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OpenStack Summit Sydney OpenStackの運用や安定性に関する動向
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OpenStack Summit Sydney OpenStackの運用や安定性に関する動向
1.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 NTTグループOpenStack Summit Sydney報告会 OpenStackの運用や安定性に関する動向 2017/11/28 NTTコムウェア 技術企画部 技術SE部門 木村 康宏
2.
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COMWARE CORPORATION 2017 はじめに 2017年11月6日から11月8日にかけて、オーストラリア・シドニーに て開催された「OpenStack Summit Sydney 2017」での、 OpenStackの運用や安定性に関する動向を報告します。 2
3.
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COMWARE CORPORATION 2017 目次 自己紹介 動向報告 運用監視全般について 気になったトピック 利用されている運用監視ツール 運用監視系OpenStackコンポーネントの動向 Telemetry(Ceilometer、Aodh、Panko) Monasca Vitrage デプロイツールの動向 OpenStack on Container Triple-O 安定運用に関するコミュニティの動向 Upstream LTS Releases Extreme/Destructive Testing まとめ 3
4.
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COMWARE CORPORATION 2017 自己紹介 4 氏名 木村康宏 (きむら やすひろ) 所属 NTTコムウェア 技術企画部 技術SE部門 担当業務 社内のOpenStack関連技術の支援業務を担当 その前は、SDN関連の開発業務に従事 更にその前は、NGNのノード系開発業務に従事 今回のOpenStack Summitは4回目の参加
5.
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COMWARE CORPORATION 2017 自己紹介 コムウェアは7月に開発基盤である 「DevaaS2.0」をリリース RedHat OpenStack Platform 10を利用 デプロイはDirector(Triple-O)を利用したが、 一部はAnsibleで後から追記設定 増減設やアップデート時のダウンタイムを短くすることが課題 運用はZabbix、ELKを利用した故障監視とログ解析を実施 ログ解析によるリソース計画や故障の原因解析の仕組み作りはこれから 運用監視や安定運用に関する最新動向を把握していく必要がある 新規動向をフィードバックしていくために、 今回は運用や安定性に関する講演を中心に聴講 5
6.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 運用監視全般について 6
7.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 運用監視全般 気になったトピック 7 運用監視の省力化の必要性が、強調された講演が複数みられました 故障のたびに大量のアラームが発生して、それをさばくのだけでも非常に大変 富士通の講演「Use case: Help me from tons of alarms」 - 運用者の切なる叫び SUSEの講演「Proactive Monitoring for OpenStack」の中で、 予防保全的(Proactive)な運用監視の仕組みを取り入れることの 重要性が説明されていました 故障する前に自動的に復旧するような仕組みを導入する 機械学習を利用し、故障解析の効率化を目指す講演が複数見られました アラームの優先度付けに機械学習を利用 故障の根本原因解析に機械学習を利用
8.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 運用監視全般 利用されている運用監視ツール 8 運用監視ツールについて ユーザのユースケースに合わせて、 幅広いツールが利用されていることが確認できました Nagios Collectd Prometheus ELK Grafana、Influxdb コンテナを中心に運用している環境では、Prometheusが流行しています 具体的なツールの活用方法について説明している講演は、 私が確認した限りでは見られませんでした
9.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 運用監視系OpenStackコンポーネントの動向 9
10.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 Telemetry(Ceilometer、Aodh、Panko) 10 Telemetry(Ceilometer、Aodh、Panko)とは? OpenStackの各サービスの状態を収集する機能 Telemetryには以下のサブ機能が存在している データ収集を行うCeilometer Ceilometerが収集したデータからアラームを発行するAodh Ceilometerが収集したデータにメタデータを付与するPanko Ceilometerのバックエンドの標準が、MongoDBからGnocchiに 変更され性能が向上した、という内容の講演が複数見られました Telemetryのプロジェクトアップデートにて、20,000インスタンス程度までス ケールするという内容の講演が実施されてました
11.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 Monasca 11 Monascaとは? OpenStackを構築する物理リソースおよびOpenStack上で動作する仮想リソー スについて、監視を行うことのできる機能 OpenStackの運用監視については、これまでのSummitではユーザが独自 に仕組みを構築するのが主流だったように思います しかし、今回はMonascaを活用するセッションが複数実施されており、 機能的な実装や安定性が向上していることが示されました また、Monascaを活用するハンズオンも実施されていました ただし、Monascaは拡張的な機能が多いので、 それぞれ個別のサービスごとに成熟度の確認は必要と感じました データの相関を解析するmonasca-eventsや、ログの重要度を機械学習等を用いて解析す るmonasca-analyticsなど、魅力的ではあるが未成熟な機能も複数存在しているので、注 意して検証・利用していく必要があると考えます
