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Business spirit:「致知」
- 8. 【出典元】http://www.chichi.co.jp/
「人間学」とは?
人間の徳性を養っていく学問のことです。
人が人に成るための学びには2つがあります。 1つは時代に即した知識や技能を得る「時務学」もう1つが「人間学」です。
そして、時務学が「末学」と呼ばれるのに対し、人間学は「本学」と呼ばれ ます。
人間学で徳を養うから時務学で得た技能も知識も生かすことができるのです。 逆に、徳を学ばない人がいくら知識、技能を勉強しても正しく用いることが できません。
徳性を忘れた結果がどうなるかは、いま世の中で起きている数々の事件や不 祥事などを見ても明らかでしょう。
人間学を持たない人が時務の才だけで成功しても、それは邪悪に陥りやすい のです。
人に対する思いやり、愛情、困難に立ち向かう勇気、謙譲の心、礼節……、 これら徳性に含まれる性質は、人間が生まれつき持っているものですが、修 養して開発しなければ埋もれたままになってしまいます。
人間が本来持っているよきものを輝かせる――。
それが本当の教育であり、『致知』に課せられた使命です。
- 11. 各界でご活躍のリーダーからのコメント
京セラ名誉会長の稲盛和夫氏をはじめ、各界でご活躍のリーダーの方々から
『致知』についてのコメントをいただいております。
■稲盛和夫氏京セラ名誉会長 創刊30周年、おめでとうございます。 戦後、日本人は物質的な豊かさとはうらはらに、精神的には貧困の度を深め、それが昨 今の荒廃した世相をもたせているのではないかと、私は危惧しています。 そのような中にあって、貴誌は人間の善き心、つまり正義、誠実、博愛等をテーマとする 編集方針を貫かれてきました。近年、そのような凛とした姿勢に共鳴する読者も増えてき たとのことですが、今後もぜひ、良書の刊行という出版の王道を歩んでいただきますようお 願い申し上げます。 真摯に歴史を刻まれてきた『致知』が、今後も日本人の精神の再興を通じ、さらに発展 を遂げられますことを心より祈念申し上げます。
■川島廣守氏本田財団理事長 人生の一大事は“人と書物”との出会いである。書物を紐けば素晴らしい言葉と艱難辛 苦の果てに実る数々の成功体験が心を打つ。 いまや人間学の宝典と名の高い『致知』は創刊以来、わがかけがえのない師であり、友 である。いまその誕生から自らを研ぎ磨いて而立の年を迎えるという。多くの読者の方々 と慶びを共にし、そのさらなる発展を祈りたい。 わが国、社会にはいま自己中心主義、拝金主義の暗雲がたれこめて久しい。 人の組織は“一人によりて興り、一人によりて亡びる”と、いう。いまこそ「忘己利他」の高い 精神性を以て「読書尚友」――古典に多くを学び聖賢を尚び友とする――に努めたい。 そして、『致知』の読者とともに暗雲を打ち払う潮流に棹さしたい。
■伊與田覺氏論語普及会学監 貴誌ご創刊30周年、まことに芽出度く、衷心よりお慶び申し上げます。 昔から10年にして小変し、30年にして大変するとて、30年を一世と申します。 貴誌の発刊当初は、『致知』を父と錯覚する者が多く、社員が宣伝するのに苦慮されて、 その真意を金剛生駒の山中深くに住む私の処にまで遥々尋ねに見えたことがありました。 それがいつしか滲透して、日本に於ける人間学追求の月刊誌の泰斗と仰がれるに至りま した事は、全く驚きのほかございません。愈々二世に踏み出すに当り、益々「日新」の業績 を重ね、天下の公器たるの貴い使命を弥増しに発揮されますよう、只管念願致します。
■北尾吉孝氏SBIホールディングス代表取締役執行役員CEO 「大道廃れて、仁義あり」「六親和せずして、孝慈あり」とは『老子』にある有名な言葉です が、「道徳」が地に落ち、「私利私欲」が闊歩するいまこそ『致知』のような雑誌が求められ るのではないでしょうか。 人として生まれた以上、我々は我々の人生のどこかで、「人間如何に生くべきか?」、「ど うしたら心の安寧が得られるのか?」といった問題を考えざるを得ないと思います。 『致知』と巡り会い、味読される人は、多くの先達からこうした人生の基本的な問題に対す る答えの導きを得ることが出来ると確信致します。
■牛尾治朗氏ウシオ電機会長 新世紀に入り、世界は自然克服型、浪費型の社会から、自然共生型、節約型の社会へ と大きく舵を切りつつある。しかし日本は、この転換期を待つまでもなく、常に自然と共生し、 ものを大切にして生きてきた。 創刊以来、その根底にある日本人の美しい心に光を当て続けてきたのが『致知』である。 『致知』の取り上げる人物には、職業も、年齢も、男女の壁もない。これからの時代に真 に力を持つ人間的魅力を培ってきた人々にスポットを当てており、学ぶものが実に大きい。 創刊30周年を機に、『致知』の時代がいよいよ本格的に始まることを実感している。
■童門冬二氏作家 積小為大の三十周年 先日奈良で会食式の講演会に出席しました。隣席に地元銀行の責任者がおられ、「毎 月、『致知』で西郷さんにおめにかかってますよ」と声をかけられました。『致知』の浸透力 にうれしくなり「木鶏ですか」とおききしますと、「そうです」とうなずかれました。「ご動機 は?」とうかがうと「安岡正篤先生のお教えに接したくて」というお答えでした。 『致知』30年の地道な努力はまさに“積小為大”で、日本の一角に“良心”という力強い拠 点をつくり、この国になくてはならない存在になりました。さらに50周年、100周年、1000周 年と永遠に歩みつづけて下さることを念願いたします。
