算をRecovery.govで管理 • 四半期ごとの進捗状況の管理、問題プロジェクトの報告機能等がある。 65
  • 67. 今後の取組に向けて  非常時には臨機応変に対応し、短いサイクルでPDCAを回し ていくことが重要。 ◆ 情報の収集・分析・共有 → 情報を収集・共有する仕組み見直し → 国民の声など、迅速で高度な情報の分析 ◆ 情報へのアクセス手段の確保 (パソコンの毀損、ネットワークの遮断、停電等により通常時のアクセス手段が使用できないおそれ) → どこでも情報にアクセスできる携帯端末向けの情報提供 → ネットワークへの負荷が少なく、多様な端末からアクセス可能なhtml形式等での情 報提供 → システムや設備そのものの喪失も想定した広域災害時のBCP ◆ 迅速かつ容易な情報へのアクセス → 関係情報をできる限り一元的に提供 → 情報伝達を容易にするソーシャルメディア等を活用した情報提供 ◆ 情報形式の標準化 → 情報の抜け漏れを防ぎ、マッシュアップも容易にするデータフォーマットの統一 67
  • 68. 今後の取組に向けて ◆ 行政機関以外の主体との協力 → 民間事業者等による情報活用を可能とするよう、2次利用が容易なCSV形式等で の情報提供 → 災害対応するための民間の技術開発力、支援策の活用 → 官民の役割分担について検討が必要 ◆ 情報関連の扱いを集約化、共有化 → 情報という観点から災害対応に当たれる責任者の設置 → 支援情報等、政府への情報の入口の整理 ◆ 情報リテラシーの向上 → 普段から使い慣れた手段が重要なことから、BCPも踏まえた日常的な情報活用推進 68
  • 69. 新たな可能性と残っている課題  混乱の防止  通信が混乱した中での情報の収集、発信  大量情報分析による避難誘導や対策  適切な対応  大量の人が集まる避難所等の状況をどう把握し運営 するか  物資の補給をどうするか  日常と非常時のデュアルユース  オリンピックの外国人対応も視野に入れた、観光、施 設情報との融合  民間支援人材との協力  災害後のITボランティアのコーディネート  迅速な復旧  支援制度の効果的な提供 69 ソーシャルメ ディアの活用 避難所状況 管理 共通語彙 基盤 協力体制の 構築 復旧・復興支 援制度DB
  • 71. 情報発信  普段から使っているソーシャルメディアをうまく活用することが重要。 市のソーシャルメディア例学校のソーシャルメディア例 [催事]今週末の22日に市民セン ターで絵画展があります。ぜひい らっしゃってください 13:44 [募集]第2小学校の放課後見守り ボランティアを募集中です。 16:32 地震が発生しました。震度は6です。 高台に避難してください。 10:54 RT:@内閣防災津波警報が発令さ れました。すぐに避難してください。 10:58 山上公民館、第三小学校を避難所 として開設しました。 11:10 ダンスクラブが地区大会で優勝しま した。県大会に進出です。 09:43 今週末は運動会です。天気も良い 予報です。楽しみですね。 14:33 地震が発生しました。震度は6です。 建物に大きな被害はありません。 10:54 第一小学校は津波の心配はありま せん。 11:09 帰宅は親による送迎となります。 迎えに来られない場合には、宿泊 の準備をしていますので、ご安心く ださい。 14:21 発災 内閣防災 津波警報が発令されました。すぐに 避難してください。 10:58 市や学校などの管理者が 重要な情報を再送 71
  • 72. 定着までの道のりは長い  同じポリシーでも、教育をしないと使われない。 フォロワー98人 フォロワー63人 自治体内共通ポリシー フォロワー74人 ○運動会などで日常的に利 用し、災害対応も実施 △主に災害対応を配信×未使用 72
