2019/4/18のＺabbixユーザ会の勉強会での発表資料です。

1. 5年の歳月の流れを
Zabbix徹底活用本の改訂で
どのように対応したか
池田 大輔

2. いけだ だいすけ
池田 大輔
[所属]
TIS株式会社 IT基盤エンジニアリング企画室
日本Zabbixユーザ会運営スタッフ
[興味・関心]
システム運用の効率化・改善
SRE,監視,ジョブ管理,構成管理 等
[技術要素]
Zabbix,JobScheduler,Ansible,fluentd,Neo4j
Elasticsearch,InfluxDB,Python,Golang等々
@ike_dai ikedai
ike-dai ike_dai
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3. 2/27 改訂2版 Zabbix統合監視徹底活用出版
Zabbix 4.0対応の改訂2版
2019/2/27 店頭販売開始
同日 電子版提供も開始
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4. ちなみに
初版はZabbix2.2対応
2014/3/10 出版
お持ちの方いらっしゃいます？
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5. 改訂版の話が来たのは2018年4月頃
Zabbixの最新LTS版の4.0のリリースも見えて来た頃
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6. なんだかんだ毎月ちょっとずつ改訂作業して
5月〜11月の7ヶ月ぐらいかけて作業
※Zabbix4.0のリリース当初予定が4〜6月だったのが
10月まで伸びたりと想定外のこともありつつ
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7. 少しでも今に合わせた使い方
少しでも困りごとを減らしたい
読者がやってみよう・考えてみようと思える
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8. 目次
初版と同じくPart I ・Part IIの2部構成
Part Iは監視の前提となる各種環境の基本情報
Part IIが本題のZabbixの様々な活用の話
PartI
物理・仮想・クラウド・コンテナ環境
運用の基礎知識
第1章多様化するインフラ環境
第2章物理環境の監視・管理
第3章仮想環境の監視・管理
第4章クラウド環境の監視・管理
第5章コンテナ環境の監視・管理
PartII
Zabbixによる物理・仮想・クラウド・コンテナ環境の
統合管理
第6章Zabbixの監視のしくみ
第7章監視の効率性向上
第8章ログ管理の効率性向上
第9章監視データの有効活用
第10章監視結果の効果的な可視化
第11章通知アクション実行の効率化
第12章構成情報（インベントリ）管理の自動化
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9. 初版と改訂2版で何が変わったか？
① Zabbix2.2→3.0→3.2→3.4→4.0の進化に対応
② 5年間での技術トレンドの変化に対応
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10. ① Zabbix2.2→3.0→3.2→3.4→4.0の進化に対応
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・イベント相関関係の機能(サービス志向の監視実現)
・暗号化通信機能
・ダッシュボードの改良
・データ分析に向けた一歩(Elasticsearch連携)
・外部連携のやりやすさ向上
(HTTPエージェント監視機能、依存アイテム機能)
などなど

11. イベント相関関係の機能
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①イベントにタグ付けが可能に
Error process-1
Error process-2
Error process-1
OK process-1
Process: 1 State: Error
Process: 2 State: Error
Process: 1 State: Error
Process: 1 State: OK
「Key: Value」型
Valueには監視結果から
抽出した値も設定可能
例)
{{ITEM.VALUE}.regsub(“(^S+)”, “1”)}
→ErrorやOKをValueに設定
タグベースで条件を設定し、障害発生・復旧を柔軟に管理

12. イベント相関関係の機能
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rsyslog stop
httpd start
ログ監視等一連の監視結果の流れの中で結果を関連付けて管理可能に
mysqld stop
httpd stop
mysqld start
rsyslog start

13. 暗号化の機能
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Zabbix
Server
Zabbix
Proxy
Zabbix
Agent
Zabbix
Agent・・・
Zabbix
Agent
Zabbix
Agent
internet
・・・
TLS v1.2ベースの認証&暗号化
暗号化メソッド: PSK、証明書ベース
TLSライブラリ: OpenSSL,GnuTLS,PolarSSL
暗号化したい部分のみ有効化可能