■鍵山秀三郎氏イエローハット相談役 30年にして歴史なる 変遷極まりない社会において、『致知』が30周年という金字塔を建てられたことは、致知 出版社の喜びであるだけでなく、永年の読者の喜びでもあります。 10年偉大なり、20年畏るべし、という10年毎の節目を越えることは、容易なことではありま せん。この大きな節目を三度も迎えられたこと、しかも充実と発展を伴っての30周年に敬 意を表します。『致知』が果たし、また果たしていく使命は、読者を通して、国家の厳浄に あります。誠実な努力をしていても、脚光や喝采を浴びることのない人に光明の道を拓き、 清澄な気を満たすことにもあります。 歴史に残る偉業が少ない時代に『致知』こそが偉業といえましょう。
■中條高德氏アサヒビール名誉顧問 リーダーには常に人間としての奥行きの深さと幅の広さへの精進を求めれれる。つまり 「人間学」である。 先程、世に言う進学校で「人間学」の学びの一つとして歴史の履修を約束していたのに、 大学入試科目に歴史が無いからとカットしていた有名校が続出した。他人の見ていない 所では勝手に盗みをしてもよいと言う程の恐ろしいことであり心の醜さである。 このような教育の現実だからこそ『致知』はリーダーたらんとする人達の必読の書なのだ。
- 12. ■成田豊氏電通最高顧問 昨今の非人道的なニュースに接するたび、日本人は「恥の文化」を失ってしまったのか と慨嘆する。しかし日本人は「恥」という概念をいつごろ手に入れたのだろう。この疑問を 解決すべく、私は致知出版社の藤尾秀昭社長を訪ね、教えを乞うた。 藤尾さんは「キーワードはお天道様だ」と答えられた。いうまでもなく農業の営みは太陽に 左右される。これに日本人は畏敬の念を抱いた。つまり農耕社会だった日本には縄文・弥 生の昔からの恥の意識があり、この感性が細胞にまで染み込んで「恥の文化」になったの だという。 このように、私は疑問があると藤尾社長のところへ駆け込む。そしていつも期待通りに、 的確な答えを与えられてきた。私にとって、氏は大変な師なのでもある。 藤尾さん率いる『致知』の30周年を祝うとともに、ますますのご健闘を祈るばかりだ。
■渡部昇一氏上智大学名誉教授 今の世に『致知』のような雑誌があること、そして、その部数が着実に伸びていること―― これは私が日本という国の将来に見る希望の光であります。毎日のニュースでは親殺し、 子殺し、夫殺し、妻殺し、無差別殺しがでてこないことはほとんどありません。また、他人の 税金をあてにしたような要求を、当然の権利のように政府に突きつける団体や個人の話も ふんだんにあります。このような時代に、修養によって自分を磨き、自分を高めることが尊 いことだ、また大切なことなのだ、という立場を守り、その考え方を広めようとする『致知』の 30周年に心からなる敬意と慶祝の言葉を捧げます。
■福地茂雄氏日本放送協会会長 今日は三次元の変化の時代といわれる。変化の間口が広い。変化の奥行きが深い。そ して変化のスピードが私たちが経験したことがない程速い。そんな時代に在ってあらゆる 商品のライフサイクルが極めて短くなった。然し真に人々の心を捉えた商品、それが消費 材であれ出版物であれ、そのライフサイクルを遥かに超えて今もなお多くの人々に愛され 続けている。 『致知』が創刊三十周年を迎えても今尚、否益々読者を惹きつけているのはなぜだろう か。昨今、日本人、とりわけ若者は「考える」ことをどこかに置き忘れてきた感がある。 『致知』は私たちに「考える」ことを教えてくれる数少ない、人生のこころを説く月刊誌だ からと信じている。
■石川洋氏托鉢者 ゆるぎない灯を 『致知』創刊30周年、意義の深さを受けとめ、心からお慶び申し上げます。30年という継 続の節目は、改めて他の責任を背負うということであると思っています。30歳で他人の荷 物を背負えない者は、生涯迷いつづけなければならないと自負しています。古き佛像は 前面は荘厳されていますが、裏側の背中は荒っけずりであります。背負うことは己を捨てる ことであります。歴史の指針を示すものは、真実の実践のために捨て身の決意が求められ る。しかし、今日の指導者には、ゆるぎない一道と実践の覚悟が乏しい。 『致知』はそれに応えてくれる明道と体験が灯のように光を与えて下さる。御礼を申し上 げ、末尾の責任を果たさせて頂きたく一文をしたためました。
■松原泰道氏(享年101歳)南無の会元会長 かなり以前ですが、熊本市で開かれた『致知』読者の集いの「木鶏クラブ」でお話をさせ ていただいたのが、藤尾秀昭社長さんと『致知』誌とのご縁の始まりで、そのご縁は今日ま で濃やかに結ばれてお会いしたり、愛読して学んでいます。この度は『致知』創刊三十年 の慶事、おめでとうございます。 東洋の致知思想は、心の良知のはたらきを明敏にする機能で、今日最も大切な人間性 成育の徳目です。『致知』はまた、パスカルの『パンセ』に見る、人間尊厳の「考える作用」 にも通じます。 末期高齢者の老学徒の私も『致知』誌から学んでいます。私は感謝すると共に、『致知』 誌の更なる繁栄を願って止みません。合掌
