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Visual studioとそのライバル
- 5. IDEと言えばBorland
• Turbo Pascal
• SideKick
• Turbo C
• Turbo C++
• Borland C++
• Paradox
• dBase
そう、1980年代から90年代前半、DOSからWindows 3.1にかけて
プログラマの生産性を向上させたのはBorlandだった。
- 6. Turbo C(1987)
• Turbo Pascalの高い生産性をC言語に持ち込む
• オレ的に最初のIDE
• これでC勉強した
• MSの開発製品何て
という雰囲気
http://techapple.net/2013/01/turbocc-for-windows-7-windows-8-windows-xp-32bit64bit-fullscreen-single-installer/
- 12. Delphiマジやばい、C++Builderとかも出し
やがった
• VBの強化
• RDS, ADOといったデータベースアクセスの改善
• 3rd巻き込んだGUIパーツの充実
• VBにオブジェクト指向の導入
• エディタの強化
• MFC, BCL骨肉の争い
• 結局MFCが勝った(と思われた)
• BorlandはC++ Builderを出して、GUIパーツのDelphiとの共有化、生産性
までDelphi並みに
• えーいBorlandから開発者引き抜いちゃえー
- 14. そんなことをしている間に。。。
• 時代はインターネット
• SUN MicrosystemsがJavaを出してきた。
• 超ブーム!
• 一度書けば全部のプラットフォームで動くらしいぜ!
• WEBブラウザの足りないことはアプレットで解決
• UNIXな文化
• Net PCとか言い出した
• VC/VBと言うよりWindowsの優位性の危機
- 17. Visual Studio(1997)
• そんなことと並行して、Visual Studioが登場した
• 登場理由(※あくまでも個人の感想)
• Office Suiteが好調だったので気をよくした
• 沢山付けてまとめてダンピングすればライバル(Borland)からユーザー
を囲い込めるかも
• Windows DNAと言う壮大な夢(フィクション)に顧客を巻き込むため
• ただし、VS 97, VS 6.0はIDEの統一もなく、操作系もばらばらで、
本当に一つの箱に入っているという感じ。
• VS.NET(2002)よりIDEが統一され、開発プラットフォームとして
の歴史が始まる
- 20. では、今のライバルは?
• WEB開発がスクリプト言語主体に(PHP, Ruby, Python, Perl)
• クラウド
• iPhone, Android向けのアプリケーション開発(専用のツールに固定)
• OSSベース、Linux, Mac OS X上での開発
• テキストエディタ、CLIツール活用の時代に逆戻り
• Emacs, Vimのカスタマイズ
• Notepad、秀丸、サクラエディタ
• IDEをやめてしまった現場
• プラットフォーム固定のIDE
- 22. Visual Studioからのカウンター
• 開発現場のニーズに合わせる(2010以降)
• Java Scriptの対応強化
• Bower, LESS
• Visual Studio Tools for Python(Python)
• Node.js Tools for Visual Studio(Node.js)
• Visual Studio Tools for Git
• Cordova
• TypeScript
• VSがIDEと言うよりもプラットフォームとしての強みを発揮し、
アドインで対応言語、環境の強化を図る
• Community Editionの登場
- 26. まとめ
• ライバルがVisual Studioを強くしてきた
• VSの健全な発展には強力なライバルがいる
• オルタナティブは開発者にとっても必要
• ライバルがないプラットフォームは漫然と改良を怠り、素早いライバ
ルに追い越される
• IDEのプラットフォーム化戦略は今のところ成功している
• 今後は如何にIDEのエコシステムを広げていけるか
• Codeはどうするの?