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200,000 Req/sec をさばく
広告入札システムを支えるパフォーマンスチューニング術
2018/12/15
ウルシステムズ株式会社
http://www.ulsystems.co.jp
mailto:info@ulsystems.co.jp
Tel: 03-6220-1420 Fax: 03-6220-1402
#jjug_ccc #ccc_g6
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#jjug_ccc #ccc_g6
1. 自己紹介
2. Logicadについて
3. 広告業界におけるRTB
4. アーキテクチャ概要
5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング
6. Java の外側にも目を向ける
7. まとめ
8. QA
アジェンダ
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#jjug_ccc #ccc_g6自己紹介
磯田 浩靖
● 所属:ウルシステムズ株式会社
● 連絡先:hironobu.isoda@ulsystems.co.jp
● twitter:hiroisojp
● 認定スクラムマスタ
山崎 良祐
● 所属:ソネット・メディア・ネットワークス株式会社
● 連絡先:ryamazaki@so-netmedia.jp
● twitter : nappa
● 認定肩こりマスタ
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#jjug_ccc #ccc_g6
● 余談: AWS re:Invent 2018 に行ってきました
– Amazon Corretto の情報はとくに得てないです
– Java の父・James Gosling さんがいたらしい
すぐ近くにいたはずなのに全然気づかなかった
(帰宅してから twitter で知った)
re:Invent & Amazon Corretto
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#jjug_ccc #ccc_g6Logicadについて
● お客様
– ソネット・メディア・ネットワークス株式会社
● 主な事業内容
– DSP事業
● Logicad を提供
● RTBを活用した広告配信最適化
● 機械学習・人工知能を活用したDMPによる広告配信精度の向上
● プロジェクト支援概要
– DSP/RTBシステム開発支援
– VALIS-Engine(機械学習・人工知能)開発支援
2018/11からロゴが
新しくなりました
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#jjug_ccc #ccc_g6
1. 自己紹介
2. Logicadについて
3. 広告業界におけるRTB
4. アーキテクチャ概要
5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング
6. Java の外側にも目を向ける
7. まとめ
8. QA
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#jjug_ccc #ccc_g6
● 広告配信はオークション形式で実施
RTB(リアルタイムビッディング)の概要
AD
WebサイトA に、XYZさんが来ました。
誰か広告を出したい方いませんか?
Webサイト
SSP
事業者
DSP3
DSP2
DSP1
3円
2円
1円
ID=XYZ
訪問通知
入札リクエスト
&レスポンス
本日お話する
のはココ
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#jjug_ccc #ccc_g6
● 入札に勝つと広告を表示する権利を得ることができる
● 表示された広告に応じて売上が発生するビジネスモデル
RTB(リアルタイムビッディング)の概要
AD
WebサイトA に、XYZさんが来ました。
誰か広告を出したい方いませんか?
Webサイト
SSP
事業者
DSP3
DSP2
DSP1
3円
2円
1円
ID=XYZ
訪問通知
①広告配信
 リクエスト
本日お話する
のはココ
WIN
②広告配信レスポンス
③Webサイトに
 広告表示用の
 URLを設定
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#jjug_ccc #ccc_g6
● タイムアウトが発生するとオークションに参加できない
– オークションの開催期間はわずか100ミリ秒
性能要求を満たせないと会社の存続に関わる
AD
WebサイトA に、XYZさんが来ました。
誰か広告を出したい方いませんか?
Webサイト
SSP
事業者
DSP3
DSP2
DSP1
3円
2円
1円
ID=XYZ
訪問通知
入札リクエスト
&レスポンス
本日お話する
のはココ
タイムアウトが多く発生すると
他のDSPに権利をもっていかれて、
ビジネスとして成り立たない!
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#jjug_ccc #ccc_g6
スループット向上
単位時間あたりの処理能力を高めて、
よりたくさん捌く
レイテンシの低減
要求〜結果が返ってくるまでの時間
をできるだけ短くする
Client Server
1回あたりの処理が
高速であること
同時にたくさん
捌くことができること
悩める性能要求
Client ServerClientClient
タイムアウトを減らして売上を確保するためには・・・
両方を経済合理的な範囲で最適化する
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#jjug_ccc #ccc_g6
ネットワークレイテンシ
● ネットワークレイテンシ
● 入札処理のレイテンシ
– 最適な広告を選択する処理
オークションに関わるレイテンシ
入札処理のレイテンシ
SSP
事業者
DSP
最大 100ミリ秒
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#jjug_ccc #ccc_g6ネットワークレイテンシ
● ネットワークレイテンシは一定ではない
– 伝送距離の長さによって決まる
通信相手 往復時間
東京~東京 約1~2ミリ秒
東京〜大阪 約7~10ミリ秒
東京~台湾 約65ミリ秒
東京〜西海岸 約120ミリ秒
東京〜ドイツ 約210〜290ミリ秒
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#jjug_ccc #ccc_g6ネットワークレイテンシ
● ネットワークレイテンシは一定ではない
– 伝送距離の長さによって決まる
通信相手 往復時間
東京~東京 約1~2ミリ秒
東京〜大阪 約7~10ミリ秒
東京~台湾 約65ミリ秒
東京〜西海岸 約120ミリ秒
東京〜ドイツ 約210〜290ミリ秒
ただし、オークションの開催期間はわずか100ミリ秒
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#jjug_ccc #ccc_g6光速が遅い
https://imgur.com/gallery/litaH
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#jjug_ccc #ccc_g6ネットワークレイテンシ
● 台湾と接続する場合
65ミリ 100ミリ
ココから先は
タイムアウトに
なってしまう
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#jjug_ccc #ccc_g6オークションのレイテンシ
● 入札処理が加わるとさらにタイムアウトは増える
– 最適化アルゴリズム(機械学習)、最適な広告入札の機能開発
によって処理時間は増えてしまう
65ミリ 100ミリ
入札処理が加わって
タイムアウトになった分
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#jjug_ccc #ccc_g6入札処理のレイテンシは平均3ミリ秒!
● Logicadの入札処理は平均3ミリ秒!
