Submit Search
Upload
コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2
•
15 likes
•
2,541 views
Kenji Saito
Follow
2014年9月30日(火) にギークオフィス恵比寿にて開催した「コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン」で使用したスライドです。
Read less
Read more
Technology
Report
Share
Report
Share
1 of 43
Download Now
Download to read offline
Recommended
お金のギモン!とビットコイン
お金のギモン!とビットコイン
Kenji Saito
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン ver.1
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン ver.1
Kenji Saito
人間不在のデジタル通貨 対 人間のデジタル通貨
人間不在のデジタル通貨 対 人間のデジタル通貨
Kenji Saito
最近のバーチャル事象概念図
最近のバーチャル事象概念図
YohatoJansen
新しい貨幣を前提に新しい社会秩序をつくる - ビットコインとその周辺の話題を例に
新しい貨幣を前提に新しい社会秩序をつくる - ビットコインとその周辺の話題を例に
Kenji Saito
ブロックチェーン連続講義 第7回 スマートコントラクト
ブロックチェーン連続講義 第7回 スマートコントラクト
Kenji Saito
ブロックチェーン連続講義 第4回 暗号技術のリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第4回 暗号技術のリテラシー
Kenji Saito
2016 0210 iotlt勉強会資料
2016 0210 iotlt勉強会資料
yasuyuki_suzuki
More Related Content
Similar to コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2
ニコニコ学会 Ubi camera-edit_umt_03
ニコニコ学会 Ubi camera-edit_umt_03
Furuyoshikun
2016 0422 io tlt勉強会
2016 0422 io tlt勉強会
yasuyuki_suzuki
キッチンにはスマートフォンとカレーライス
キッチンにはスマートフォンとカレーライス
トモロヲ いちがみ
ビジュアライゼーションの役割とUI開発のイノベーション(2)
ビジュアライゼーションの役割とUI開発のイノベーション(2)
BizCOLLEGE
2019 0920 io tlt_suzu
2019 0920 io tlt_suzu
yasuyuki_suzuki
つかえる!効果的なあしらいの選び方
つかえる!効果的なあしらいの選び方
K K
ニセモノ創り実験工房
ニセモノ創り実験工房
Kenji Saito
今日から業務で使える17の運用系Linuxツール、そして円環の理
今日から業務で使える17の運用系Linuxツール、そして円環の理
Masahito Zembutsu
2015/12/21 第10回IoTLT勉強会資料
2015/12/21 第10回IoTLT勉強会資料
yasuyuki_suzuki
2015/12/21 第10回IoTLT勉強会資料
2015/12/21 第10回IoTLT勉強会資料
yasuyuki_suzuki
Go azure5 16 9_提出用
Go azure5 16 9_提出用
Mami Shiino
とある集落、丸ごとフォトグラメトリしたときの苦労話
とある集落、丸ごとフォトグラメトリしたときの苦労話
TakanoriTsutsui
これからはじめるIoTデバイス mbed入門編
これからはじめるIoTデバイス mbed入門編
Naoto Tanaka
教育向けプログラミング環境 Scratchのご紹介
教育向けプログラミング環境 Scratchのご紹介
高見 知英
2016 0316 io tlt勉強会_掲載用
2016 0316 io tlt勉強会_掲載用
yasuyuki_suzuki
どたばたかいぎ成果発表
どたばたかいぎ成果発表
Eric Sartre
わくわく勉強会 フロントエンド
わくわく勉強会 フロントエンド
K K
UI/UXなUXのお話
UI/UXなUXのお話
Kenji Minamoto
3 d printer_ivent
3 d printer_ivent
HarumaAkimoto1
手と目と声の最先端コンピュータ技術入門
手と目と声の最先端コンピュータ技術入門
Yukiharu Yamauchi
Similar to コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2
(20)
ニコニコ学会 Ubi camera-edit_umt_03
ニコニコ学会 Ubi camera-edit_umt_03
2016 0422 io tlt勉強会
2016 0422 io tlt勉強会
キッチンにはスマートフォンとカレーライス
キッチンにはスマートフォンとカレーライス
ビジュアライゼーションの役割とUI開発のイノベーション(2)
ビジュアライゼーションの役割とUI開発のイノベーション(2)
2019 0920 io tlt_suzu
2019 0920 io tlt_suzu
つかえる!効果的なあしらいの選び方
つかえる!効果的なあしらいの選び方
ニセモノ創り実験工房
ニセモノ創り実験工房
今日から業務で使える17の運用系Linuxツール、そして円環の理
今日から業務で使える17の運用系Linuxツール、そして円環の理
2015/12/21 第10回IoTLT勉強会資料
2015/12/21 第10回IoTLT勉強会資料
2015/12/21 第10回IoTLT勉強会資料
2015/12/21 第10回IoTLT勉強会資料
Go azure5 16 9_提出用
Go azure5 16 9_提出用
とある集落、丸ごとフォトグラメトリしたときの苦労話
とある集落、丸ごとフォトグラメトリしたときの苦労話
これからはじめるIoTデバイス mbed入門編
これからはじめるIoTデバイス mbed入門編
教育向けプログラミング環境 Scratchのご紹介
教育向けプログラミング環境 Scratchのご紹介
