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SAKURA internet Research Center: Mission and Vision
- 2. 自己紹介
• 鷲北 賢(わしきた けん)
• 1998年4月入社
• バックボーンのお守りからサービス開発まで
─ 初期の専用サーバ、データセンター構築
─ オンラインゲームプロジェクト
─ さくらのクラウド開発マネージャー、などなど
• 2009年より、さくらインターネット研究所 所長
─ 仮想化技術の研究(Linux KVM)
─ 高性能リソースを分割するより小型計算機を集めて高性能化する
ほうに興味あり
• @ken_washikita、https://facebook.com/ken.washikita
2
- 7. 研究所の役割 - 選択肢を増やす
• 未来を正確に予想することは困難
─ 特にインターネット分野では!
• 色々なアイディアを出しておき、本当に必要な
時にパッと出せるようにしておく
7
選
択
・
多
様
性
- 16. その解説
• CLOUD NATIVEの時代、サービスは二極化する
─ クラウドによって実現したすばらしいサービス
─ クラウドでは実現できない近未来的サービス
• なぜクラウドでは実現できないか?
─ 低レイテンシあるいは即時判断が必要
─ 膨大な帯域が必要(5Gでもまだ不足)
─ 現場環境に密に依存(センサーに強く依存)
• これらを現場で支えるコンピューティングリソース
─ 単に通信で接続するだけではなく、
─ 自律的/分散的に動作するリソース群を、
─ 有機的に結合し、全体/部分最適に動作させる必要がある
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- 17. 超個体とは?
• Superorganism
─ アリやハチのような群体生物のイメージ
─ 個々の昆虫は小さく非力だが、数万の家族が集まって1つの生物のように
振る舞う
─ それは細胞が集まった個体や、個人の集合であるコロニーとは違う
─ 個々の昆虫の個性とは別に、Superorganismとしての個性がある
• これをうまくコントロールしたい
─ 多数のデータセンター、多数のコンピューティングリソース、それを制御
するOS
─ 中央集権型コントローラーではない
女王アリ、女王バチは、全員に向かって命令しているわけではない
─ 生体をまねて作る必要はない
言葉を借りてきただけで、そっくり真似ているつもりはない
─ 総体が個性を持ち、一つの目標に向けて働いているように見える様を表す
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