■内海倫氏人事院元総裁 『致知』に感謝する 『致知』を読んで二年になる。その二年の間に私はこの本から、人間のいのち、人間の生 き方についていろいろなことを教えられ、眼から鱗の落ちる様な思いをしばしば味わって いる。『致知』は「人間学を学ぶ」という理念を明示し、その理念にしたがって、毎号、具体 的なテーマを設定して、深い知識と経験に基づいた学問的なものと、せまい私の視野に はなかった人々の厳しい人生体験の語りを見事に総合して編集されている。その何れを 読んでも、具体的で読み易く、心に沁み通る読みものである。91歳を越えた私にとって一 刻も手放せない座右の書である。これはお世辞でも何でもない。私の心からの実感である。 創刊30周年をお祝いし、今後、益々、その編集の冴えわたることを祈る。
■米長邦雄氏日本将棋連盟会長 『致知』は現代人の生きた教科書といえる。 日本という国にとって最も大切なことは「日本人らしい日本人」を育成することである。近 頃はアメリカ流の合理主義や弱肉強食がはやったり、中華思想も台頭してきた。聖徳太子 の定められた17条憲法の第一条「和を以って貴しと為す」をもう一度心に刻む教育が大切 である。 日本文化や氣質は東洋思想を根底にして昇華させていったものだ。 『致知』が創刊以来30年に亘って多くの人々を啓蒙してきた意義は大変大きい。これか らも日本のため、人々のため更なる発展を望みます。
■草間吉夫氏茨城県高萩市長 創刊30周年おめでとうございます。 『致知』と私の出逢いは13年前に遡る。当時、私は松下政経塾の一年生だった。塾へ講 師としてお見えになっていた小島直記先生がよく登場されていた関係から愛読するように なった。 毎月テーマに基づいて編集された『致知』から、これまでどれほど励まされ、あるいは叱 咤されたか計り知れない。「人間の背骨をつくれ」と喝破された小島先生であるが、浅学 菲才の身である私の背骨づくりに『致知』が大きく寄与しているのはまず間違いない。次の 40周年に向けて、『致知』がさらにわが国の背骨を築く稀有な月刊誌となられんことを切に 願ってやまない。
各界でご活躍のリーダーからのコメント(つづき)
- 13. ■今野華都子氏タラサ志摩スパ&リゾート取締役社長 月刊『致知』創刊30周年おめでとうございます。私と『致知』との出合いは、15年前です。 尊敬する上司が毎月読んでいたのが『致知』でした。お借りして読んだ内容は、まさに私が 求めていた心の育成と、その実践の生き方でした。「人の生き方、活かし方」を問うている こんな本が世の中にあるんだ!と驚きすぐ購読いたしました。 10年前、何も分からないままに事業を始めた時に『致知』の中から、「途中でやめると失 敗、成功するまでやると経験――松下幸之助」と書いて貼りました。毎月送られてくる先人 たちの言葉は、まさに経営者としての心の座標軸となり良心に基づいた判断を下せるよう になりました。私にとって『致知』は、経営という嵐の中でいつも「人としての正しい方向性」 を指し示してくれる羅針盤です。 謙虚に学び実践の日々でありたいと思います。これからもよろしくご指導願います。
■土屋公三氏土屋ホーム会長 現代の科学的進歩は留まるところを知らず、驚異的な発展を遂げ、人類の物質的幸福 に多くの恩恵を齎し、今後も無限の進化を遂げてゆくことでありましょう。 それに比べて、人間は二千数百年前の孔子をはじめとする聖人には遠く及ばないのは 当然としても、精神的進化どころか退化しているのではないかと危惧しております。 『致知』は私の人間力を鍛える最良の書として愛読して20年近くになります。 近年では「社内木鶏クラブ」を開催し、約500名の社員が参加し研鑽に励んでおります。 一人でも多くの日本人が『致知』に接し、魂の浄化にと願っております。
■坂田道信氏ハガキ道伝道者 世の中が混迷してきますと、目立たないがそれとなく至る所に“地湧の菩薩”が出てきて 国の修復を始めるのが歴史の定石であります。月刊誌『致知』の読者の会、木鶏クラブの 方々は、現代の常識を代表される方々だと言えます。“堅くて”到底成り立たないだろうと 言われていた『致知』が幾多の苦難を乗り越えて、見事に発展して30周年を迎えられるこ とは現代の奇跡だと言っても良いでしょう。今後の期待の大きさ、使命、役割は多大なもの と思います。
■寺田一清氏不尽叢書刊行会代表 わが国の未来を視野におき、「この人に聴く」の味わいこそは、創業以来、重ねてこられ たご尽力とお察しいたします。それだけに毎号の魅力は次の三点に要約せられましょう。 一、毎号のテーマの明白新鮮なること。 二、各界における隠れた人物の縦横自在のこと。 三、全国に及ぶ愛読者の呼応交流のこと。 とりわけ創刊30周年に期する会社あげての取り組みは一体感に満ち熱気あふれるもの を感じます。
■塩沼亮潤氏慈眼寺住職・大阿闍梨 小僧時代にお師匠さんが読んでいたのが『致知』でした。その頃は何の雑誌かなと思っ ていましたが、千日回峰行満行後、改めて、『致知』に出合い、なぜお師匠さんが読まれ ていたのかがわかりました。『致知』には混迷した時代に一条の光を伝えたいという情熱が あります。それこそが『致知』の原点であり、私も毎月の糧にしております。 『致知』創刊30周年おめでとうございます。