– 機能が増えてもレイテンシを短くできればタイムアウトが減らせる
– 高速化が売上につながる、最適化アルゴリズムに使える時間が増える
65ミリ 100ミリ
入札処理を短くすることが
できればもっとタイムアウトが
減らせる
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#jjug_ccc #ccc_g6
● 処理ボリューム
– 約4億ユニークブラウザ
– 約3,000億 req/月
● 約100億 req/日
● 約22万 req/sec
(参考)Logicadの処理ボリューム
補足: 20万->22万とJJUG応募時点より増えました
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#jjug_ccc #ccc_g6
1. 自己紹介
2. Logicadについて
3. 広告業界におけるRTB
4. アーキテクチャ概要
5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング
6. Java の外側にも目を向ける
7. まとめ
8. QA
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#jjug_ccc #ccc_g6
・広告商品情報
広告に表示する文章、画像URL、
サイズなどの情報を格納
・ユーザ情報
・広告予算消化情報
リアルタイムに扱う情報を格納
入札サーバ
Java
(netty)
Logicadのアーキテクチャ概要
SSP
nginx
入札サーバ
入札サーバ
入札サーバ
入札サーバ
入札サーバ
X
X
X
X
・広告キャンペーン情報
事前定義、定期的にロードする
必要がある情報を格納
・アドフラウド情報
3rd Partyから提供された
情報を格納
Aerospike
(KVS)
RDS
Redis
広告商品
情報サーバ
(gRPC)
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#jjug_ccc #ccc_g6
・広告商品情報
広告に表示する文章、画像URL、
サイズなどの情報を格納
・ユーザ情報
・広告予算消化情報
リアルタイムに扱う情報を格納
入札サーバ
Java
(netty)
Logicadのアーキテクチャ概要
SSP
nginx
入札サーバ
入札サーバ
入札サーバ
入札サーバ
入札サーバ
X
X
X
X
・広告キャンペーン情報
事前定義、定期的にロードする
必要がある情報を格納
・アドフラウド情報
3rd Partyから提供された
情報を格納
Aerospike
(KVS)
RDS
Redis
広告商品
情報サーバ
(gRPC)
スループットを上げたい場合は
スケールアウト(入札サーバを増やす)でも
一定の効果はあるがコストも増加
入札サーバ
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#jjug_ccc #ccc_g6
・広告商品情報
広告に表示する文章、画像URL、
サイズなどの情報を格納
・ユーザ情報
・広告予算消化情報
リアルタイムに扱う情報を格納
入札サーバ
Java
(netty)
Logicadのアーキテクチャ概要
SSP
nginx
入札サーバ
入札サーバ
入札サーバ
入札サーバ
入札サーバ
X
X
X
X
・広告キャンペーン情報
事前定義、定期的にロードする
必要がある情報を格納
・アドフラウド情報
3rd Partyから提供された
情報を格納
Aerospike
(KVS)
RDS
Redis
広告商品
情報サーバ
(gRPC)
1台あたりのレイテンシを低減させる
ことができれば、スループットも向上し、コスト
もスケールアウトよりかからない
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#jjug_ccc #ccc_g6
スループット向上
1. スケールアウト(並列化)によって実現
2. レイテンシを低減することによっても向上
レイテンシとスループット
レイテンシの低減
1. サーバ1台あたりの処理高速化によって実現
入札サーバ
ココの遅延
ココの処理数
SSP
入札サーバSSP
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#jjug_ccc #ccc_g6
スループット向上
1. スケールアウト(並列化)によって実現
2. レイテンシを低減することによっても向上
レイテンシとスループット
レイテンシの低減
1. サーバ1台あたりの処理高速化によって実現
入札サーバ
ココの遅延
ココの処理数
SSP
入札サーバSSP
3ミリ秒を維持・高速化する
= パフォーマンスチューニングの主体
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#jjug_ccc #ccc_g6
1. 自己紹介
2. Logicadについて
3. 広告業界におけるRTB
4. アーキテクチャ概要
5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング
6. FlameScope
7. Java の外側にも目を向ける
8. まとめ
9. QA
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#jjug_ccc #ccc_g6
● 高速化するにはホットスポットをみつけることが必要
● 場当たり的にやるのではなく、ツールやプロファイラによっ
て計測して目星をつける
「推測するな、計測せよ」という格言もある
● デプロイ前に必ず計測
→現状維持を目標としてまずは最適化
● 数値だけでなく、パッとみでわかる=可視化する
Logicadにおけるパフォーマンスチューニング
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#jjug_ccc #ccc_g6
● CPU workload のホットスポットの
特定に perf と FlameGraphを利用
● FlameGraph
– NetflixのBrendan Gregg氏が開発したツール
– https://github.com/brendangregg/FlameGraph
● JMeter
– 負荷テストツール
本日詳しく話をするツール
Logicadにおけるパフォーマンスチューニング
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#jjug_ccc #ccc_g6
perf.data
perf record
● FlameGraph は perf の結果をグラフ化するツール
FlameGraphとperfの関係
perf script
● perf
– Linux向けのプロファイラ
– 通常は C, C++プログラムの
プロファイリングに用いる
● perf-map-agent
– JVMTI を使って Java メソッドと
perf 出力結果との対応関係を紐
付け
● FlameGraph
– perf-map-agentで出力された
結果をグラフ化
7f89a84819e0 160 Ljava/lang/String;::<init>
7f89a8481d80 1e8
Ljava/lang/Class;::getModifiers
7f89a84820e0 c0 Ljava/lang/Float;::valueOf
7f89a8482400 100
Lorg/msgpack/io/LinkedBufferInput;::requireテキスト
perf-map-agent
FlameGraphの
スクリプトを用いる
バイナリ
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#jjug_ccc #ccc_g6
● FlameGraph は perf の結果をグラフ化するツール
FlameGraph
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#jjug_ccc #ccc_g6
● この例では CPU 時間を可視化
FlameGraph
一定時間の全体(30秒など)
全体から見た相対的な処理時間の割合
下から上に行くほど
メソッドの呼び出し先になる
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#jjug_ccc #ccc_g6
下から上に行くほど
メソッドの呼び出し先になる
FlameGraphの見方
● 縦軸:メソッドコールの流れを表示
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#jjug_ccc #ccc_g6
● 横軸:メソッドの処理時間の割合を表示
FlameGraphの見方
あるメソッド の例
自身の処理が3〜4割程度占めているがそれ以外は他のメソッドの処理で時間がかかっている
グラフ全体の処理時間全体の
占める割合も表示される
String:::startsWithで2割 HashMap$KeyIterator:::nextで4割
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#jjug_ccc #ccc_g6FlameGraphの見方
● 対象があらかじめわかっている場合は、正規表現検索で該当箇所
をハイライトでき、パッと探せる
マッチしている箇所が紫色で
ハイライトされる
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#jjug_ccc #ccc_g6
FlameGraphの見方について、
Logicadの実際のグラフを用いて
デモでお見せします
FlameGraph デモ
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#jjug_ccc #ccc_g6
● どのようなグラフの波形を確認すればよいのか?
