monoFab Ideathon Meeting

2014年2月7日∼8日／ローランドディー. ジー. 株式会社東京クリエイティブセンター
小林茂（情報科学芸術大学院大学［IAMAS］産業文化研究センター［RCIC］教授）
IAMAS ローランドDG共同研究
monoFabアイデアソンミーティング

IAMAS ローランドDG共同研究：monoFabアイデアソンミーティング
イントロダクション
本日の予定
• 12:00∼12:15：イベント全体のイントロダクション
• 12:15∼12:40：参加者＋主催者自己紹介
• 12:40∼13:15：monoFabシリーズの製品紹介＋デモ
• 13:15∼14:30：カスタマイズ方法の説明
• 14:30∼15:00：休憩
• 15:00∼17:15：アイデアスケッチ
• 17:15∼17:30：休憩
• 17:30∼18:00：発表とディスカッション

参加者＋主催者自己紹介
• 名前
• 参加の動機
• 最近つくった物（もしあれば）

このイベントのゴール
• 「API」を備えた工作機SRM-20の可能性を理解する人が増える
• SRM-20をカスタマイズして発展させることに興味を持つ
人々のネットワークができる
• 今後さらに「API」を備えた製品が増え、Makerとメーカーに
とってよりよい世界になっていくためのヒントが得られる

覚えておこう
• 所属組織に関わらず参加者は人として対等
• ハッカソンは共創のためのイベント（ギブ＆テイクが原則）
• 成果物の一切の知的財産権（著作権、特許権、実用新案権、
意匠権、商標権など）は参加者に帰属する
• 著作権以外の知的財産権に関しては（もし権利化したいので
あれば）出願して権利化する必要がある
• イベント終了時にチーム内で権利の扱いを協議することが重要
（リスクをとる人が利益を得るのが原則）
• インターネット等における公開により、権利の要件となる 
新規性が喪失してしまい、権利化が不可能になるケースがある
http://github.com/IAMAS/makeathon_agreement

カスタマイズ方法の紹介
Maker Faire Tokyo 2014での展示内容
• 外装のカスタマイズ
• iBeaconを活用したデモ

ディレクトリ

外装カスタマイズの方法
• 外装の形状をスキャン
• サイドパネルはフラットベッドスキャナで
• サイドポケットは人力で試行錯誤
• デジタル工作機械で加工
• 立体はSRM-20で切削
• 平面はレーザー加工機で切断
• monoFabロゴはカッティングシートを切断して貼り付け

iBeaconとは
• Appleが2013年9月にリリースしたiOS 7に搭載した屋内測位
技術
• Bluetooth 4.0で実装されたBluetooth Smart（Bluetooth
Low Energy）を利用して低消費電力での測位や通知を実現
• uuidとmajor、minorの3つの組み合わせでビーコンを識別

Scanner
Advertiser
Advertiser
Advertiser
Advertisement
packets

iBeaconのカスタマイズの内容
• ビーコン
• Aplix社のビーコンモジュール「MyBeacon Fun」を使用
• Arduinoでフロントカバーの状態をSRM-20ライブラリ経
由で読み取り、MyBeacon Funをコントロール
• アプリケーション
• サンプルコードをベースに作成
• 特定のビーコンのレンジに入った時、外れた時に通知
• 課題
• レンジに入った時にはすぐに反応するが外れた時には反応
まで少し時間がかかる
• 周囲の電波状況に影響される

Arduino側のコード（抜粋）
#include <SPI.h>
#include <SRM20SPIRemote.h>
#define COVER_BIT 0x00020000
SRM20SPIRemote srm20;
// the pin that the MODE1 and the WAKE pins are connected to
const int beaconPin = 7;
void setup() {
srm20.begin(9,6);
pinMode(beaconPin, OUTPUT);
}

Arduino側のコード（抜粋）
void loop() {
unsigned long system,remote;
if (srm20.isReady()) {
srm20.getStatus(system, remote);
if (system & COVER_BIT) {
digitalWrite(beaconPin, HIGH);
}
else {
digitalWrite(beaconPin, LOW);
}
}
delay(1000);
}

iOS側のコード（抜粋）
- (void)viewDidLoad
{
[super viewDidLoad];
if ([CLLocationManager
isMonitoringAvailableForClass:[CLCircularRegion class]]) {
self.locationManager = [CLLocationManager new];
self.locationManager.delegate = self;
self.proximityUUID
= [[NSUUID alloc]
initWithUUIDString:@"00000000-55BF-1001-B000-001C4D992C0B"];
self.beaconRegion
= [[CLBeaconRegion alloc]
initWithProximityUUID:self.proximityUUID
identifier:@"jp.ac.iamas"];
[self.locationManager startMonitoringForRegion:self.beaconRegion];
}
}

iOS側のコード（抜粋）
- (void)locationManager:(CLLocationManager *)manager
didEnterRegion:(CLRegion *)region
{
[self sendLocalNotificationForMessage:@"カバーが開きました"];
...
}
- (void)locationManager:(CLLocationManager *)manager
didExitRegion:(CLRegion *)region
{
[self sendLocalNotificationForMessage:@"カバーが閉まりました"];
...
}