2016 0316 io tlt勉強会_掲載用
2016 0316 io tlt勉強会_掲載用
どたばたかいぎ成果発表
どたばたかいぎ成果発表
わくわく勉強会 フロントエンド
わくわく勉強会 フロントエンド
UI/UXなUXのお話
UI/UXなUXのお話
3 d printer_ivent
3 d printer_ivent
手と目と声の最先端コンピュータ技術入門
手と目と声の最先端コンピュータ技術入門
More from Kenji Saito
ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0
ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0
Kenji Saito
FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜
FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜
Kenji Saito
ブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシー
Kenji Saito
ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術
ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術
Kenji Saito
ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性
ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性
Kenji Saito
分散コンセンサスは社会をどう変えるか
分散コンセンサスは社会をどう変えるか
Kenji Saito
深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方
深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方
Kenji Saito
デジタル市民社会
デジタル市民社会
Kenji Saito
i-WAT - Retrospective Overview
i-WAT - Retrospective Overview
Kenji Saito
インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜
インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜
Kenji Saito
More Than You Need To Know About Bitcoin Technology
More Than You Need To Know About Bitcoin Technology
Kenji Saito
徹底サーベイ : デジタル通貨の15年
徹底サーベイ : デジタル通貨の15年
Kenji Saito
本当にあった放射能の怖い話
本当にあった放射能の怖い話
Kenji Saito
ビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらない
ビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらない
Kenji Saito
ビットコイン ─ 人間不在のデジタル巨石貨幣
ビットコイン ─ 人間不在のデジタル巨石貨幣
Kenji Saito
ビットコイン《人間不在のデジタル巨石貨幣》と デジタル通貨の未来
ビットコイン《人間不在のデジタル巨石貨幣》と デジタル通貨の未来
Kenji Saito
「おカネ」とインターネット
「おカネ」とインターネット
Kenji Saito
星の銀貨が降ってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ! ─ EBISU Version
星の銀貨が降ってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ! ─ EBISU Version
Kenji Saito
災害時、専門家は間違える
災害時、専門家は間違える
Kenji Saito
広域放射線センサーネットワークの端っこで愛を叫んだんだもの
広域放射線センサーネットワークの端っこで愛を叫んだんだもの
Kenji Saito
More from Kenji Saito
(20)
ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0
ブロックチェーン連続講義 第6回 ブロックチェーン 2.0
FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜
FinTech と分散システム 〜またの名を仮面ライダーフィンテック〜
ブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第5回 分散システムのリテラシー
ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術
ブロックチェーン連続講義 第3回 ビットコインの技術
ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性
ブロックチェーン技術の基本と応用の可能性
分散コンセンサスは社会をどう変えるか
分散コンセンサスは社会をどう変えるか
深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方
深読みビットコイン (2) コンセンサスの行方
デジタル市民社会
デジタル市民社会
i-WAT - Retrospective Overview
i-WAT - Retrospective Overview
インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜
インターネットで変わる「お金」〜私の場合〜
More Than You Need To Know About Bitcoin Technology
More Than You Need To Know About Bitcoin Technology
徹底サーベイ : デジタル通貨の15年
徹底サーベイ : デジタル通貨の15年
本当にあった放射能の怖い話
本当にあった放射能の怖い話
ビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらない
ビットコインと社会 ─ ビットコインだけでは何も変わらない
ビットコイン ─ 人間不在のデジタル巨石貨幣
ビットコイン ─ 人間不在のデジタル巨石貨幣
ビットコイン《人間不在のデジタル巨石貨幣》と デジタル通貨の未来
ビットコイン《人間不在のデジタル巨石貨幣》と デジタル通貨の未来
「おカネ」とインターネット
「おカネ」とインターネット
星の銀貨が降ってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ! ─ EBISU Version
星の銀貨が降ってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ! ─ EBISU Version
災害時、専門家は間違える
災害時、専門家は間違える
広域放射線センサーネットワークの端っこで愛を叫んだんだもの
広域放射線センサーネットワークの端っこで愛を叫んだんだもの
Recently uploaded
20240326_IoTLT_vol109_kitazaki_v1___.pdf
20240326_IoTLT_vol109_kitazaki_v1___.pdf
Ayachika Kitazaki
2024 03 CTEA
2024 03 CTEA
arts yokohama
2024 04 minnanoito
2024 04 minnanoito
arts yokohama
2024 02 Nihon-Tanken ~Towards a More Inclusive Japan~
2024 02 Nihon-Tanken ~Towards a More Inclusive Japan~
arts yokohama
「今からでも間に合う」GPTsによる 活用LT会 - 人とAIが協調するHumani-in-the-Loopへ
「今からでも間に合う」GPTsによる 活用LT会 - 人とAIが協調するHumani-in-the-Loopへ
Tetsuya Nihonmatsu
ARスタートアップOnePlanetの Apple Vision Proへの情熱と挑戦
ARスタートアップOnePlanetの Apple Vision Proへの情熱と挑戦
Sadao Tokuyama
IFIP IP3での資格制度を対象とする国際認定(IPSJ86全国大会シンポジウム)
IFIP IP3での資格制度を対象とする国際認定(IPSJ86全国大会シンポジウム)
ssuser539845
情報処理学会86回全国大会_Generic OAMをDeep Learning技術によって実現するための課題と解決方法
情報処理学会86回全国大会_Generic OAMをDeep Learning技術によって実現するための課題と解決方法
ssuser370dd7
2024 01 Virtual_Counselor
2024 01 Virtual_Counselor
arts yokohama
TaketoFujikawa_台本中の動作表現に基づくアニメーション原画システムの提案_SIGEC71.pdf
TaketoFujikawa_台本中の動作表現に基づくアニメーション原画システムの提案_SIGEC71.pdf
Matsushita Laboratory
What is the world where you can make your own semiconductors?
What is the world where you can make your own semiconductors?
Industrial Technology Research Institute (ITRI)(工業技術研究院, 工研院)
持続可能なDrupal Meetupのコツ - Drupal Meetup Tokyoの知見
持続可能なDrupal Meetupのコツ - Drupal Meetup Tokyoの知見
Shumpei Kishi
Recently uploaded
(12)
20240326_IoTLT_vol109_kitazaki_v1___.pdf
20240326_IoTLT_vol109_kitazaki_v1___.pdf
2024 03 CTEA
2024 03 CTEA
2024 04 minnanoito
2024 04 minnanoito
2024 02 Nihon-Tanken ~Towards a More Inclusive Japan~
2024 02 Nihon-Tanken ~Towards a More Inclusive Japan~
「今からでも間に合う」GPTsによる 活用LT会 - 人とAIが協調するHumani-in-the-Loopへ
「今からでも間に合う」GPTsによる 活用LT会 - 人とAIが協調するHumani-in-the-Loopへ
ARスタートアップOnePlanetの Apple Vision Proへの情熱と挑戦
ARスタートアップOnePlanetの Apple Vision Proへの情熱と挑戦
IFIP IP3での資格制度を対象とする国際認定(IPSJ86全国大会シンポジウム)
IFIP IP3での資格制度を対象とする国際認定(IPSJ86全国大会シンポジウム)
情報処理学会86回全国大会_Generic OAMをDeep Learning技術によって実現するための課題と解決方法
情報処理学会86回全国大会_Generic OAMをDeep Learning技術によって実現するための課題と解決方法
2024 01 Virtual_Counselor
2024 01 Virtual_Counselor
TaketoFujikawa_台本中の動作表現に基づくアニメーション原画システムの提案_SIGEC71.pdf
TaketoFujikawa_台本中の動作表現に基づくアニメーション原画システムの提案_SIGEC71.pdf
What is the world where you can make your own semiconductors?
What is the world where you can make your own semiconductors?
持続可能なDrupal Meetupのコツ - Drupal Meetup Tokyoの知見
持続可能なDrupal Meetupのコツ - Drupal Meetup Tokyoの知見
コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン ver.2
1.