  • 74. 情報発信に対する反応分析  ソーシャルメディアでは、発信した情報に対するリアルタイムな反応 を見ることができる。  反応を見ながら情報発信することで、的確に情報提供を行うことが できる。 市からの情報発信ネット上の反応 ○○市です。駅前は非常に混雑し ていて大変危険ですので、駅周辺 には近づかないでください 同意RTこんなこと言ってるけどきっと大丈夫だよ。 RT○○市です。駅前は非常に混雑していて大変危険 ですので、駅周辺には近づかないでください ○○市です。駅前は混雑で大変危 険です。以下の写真をご覧ください。 こんなこと言ってるけどきっと大丈夫だよ。RT○○市 です。駅前は非常に混雑していて大変危険ですので、 駅周辺には近づかないでください 本当に危なそうだ。近づかないようにしよう。RT○○ 市です。駅前は非常に混雑していて大変危険ですの で、駅周辺には近づかないでください 13:24 13:32 13:26 13:29 13:34 74
  • 75. 大都市災害対策(2012/9- )  背景  東日本大震災当日、都心でも交通機関がマヒし大きな混乱が発生。  関東で大規模震災が起こった時には、より大きな混乱が予想される。  震災直後の取り組みによりテキスト分析のノウハウの蓄積があったが、それを更に発 展する機会として、当時のデータで解析できるgoogleワークショップが開催された。  概要  2012年9月に、震災当日の渋谷駅の状況を過去のtweetデータと人口密度データを中 心に分析を行い、大都市災害に対する情報分析方法の検証を行った。  2013年2月に実地訓練を実施。大雪において分析方法を実際に活用し、有効性を確認。  2013年夏-秋に、京都の洪水、大島の台風被害等、様々な状況に合わせて検証し、 テキスト分析が有効な災害状況の検証を行った。  結果  情報分析手法として蓄積したノウハウを、ガイドとして整備  示唆  防災部門のみでの情報分析ツールの導入は、費用面、運用ノウハウ面から難しい。  情報分析ツールは、日常的なマーケティングツールとして重要なことから、デュアル ユースな導入方法を考えなければいけない。  情報分析は、注目ワードの設定等のノウハウが重要であり、訓練等でその経験を積ん でおく必要がある。  通常の災害情報に対する補足情報と考えることが重要。 75
  • 76. 渋谷エリアでの机上分析  渋谷エリアの250mメッシュでの人口密度データとTweetを併せて分析。 ①人口密度データを可視化することで概況を把握 山手線 埼京線 銀座線 半蔵門線 副都心線 東横線 田園都市線 井の頭線 バス 運休 運休 ▲運転再開(22:50) 運転再開 運転再開 ▲運転再開(22:30) ▲運転再開(22:30) ▲運転再開(22:10) 一部運行 ②時間変動など、詳細傾向の把握 危険関連発言 4万人以上 3万人以上 2万人以上 1万人以上 0.5万人以上 0.5万人未満 前の1時間と比較し て混雑度が20% 以上増加した地域 火災 通行止 避難所 4 5 0 0 0 4 0 0 0 0 3 5 0 0 0 3 0 0 0 0 2 5 0 0 0 2 0 0 0 0 1 5 0 0 0 1 0 0 0 0 5 0 0 0 0 1 4 時 1 5 時 1 6 時 1 7 時 1 8 時 1 9 時 2 0 時 2 1 時 2 2 時 2 3 時 0 時 1 時 2 時 2 0 1 1 /3 /1 1 2 0 1 2 /1 0 /5 4 5 0 0 0 4 0 0 0 0 3 5 0 0 0 3 0 0 0 0 2 5 0 0 0 2 0 0 0 0 1 5 0 0 0 1 0 0 0 0 5 0 0 0 0 1 4 時 1 5 時 1 6 時 1 7 時 1 8 時 1 9 時 2 0 時 2 1 時 2 2 時 2 3 時 0 時 1 時 2 時 2 0 1 1 /3 /1 1 2 0 1 2 /1 0 /5 4 5 0 0 0 4 0 0 0 0 3 5 0 0 0 3 0 0 0 0 2 5 0 0 0 2 0 0 0 0 1 5 0 0 0 1 0 0 0 0 5 0 0 0 0 1 4 時 1 5 時 1 6 時 1 7 時 1 8 時 1 9 時 2 0 時 2 1 時 2 2 時 2 3 時 0 時 1 時 2 時 2 0 1 1 /3 /1 1 2 0 1 2 /1 0 /5 4 5 0 0 0 4 0 0 0 0 3 5 0 0 0 3 0 0 0 0 2 5 0 0 0 2 0 0 0 0 1 5 0 0 0 1 0 0 0 0 5 0 0 0 0 1 4 時 1 5 時 1 6 時 1 7 時 1 8 時 1 9 時 2 0 時 2 1 時 2 2 時 2 3 時 0 時 1 時 2 時 2 0 1 1 /3 /1 1 2 0 1 2 /1 0 /5 人 人 人 人 ③現場の声全体を分析することで全体像を把握 ④危険箇所等、特定状況を深堀 ⑤個別の声を確認 状況が浮かび上がってくる 76