● A. 幅を取っているところをまず見る
– 高速化できると全体に対する寄与が大きいため
全体に対して幅を取っている箇所
FlameGraphを用いてのホットスポットの発見方法
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#jjug_ccc #ccc_g6
● どのようなグラフの波形を確認すればよいのか?
● A. 小さい幅のところは省く
– 小さい幅を高速化しても全体に対する寄与が小さいため
高速化しても微々たるもの
FlameGraphを用いてのホットスポットの発見方法
高速化しても微々たるもの
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#jjug_ccc #ccc_g6
● どのようなグラフの波形を確認すればよいのか?
● A. 修正前後で比較
– 幅が膨らんでる箇所があると、コードの変更によりデグレ(処理が遅くなっ
ている)している可能性があるため
FlameGraphを用いてのホットスポットの発見方法
デグレの可能性あり
Before
After
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#jjug_ccc #ccc_g6
FlameGraphでの
ホットスポット発見方法について、
Logicadの実際のグラフを用いて
デモでお見せします
FlameGraph デモ
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#jjug_ccc #ccc_g6
● チューニングとデグレを計測しながら進める
FlameGraphでのチューニング
改善
別の処理が相対的に増えるので
新たな改善箇所を見つける
デグレして
いないことを
確認
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#jjug_ccc #ccc_g6
● あるSSPから計測されたレスポンスタイムの比較
高速化に取り組んだ結果
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#jjug_ccc #ccc_g6(参考)FlameGraphによるパフォーマンス計測方法
⑤FlameGraph実行
③perf取得
アプリサーバ
Java
ストレスサーバ
JMeter
②大量リクエスト
①JVMオプション
 設定&起動
ターミナルetc
④perf-map-agent実行
● FlameGraph取得の流れ
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#jjug_ccc #ccc_g6(参考)JVMオプション設定&起動
● JVMオプションに以下を追加
-XX:+PreserveFramePointer
-XX:-Inline
● -XX:+PreserveFramePointer
– これによりメソッドの呼び出し先メソッドが判る
● -XX:-Inline
– 呼び出し頻度の多いメソッドがインライン化
(呼び出し元に展開)されることを抑制
– perfで小さいメソッドが見えなくならないようにする
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#jjug_ccc #ccc_g6
● 十分な時間の負荷を与えて JIT
(Just-in-time Compile) させる
● Logicadでは負荷はJMeterで実施
(参考)大量リクエスト
アプリサーバ
Java
ストレスサーバ
JMeter
Logicadでは、
約200万リクエスト
約200並列を5〜10分程度与え続けて実施
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#jjug_ccc #ccc_g6
● perf record で当該PIDの
(もしくは全体)サンプリング取得
● perfバイナリ(perf.data)が取得で
きる
(参考)perf取得
# perf record -F 99 -a -g -- sleep 30
30秒間、99Hz のサンプリングで取得する例
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#jjug_ccc #ccc_g6
● perf-map-agent を実行
● perf-<PID>.mapが生成される
(参考)perf-map-agent実行
# java -cp
attach-main.jar:$JAVA_HOME/lib/tools.jar
net.virtualvoid.perf.AttachOnce <PID>
7f89a8481680 200 Lsun/misc/Unsafe;::getLongVolatile
7f89a84819e0 160 Ljava/lang/String;::<init>
7f89a8481d80 1e8 Ljava/lang/Class;::getModifiers
7f89a84820e0 c0 Ljava/lang/Float;::valueOf
7f89a8482400 100 Lorg/msgpack/io/LinkedBufferInput;::require
7f89a8482820 60 Ljava/util/BitSet;::wordIndex
7f89a8482b00 180 Lio/grpc/okhttp/AsyncFrameWriter$WriteRunnable;::run
7f89a8483040 160 Lnet/citrusleaf/CitrusleafClient;::getResult
7f89a84834c0 e0 Lcom/aerospike/client/AerospikeException$Timeout;::<init>
7f89a8483840 4a0 Ljava/math/BigInteger;::multiplyToLen
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#jjug_ccc #ccc_g6
● FlameGraphのスクリプトで
グラフ化
# perf script | stackcollapse-perf.pl |
flamegraph.pl --color=java --hash >
/tmp/flame_graph.svg
(参考)FlameGraph実行
ブラウザで表示するとグラフとして見れる
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#jjug_ccc #ccc_g6
1. 自己紹介
2. Logicadについて
3. 広告業界におけるRTB
4. アーキテクチャ概要
5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング
6. Java の外側にも目を向ける
7. まとめ
8. QA
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#jjug_ccc #ccc_g6Java その外側に目を向ける必要性
● ここまでは Java のコードかつ CPU バウンドの
処理を調べるケースの話
– デプロイごとに実施するレギュラーな作業としての計測と最適化
としてはこれで十分
● そうでない場所にもレイテンシ源はいっぱいある
– リアルワールドでは急にレイテンシが増えたり消えたりする
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#jjug_ccc #ccc_g6数字が物語る
あるSSPから計測された当社レスポンスタイム平均
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#jjug_ccc #ccc_g6数字が物語る
曰く「御社のレスポンスタイムが悪化しています」
ここが
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#jjug_ccc #ccc_g6
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#jjug_ccc #ccc_g6なんとなく
● なんとなく JavaVM が疑われがち
● システム全体としてレイテンシを改善するには
Java の外側も含めて全体的に目を向ける必要がある
● もっと言うと、Java の無罪を証明する方法を
Java エンジニアが持つべき
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#jjug_ccc #ccc_g6
DSP
Java の外側の世界
SSP
kernel
nginx
kernel
JVM
Java
Bytecode
Hardware Hardware
LAN
インターネット
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#jjug_ccc #ccc_g6
DSP
そとの世界は広い
SSP
kernel
nginx
kernel
JVM
Java
Bytecode
Hardware Hardware
LAN
インターネット
本当に
ギルティ?