■小野晋也氏元衆議院議員 先日、秋葉原で無差別通り魔殺傷事件があった。何でも、人生を悲観して、自分の人生 を破滅させるために、見知らぬ人たちを道連れにしたということのようだ。この犯人は、他人 の生命の尊重などという気持ちもなければ、恐らく、自分の生命の尊さに思いを巡らせるこ ともなかったのだろう。だから、自分が何のために生きているのか、動物として存在してい る以上の実感が何もなかったのだろうと思う。 これが、今の世相だと思う。生命の尊さ、大切さを言葉で語る人は多いが、その多くが、 空疎で抽象的な言葉でしかない。この言葉に魂を入れるのは、現実の厳しさの中で涙を こぼし、汗や血を流しつつ、艱難辛苦を乗り越えて生き抜いた人の生き様だ。そして、その ギリギリのところで発した熱誠あふれる言葉だ。 『致知』には、そんな人生が詰まっている。そんな人たちのギリギリの言葉が誌面に溢れ ている。だから、この時代に大事にしてゆかなくてはならない雑誌だと思う。
■田中真澄氏社会教育家 この30年間、年間購読・直送制を完璧に貫き、年々、好業績を挙げている月刊誌は、 わが国では『致知』だけです。その快挙の要因は二つだと思います。 一つは編集方針を「人間学」に絞り込み、それを終始一貫死守して、素晴らしい記事を 提供し続けてこられた藤尾社長様、スタッフの皆様のご努力。 二つは全国の木鶏クラブの活動が作り手と読み手の対話の場となり、その結果、他の雑 誌では真似のできない特出した読者参加システムを構築できていること。 この「一点集中・こつこつ・オンリーワン」の『致知』の地道な活動の姿に、29年前に独立 した私はいつも勇気付けられてきました。『致知』は迷える者の「闇夜の一灯」です。どうか 今後もその一灯を掲げ続けてください。30周年を心からご祝福申し上げます。
■国分秀男氏東北福祉大学特任教授 多くの試練を乗り越えて、前向きに逞しく生きてこられた方々の記事に接した時、どんな に大きな「希望」と「勇気」と「教え」を頂いたことでしょう。 心を磨き、考え方を磨き、“人間力を高めていく”最高の雑誌が『致知』です。日本を愛 する大人は勿論のこと、これからこの国を支えていく若い人たちにもぜひ読んで欲しいもの と切に願っております。『致知』は必ずやあなたの“生きる大きな力”となることでしょう。私 も『致知』を「我が人生の師」として、共に歩んで生きたいと存じます。 創刊30周年、誠におめでとうございます。更なるご発展をお祈りいたします。
各界でご活躍のリーダーからのコメント(つづき)
- 14. ■曻地三郎氏しいのみ学園理事長 「チチを読んでいるよ」「それはチチに出ていたよ」と言われて、父か乳か遅々かさっぱり わからなかったが、今やチチといえば『致知』にきまり、それが“人間学を学ぶ第一の月 刊誌”であることを知らぬ人はいなくなった。30周年誠におめでとうございます。全国到 る処、書店入り口のつき当たりに並んでいるのが月刊誌である。どれをみても同じようなも ので、それを手に取って読んでいるかと思ったら、捨てるようなかっこうで置いていく。じっと 幾つかを読みくらべて買っていくという種類のものではない。 愛読者、ファン、常連というものがついているのが月刊誌である。『致知』は対談形式で 読む人をして思わず「致知在格物」しめるものである。
■比屋根毅氏エーデルワイス代表取締役会長 30周年、おめでとうございます。毎月、30名ほどの友人や知人に『致知』を贈らせてい ただいておりますが、一様に「勉強になる」「人生観が変わった」と喜んでいただいておりま す。 私もまた、毎月届く『致知』はもちろんのこと、お贈りいただく数多くの素晴らしい著書から、 様々なことを学ばせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 私自身、二年前に弊社が40周年を迎えました折に、藤尾社長様のお世話で『仕事魂』 という著書を出版させていただきましたが、職人経営者として歩んできました五十年の歴 史を振り返る貴重な経験となりました。 読書は心の栄養です。これからもたくさんの良い本から栄養を吸収し、心豊かな人生を 送りたいと思っております。 日頃は、公私にわたりご指導をいただいている藤尾社長様の今後ますますのご活躍と、 致知出版社様の更なるご発展をお祈り申し上げます。
■竹田和平氏竹田製菓株式会社会長 生命(いのち)望みしこと 鮮やかに鮮やかに想い画けば 生命(いのち)わくわく炎え立ちて 智恵も行動も自づと生じ 望みしこと現わるなり 『致知』の光わが想い天命に育てり 智徳なるかな『致知』 めでたきかな『致知』 ありがたきかな『致知』
■松岡修造氏プロテニスプレーヤー 『致知』創刊30周年おめでとうございます。 僕と『致知』との出合いは1995年のウインブルドンベスト8に入った半年前。 『致知』は僕に世界で闘うために必要な“精神”を教えてくれた。 それから十年。世界を夢見て闘っているジュニア選手の指導をしているいま、“人間 力”“日本を知る”“工夫力”“決断力”“想像力”―――僕が、子供たちの魂に訴 えかけていることは、僕がまさに『致知』から学んだもの。 僕がテニスをはじめてちょうど30年。 今後も『致知』のように、人々の人生に栄養素を与えられるように頑張って生きていきたい と思っています。