  • 77. 3月11日22時混雑度マップ 山手線 埼京線 銀座線 半蔵門線 副都心線 東横線 田園都市線 井の頭線 バス 運休 運休 ▲運転再開(22:50) 運転再開 運転再開 ▲運転再開(22:30) ▲運転再開(22:30) ▲運転再開(22:10) 一部運行 危険に関する発言は減ってきている 危険関連発言数 4万人以上 3万人以上 2万人以上 1万人以上 0.5万人以上 0.5万人未満 前の1時間と比較し て混雑度が20% 以上増加した地域 火災 通行止 避難所 駅周辺の混雑度は相変わらず高い 77
  • 78. 3月11日22時中心部人口密集度(250m四方内の人数推測値) 45000 40000 35000 30000 25000 20000 15000 10000 5000 0 14時 15時 16時 17時 18時 19時 20時 21時 22時 23時 0時 1時 2時 2011/3/11 2012/10/5 45000 40000 35000 30000 25000 20000 15000 10000 5000 0 人 14時 15時 16時 17時 18時 19時 20時 21時 22時 23時 0時 1時 2時 2011/3/11 2012/10/5 45000 40000 35000 30000 25000 20000 15000 10000 5000 0 14時 15時 16時 17時 18時 19時 20時 21時 22時 23時 0時 1時 2時 2011/3/11 2012/10/5 45000 40000 35000 30000 25000 20000 15000 10000 5000 0 人 14時 15時 16時 17時 18時 19時 20時 21時 22時 23時 0時 1時 2時 2011/3/11 2012/10/5 ※2012/10/5は金曜(人数はいつもNAVIラボ混雑度マップより推計) 人 人 ピークは去っている 78
  • 81. 情報分析結果の活用イメージ 山手線 埼京線 銀座線 半蔵門線 副都心線 東横線 田園都市線 井の頭線 バス 運休 運休 ▲運転再開(22:50 運転再開 運転再開 ▲運転再開(22:30 ▲運転再開(22:30 ▲運転再開(22:10 一部運行 危険関連発言 4万人以上 3万人以上 2万人以上 1万人以上 0.5万人以上 0.5万人未満 前の1時間と比較して 混雑度が20% 以上増加した地域 火災 通行止 避難所 渋谷駅前は大 変混雑してお ります 渋谷駅前は大 変混雑してお ります 渋谷駅前は大 変混雑してお ります 渋谷駅前は大 変混雑してお ります 迂回をお願い します 避難所はこち らです。 迂回をお願い します 81
  • 82. 机上訓練結果を元にした実地訓練  混雑度とTweet等の分析手法を大雪の日に実証。  浜松町の会議室に設置した仮説オペレーションセンターで都内の状況をモニターし、赤 羽駅の混乱状況を把握。 雪の状況 混雑度(250m mesh) 意見全体の分析 詳細メッセージ分析 急患発生. 遠隔地から、災害現場の把握が可能なことを実証. 雨センサ 携帯電話 Tweets (2013-2-5) 赤羽駅 会議室→緊急対応センタ(EOC) (浜松町) 82
  • 83. ソーシャルメディア活用のノウハウ整理  情報分析を繰り返し、大量データの情報分析の注意点を明確化。  大量メッセージ発生時の処理方法  再送メッセージの処理が必要  再送メッセージの遅延特性への配慮  分析用辞書作成のポイント メッセージ遅延の例 再送された「危険」というtweet 1時間の差がある  他の災害等での検証により得た追加の知見 実施する(6) ギフト(3)される(3) 求める(5) 支援(38) 募金(25) 被災地(115) 必要だ(18) 今一番(18) 浦安市内(198) 物資(64) 浦安市災害対策(198) 必要だ(25) 届ける(10) 募金(26) 海外(6) 今回(4) 削除する(3) 震災(3) 開設する(113) まとめる(113) 更新する(5) 情報(39) 支援( 否) (72) 掲載する(5)求める(5) リスト(26) 送る(24) 届く(34) 届ける(81) 送る(35) いただく(2) 一杯(3) 手間(3) 確認する(2)  混乱した災害や避難所分析等、収集対象の現地の情報量の規模が大きいものに有効。  