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#jjug_ccc #ccc_g6
DSP
たとえば…
SSP
kernel
nginx
kernel
JVM
Java
Bytecode
Hardware Hardware
LAN
インターネット
実はココが
問題だったり
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#jjug_ccc #ccc_g6
● 世界各社の ISP が公開している、Web から
ping/traceroute をたたけるツール
● オープンな Looking Glass のリストは
http://www.traceroute.org/
● SSP が Looking Glass を公開してくれていると
大変ありがたい
● シンガポール →東京間の通信が北米周りになったり 😱
したときに使う
Looking Glass
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#jjug_ccc #ccc_g6ある SSP (AppNexus) の Looking Glass
traceroute コマンドの
パラメータを入力
(ふつうは自社側IPアドレス)
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#jjug_ccc #ccc_g6
シンガポール
っぽいホスト名
東京っぽい
ホスト名 自社までの
パケット
往復時間(RTT)
= 約70msec
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#jjug_ccc #ccc_g6
DSP
たとえば…
SSP
kernel
nginx
kernel
JVM
Java
Bytecode
Hardware Hardware
LAN
インターネット
実はココが
問題だったり
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#jjug_ccc #ccc_g6計測せよ
nginx Java
HTTP Request
HTTP Response
HTTP Request
HTTP Response
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#jjug_ccc #ccc_g6計測せよ
nginx Java
HTTP Request
HTTP Response
HTTP Request
HTTP Response
ここの時間
と…
ここの時間
との差は…
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#jjug_ccc #ccc_g6計測せよ
nginx Java
HTTP Request
HTTP Response
HTTP Request
HTTP Response
1. nginx が動いているマシンと、JavaVM が動いているマシンの
両方で tcpdump -w a.cap -i eth0 -s 65535 tcp port 80
(約60秒間)
2. a.cap を tshark でテキストファイルに変換
3. 同一の HTTP Request, Response となっている組を抽出して
タイムスタンプからレスポンスタイムを割り出すプログラム (Ruby製) に食わせる
4. 結果…
詳しくは割愛
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#jjug_ccc #ccc_g6nginx がわりとレイテンシ源になってた件
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#jjug_ccc #ccc_g6nginx がわりとレイテンシ源になってた件
nginx
起因のレイテンシ
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#jjug_ccc #ccc_g6銀の弾丸はない
● Java の外側にも問題がよくみつかる
● いろいろな計測手法を駆使して見つけ出す
● 計測によって新しく見えるものもある
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#jjug_ccc #ccc_g6Flame Scope
● Flame Scope
– Flame Graph を時間単位でスライスして
可視化するツール
– Netflix が OSS にて公開
– https://github.com/Netflix/flamescope
● 以下、CPU使用率ほぼ100%となるよう負荷をかけ、
サンプリングレート 49Hz で120秒間取得した
perf の結果を Flame Scope でビジュアライズした
例を紹介します。CPUコアは28個です。
( perf record -F 49 -a -g -- sleep 120 )
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#jjug_ccc #ccc_g6
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#jjug_ccc #ccc_g6Flame Scope 上での時間の流れ
0秒 1秒 2秒
時間の流れ
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#jjug_ccc #ccc_g6
秒
ミリ秒
1マス 1/49 秒
1列1秒
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#jjug_ccc #ccc_g6
色が濃い
= 28個のCPUコア
が稼働している
色が薄いところ
= CPUコア28個の
ほとんどが idle 状態
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#jjug_ccc #ccc_g6
とても濃い色になってるセル
= perf がつけるタイムスタンプのズレに起因するものと考えられる
(原因不明)
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#jjug_ccc #ccc_g6
約500msec の白いところ
(1コアしか稼働していない!)
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#jjug_ccc #ccc_g6
何かに起因して
HTTP Request をさばく
処理が待機させられている
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#jjug_ccc #ccc_g6
ココだけを
クローズアップ!
して flame graph 生成
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#jjug_ccc #ccc_g6
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#jjug_ccc #ccc_g6
拡大すると…
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#jjug_ccc #ccc_g6
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#jjug_ccc #ccc_g6
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#jjug_ccc #ccc_g6
RollingFileAppender;::rollover
sys_write
sys_read sys_unlink
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#jjug_ccc #ccc_g6何が起こっていたのか
● logback の RollingFileAppender の
rollover が発生していた
– rollover はファイルのコピーによって行われる
– 大きいサイズのログを rollover すると時間がかかる
● rollover 中はログ出力が一時止まる
→info, err, warn 等のログ出力メソッドの実行が
 rollover 完了まで待たされる
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#jjug_ccc #ccc_g6
Minor GC
Minor GC
Minor GC
Minor GC
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#jjug_ccc #ccc_g6
!?
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#jjug_ccc #ccc_g6何が起こっていたのか
● 裏で pmap コマンドが実行されていた
(ネイティブコードの
メモリリーク監視のため定期実行)
● pmap コマンドは /proc ファイルシステムを叩く
● どうやら /proc のうちどっかを参照しているときに
ユーザランドのプロセス実行が止まるらしい
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#jjug_ccc #ccc_g6CPU 使用率の罠
● CPU使用率がほぼ100%ということは
「みっちり」とレイテンシに最適化されている
ということを意味しない
– 意外に CPU コアは遊んでいる
● 計測しないと気づかない
– pmap の監視がこんなに影響を与えているとは
まったく気づかなかった
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#jjug_ccc #ccc_g6
1. 自己紹介
2. Logicadについて
3. 広告業界におけるRTB
4. アーキテクチャ概要
5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング
6. Java の外側にも目を向ける
7. まとめ
8. QA
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#jjug_ccc #ccc_g6
● FlameGraphを用いてホットスポットを可視化しています
– メソッドレベルでグラフィカルに把握できます
● FlameScope、その他のツールを駆使し日々高速化にとりくんでます
– 2016年 から 2018年で5ミリ秒から3ミリ秒に高速化しました
● 高速化はハマるといくらでもチューニングできる余地がありますが、経済合理
性を踏まえてコスパのよい部分にフォーカスしましょう
● 今後もJavaを使って高速化を続けます!