■針間幹子氏針間産婦人科医院助産師 雑誌『致知』に出逢え、私の人生観が少しずつ変わってきました。 学ぶ事は何より好きな事でしたが、学びの質が問われるのだと気づきました。 人間として“人物として”何を学び、何を実践するのかより深く考えるようになりました。『致 知』に登場する偉人・先人は、知識だけでなく実践してきた方々なので、その人生観は深 みがあり、温かみがあり、愛があり、追従したくなる道標です。 此の度、私も母親として、助産師として、「子供を育てる」本を出していただきました。あり がたい事でございます。 私の人生も残り少なくなりました。私に有るささいな事でも後世にお役立ち出来る事があ れば、残しておきたいとの思いがありましたが、「本」という形で、残すことが出来たのも雑 誌『致知』を購読していたからこそと思います。 果は因と縁によると聞かされますが『致知』の中には善い因、善い縁があると思います。 一人でも多くの方が、この雑誌を手にしたならば、我が国民の意識・行動が改善され国 力も向上すると信じて止みません。
■和田一廣氏和田マネイジメント代表取締役社長 作家・吉川英治さんの有名な言葉に「我以外皆師なり」があります。私自身、経営者をは じめ、多くの方々に出逢い、〝師〟として学ばせていただいております。 そうした中で「本当の師を三人あげてください」と言われれば、次のように答えます。 生まれてから社会人になるまでは「両親の働く姿」が第一の師でありました。 第二の師は、経営コンサルタントとして二十年間師事しました船井幸雄さんです。仕事 の師、人生の師であり、私の人生を決定的なものにしてくださった方です。 そして、独立創業してからの19年間は、雑誌「致知」が私の人間学における師となってい ます。自分自身を高めることを生涯のテーマとしている私にとって「致知」は欠かすことの できない「人生」の師なのです。
■番匠幸一郎氏陸上自衛隊幹部候補生学校長 『致知』の30年の歴史は、恐縮ながら自衛官を志した自らの30年と丁度重なる。冷戦の終 焉に伴い、「国を守る」という本来の任務はもとより、災害対応やPKO・人道復興支援など、 世界の平和と安定のためにも自衛隊の能力が求められる時代となった。 だからこそ、古より継承されてきた武人としての心構え、軍事のプロフェッショナルとして の基本・基礎、そして、日本人の美徳や誇りといった、時代を超越して尊ぶべき「縦軸」の 大切さを痛感している。 これまで国の内外の現場にあって、この「縦軸」の大切さと、人間としての「横軸」の素晴 らしさを、どれだけ『致知』から気付かされ、教えられてきただろう。 創刊三十周年にあたり、心から敬意と感謝を申し上げるとともに、益々のご発展を祈念し ている。
■井上幸彦氏元警視総監 「10年偉大なり。20年畏るべし。30年にして歴史成る」という言葉がある。『致知』が、この 程めでたく創刊30周年を迎え、歴史の領域に到達したことは喜ばしい限りだ。 財団法人日本盲導犬協会の理事長を務めている私は、新年度の事業開始にあたり、職 員に『致知』で出合った「凡時徹底」の話をした。職場の雰囲気をよくし、職員各人が楽しく、 前向きに且つ緻密に仕事に取り組んでもらう為である。職員は、私の思う所を汲んで「凡時 徹底」も努めていてくれる。 『致知』は、人を磨き、肚を練るのに又とない雑誌である。警察の後輩たちにも自信を持っ て愛読を薦めているところである。 『致知』の更なる読者拡大を念じつつ。日本をよくする為に。
各界でご活躍のリーダーからのコメント(つづき)
- 15. ■越智直正氏タビオ会長 学芸の混濁の中で学を説き続けて30年。 「学」とは人生の理想、志のあり方、人間の道を学ぶこと。「芸」とはその理想を実現する ために必要な手段。現代社会の混乱は学を失い芸に専念する処にある。 月一回の『致知』とのご縁によって私は本来の自分に帰り、人間として広く深く考える機会 を戴いています。致知出版社の祈りが聞こえてくるようで、思わず姿勢を改め反省すること の何と多いことか。 歳を重ねただけでは人は伸びない。目で読む本の多い中、心で読む『致知』。孫、曾孫 にも読ませたい。「古来聞き難きは道、天下得難きは同士なり。」 高潔なる創業30周年、誠におめでとうございます。
■日比孝吉氏めいらくグループ会長 創刊30周年おめでとうございます。 人が成人する学びの場でもある『致知』は、心の修養を目指す最良の書です。知識や技 能は入れるものですが、特性は出すこと、与える大きさです。何でも願った通り、思った通り になるには、この特性を如何に磨くか、心の成人を遂げるかだと思います。どんな嫌なこと でも、喜んで日々を送っていける。そのヒントを『致知』や「社内木鶏クラブ」に見出すこと ができるのではないかと思います。 右手に時務学を、左手には人間学を持って、『致知』は現代の道標にあると思います。
■河原成美氏力の源カンパニー代表取締役社長 毎号、涙します。 これまでどれだけ泣かされたことでしょうか。これからいくたび泣かされることでしょうか。 世間には本当にすごい人がいるものです。絶望的とも言える苦境にあって、人間はこうま で前向きでいられるのか。新しい号を開くたびに、自分の至らなさを省みて、「このままでは いけない。この素晴らしい人たちの思想を、もっと共有するぞ。その生き方にもっと共感す るぞ」と自らに言い聞かせています。 感動したら、次はそれをエネルギーに変えて伝える番です。私たちは食を通して、「笑 顔」と「ありがとう」を世界中に伝えていきたい。『致知』はそのための最高のバイブルなので す。
■中村勝範氏平成国際大学名誉学長 少年時代から修養書を愛読しつづけている。今日、『致知』はこの方面における最高の 月刊誌である。啓発されている。 福沢諭吉の三大名著の一つとして『文明論之概略』がある。その最終章に「自国の独立 を論ず」をわざわざ置いた。国の独立なくてし文明はないからである。現代人はチベットが 独立を失うことにより120万人が虐殺され、文化が抹殺されたことを考えればわかる。 国の独立なくして修養はない。『致知』が今後一段の努力を乞い願われるのはこの点で ある。