救急救命には使うには、フィルタリングが重要。デマ情報も分析次第で判断可能。  台風等、予見された災害では、従来型の情報網で十分な情報が入り、tweet分析の効果が薄い 必要だ(87) 被災地(38) 他国(25) 送る(10) 必要だ(9) 仕分け作業(5) 輸送(5) 送る(8) 届く(8) 支援(7) 情報(5) 東日本(19) 支援(6) 被害(4) 送る(7) グループ(4) コメント(4) 強要する(3) 支援する(3) 支援(25) 必要以上(24) 緊急(3) 必要だ(14) まとめる(5) 必要だ(7) 募集(4) 募集する(4) スタッフ(3) 経費(4) 不可欠だ(4) 支援(335) 支援物資(71) 震災(55) 被災者(54) 募金(46) 情報ボランティア(45) (40) 必要(39) 願う(222) 被災地(211) 必要だ(126) 他国(26) 支援(211) 求める(131) 求める(131) 掲載する(131) 更新する(131) 物資(131) まとめる(116) 情報(131) 必要だ(185) チェンジする(11) 届ける(100) 輸送(91) 溜まる(80) 使う( 否) (198) 自然災害(6) 外す(2) 本部あて(198) 支援(867) 被災地(537) 情報(425) 物資(356) テレビ(305) 支援物資(301) 地域(221) 簡易トイレ(199) Tweet 1500件 Tweet 489件 フィルターで重複を削除 2011/3/24 「支援」「必要」での 検索結果 「危険」というオリジナルのtweet 再送データを除いた分析の例 83
  • 84. ガイドブック 2011/4/11 2014/2/5 国民の意見を活かしていますか ~行政機関における情報分析ツール活用ガイド~ パブリックコメント アンケート自由記述 意見募集 情報が持つ価値を100%引き出していますか? 単なる紙の山、文字の羅列にしていませんか? http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/bousai/dai3/sankou3.pdf 84
  • 86. 共通の語彙の基盤とは 86 情報を交換するための参照用の辞書である。 ガスが ない!! どっちだ?? 水が ない!! 手術用? 飲料水? 生活用水? 用語が定義される ので、支援する側に 的確に情報が伝わ る
  • 87. 情報の意味が違う例  定義が違うから、集計にばらつきがでる。 内閣府の定義 住家半壊の基準 損壊部分が延床面積の20 % 以上70 % 未満のも の損害割合 経済的被害が2 0 % 以上5 0 % 未満のもの うち「大規模半壊」 損壊部分が延床面積の5 0% 以上7 0% 未満 経済的被害が4 0% 以上5 0% 未満 東京都 半壊損害額が住家の時価の20~50% 高知県海洋局漁港課 半壊:大修理しなければ居住できないが, 建替えをしなくても居住可能なもの。 半壊世帯は何件 だ? 地域毎の集計にば らつきがある 87
  • 88. 基本的な用語も統一されていない  避難所、医療機関、給水所等の定義、備蓄品の呼び方がバ ラバラである。 自治体A 自治体A-1 自治体B 自治体B-1 避難所仮の定義 避難所避難所の総称避難施設 指定避難所自治体があらかじめ指定した避難所避難所避難所避難所 福祉避難所生活に解除などが必要な方が入る避難所二次避難所 仮設避難所 災害時に避難所に特別に解放されてできる 仮の避難所 広域応援活動拠点 広域で避難者支援を行うための活動拠点。臨 時ヘリポートや備蓄倉庫等を保有。 