12.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 Vitrage 12 Vitrageとは? OpenStackの故障の原因解析(Root Cause Analysis)を行う機能 Vitrageを積極的に押しているNokiaを中心に、Vitrageを利用したRCAを 行うデモが実施されました GUI上で故障が起きるに至った原因について確認することができる 機械学習のエンジンなども取り込むことが可能 本当にそのまま利用できるなら非常にありがたい機能 ただし、VitrageはアクティブなコントリビュータがNokiaとZTEで9割以 上を占めていて、開発のアクティビティが気になります Vitrageを利用せずにRCAを実現しようという取り組みもあるので、Vitrageが どこまで主流になるか今後の開発動向に注目
13.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 デプロイツールの動向 13
14.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 OpenStack on Container OpenStackをコンテナ上で動作させる構築方式についての講演が多 く見られました 構築に使用するソフトウェアについては、様々なOSS・プロジェクト が存在し、動向を注視していく必要があると感じました TripleO OpenStack-Ansible Kolla、Kolla-Ansible、Kolla-Kubernetes OpenStack-Helm 事例紹介では、Kollaですべて完結している講演と、OpenStack- Helmを利用している講演を確認しました 木村的にはHelmが優勢のように見えたが、同じくコムウェアから Summitへ参加していた紺野いわくKollaが優勢のように見えました というわけで、どの製品が主流というのは決めきれない段階 14
15.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 Triple-O Triple-Oとは? デプロイツールの一つ OpenStackを使ってOpenStackを構築する RedHat OpenStack Platformのインストーラ「Director」の中身 内部でIronic、Heat、Mistralなどを利用 「Pike」リリースからコンテナでのデプロイが利用可能に 「Queens」からコンテナでのデプロイがデフォルトの設定となる予定 また、Triple-Oは内部でPuppetを利用しているが、Ansible化を進める予定 Triple-OはMitaka→Newtonでも冗長化等の考え方が変わるなど、 方式がまだドラスティックに変わっている状態 デプロイをすべてTriple-Oで出来れば運用的にはシンプルではあるが、 無理せずに独自のコンフィグレーションの仕組みも持っておくくらいが、 現段階としては妥当な解なのではと感じました 15
16.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 安定運用に関するコミュニティの動向 16
17.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 Upstream LTS Releases Upstream LTS Releases これまでベンダが独自にサポートしてきたLTSリリースを、 一部分でもコミュニティにて提供するためのForumが開催されました 参加者は非常に多く、注目度の高いセッションとなっていました 特に運用者にはベンダロックインの回避などの意味も含めて、 強く求められている対応だと感じました 現在想定されているLTSリリースの形態は以下の通り LTSとそれ以外のバージョンが半年ごとに交互にリリースされ、 LTSは2バージョンをサポートする - 実態はサポート期限が6ヶ月伸びる形になります - 大きな進歩とみるか、6ヶ月「だけ」サポートが伸びただけとみるか 具体的なLTSリリースに向けて、 議論すべき内容が数多く残っていると感じました メンテナンスする内容(パッチの適用範囲)、ドキュメントの維持、ライブラリ やDB/MQのアップデートに関する議論、など 17
18.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 Extreme/Destructive Testing Extreme/Destructive Testing 異常系の試験を実施するテストフレームワークを構築するための 議論を行うForumが開催されました LCOO(Large Contributing OpenStack Operators)にて、 検討されているシナリオをベースに議論が実施されました 試験として組み込むべき試験内容の検討、どの程度の規模まで検証としてサポ ートするか、どのようなツールを活用するか、といった議論が行われました OpenStackを検証して技術支援を行っている立場として、 以下の観点から、動向を把握しておく必要があると感じました 具体的なフレームワークの実装が出てきたら利用してみる コミュニティで検証されている内容は検証を省略する コミュニティで検証されている内容だが、案件的に追加で 確認すべき内容がないか検討して、自分達の試験に取り込む 18
19.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 まとめ 19
20.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 まとめ 運用監視についてはユーザーごとにユースケースに合わせて 幅広いツールが利用されています Monascaの実装が成熟し利用事例も登場してきていることから、 今後は、Monascaを利用する例が増えてくる可能性があります 機械学習等を利用した運用監視の効率化についても、各開発者・ユーザが 積極的に取り組んでおり、今後成熟度が増していくのではと感じました LTS ReleaseやExtreme Testingなど、コミュニティにて長期安定運 用を目指す取り組みが進んでいるように見えます ただし、これらはコミュニティに長期で関わってメンテナンスしていく必 要がある取り組みであり、どれだけ開発者をコミュニティに取り込んでい けるかが課題であるように感じます 20
21.
Copyright © NTT
COMWARE CORPORATION 2017 商標等引用に関する表示 21 OpenStackのワードマークとOpenStackのロゴは、米国とその他の国における OpenStack Foundation の登録商標/サービスマークまたは商標/サービスマークのど ちらかであり、OpenStack Foundationの許諾の下で使用されています。 その他、記載されている社名、製品名、サービス名などは各社の商標または登録商標 である場合があります。
Editor's Notes
Congressによるポリシー制御 Mistralによるワークフロー制御 Monasca-analyticsやVitrageなどの機械学習
具体的な使い方としてはクエリを発行してオートスケールが主 当初の目的だった課金目的でのメータリングというところからはずれてきてる?
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