まとめ
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#jjug_ccc #ccc_g6
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mailto: info@ulsystems.co.jp
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  • 2. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 1 #jjug_ccc #ccc_g6 1. 自己紹介 2. Logicadについて 3. 広告業界におけるRTB 4. アーキテクチャ概要 5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング 6. Java の外側にも目を向ける 7. まとめ 8. QA アジェンダ
  • 3. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 2 #jjug_ccc #ccc_g6自己紹介 磯田 浩靖 ● 所属:ウルシステムズ株式会社 ● 連絡先:hironobu.isoda@ulsystems.co.jp ● twitter:hiroisojp ● 認定スクラムマスタ 山崎 良祐 ● 所属:ソネット・メディア・ネットワークス株式会社 ● 連絡先:ryamazaki@so-netmedia.jp ● twitter : nappa ● 認定肩こりマスタ
  • 4. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 3 #jjug_ccc #ccc_g6 ● 余談: AWS re:Invent 2018 に行ってきました – Amazon Corretto の情報はとくに得てないです – Java の父・James Gosling さんがいたらしい すぐ近くにいたはずなのに全然気づかなかった (帰宅してから twitter で知った) re:Invent & Amazon Corretto
  • 5. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 4 #jjug_ccc #ccc_g6Logicadについて ● お客様 – ソネット・メディア・ネットワークス株式会社 ● 主な事業内容 – DSP事業 ● Logicad を提供 ● RTBを活用した広告配信最適化 ● 機械学習・人工知能を活用したDMPによる広告配信精度の向上 ● プロジェクト支援概要 – DSP/RTBシステム開発支援 – VALIS-Engine(機械学習・人工知能)開発支援 2018/11からロゴが 新しくなりました
  • 6. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 5 #jjug_ccc #ccc_g6 1. 自己紹介 2. Logicadについて 3. 広告業界におけるRTB 4. アーキテクチャ概要 5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング 6. Java の外側にも目を向ける 7. まとめ 8. QA
  • 7. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 6 #jjug_ccc #ccc_g6 ● 広告配信はオークション形式で実施 RTB(リアルタイムビッディング)の概要 AD WebサイトA に、XYZさんが来ました。 誰か広告を出したい方いませんか? Webサイト SSP 事業者 DSP3 DSP2 DSP1 3円 2円 1円 ID=XYZ 訪問通知 入札リクエスト &レスポンス 本日お話する のはココ
  • 8. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 7 #jjug_ccc #ccc_g6 ● 入札に勝つと広告を表示する権利を得ることができる ● 表示された広告に応じて売上が発生するビジネスモデル RTB(リアルタイムビッディング)の概要 AD WebサイトA に、XYZさんが来ました。 誰か広告を出したい方いませんか? Webサイト SSP 事業者 DSP3 DSP2 DSP1 3円 2円 1円 ID=XYZ 訪問通知 ①広告配信  リクエスト 本日お話する のはココ WIN ②広告配信レスポンス ③Webサイトに  広告表示用の  URLを設定
  • 9. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 8 #jjug_ccc #ccc_g6 ● タイムアウトが発生するとオークションに参加できない – オークションの開催期間はわずか100ミリ秒 性能要求を満たせないと会社の存続に関わる AD WebサイトA に、XYZさんが来ました。 誰か広告を出したい方いませんか? Webサイト SSP 事業者 DSP3 DSP2 DSP1 3円 2円 1円 ID=XYZ 訪問通知 入札リクエスト &レスポンス 本日お話する のはココ タイムアウトが多く発生すると 他のDSPに権利をもっていかれて、 ビジネスとして成り立たない!
  • 10. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 9 #jjug_ccc #ccc_g6 スループット向上 単位時間あたりの処理能力を高めて、 よりたくさん捌く レイテンシの低減 要求〜結果が返ってくるまでの時間 をできるだけ短くする Client Server 1回あたりの処理が 高速であること 同時にたくさん 捌くことができること 悩める性能要求 Client ServerClientClient タイムアウトを減らして売上を確保するためには・・・ 両方を経済合理的な範囲で最適化する
  • 11. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 10 #jjug_ccc #ccc_g6 ネットワークレイテンシ ● ネットワークレイテンシ ● 入札処理のレイテンシ – 最適な広告を選択する処理 オークションに関わるレイテンシ 入札処理のレイテンシ SSP 事業者 DSP 最大 100ミリ秒
  • 12. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 11 #jjug_ccc #ccc_g6ネットワークレイテンシ ● ネットワークレイテンシは一定ではない – 伝送距離の長さによって決まる 通信相手 往復時間 東京~東京 約1~2ミリ秒 東京〜大阪 約7~10ミリ秒 東京~台湾 約65ミリ秒 東京〜西海岸 約120ミリ秒 東京〜ドイツ 約210〜290ミリ秒
  • 13. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 12 #jjug_ccc #ccc_g6ネットワークレイテンシ ● ネットワークレイテンシは一定ではない – 伝送距離の長さによって決まる 通信相手 往復時間 東京~東京 約1~2ミリ秒 東京〜大阪 約7~10ミリ秒 東京~台湾 約65ミリ秒 東京〜西海岸 約120ミリ秒 東京〜ドイツ 約210〜290ミリ秒 ただし、オークションの開催期間はわずか100ミリ秒
  • 14. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 13 #jjug_ccc #ccc_g6光速が遅い https://imgur.com/gallery/litaH
  • 15. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 14 #jjug_ccc #ccc_g6ネットワークレイテンシ ● 台湾と接続する場合 65ミリ 100ミリ ココから先は タイムアウトに なってしまう
  • 16. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 15 #jjug_ccc #ccc_g6オークションのレイテンシ ● 入札処理が加わるとさらにタイムアウトは増える – 最適化アルゴリズム(機械学習)、最適な広告入札の機能開発 によって処理時間は増えてしまう 65ミリ 100ミリ 入札処理が加わって タイムアウトになった分
  • 17. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 16 #jjug_ccc #ccc_g6入札処理のレイテンシは平均3ミリ秒! ● Logicadの入札処理は平均3ミリ秒! – 機能が増えてもレイテンシを短くできればタイムアウトが減らせる – 高速化が売上につながる、最適化アルゴリズムに使える時間が増える 65ミリ 100ミリ 入札処理を短くすることが できればもっとタイムアウトが 減らせる
  • 18. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 17 #jjug_ccc #ccc_g6 ● 処理ボリューム – 約4億ユニークブラウザ – 約3,000億 req/月 ● 約100億 req/日 ● 約22万 req/sec (参考)Logicadの処理ボリューム 補足: 20万->22万とJJUG応募時点より増えました