広域応援活動拠点地域防災拠点 避難場所避難場所の総称 緊急避難場所 避難場所へ避難する前に、近隣の避難者が 一時的に集合して様子を見る場所又は避難 者が避難のために一時的に集団を形成する 場所 一時集合場所一時避難場所 広域避難場所 大地震時に発生する延焼火災やその他の危 険から避難者の生命を保護するために必要 な面積を有する大規模公園、緑地等のオープ ンスペースをいう。 広域避難場所広域避難地広域避難場所 帰宅困難者受入施設帰宅困難者が一時的に滞在する施設一時滞在施設、一時待機施設帰宅困難者一時滞在施設 災害時帰宅支援ステーション 帰宅者に対してトイレの提供等の各種支援を する民間施設 災害時帰宅支援ステーション災害時帰宅支援ステーション災害時帰宅支援ステーション 一時避難施設 都道府県の施設などで、市町村が一時的に 利用する避難施設 一時避難施設、一時避難 所、一時受入施設 都道府県と市町村の語彙が違っており、情報をマッシュアップできない 88
  • 89. 防災情報で顕在化している課題  各防災マップの情報がバラバラだと、情報交換できないだけ ではなく、行政機関外のサポートも受けにくい。 広域アプリや地域アプ リが作りやすくなる 89 A市の 施設情報 D市の 施設情報 B市の 施設情報C市の 施設情報 都道府県の持 つ防災情報 従来 上記の各情報がバラバラで 検索できない 共通語彙対応すると 公開用情報が統一されるので、組 み合わせて使ったり、様々な使い 方が可能。
  • 90. 現在取り組んでいる語彙の標準化  平成25年6月に閣議決定された「世界最先端IT国家創造宣言」で整備を明記。  コア語彙及び他業務とも関連の深い部分のドメイン語彙を対象とする。(「病院」という 用語は、医療ドメインであるが、施設案内、防災、観光でも使用するため)  基本的にドメイン内でしか使わない専門の語彙は、専門家の領域なので対象とし ない。 コア 普遍 語彙 共通 語彙 共通 語彙 ドメイン 内部 交換用 語彙 交換用 語彙 交換用 語彙 内部 データ形式 内部 データ形式 内部 データ形式 変換 拡張 拡張 人、場所、法人 +α (防災(物 資)) 防災 施設 調達 カタログ API 制度 将来 領域 ・・・ ・・・ コア ボキャブ ラリ API コア・ボキャブラリ 氏名、住所等の分野共通に使う語彙 ドメイン・ボキャブラリ 各分野内でしか使われない専門語彙 赤い範囲が対象 90
  • 91. 情報構造のイメージ  施設の情報は、コアのボキャブラリとドメインのボキャブラリ の組み合わせで表す。 91 病院 建物 所在(住所) 診療科 施設情報 建築物情報 状況 ベッド数 小学校 建物 所在(住所) 生徒数 施設情報 建築物情報 コア避難所情報 ボキャブラリ ドメイン ボキャブラリ イベント 建物 所在(住所) スケジュール 連絡先
  • 92. オリンピック対策、観光対策としても有効  防災のためではなく、一般行政用途なので様々な分野で利用可能。  施設管理者は一元的に情報の管理をすることができ、様々な問い 合わせに対して的確に対応可能。 施設管理者 打瀬小学校 ic:建物_所在 ic:場所_住所 ic:住所_住所千葉県千葉市美浜区打瀬1丁目3-1 ic:住所_構造化住所 ic:構造化住所_国 ic:構造化住所_都道府県千葉県 ic:構造化住所_市区町村千葉市 ic:構造化住所_町名美浜区打瀬 ic:構造化住所_街区符号1 ic:構造化住所_住居番号3 ic:構造化住所_地番1 ic:構造化住所_方書 ic:方書_方書 ic:方書_ビル名 ic:方書_部屋番号 ic:構造化住所_郵便番号2610013 ic:場所_経緯度座標 ic:経緯度座標系_測地系コード ic:経緯度座標系_緯度 ic:緯度_度35 ic:緯度_分38 ic:緯度_秒31.4 ic:経緯度座標系_経度1 ic:経度_度140 ic:経度_分2 ic:経度_秒50.3 ic:建物_施設情報 ic:施設_名称打瀬小学校 ic:施設_種別小学校 ic:施設_商用区分 ic:施設_概要 平成7年4月開校。全校児童数は,平成23年 5月1日現在901名27学級。21世紀のライ フスタイルを目指した街と一体化されたオープ ンスクール。街に開かれ“門も塀もない小学 校”である。 