コンピュータの知識を用いなくても 理解できるビットコイン 斉藤賢爾研究会2014.9
(2) ks91@sfc.wide.ad.jp コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.1/42
2.
かんたんな自己紹介 斉藤賢爾(さいとうけんじ) 慶應義塾大学SFC
研究所上席所員(訪問) 一般社団法人アカデミーキャンプ代表理事 http://twitter.com/ks91020 http://www.facebook.com/ks91media 経歴 1993 年、コーネル大学大学院よりM.Eng 取得 (コンピュータサイエンス) 2006 年、慶應義塾大学より博士号取得(政策・メディア) インターネットと社会に関する研究・教育に従事 慶應義塾大学SFC 村井研究室所属 主な研究テーマ: 「人間のデジタル通貨」の開発と実用化 福島のこどもたちのための「アカデミーキャンプ」を実施 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.2/42
3.
かんたんな自己紹介 斉藤賢爾(さいとうけんじ) 慶應義塾大学SFC
研究所上席所員(訪問) 一般社団法人アカデミーキャンプ代表理事 http://twitter.com/ks91020 http://www.facebook.com/ks91media 経歴 1993 年、コーネル大学大学院よりM.Eng 取得 (コンピュータサイエンス) 2006 年、慶應義塾大学より博士号取得(政策・メディア) インターネットと社会に関する研究・教育に従事 慶應義塾大学SFC 村井研究室所属 主な研究テーマ: 「人間のデジタル通貨」の開発と実用化 福島のこどもたちのための「アカデミーキャンプ」を実施 ! つながってるね! コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.2/42
4.
主な著書(1) 「不思議の国のNEO —
未来を変えたお金の話」 ジャンル: “SF お金ファンタジー” お金を根本から変える デジタル通貨技術の存在 それにより生まれる ドラマ 英語版はフリーで公開 http://grsj.jp/neo.pdf (CC-BY-SA 3.0) コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.3/42
5.
主な著書(2) 「これでわかったビットコイン [生きのこる通貨の条件]
」 ジャンル: “ステマ” ビットコインについての 本であるようでいて. . . それと180 度違う概念を さりげなく打ち出す 読めるタイプのトロイの木馬 この研究会も実は. . . コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.4/42
6.
この回の目的と手段 ビットコインのシステムを正確に、かつ大まかに 捉え、理解します
今後の議論のための共通の土台とします できるだけ物理的なメタファーを用いて解説します そのために「ビーカーモデル」を採用します コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.5/42
7.
その前に. . .
ありのまま全体を眺めてみる ビットコインって何だっけ? ビットコインシステムの全体像 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.6/42
8.
ビットコインって何だっけ? 「必要なのは、信用ではなく暗号学的証明に もとづいた電子的支払いシステムである」
Satoshi Nakamoto, “Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”, 2008 最初のボタンをかけ違えている その信念にもとづいて開発されたP2P デジタル通貨 http://bitcoin.org/ 設計の随所にインフレーションへの敵意が見られる 単位はBTC (ISO 標準に基づき、コードはXBT となるか) 商品として売買されている 2013 年11 月末、1BTC の価格が10 万円を超え、騒ぎに コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.7/42
9.
過去の相場の動き コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30
– p.8/42
10.
利用者のソフトウェア QR コードを利用して簡単に送金できる
画面は星野裕太さんが開発している「ビットお財布」から コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.9/42
11.
すべての取引は追跡できる グローバルで単一な「元帳」にすべての取引を記録 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン—
2014-09-30 – p.10/42
12.
ビットコインシステムの全体像 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30
– p.11/42
13.
ビーカーモデル《予告編》 2,100 万cm3
の、人類にとって無価値な液体の使いかた 東京ドームの約1 60 , 000 (4t トラックに積める) 水なら21t くらい(4t トラックに積んでは駄目) cm3 はcc とも呼ばれますが、BTC と置き換えれば そのままビットコインの話になります コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.12/42
14.
ビーカーモデルの世界(1) 2,100 万cm
3 の、人類にとっ て無価値な液体がある タンクに入っている 1 億分の1cm 3 まで計量できる ビーカーを各自がいくつでも 持てる 平均10 分おきに選ばれた人だ けが、自分のビーカーに今な ら25cm 3 くみ出せる 特殊なくじ引きで選ぶ 当たりくじは、各自の箱 の中にあり、それぞれが 全力でくじを引きまくる コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.13/42
15.