  • 19. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 18 #jjug_ccc #ccc_g6 1. 自己紹介 2. Logicadについて 3. 広告業界におけるRTB 4. アーキテクチャ概要 5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング 6. Java の外側にも目を向ける 7. まとめ 8. QA
  • 20. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 19 #jjug_ccc #ccc_g6 ・広告商品情報 広告に表示する文章、画像URL、 サイズなどの情報を格納 ・ユーザ情報 ・広告予算消化情報 リアルタイムに扱う情報を格納 入札サーバ Java (netty) Logicadのアーキテクチャ概要 SSP nginx 入札サーバ 入札サーバ 入札サーバ 入札サーバ 入札サーバ X X X X ・広告キャンペーン情報 事前定義、定期的にロードする 必要がある情報を格納 ・アドフラウド情報 3rd Partyから提供された 情報を格納 Aerospike (KVS) RDS Redis 広告商品 情報サーバ (gRPC)
  • 21. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 20 #jjug_ccc #ccc_g6 ・広告商品情報 広告に表示する文章、画像URL、 サイズなどの情報を格納 ・ユーザ情報 ・広告予算消化情報 リアルタイムに扱う情報を格納 入札サーバ Java (netty) Logicadのアーキテクチャ概要 SSP nginx 入札サーバ 入札サーバ 入札サーバ 入札サーバ 入札サーバ X X X X ・広告キャンペーン情報 事前定義、定期的にロードする 必要がある情報を格納 ・アドフラウド情報 3rd Partyから提供された 情報を格納 Aerospike (KVS) RDS Redis 広告商品 情報サーバ (gRPC) スループットを上げたい場合は スケールアウト(入札サーバを増やす)でも 一定の効果はあるがコストも増加 入札サーバ
  • 22. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 21 #jjug_ccc #ccc_g6 ・広告商品情報 広告に表示する文章、画像URL、 サイズなどの情報を格納 ・ユーザ情報 ・広告予算消化情報 リアルタイムに扱う情報を格納 入札サーバ Java (netty) Logicadのアーキテクチャ概要 SSP nginx 入札サーバ 入札サーバ 入札サーバ 入札サーバ 入札サーバ X X X X ・広告キャンペーン情報 事前定義、定期的にロードする 必要がある情報を格納 ・アドフラウド情報 3rd Partyから提供された 情報を格納 Aerospike (KVS) RDS Redis 広告商品 情報サーバ (gRPC) 1台あたりのレイテンシを低減させる ことができれば、スループットも向上し、コスト もスケールアウトよりかからない
  • 23. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 22 #jjug_ccc #ccc_g6 スループット向上 1. スケールアウト(並列化)によって実現 2. レイテンシを低減することによっても向上 レイテンシとスループット レイテンシの低減 1. サーバ1台あたりの処理高速化によって実現 入札サーバ ココの遅延 ココの処理数 SSP 入札サーバSSP
  • 24. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 23 #jjug_ccc #ccc_g6 スループット向上 1. スケールアウト(並列化)によって実現 2. レイテンシを低減することによっても向上 レイテンシとスループット レイテンシの低減 1. サーバ1台あたりの処理高速化によって実現 入札サーバ ココの遅延 ココの処理数 SSP 入札サーバSSP 3ミリ秒を維持・高速化する = パフォーマンスチューニングの主体
  • 25. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 24 #jjug_ccc #ccc_g6 1. 自己紹介 2. Logicadについて 3. 広告業界におけるRTB 4. アーキテクチャ概要 5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング 6. FlameScope 7. Java の外側にも目を向ける 8. まとめ 9. QA
  • 26. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 25 #jjug_ccc #ccc_g6 ● 高速化するにはホットスポットをみつけることが必要 ● 場当たり的にやるのではなく、ツールやプロファイラによっ て計測して目星をつける 「推測するな、計測せよ」という格言もある ● デプロイ前に必ず計測 →現状維持を目標としてまずは最適化 ● 数値だけでなく、パッとみでわかる=可視化する Logicadにおけるパフォーマンスチューニング
  • 27. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 26 #jjug_ccc #ccc_g6 ● CPU workload のホットスポットの 特定に perf と FlameGraphを利用 ● FlameGraph – NetflixのBrendan Gregg氏が開発したツール – https://github.com/brendangregg/FlameGraph ● JMeter – 負荷テストツール 本日詳しく話をするツール Logicadにおけるパフォーマンスチューニング
  • 28. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 27 #jjug_ccc #ccc_g6 perf.data perf record ● FlameGraph は perf の結果をグラフ化するツール FlameGraphとperfの関係 perf script ● perf – Linux向けのプロファイラ – 通常は C, C++プログラムの プロファイリングに用いる ● perf-map-agent – JVMTI を使って Java メソッドと perf 出力結果との対応関係を紐 付け ● FlameGraph – perf-map-agentで出力された 結果をグラフ化 7f89a84819e0 160 Ljava/lang/String;::<init> 7f89a8481d80 1e8 Ljava/lang/Class;::getModifiers 7f89a84820e0 c0 Ljava/lang/Float;::valueOf 7f89a8482400 100 Lorg/msgpack/io/LinkedBufferInput;::requireテキスト perf-map-agent FlameGraphの スクリプトを用いる バイナリ
  • 29. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 28 #jjug_ccc #ccc_g6 ● FlameGraph は perf の結果をグラフ化するツール FlameGraph
  • 30. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 29 #jjug_ccc #ccc_g6 ● この例では CPU 時間を可視化 FlameGraph 一定時間の全体(30秒など) 全体から見た相対的な処理時間の割合 下から上に行くほど メソッドの呼び出し先になる
  • 31. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 30 #jjug_ccc #ccc_g6 下から上に行くほど メソッドの呼び出し先になる FlameGraphの見方 ● 縦軸:メソッドコールの流れを表示
  • 32. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 31 #jjug_ccc #ccc_g6 ● 横軸:メソッドの処理時間の割合を表示 FlameGraphの見方 あるメソッド の例 自身の処理が3〜4割程度占めているがそれ以外は他のメソッドの処理で時間がかかっている グラフ全体の処理時間全体の 占める割合も表示される String:::startsWithで2割 HashMap$KeyIterator:::nextで4割
  • 33. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 32 #jjug_ccc #ccc_g6FlameGraphの見方 ● 対象があらかじめわかっている場合は、正規表現検索で該当箇所 をハイライトでき、パッと探せる マッチしている箇所が紫色で ハイライトされる
  • 34. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 33 #jjug_ccc #ccc_g6 FlameGraphの見方について、 Logicadの実際のグラフを用いて デモでお見せします FlameGraph デモ
  • 35. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 34 #jjug_ccc #ccc_g6 ● どのようなグラフの波形を確認すればよいのか? ● A. 幅を取っているところをまず見る – 高速化できると全体に対する寄与が大きいため 全体に対して幅を取っている箇所 FlameGraphを用いてのホットスポットの発見方法