ic:施設_利用時間 ic:オープン日 ic:開始時間 ic:終了時間 ic:施設_料金 ic:施設_収容人数 ic:数量_単位 ic:施設_駐車場 ic:数量_単位 ic:施設_保有設備 ic:施設_アクセス 最寄り駅 名称海浜幕張 出口名南口 バス 名称 徒歩時間14分 総時間14分 ic:施設_リファレンス ic:建物_建物情報 ic:建物構造_敷地面積 ic:建物構造_主要用途 ic:建物構造_建築面積 ic:建物構造_延べ面積 ic:建物構造_最高の高さ ic:建物構造_地上階数4 ic:建物構造_地下階数0 ic:建物構造_構造 ic:建物構造_竣工日 ic:建物_避難所情報 im:避難所ID im:避難所_種別一時避難場所 im:避難所_期間 im:避難所_収容人数3000 im:避難所_救護設備 im:避難所_備蓄倉庫有 im: 避難所_給水設備非常用井戸 im:避難所_炊事設備 im:避難所_発電設備 im:避難所_風呂 im:避難所_シャワー im:避難所_トイレ im:避難所_救援資材 ic:建物_公共設備情報 im:公共設備ID im:公共設備_名称AED im:公共設備_連絡先打瀬小学校 ic建物_連絡先情報 ic:連絡先_名称打瀬小学校 ic:連絡先_メールアドレスutase.ELS@city.chiba.lg.jp ic:連絡先_住所千葉県千葉市美浜区打瀬1丁目3-1 ic:連絡先_電話番号043-211-0321 ic:連絡先_内線 ic:連絡先_FAX番号043-299-2831 ic:連絡先_URL http://www.cabinet-cbc. ed.jp/school/es/114/index.html 観光課が、観光のガイド作成に利用 防災課が、避難所確認に利用 市民課が施設ガイドに利用 民間事業者が利用 92
  • 94. オープンガバメントの中での災害対応  オープンガバメントとは  「透明性」「参加」「協働」を柱とした、新しい行政モデルの仕組み(「お上」思想からの脱 却)  オープンデータ、オープンプロセス、対話型掲示板、sns活用等により、市民とともに政 策を考え実行していく。マーケティング視点の行政である。 市民への 発信 発信情 報への 反応市民の 発信 分析収集 声 父母や関 係者への 発信 発信 本庁舎学校等  このノウハウを、災害対応に応用。また、この人脈も活用。  99%の時間は日常利用し、1%のいざというときに、災害モードに。 94
  • 95. 災害モードでの運用  災害用システムは予算の獲得が難しく、普段使っていないと緊急時に機能しない。  そのため、防災部門単独ではなく、日常のシステムや広報部門とどのように一体的 に企画するかが重要。  普段、情報分析をしている人達を災害要員に指定し、訓練を行うとともに、災害時 に防災チームに召集。 ・行政の発信情報に対する、反 応をモニタ(誘導の効果等) ・現地の声を直接収集 発信 発信情報 への反応 分析収集 市民の 声 父母や関 係者への 報告発信 本庁舎学校等 発信 市民への 発信 状況報告 情報提供 認証アカウント 反応分析危険度分析 ニーズ分析 デマ防止 情報提供 ・日常、住民サービスの 案内をしているアカウ ントから、災害情報を 発信 ・発信しているアカウント が本物かどうか認証 が必要 ・日常、住民サービスの 案内をしているアカウ ントから、災害情報を 発信 ・終夜預かりなどの情報 提供で、親の一斉帰 宅を抑制 ・バックアップの報告手段とし て活用 ・NPOなどにも情報提供可能 ・防災アカウントからの発信は、防災関係者 向け。国の発信を県の関係者が受けて、 必要なものを再送する。95
  • 96. ITボランティアとの協業  東日本大震災後のIT業界の大きな変化は、IT業界での社会 活動家が増えたことである。能力とモチベーションの高い人 材が様々な活動を行っている。  東日本の経験から、IT系ボランティアはかなりの数がいる。しかも、全 国の人材がネットでつながっている。  そこに対して、支援を要請するには、日ごろからの信頼性の確保が 重要である。  オープンデータの推進などにより、このような人材とコミュニケーショ ンを図っておくことが重要である。 96
