ユーザーリサーチを用いた デザインコンセプト創造に関する研究 デザインジャンプ法(DJ 法)の提案
- 3. 背景
ユーザーの経験を考慮したデザインが注目されている
ユーザー理解に基づくデザインの重要性の高まり
- 6. 問題意識と本研究で扱う範囲
調査 デザイン要件 コンセプト
創造性
の
サポート
創造性は属人的である。
課題はむしろ、 ユーザー調査に基づいて、 発想する人
の発想の方向性・傾向・質などを、ユーザー調査に基
づいて、ユーザーに即した発想へと導いて、引き出し
てあげる方法にあるのではないか?
- 9. 取り上げたワークショップ事例
① ②
テーマ エスノグラフィを用いた エクストリームユーザーに着目した
未来の通学のデザイン 読書の習慣化のデザイン
実施期間 2011年 7∼9月 2011年 10∼12月
大学院生6名 大学院生4名
参加内訳
(修士2年:1名 修士1年:5名) (修士2年:1名 修士1年:3名)
ユーザー理解の方法として、エスノ アイディアのきっかけを得る為、
グラフィーを用いた。 エクストリーム(極端な)ユーザー
概要 エスノグラフィーの結果を用いて、 に注目してエスノグラフィーを行
コンセプトデザインの提案を行っ い、リサーチ結果を基にデザイン提
た。 案を行った。
人間工学会アーゴデザイン部会 第二回HCD研究発表会
発表場所
コンセプト事例発表会 ※ポスター発表賞受賞
調査方法:インタビュー・経過の観察
- 10. アイディア発想プロセスの感想
リサーチを上手く活用出来なかった
リサーチとアイディアのつながりが悪かった
アイディア発想の方向性が決められなかった
アイディアが深まらなかった
デザイン要件への変換に課題
- 15. 経験を外化するフォーマットの作成 カードフォーマット
1.テーマに活用出来そうな 感動した体験 を A 快晴の青空の下、幸せな気分で
思い出す。
皆で食べるサービスエリアの軽食。
友人の結婚式翌日
もう大人だけど、気分は遠足。
爽やかな甘みのレモン牛乳に感動!
2.写真を撮る
写真1(タイプA)
感動した 体験 のシーンが分かる様な全
体像を写した写真
写真2(タイプB) 友人が東北で結婚式をあげた。
クスして、
泊まりがけなので関東勢は行き帰り共にバスに乗った。
カードフォーマット
ったサービスエリアで軽食を取る。
快晴の下で 鮎の塩焼き、
行きはまだお互いよそよそしかったが、もう皆すっかり
玉こんにゃく 思い思いのものを買ってほおばる。
、
帰りに寄
リラッ
そんな幸せ
その体験の中で、重要な モノ の写真
な時間の中、 私は初めて飲んだレモン牛乳の美味しさにびっく 思わずお土産用にも購入。
り。
3.カードに(タイトル/体験の説明/感動の B
ポイントを記入する。
快晴の青空の下、幸せな気分で
皆で食べるサービスエリアの軽食。
友人の結婚式翌日
もう大人だけど、気分は遠足。
4.写真を貼る
爽やかな甘みのレモン牛乳に感動!
KPカード
(感動・共感ポイント共有カード) 友人が東北で結婚式をあげた。
クスして、
泊まりがけなので関東勢は行き帰り共にバスに乗った。
ったサービスエリアで軽食を取る。
快晴の下で 鮎の塩焼き、
な時間の中、
行きはまだお互いよそよそしかったが、もう皆すっかり
玉こんにゃく 思い思いのものを買ってほおばる。
、
帰りに寄
リラッ
そんな幸せ
私は初めて飲んだレモン牛乳の美味しさにびっく 思わずお土産用にも購入。
り。
- 20. 使用した調査結果情報
• !
• ! • !
! ! !
! !
! ! ! !
! • !
! ! !
• !
• ! • !
• ! • !
• • !
•
! ! !
! !
! ! ! !
! ! ! !
! ! !
!
!
!
!
• ! !
! ! ! !
• ! • !
! ! ! !
! !
• ! • !
• !
!
!
- 22. 実験の各プロセスで使える情報
カード有り カード無し
リサーチ結果の提示 結果とカードA リサーチ結果のみ
アイディアの決定 結果とカードA リサーチ結果のみ
既存製品情報の提示 結果とカードB リサーチ結果のみ
具体的なデザインモチーフの
結果とカードB リサーチ結果のみ
決定
モチーフに沿ったデザインの
結果とカードB リサーチ結果のみ
展開
プレゼンテーション 結果とカードA,B リサーチ結果のみ
- 28. KA法とは
2010/06/04
×
ユーザモデリングの3階層
3
- 30. カードの作成
①出来事の記述
フォトダイアリー/contextual inquiry
状況/動機/行為/結果 30文字程度
②ユーザの心の声の導出 ③価値の抽出
状況の理解 出来事と心の声から
口語的な表現 ポジティブな表現