More Related Content Similar to R を起動するその前に (20) R を起動するその前に3. 主な内容
• R の設定の話
• R 起動時の処理を変更するための設定を行える
ようにする
• R の話ではなく,パソコンの話
• 想定するレベル
• 多少の問題であれば自己解決できるレベル
8. コマンドライン引数
• プログラム (ここでは R のこと) で最初に実行さ
れる関数 (いわゆる main 関数) に与えられる引数
• 例) R.exe "hello world" see you
→ R.exe, hello world, see, you の 4 引数
• 実行中の R からは commandArgs 関数で確
認できる
10. R の代表的な起動オプション
• --quiet (-q)
• 起動時のメッセージを表示しない
• --no-save
• 終了時にセッションを保存しない (q() が
q("n") と同じ意味になる)
• --help (-h)
• オプションの一覧を表示する
12. 引数の指定 (Mac OS X)
• GUI 版はコマンドライン引数を無視するの
で起動オプションを指定できない
• 参考) 普通の Mac アプリはターミナルから
open -a App --args x y z
のようにコマンドライン引数を指定できる
• コンソール版は普通にコマンドライン引数
を指定できる
15. 環境変数
• Windows では %VARIABLE% のように変数
名を % で挟んで参照
• Mac / Linux では ${VARIABLE} のように
変数名を ${} で囲む ({} は多くの場合に省略可)
• R からは Sys.getenv("VARIABLE") の形
で取得可能
16. R が使う主な環境変数 (1)
• R_USER
• ユーザーディレクトリ
• ユーザー設定ファイル等を配置するディレクトリ
• R_HOME
• R のインストールディレクトリを指定
• 外部プログラムから R を利用したり,複数の
バージョンがあるときに使う
17. R が使う主な環境変数 (2)
• R_ENVIRON_USER
• 環境変数をまとめて指定するファイルを指定
• R_PROFILE_USER
• 起動時に実行するスクリプトを指定
18. R が使う主な環境変数 (3)
• R_LIBS_USER
• パッケージを保存するディレクトリを指定
• 指定しておけば権限なしでもパッケージがイン
ストールできる
• R からは .libPaths 関数で確認可能
• システムで利用するライブラリーのディレクトリも
表示される
22. 環境変数の設定 (Mac OS X)
• export コマンドで指定
• 例) 環境変数 FOO に値 BAR を割り当てる
export FOO=BAR
• 1 つの環境変数に複数の値を指定したい場
合はコロン (:) で区切る
• 例) 既存の環境変数 PATH に新しい値 ~/bin を
追加する
export PATH=${PATH}:~/bin
23. 環境変数の設定 (Mac OS X)
• ログインするたびに環境変数を設定しなお
す必要がある
• ログイン時実行されるスクリプトファイル
(~/.bash_profile) に指定しておく
25. 指定すると良い R の環境変数
• Windows
• R_ENVIRON_USER
• ホームディレクトリに設定ファイルを置かない
• Mac OS X / Linux
• 特に指定する必要はない
• 他のアプリケーションとの連携でトラブルがあ
る場合は R_HOME を指定すると解決するかも
26. 主な R の設定ファイル (共通)
• Renviron
• 環境変数を指定
• Rprofile
• 起動時に実行されるスクリプト
27. 主な R の設定ファイル (Windows)
• Rdevga
• プロットに使用されるフォントの設定
• Rconsole
• R Console の設定ファイル
28. Renviron
• 環境変数を指定するファイル
• ファイルの場所は R_ENVIRON_USER で指定さ
れる
• カレントディレクトリかホームディレクトリにあ
る .Renviron がデフォルト
• R で利用するその他の環境変数 (R_USER 等) は
このファイルにまとめて指定すればよい
36. 設定 (Windows)
• 環境変数 R_ENVIRON_USER を作成
• %APPDATA%¥R¥Renviron が Windows 流だが,
うまくいかないので以下のようにすると良い
• Windows Vista / 7
• %USERPROFILE%¥AppData¥Roaming¥R¥Renviron
• Windows XP
• %USERPROFILE%¥Application Data¥R¥Renviron
38. 設定 (Mac OS X / Linux)
• デフォルトの設定ファイル (場所は後述) を
~/.Renviron にコピー (~ はホームディレクトリ)
• Renviron ファイル内で R_USER /
R_LIBS_USER を指定
• デフォルトで ~/.Rprofile を読むので
R_PROFILE_USER は指定しなくとも良い
39. デフォルトの設定ファイルの場所
• Windows
• (インストールフォルダ)¥etc¥Rcmd_environ
• Mac OS X
• /Library/Frameworks/R.framework/Resour
ces/etc/x86_64/Renviron
• Linux
• /etc/R/Renviron