  • 98. 復旧・復興支援制度データベース  国の支援制度が入力されているので、都と市区町村の支援制度を 入力するだけで、ワンストップで目的に応じた支援制度を検索可能。  タイムリーに支援を受けることで円滑な復旧・復興を支援可能。  2012年1月17日に東北地方でサービス開始し、月間4万アクセスがある。 窓口相談 フリーダイヤルとも連携 行政機関職員、行政書士等の 行政業務の専門家による相談 API 府省 外部によるサービス(企業、NPO、個人他) 都 市区町村 500件を超える支援制度 標準フォーマット web 制度 利用者
  • 100. 避難所の状態把握  避難所の状況がわからないと適切な対処ができない  食料  飲料  生活空間  衛生状態  秩序の維持 . 100 指定避難所 仮設避難所 少ない 正式情報 多くの 未確認情報 真夏や真冬の大災害では、深刻な問題
  • 101. 避難所状況報告システム(Sherepo(開発中))  通常の報告と並行し、snsで避難所の報告を送信。  耐障害性の向上  民間支援者への情報提供  仮設の避難所も簡単に情報収集可能。 通常の報告ルート 構造化され たデータ ソーシャルメディア 避難所 災害対策本部 支援チーム 101
  • 102. 支援計画の立案  状況に合わせて、適切に支援を実行可能。 傾向 102 災害対策本部 食物 医療 正式 報告 Food Water Clothe Shelter Sanitation Medication Safety 3:Once a day 5: Serious 0: No Problem 4: No roof 5: Serious 2:Operation 0: No Problem 各種条件で抽出
  • 103. 事前の準備と非常時の対応  災害前に導入を図り、災害時に活用  災害時には、防災無線やラジオで案内。 指定避難所 仮設避難所 自治体 事前配布と訓練 災害対策本部は広域で要支援情報を確認することができる。 103
  • 105. 災害用ITのポイント  東日本大震災で多くの活用可能性と課題が明確になった。  SNS等、日常的な工夫で大きな効果が得られるものも多い。  ITコミュニティの形成は非常に心強い状況である。日ごろか らの関係構築が重要である。  災害に対するIT活用で、考える点は2点。 1. デュアルユースで使えるか。そうでない場合には、災害時に確実に 使ってもらう対策があるか。 2. 明日でも使えるか 105

Editor's Notes

  1. 日本は地震が多い国であることが、地震予知に関するインフラも大変進んでいる。 地震予知を行うためには、以下のものが必要になる。 地震波などを測定するシステムを日本中に設置。 測定システムから上がってくる情報を迅速に分析し、どの地点で、どの程度の規模の地震が発生したのかを推定。 地震予知結果を、TVなどの公共メディアだけではなく、法人企業や、携帯電話を通じて緊急地震速報を通知。 鉄道など、地震が発生した際に高速で走っていることが危険な場合には、予め減速して事故の被害を抑えることができる社会インフラになっている。(最近売り出されたばかりのiphone5でも、緊急地震速報の機能が備わっている。) 上記の写真では、国民が持っているスマートフォンで、10秒後に震度5の地震がくる見込みであること、震源の場所の情報がマップ上に表せることを示している
  2. この図は、地震予知を活かして、新幹線への被害を防止する仕組みである。 地震のあった2011年3月11日14時は、金曜日の昼過ぎであったため、多くの新幹線が高速運転をしていた。 地震を感知したとたんに、新幹線は減速運転に入ったため、震災時に図のように多くの新幹線が高速で走っていたにも関わらず、新幹線による事故・被災者は発生していない。 (鉄道会社がSeismometerを使って地震を検知し新幹線を減速、停止。多くの×の箇所で路肩崩落や、架線事故が起こっている 赤×は国土交通省のデータによる。)
  3. 地震後に日本では電力の供給が不足した。 そこで、電力会社が、需要予測と電力供給量を公開し、国民全体に節電を呼び掛けた。 需要予測は、昨年までの実績データと天気予報などをもとに行われる。 このデータは配信も行われ、次ページにあるような様々なアプリケーションが開発された。