ビーカーモデルの世界(2) ビーカーの間で比較的自由に 液体のやり取りができる
先の「選ばれた人」は、やり取 りを「監査」し、台帳に記録を 残す「追記人」でもある やり取りのおこぼれも もらえる ときどき、ビーカーを割って しまう人がいる そんな仕組みをデジタルでつ くり、通貨と見なしてみた ! ビットコイン コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.14/42
16.
「通貨と見なしてみた」 貨幣・通貨に、見なしを必要としない「ホンモノ」は 存在しない
通貨= 通用している貨幣or 貨幣の流通面 すべての貨幣・通貨は、それを「貨幣・通貨と 見なす」ことにより存在する 例: 日本銀行が発行する券を通貨と見なしてみた ! 日本円 したがって、すべての通貨は仮想的な存在なので、 「仮想通貨」という言葉は、ある意味ナンセンス 日本円は別に「実通貨」ではない コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.15/42
17.
日本円のビーカーモデル(1) 無尽蔵に湧き出る、人類にとっ て無価値な液体がある
大小ふたつの泉がある 大きい方を「日本銀行」 が仕切る 小さい方を「政府」が 仕切る 日本銀行は液体をビーカーに入 れて政府や「銀行」に貸し出す 液体の量は増やして返さ なければならない (ご参考: 米国債務危機における 「1 兆ドル」プラチナコイン案) コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.16/42
18.
日本円のビーカーモデル(2) 人々はビーカーをやり取りした り、銀行に預けることができる
銀行は、実際に預かっている よりも多くの液体を所持して いると見せかけても良い 必要に応じてたくさん 貸し出す 帳簿上で正しく操作でき ればOK もちろん増やして返して もらう そんな仕組みを通貨と見なし てみた ! 日本円 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.17/42
19.
ビーカーモデル《本編》 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30
– p.18/42
20.
状況 東京ドームの中に タンクがある
ないかも ビーカー置き場がある ないかも 掲示板がある あるっぽいけど、ないかも (あるというイリュージョン) 自由に出入りできる 入りさえすれば誰でも掲示板が見られる 全体を取り仕切る「特定の誰か」は、いない 入口で全員が同じ手引き書をもらう この状況でいかにカオスにならずに液体の「量」の やり取りを可能にするか どんな手引きをつくればよいか コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.19/42
21.
ビーカーモデルの概要 ビーカーは公共の空間に置き、宛先を指定してふたを閉じる 宛てられた「本人」でないと開けられない
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.20/42
22.
ビーカーの容量 ビーカーひとつひとつには、全BTC が入るだけの容量がある
「量」は結局のところ「数」で表すから コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.21/42
23.
取引と手数料 取引では、宛先が自分だと証明できる人が元の ビーカー(複数可)
から新しいビーカー(複数可) に 液体を移せる 取引= 元のビーカー× 新しいビーカー 追記人に手数料をあげることができる あげなくても善意で動くこともある 手数料のあげかた 元のビーカーに入っていた液体の合計よりも、新しい ビーカーに入る液体の合計が小さい場合、残った分は 追記人がタンクから汲み出す量に加える 手数料の相場は液体の量ではなくビーカーの数に依る コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.22/42
24.
手数料の相場(参照ソフトウェアでの実装) 以下のすべての条件を満たせば手数料は要らない 取引の記録が短い(日本語で500
文字相当未満) どの新しいビーカーにも0.01BTC 以上が入る 優先度が十分に大きい 優先度=(元のビーカー内の量× そのビーカーの古さ1 ) の合計÷ 取引の記録の長さ それ以外の場合 取引の記録の長さ(日本語で500 文字相当を1 単位) に応じて 0.0001BTC の倍数を手数料とする 1 後述する「承認回数」 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.23/42
25.
ウォレット(財布)ってなんだ コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30
– p.24/42
26.
台帳 取引をした人は、その内容を紙に書いて掲示板に張り 出す
追記人になりたいみんな(監査人) は、取引が正しそ うだったら写真に撮り、取引の情報を集める この世界には、1 冊だけ、マスターの台帳がある 集めた写真を台紙に貼って、台帳の最後に新しいペー ジとして追加すれば記録に残せる 誰が新しいページを追加できるかを決める必要性 「追記人」は、くじ引きで決める ただし、くじを集中管理しなくてよい方法で コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.25/42
27.