  • 36. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 35 #jjug_ccc #ccc_g6 ● どのようなグラフの波形を確認すればよいのか? ● A. 小さい幅のところは省く – 小さい幅を高速化しても全体に対する寄与が小さいため 高速化しても微々たるもの FlameGraphを用いてのホットスポットの発見方法 高速化しても微々たるもの
  • 37. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 36 #jjug_ccc #ccc_g6 ● どのようなグラフの波形を確認すればよいのか? ● A. 修正前後で比較 – 幅が膨らんでる箇所があると、コードの変更によりデグレ(処理が遅くなっ ている)している可能性があるため FlameGraphを用いてのホットスポットの発見方法 デグレの可能性あり Before After
  • 38. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 37 #jjug_ccc #ccc_g6 FlameGraphでの ホットスポット発見方法について、 Logicadの実際のグラフを用いて デモでお見せします FlameGraph デモ
  • 39. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 38 #jjug_ccc #ccc_g6 ● チューニングとデグレを計測しながら進める FlameGraphでのチューニング 改善 別の処理が相対的に増えるので 新たな改善箇所を見つける デグレして いないことを 確認
  • 40. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 39 #jjug_ccc #ccc_g6 ● あるSSPから計測されたレスポンスタイムの比較 高速化に取り組んだ結果
  • 41. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 40 #jjug_ccc #ccc_g6(参考)FlameGraphによるパフォーマンス計測方法 ⑤FlameGraph実行 ③perf取得 アプリサーバ Java ストレスサーバ JMeter ②大量リクエスト ①JVMオプション  設定&起動 ターミナルetc ④perf-map-agent実行 ● FlameGraph取得の流れ
  • 42. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 41 #jjug_ccc #ccc_g6(参考)JVMオプション設定&起動 ● JVMオプションに以下を追加 -XX:+PreserveFramePointer -XX:-Inline ● -XX:+PreserveFramePointer – これによりメソッドの呼び出し先メソッドが判る ● -XX:-Inline – 呼び出し頻度の多いメソッドがインライン化 (呼び出し元に展開)されることを抑制 – perfで小さいメソッドが見えなくならないようにする
  • 43. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 42 #jjug_ccc #ccc_g6 ● 十分な時間の負荷を与えて JIT (Just-in-time Compile) させる ● Logicadでは負荷はJMeterで実施 (参考)大量リクエスト アプリサーバ Java ストレスサーバ JMeter Logicadでは、 約200万リクエスト 約200並列を5〜10分程度与え続けて実施
  • 44. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 43 #jjug_ccc #ccc_g6 ● perf record で当該PIDの (もしくは全体)サンプリング取得 ● perfバイナリ(perf.data)が取得で きる (参考)perf取得 # perf record -F 99 -a -g -- sleep 30 30秒間、99Hz のサンプリングで取得する例
  • 45. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 44 #jjug_ccc #ccc_g6 ● perf-map-agent を実行 ● perf-<PID>.mapが生成される (参考)perf-map-agent実行 # java -cp attach-main.jar:$JAVA_HOME/lib/tools.jar net.virtualvoid.perf.AttachOnce <PID> 7f89a8481680 200 Lsun/misc/Unsafe;::getLongVolatile 7f89a84819e0 160 Ljava/lang/String;::<init> 7f89a8481d80 1e8 Ljava/lang/Class;::getModifiers 7f89a84820e0 c0 Ljava/lang/Float;::valueOf 7f89a8482400 100 Lorg/msgpack/io/LinkedBufferInput;::require 7f89a8482820 60 Ljava/util/BitSet;::wordIndex 7f89a8482b00 180 Lio/grpc/okhttp/AsyncFrameWriter$WriteRunnable;::run 7f89a8483040 160 Lnet/citrusleaf/CitrusleafClient;::getResult 7f89a84834c0 e0 Lcom/aerospike/client/AerospikeException$Timeout;::<init> 7f89a8483840 4a0 Ljava/math/BigInteger;::multiplyToLen
  • 46. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 45 #jjug_ccc #ccc_g6 ● FlameGraphのスクリプトで グラフ化 # perf script | stackcollapse-perf.pl | flamegraph.pl --color=java --hash > /tmp/flame_graph.svg (参考)FlameGraph実行 ブラウザで表示するとグラフとして見れる
  • 47. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 46 #jjug_ccc #ccc_g6 1. 自己紹介 2. Logicadについて 3. 広告業界におけるRTB 4. アーキテクチャ概要 5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング 6. Java の外側にも目を向ける 7. まとめ 8. QA
  • 48. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 47 #jjug_ccc #ccc_g6Java その外側に目を向ける必要性 ● ここまでは Java のコードかつ CPU バウンドの 処理を調べるケースの話 – デプロイごとに実施するレギュラーな作業としての計測と最適化 としてはこれで十分 ● そうでない場所にもレイテンシ源はいっぱいある – リアルワールドでは急にレイテンシが増えたり消えたりする
  • 49. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 48 #jjug_ccc #ccc_g6数字が物語る あるSSPから計測された当社レスポンスタイム平均
  • 50. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 49 #jjug_ccc #ccc_g6数字が物語る 曰く「御社のレスポンスタイムが悪化しています」 ここが
  • 51. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 50 #jjug_ccc #ccc_g6
  • 52. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 51 #jjug_ccc #ccc_g6なんとなく ● なんとなく JavaVM が疑われがち ● システム全体としてレイテンシを改善するには Java の外側も含めて全体的に目を向ける必要がある ● もっと言うと、Java の無罪を証明する方法を Java エンジニアが持つべき
  • 53. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 52 #jjug_ccc #ccc_g6 DSP Java の外側の世界 SSP kernel nginx kernel JVM Java Bytecode Hardware Hardware LAN インターネット
  • 54. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 53 #jjug_ccc #ccc_g6 DSP そとの世界は広い SSP kernel nginx kernel JVM Java Bytecode Hardware Hardware LAN インターネット 本当に ギルティ?