データの公開
• GitHubで公開 
https://github.com/IAMAS/monoFab
• Maker Faire Tokyo 2014でのデータを公開
• レーザー加工機用データ：ai
• 3D切削加工機用データ：STL
• Arduino用ソースコード：ino
• クリエイティブ・コモンズ・ライセンス【表示-継承 4.0 国際】
とパブリックドメインで公開

アイデアスケッチ
この後のセッションの流れ（15:00∼17:15）
1. イントロダクション（15分）
2. いつ／だれのマトリクス（30分）
3. アイデアスケッチ#1（アイデアスケッチ：20分＋共有：10分）
4. アイデアスケッチ#2（アイデアスケッチ：20分＋共有：10分）
5. 投票とディスカッション（30分）

今回のデザインチャレンジ（design challenge）
デジタル工作機械のある生活の楽しさを 
もっと広めるにはどうすればいいか？

0
潜在
1
コンセプトモデル
10
製品
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
アイデア
何度か行き来する

覚えておこう
• アイデアに正解／不正解はない
• アイデアは共有することで発展させられる
• 適切な制約を設けることでかえって自由になれる

マトリクス（だれ？／いつ？）
MATRIX マトリクス
IAMAS - Idea Sketch / IAMAS Innovation Studio
だれいつ
だれ↓ いつ↓

• だれ：どんな人かを思いつくだけ書く
• 「∼な∼」のように2語程度の組み合わせで書く 
例：仕事に疲れたサラリーマン、付合い始めたカップル
• チーム内に興味深い人がいればその人をモデルに
• いつ：どんな時かを思いつくだけ書く
• 毎日繰り返すイベント 
例：朝目覚めた時、電車通勤中、家に帰ってきた時
• 月∼年に一度繰り返すイベント 
例：誕生日、お正月に家族が集まった時
• 一生に一度（くらい）しかないイベント 
例：生まれた時、成人式、自分の結婚式

MATRIXマトリクス
IAMAS-IdeaSketch/IAMASInnovationStudio
だれ
いつ
だ
れ
↓
いつ→

アイデアスケッチ（なに？）
IDEA SKETCH • アイデアスケッチ
IAMAS - Idea Sketch / IAMAS Innovation Studio
だれなに
いつ
どこ
題名

だれなに
いつ
どこ
題名
マトリクスで選んだもの
マトリクスで選んだもの
自分で決めて書く
自分で決めて書く
スケッチだけでは書きき
れない部分を文章ででき
るだけ詳しく書く
ルールに従って
人が触れたり、見たり、感じたりするものを描く
ただし
背後にあるシステムなどは描かない

アイデアスケッチの描き方

アイデアスケッチセッション
1. アイデアスケッチ：20分
• マトリクスで選んだ交点1つについてできるだけ多く描く
• ルールに従って人が見る／触れる／感じるものを描く
• 背後にあるシステムなどは描かない
• だれ／いつはマトリクスで選んだものを書く
• 題名／どこは自分できめて書く
• なににはスケッチだけでは描ききれない部分をできるだけ
詳しく文章で書く
2. 共有：10分
• 全員が全てのアイデアをチーム内で発表して共有
• アイデアに関する評価はここでは行わない

チーム内での投票とディスカッション
1. 貼り出す：5分
2. 投票：5分
• 自分がいいね！と感じたアイデアを3つ選ぶ
• アイデアスケッチに付箋紙をつけて投票する
3. ディスカッション：20分
• なぜそれぞれのアイデアをいいと思ったのかを説明する

ディスカッション
このセッションの内容
• アイデアスケッチの共有：各チーム3分程度
• 材料の紹介
• ディスカッション

• どんなもの／サービスで（what）
• だれが（who）
• どんなところで（where）
• なぜ（why）
• どんなときに（when）
• どのようにして使う／経験するか（how）
• なにを組合せて（what）
• どのようにしてつくるか（how）

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