■境野勝悟氏東洋思想家 鉄の木に、花が咲く 「鉄樹に花開く」という禅語があります。 鉄の木に花が咲くことなど絶対にないことのようだが、世の中にはあるはずがないことが 現実に起こる、という意味です。 『致知』は、創刊当初からこんなにも堅くて倫理的な雑誌は、けっして長くは続かない。すぐ 廃刊になるだろうと多くの識者に冷たく扱われていたのです。それがなんと逆風と寒風の 中で30年、つぶれるどころか日本に誇る「人間学」の月刊誌として、美しく、晴やかに、たく ましく咲き誇ったのです。 この花はもちろん愛読者の支援によって開花したものです。が、どうしても忘れてはいけ ないことは、苦節30年を乗りきった藤尾秀昭社長のすがすがしい立志と、鉄のごとく堅い 決定心だと思います。
■丸山敏秋氏財団法人倫理研究所理事長 道徳教育が強く求められている。倫理道徳の学びは、人格形成の核となる。しかし、な かなか難しい。教える側の大人が臆しているからだ。世の中から、修養の気風が薄れて久 しい。 だが、『致知』がある。堂々と、ある。 人間学の宝庫にして、修養の糧が満載された本誌は、長く休みなく刊行されてきた。心 ある愛読者が全国にいるからだ。それは、日本の救いである。道徳再建の力の源となる。 及ばずながら私共も「日本創生」を旗印に活動している。『致知』と同行の道を歩めること が嬉しい。――創刊30周年、まことにおめでとうございます。
■鈴木秀子氏文学博士 私は『致知』の対談のおかげで、政界、財界、学術界、医学界など各方面の真のリー ダーの方にお会いする機会に恵まれました。 どの方も対談の前に、『致知』を真剣に読み、自分自身の根源に向かい合い、自分の信 念を吐露してくださいました。 どの対談も、その方が生きている人生の実りであり、その人の「ぶれることのない生きる 『中心軸』」を示してくださったのです。 社会に大きな影響を及ぼすのは、人が生きる基盤となるものを、明確に伝えるとき、と言 われています。 現代を動かしているリーダーの一人ひとりが、『致知』の対談の場を通して、そうした大き な影響力を発揮してくださったのは、『致知』の30年に及ぶゆるがない理念に基づいた努 力の賜物と、大きな底力があったからこそです。 それぞれの対談が、『致知』の存在の重みと大きさを世に示すものでした。創刊30周年 を心からご祝福申し上げます。
■芳村思風氏思風庵哲学研究所所長 創刊30周年、誠におめでとうございます。 これから日本人はアメリカ人に代わって世界の指導者となり、理性的に対立する構造を 持った近代社会から、共感同苦の愛を原理にして心の結び付きを作っていく、感性社会 という新しい時代を構築しなければなりません。 『致知』こそ正に人類の指導者にふさわしい品格と気骨ある使命感に我々を導いてくれ る唯一の月刊誌であると思います。 信念を曲げず30年の間、志を貫いて、人物を次々と発掘され、日本人の誇りと自信を 喚起し続けて来られた致知出版社の皆様に、心からの敬意を捧げたいと思います。
各界でご活躍のリーダーからのコメント(つづき)
- 16. ■相田一人氏相田みつを美術館館長 どんな仕事でも 徹すれば必ず 生きられるものです 『雨の日には…』(文化出版局)より
創刊30周年と聞いて思い出した父みつをの言葉です。 私のような者が言うと僭越ですが、『致知』は、何よりも右顧左眄しない徹し振りが見事で すね。 これほど作り手の顔がはっきりと見える雑誌は珍しい。 読者の顔まで見えてくる雑誌も珍しい。 今の世の中で、徹することの大切さを教えてくれる唯一の雑誌だと思います。
■佐久間曻二氏WOWOW相談役 特集の最初のページ。まずここでハッとする発見があります。例えば私は松下幸之助翁 について、かなり学んでいるつもりですけれども、幸之助翁の言葉で新たな発見をこのコラ ムの中でします。人間そのものについて、どれだけ深く掘り下げるかその洞察力の差…… 自分との差を強く感じます。一つの例をとりあげましたが、それが『致知』全体を貫らぬいて いる姿勢だと思います。 『致知』は私にとってたえず積極的な生き方を教えてくれる知恵の宝庫です。 30周年おめでとうございます。これからもますます人間にとって一番大切なことを教え続 けてほしいと思います。
■岩崎輝明氏玄米酵素取締役社長 陽明学者の安岡正篤先生はかつて、人として最も学ぶべきものは“人物と歴史”と示さ れました。『致知』を愛読して20年余の今日、益々その感を強くしています。 今まで多くの友人、知人へ贈呈してきましたが、今では当社社員の大半が読むようになり、 年初からそれぞれの職場で月一回、『致知』による社内木鶏会も始まっています。社員の 成長は、会社や社会の発展にかかせません。毎号、氣の込められた『致知』による学びや 啓発は、私達はもとより、読む人々の心を豊かに育むと共に人としての成長をもたらしてく れているに違いありません。 この様に珠玉の月刊誌『致知』が風雪に耐えて30年もの歴史を築かれた事に心より敬意 と感謝を表し、今後のさらなる発展を祈ります。