14. ダッシュボードの改良
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グラフ重ね合わせ管理が簡単に
Annotation機能でグラフ上に障害発生ポイントの表示が可能に
未来時間のデータプロット(予測結果のプロット)も可能に

15. データ分析に向けた一歩 (Elasticsearch連携)
15
Zabbixで収集した監視ヒストリデータをElasticsearchにダイレクトに保存
Elasticsearchの分析機能の活用につながる

16. HTTPエージェント機能・依存アイテム機能
16
Zabbixの監視手法としてHTTP呼び出しの機能をネイティブでサポート
Zabbix
外部API
HTTPエージェント
アイテム
依存
アイテム
依存
アイテム
JSONやXML等の応答
取得した
JSONやXMLの
必要部分取り出し

17. 新機能の話だけじゃなく...
17
運用現場でちょっと使えそうなテクニックも追加
障害発生時や復旧時
どのようなフォーマットで通知
を受けるとスムーズな対処に繋がりますか？

18. いつ発生したのか？
18
どこで発生したのか？
なぜ発生したのか？
発生したことでどう対処すれば良いのか？

19. いつ発生したのか？
19
どこで発生したのか？
なぜ発生したのか？
発生したことでどう対処すれば良いのか？
発生日時({EVENT.DATE}{EVENT.TIME}) 復旧日時({EVENT.RECOVERY.DATE}{EVENT.RECOVER.TIME})
障害経過時間({EVENT.AGE})といったマクロの活用
ホストグループの階層化による効果的な表現
ホストインベントリの活用
発生した付近の実監視データの展開 ({host:key.func(parameter)}表現での自在な情報展開
グラフ画面へのURLの自動展開( http://ZabbixIP/zabbix/history.php?action=showgraph&itemids[]={ITEM.ID} )
トリガーの説明欄の活用({TRIGGER.DESCRIPTION})

20. ② 5年間での技術トレンドの変化に対応
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・Chef→Ansible
・CloudStackやOpenStackの盛り上がりが低調に
・DeltaCloudやlibcloudといったメタクラウドAPIが微妙に
・コンテナ環境の利用シーンの増加
・マイクロサービス化による監視ポイントの変化
(分散トレーシング等)
・TISが提供していたHyClops for Zabbixの言及削除。。
などなど

21. こんな感じで改訂してたら...
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全体のページ数が448ページ
初版よりも90ページぐらいボリューミィに
既存の内容も1/3近くは修正等実施

22. 4.2以降を利用する場合の注意
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23. コンテナ監視
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書籍では、以下の3パターンを紹介
1. DockerホストにZabbixエージェントを入れて監視
2. Dockerホストのディレクトリをマウントしたコンテナに
Zabbixエージェントを入れて監視
3. Docker API経由の監視

24. コンテナ監視
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Dockerホスト
コンテナ コンテナ
Zabbix
Agent
cgroups
①
Dockerホスト
コンテナ コンテナ
Zabbix
Agent
cgroups
②
Dockerホスト
コンテナ コンテナ
Docker API
cgroups
③
volume
Zabbix
Server
Zabbix
Server
Zabbix
Server

25. コンテナ監視
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https://github.com/monitoringartist/Zabbix-Docker-Monitoring

26. Prometheus連携！？
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Dockerホスト
コンテナ コンテナ
cAdvisor
(Exporter)
cgroups
volume
Zabbix
Server
http://ホスト:ポート/metrics
メトリクス名{ラベル=ラベルバリュー} 値 タイムスタンプ
依存アイテム
保存前処理
Name: プロメテウスパターン
Parameters: container_memory_usage_bytes{name=”test’}
HTTPエージェント
アイテム

27. さいごに
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運用は、自分たちに適した方法を考え
改善しながら成長していくもの
Zabbixはその成長に合わせるように日々改良されています
書籍で紹介していることはあくまで一例
なにか考えてみるきっかけになれば幸いです