  • 55. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 54 #jjug_ccc #ccc_g6 DSP たとえば… SSP kernel nginx kernel JVM Java Bytecode Hardware Hardware LAN インターネット 実はココが 問題だったり
  • 56. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 55 #jjug_ccc #ccc_g6 ● 世界各社の ISP が公開している、Web から ping/traceroute をたたけるツール ● オープンな Looking Glass のリストは http://www.traceroute.org/ ● SSP が Looking Glass を公開してくれていると 大変ありがたい ● シンガポール →東京間の通信が北米周りになったり 😱 したときに使う Looking Glass
  • 57. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 56 #jjug_ccc #ccc_g6ある SSP (AppNexus) の Looking Glass traceroute コマンドの パラメータを入力 (ふつうは自社側IPアドレス)
  • 58. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 57 #jjug_ccc #ccc_g6
  • 59. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 58 #jjug_ccc #ccc_g6 シンガポール っぽいホスト名 東京っぽい ホスト名 自社までの パケット 往復時間(RTT) = 約70msec
  • 60. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 59 #jjug_ccc #ccc_g6 DSP たとえば… SSP kernel nginx kernel JVM Java Bytecode Hardware Hardware LAN インターネット 実はココが 問題だったり
  • 61. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 60 #jjug_ccc #ccc_g6計測せよ nginx Java HTTP Request HTTP Response HTTP Request HTTP Response
  • 62. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 61 #jjug_ccc #ccc_g6計測せよ nginx Java HTTP Request HTTP Response HTTP Request HTTP Response ここの時間 と… ここの時間 との差は…
  • 63. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 62 #jjug_ccc #ccc_g6計測せよ nginx Java HTTP Request HTTP Response HTTP Request HTTP Response 1. nginx が動いているマシンと、JavaVM が動いているマシンの 両方で tcpdump -w a.cap -i eth0 -s 65535 tcp port 80 (約60秒間) 2. a.cap を tshark でテキストファイルに変換 3. 同一の HTTP Request, Response となっている組を抽出して タイムスタンプからレスポンスタイムを割り出すプログラム (Ruby製) に食わせる 4. 結果… 詳しくは割愛
  • 64. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 63 #jjug_ccc #ccc_g6nginx がわりとレイテンシ源になってた件
  • 65. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 64 #jjug_ccc #ccc_g6nginx がわりとレイテンシ源になってた件 nginx 起因のレイテンシ
  • 66. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 65 #jjug_ccc #ccc_g6銀の弾丸はない ● Java の外側にも問題がよくみつかる ● いろいろな計測手法を駆使して見つけ出す ● 計測によって新しく見えるものもある
  • 67. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 66 #jjug_ccc #ccc_g6Flame Scope ● Flame Scope – Flame Graph を時間単位でスライスして 可視化するツール – Netflix が OSS にて公開 – https://github.com/Netflix/flamescope ● 以下、CPU使用率ほぼ100%となるよう負荷をかけ、 サンプリングレート 49Hz で120秒間取得した perf の結果を Flame Scope でビジュアライズした 例を紹介します。CPUコアは28個です。 ( perf record -F 49 -a -g -- sleep 120 )
  • 68. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 67 #jjug_ccc #ccc_g6
  • 69. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 68 #jjug_ccc #ccc_g6Flame Scope 上での時間の流れ 0秒 1秒 2秒 時間の流れ
  • 70. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 69 #jjug_ccc #ccc_g6 秒 ミリ秒 1マス 1/49 秒 1列1秒
  • 71. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 70 #jjug_ccc #ccc_g6 色が濃い = 28個のCPUコア が稼働している 色が薄いところ = CPUコア28個の ほとんどが idle 状態
  • 72. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 71 #jjug_ccc #ccc_g6 とても濃い色になってるセル = perf がつけるタイムスタンプのズレに起因するものと考えられる (原因不明)
  • 73. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 72 #jjug_ccc #ccc_g6 約500msec の白いところ (1コアしか稼働していない!)
  • 74. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 73 #jjug_ccc #ccc_g6 何かに起因して HTTP Request をさばく 処理が待機させられている
  • 75. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 74 #jjug_ccc #ccc_g6 ココだけを クローズアップ! して flame graph 生成
  • 76. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 75 #jjug_ccc #ccc_g6
  • 77. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 76 #jjug_ccc #ccc_g6 拡大すると…
  • 78. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 77 #jjug_ccc #ccc_g6
  • 79. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 78 #jjug_ccc #ccc_g6
  • 80. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 79 #jjug_ccc #ccc_g6 RollingFileAppender;::rollover sys_write sys_read sys_unlink
  • 81. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 80 #jjug_ccc #ccc_g6何が起こっていたのか ● logback の RollingFileAppender の rollover が発生していた – rollover はファイルのコピーによって行われる – 大きいサイズのログを rollover すると時間がかかる ● rollover 中はログ出力が一時止まる →info, err, warn 等のログ出力メソッドの実行が  rollover 完了まで待たされる
  • 82. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 81 #jjug_ccc #ccc_g6 Minor GC Minor GC Minor GC Minor GC
  • 83. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 82 #jjug_ccc #ccc_g6 !?
  • 84. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 83 #jjug_ccc #ccc_g6何が起こっていたのか ● 裏で pmap コマンドが実行されていた (ネイティブコードの メモリリーク監視のため定期実行) ● pmap コマンドは /proc ファイルシステムを叩く ● どうやら /proc のうちどっかを参照しているときに ユーザランドのプロセス実行が止まるらしい
  • 85. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 84 #jjug_ccc #ccc_g6CPU 使用率の罠 ● CPU使用率がほぼ100%ということは 「みっちり」とレイテンシに最適化されている ということを意味しない – 意外に CPU コアは遊んでいる ● 計測しないと気づかない – pmap の監視がこんなに影響を与えているとは まったく気づかなかった
  • 86. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 85 #jjug_ccc #ccc_g6 1. 自己紹介 2. Logicadについて 3. 広告業界におけるRTB 4. アーキテクチャ概要 5. Logicadにおける Java パフォーマンスチューニング 6. Java の外側にも目を向ける 7. まとめ 8. QA
  • 87. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 86 #jjug_ccc #ccc_g6 ● FlameGraphを用いてホットスポットを可視化しています – メソッドレベルでグラフィカルに把握できます ● FlameScope、その他のツールを駆使し日々高速化にとりくんでます – 2016年 から 2018年で5ミリ秒から3ミリ秒に高速化しました ● 高速化はハマるといくらでもチューニングできる余地がありますが、経済合理 性を踏まえてコスパのよい部分にフォーカスしましょう ● 今後もJavaを使って高速化を続けます! まとめ
  • 88. ULS Copyright © 2011-2018 UL Systems, Inc. All rights reserved. Proprietary & Confidential Powered by 87 #jjug_ccc #ccc_g6 お問い合わせ先 mailto: info@ulsystems.co.jp https://www.ulsystems.co.jp/