■上甲晃氏志ネットワーク代表 松下幸之助の創設した「松下政経塾」で14年。自ら立ち上げた「青年塾」で12年。併せ て26年間、私は青年の育成に携わってきました。その間゛志゛を青年達の心の中に深く植 えつけたいと願ってきた私にとりまして、『致知』は常に最高の指針であり、教科書でありま した。 高邁なる精神を持った青年の育成は私の生涯のテーマであります。精神、まさに地に堕 ちた。そんな感のある日本において、『致知』の存在はそれ自体゛救い゛であり、゛励み゛で あり、゛道しるべ゛であります。 私が主宰する「青年塾」は今年創設以来、12年目を迎えました。その間、千人近い青年 達と切磋琢磨してきました。しかし、道まだまだ半ばであります。どうかこれからも『致知』の 灯ますます輝き、私達の行く先を照らし続けてくださるよう、心から願い続けています。
■小村和年氏広島県呉市長 創刊30周年おめでとうございます。 私の『致知』との出会いは,六年前,市長選に敗れた直後でした。『致知』は,四年間に 亘り,生活の不安や魂の渇きといった浪人生活からくる諸々の課題に実に懇切に応えてく れました。 今,まちの舵取りの責任者として二年余,歴史の大きな転換期に,この選択でよいのか, 己の職責を全うできているのかと,時として,独り暗夜を行くような孤独感に陥ることがあり ます。 そんなとき『致知』を読んでいると,凡百の思案を超えて,とにかく最善を尽くそうという覚 悟が定まってくる思いがします。そして何より,この天職を与えられたことに感謝の気持ちが 湧いてきます。
■原邦生氏元メリーチョコレートカムパニー代表取締役会長 今や何事も地球規模で考えねばならない時代が到来し、世界の国々との関係はますま す複雑で重要なものになっている。そのような中、かつては経済大国と謳われた日本の存 在感が薄れつつある。特に文化・教育面、いわゆるソフトパワーの衰え(一部オタク文化 は今も高い支持を誇るが)は、若者に未来の日本を託す身としては、気がかりでならない。 「和」を尊び、とかく八方美人にふるまう日本人だが、今こそ自国の歴史を振り返り、先人か ら脈々と受け継がれる優れた精神性や日本人としての誇りを改めて認識し、自信をもって 外へと示すべきだろう。それがひいては日本の評価を再び高めるということを、『致知』が 教えてくれているように思えてならない。
■西園寺昌美氏五井平和財団会長 巷に氾濫している種々様々なる雑誌の類。そんな中で、私にとって『致知』を読むことは、 その都度、無限なる可能性と希望を与えてくれる決定的な瞬間であり、場である。 読後、自分の心の中から湧いてくる感動、反応、受容、驚嘆・・・そして次々と覆されてゆ く固定観念。代わって新たに強烈に刻み込まれてゆく気迫あふれる真実の体験談の数々。 どんな説教も理屈もいらない。いかなる書を選び読むかは、あくまでも本人の決断次第だ。 『致知』創刊30周年、まことにおめでとうございます。
■藤島博文氏日本画家・日展会員 文化とは、「文を化してゆく」そのエネルギーにあって、人間生活の文化的結果はその副 産物であろう。したがって先ず最初に至高なる「文」を掲げる事が何より大切と思う。 ここに『致知』という一書があってその一行一字たりとも油断なく、読者におもねることもな く30年の大道を貫いていることはまことに尊いばかりである。この事はやがて新しい列島文 化の夜明けを迎え、そして、世界の中へと連動をしてゆくに違いない。 願わくは、さらに次の30年、多国語となって、人類共通の一書となられんことを・・・・・・/。
各界でご活躍のリーダーからのコメント(つづき)
- 17. ■山中典士氏全日本きものコンサルタント協会会長・装道創始者 『致知』創刊30周年、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。 日本の良さを添えて覆う「和装」を道に高める「装道」の普及のために日々東奔西走して いる私にとって、『致知』の存在は非常に有難く、毎月の心の糧として感謝致しております。 藤尾社長様の「人間学を学ぶ」という一貫した理念がスタッフ全員に浸透し、毎号求め ていた内容が阿吽の呼吸の如くに、微に入り細を穿った編集に表れ、頭の下がる思いが 致します。特集記事の人選が剴切で、しかも読み易く、毎々感銘を受けております。どうぞ 40周年に向けて、美しい日本を甦らせるためにも更なるご発展を期待しています。
■黒木敏之氏黒木本店代表取締役 20世紀、人類は、地球上のあらゆる資源を浪費し、大量生産、大量消費を美徳とする 「物質的な豊かさの価値観」を築いてきました。 しかし、21世紀、環境、原油、食糧など地球規模での危機が叫ばれ始め、人類には「新 たな人の生き方」「精神的豊かさの価値観」が必要となってきました。 激変の時代の30年間、月刊誌『致知』は、ただひたすら人間と向き合い、「生き方」を問 い、多くの人たちを勇気づけ、心の豊かさを追い求め、新たな時代の生き方を模索する人 たちへ熱いメッセージを送り続けてきました。 生き方を伝える人たちのためにも、新たな時代を生きる人たちのためにも、月刊誌『致 知』のさらなる発展を願わずにはいられません。
■板橋興宗氏御誕生寺住職 私は20年ほど前から『致知』誌の愛読者です。 年々歳々、執筆者も多彩になり、内容も充実してきています。『致知』は日本人の自信とプ ライドを育ててくれる記事でいっぱいです。 致知出版社の発展を頼母しく思っています。
■嶋野榮道氏大菩薩禅堂金剛寺・ニューヨーク禅堂正法寺住職 禅語に「更に参ぜよ30年」と言う言葉があります。初めて聞いた時には、何と大袈裟な、 と思いましたが、三十年経ってみてなるほど一人前になるには少なくともそれくらいの歳月 が必要なのだと納得しました。孔子の「三十にして立ち」も同じことでしょう。 『致知』が貫いて来た編集方針の「人間学」はユニークで西洋かぶれせず、基本的原理を 毎月繰り返し探求し続ける姿勢が、読者の心に響いているのだ思います。丁度野口英世 の御母堂の手紙のように「はやくきてくだされ、はやくきてくだされ」を何回も絶叫することに よって人の心を感動させたように。これからも東洋を基とした世界中に通じる「人間学」を追 求され、多くの人に生きる歓びを与え続けて下さることを念じつつ創刊30周年を心からお 祝い申し上げます。
■大越俊夫氏師友塾塾長 30年近く前、師事する森信三先生をお訪ねしたとき、「藤尾さんという人が、『致知』とい う雑誌を出しておられる。若いが大したお方だ。あの雑誌が10万部になると日本は変わる でしょう。とにかく親交をいただくといい」というお言葉をいただきました。これが『致知』との 出会いです。 爾来『致知』を手放したことはない。こんなタメになる、しかもいっぱい中身のつまった雑誌 を私は他に知らない。毎月、得した気持ちになっている。これからも励ましてください。
■長峯誠氏宮崎県都城市長 「師ありて人となる」と言うのであれば、私の場合は「『致知』ありて我となる」と言えます。 市役所の社内木鶏クラブである「百楽会」を毎月開催しておりますが、その中で「私の七 か条」というものを作成し、感動した言葉を七つの徳目に書き付けています。これにより自 分の生きる指針を常にブラッシュアップし、アイデンティティが揺らぐことなく確信を持って 毎日を過ごすことができます。 今や、『致知』は私にとってなくてはならない灯火とも言えます。 このような素晴らしい月刊誌を長きに亘り発刊いただいておりますことに感謝申し上げ、 今後とも末永くご繁栄されますことを心からお祈りいたします。
■行徳哲男氏日本BE研究所所長 思わざることの起り世の中は 心の休むときなかりけり (明治天皇御製) 世相確かに暗し。然るが故に人々は“燈明”を求む。 人間誌『致知』派手さなし。華やかさなし。 然し、いぶし銀の如き深い光がある。カントは死ぬまで我が街から一歩も出でず。キリスト の布教は僅か五哩四方。 然し二人は人類を永遠に照らす深い真実を遺した。 人間誌『致知』が放つ真知の光が混迷する我が国を照らしつづけ希望と勇氣を与えて 呉れる事願うは切。
■村井温氏綜合警備保障社長 組織が発展するか否かは、当然の事ながら、最後は人材の多寡が決します。 そして、人材とは、人間、人生に対して常に真摯に向き合っている人のことで、いかに知 識や技能が豊富でも、それだけでは人材とは言えません。 私は、歴史の浅い会社の経営に当たるようになってから、人材の育成の重要性を特に痛 感し、色々な方策を講じてきました。しかし、表面的な解説書や講演や付け焼き刃の研修 では、学ぶ者の心を打たず、本物にはなりません。 そうこうしているうち、数年前、『致知』に巡り会い、遂に求めるものを得たという感じでした。 今は、社内で読書会を次々と増やしている段階ですが、『致知』が永続することを祈念し て已みません。
各界でご活躍のリーダーからのコメント(つづき)
- 18. ■村上和雄氏筑波大学名誉教授 日本は伝統的な精神文化を持ちながら、経済大国となり、科学や技術を発達させてき ました。しかし今、大自然の不思議に感動して生きるという生き方、考え方は変化しつつあ ります。 この様な時にこそ、人間のあり方を問う『致知』が必要になります。30年間に積み上げら れてきたものを土台に、日本の輝かしい未来を切り開く気概を持って、ますます前進して 頂きたいと思っています。
■安岡正泰氏財団法人郷学研修所安岡正篤記念館理事長 今の日本は、まことに天変地変人妖の時代といえます。とくに人妖が問題です。妖しげな 人物が横行して尋常ではない状態におちいり、社会の不安は目を覆うばかりです。 私達はこのような時代には、いたずらに世間を責めるばかりでなく自分自身を反省し、意 志を強くして心の問題を考え直さなくてはいけないと思います。それだけに『致知』の意義 は大きいものがあります。 毎月『致知』を読んでいると、しみじみと自分自身と向かいあって話すことができ、何か積 極的に落ちつき新しい力が湧いてきます。 創刊30周年をお祝い申し上げ、これからも人生の指針として『致知』の精神を広めてい ただきたいと願っております。
各界でご活躍のリーダーからのコメント(つづき)
- 19. for example
<致知2007年10月号より>
○集団の統治には、徳に基づく「王道」と力に基づく「覇道」という二通りの方法がある
○徳
「仁」・・・他を慈しむこと
「義」・・・道理に適うこと
「礼」・・・礼節を弁(わきま)えていること
○どうすれば自分を創ることができるのか
1.人生に対して覚悟を決める
2.傲慢になるな、謙敬(謙虚で、敬い、慎むこと)であれ
3.誠実であれ
+久しく続ける
○いやしくも人間と生まれて、多少とも生き甲斐のあるような人生を送るには、自分が天か らうけた力の一切を出し尽くして、たとえささやかなりとも、国家社会のために貢献すると ころがなくてはならぬ
○最善観
「わが身に振りかかってくる一切の出来事は、自分にとっては絶対必要であると共に、また 実に絶対最善である」
「慎んでお受けするという気持ちが人間として最善である」