掲示板 記録を張り出す場所 参加する全員が見るとは限らない
実際には「メモ回し」のようにして実現する 取引の記録を回す 台帳の末尾につけ足す新しいページの候補を回す スマホで写真に撮ってから回す プリンタももっている 台帳は、スマホのカメラロールに入っている写真を 組み合わせて各自が自分の頭の中でイメージをもつ それが全員で一致するように工夫する コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.26/42
28.
ダイジェスト 「大相撲ダイジェスト」とは !
取り組みを全部観なくても結果が分かる ここでの「ダイジェスト」とは ! 長いふたつの記録を全部読まなくても違っている か分かる どんなに長い記録も1016 文字相当(日本語) に やり方によって結果の長さは決まっている 結果は大きな「数」になる 元の記録が少しでも違っていたら全然違う ダイジェストになる 比較・検索や、改ざんのチェックに使える どんな記録ならどんなダイジェストになるか、 予め分からない コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.27/42
29.
台帳のつくりかた 1. 各監査人は、過去10
分ほどの間に収集した正しい取引記録を 台紙に貼り、くじ引きを行う 2. 当てた人は「追記人」となり、台紙の写真を掲示板に張り出す 3. 各監査人は、それを台帳の新しい最終ページと認めるなら、 その後ろにページをつなげるべく1 に戻る コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.28/42
30.
取引の連鎖 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30
– p.29/42
31.
この仕組みから分かること 液体を本当に汲み出したらダメだ! 後でやっぱり戻したりとか、大変
液体を本当には汲み出さないからこそ、記録に残す 必要がある 取引が正しいかを検証する必要がある 特に、すでに空になっているはずのビーカーから、 再び液体を移そうとしていないかどうか確かめる 見かけ上でも液体を増やしちゃダメだという強い意思 だから、タンクの中身は空でもよい ビーカーも実物はなくてよい 割れないけど、本人だと証明できなくなって しまうことはある コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.30/42
32.
量の限界 21 万ページ毎(約4
年毎) に、追記人への報酬(手数料除く) は半減 このことにより2,100 万BTC という極限値が求まる 1 億分の1 BTC が最小単位なので、2140 年頃、手数料を除く報酬 はゼロになる 20,999,999.9769 BTC を汲み出し終える コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.31/42
33.
ページをつなげるには(くじ引きの正体) この操作を「落書きマッチ」と呼ぼう 条件に適合(マッチ)
する落書きを総当たりで探す ほかの監査人との勝負(マッチ) コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.32/42
34.
監査人の動向 落書きマッチはどんどん効率化されていく 落書きロボの登場
落書きマッチにはコストがかかる コストに対して報酬が大きい(という期待がある) のであれば、監査人は増えるし、ロボにどんどん 投資する コストに対して報酬が小さい(という恐れがある) のであれば、監査人は減るし、ロボに対する投資 は撤退する 落書きマッチは集団化・サービス化する 個人にとっては参加と撤退が容易になる コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.33/42
35.
ターゲットの調整 ターゲットは台帳の前のページから基本コピペしている コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン—
2014-09-30 – p.34/42
36.
作業証明が改ざんを難しくする ページ内の落書きとダイジェストは大変な作業をしたことの証明 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン—
2014-09-30 – p.35/42
37.
本人の証明 判子をもっているかどうかで決まるようなもの 社会的なアイデンティティとは結びつかない
ゆるやかな匿名性がある コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.36/42
38.
署名 改ざんされていないということと、 本人が送ったものだということが証明できる
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.37/42
39.
取引は何をしているか 一度参照されたコインは、消費済みとなり、 二度と使えない
コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.38/42
40.
取引と署名 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30
– p.39/42
41.
用語の対比 ビットコインビーカーモデル ブロックチェイン台帳
ブロック台紙、ページ ハッシュ値ダイジェスト マイニング(採掘) 落書きマッチ マイナー(採掘者) 監査人, 追記人 入力参照(するビーカー) 出力ビーカー、コイン BTC (bitcoin) cm3, cc ブロードキャストメモ回し(掲示板) ビットコインの用語は印象を操作しているかのような面がある コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.40/42
42.
まとめ ビットコインは以下を実現する仕組み 予め決められた「量」を、決められたペースに
沿って供給する 「量」の支配を移転できる 法律ではなくプログラムコードによって実現する 特定の権威に依らない. . . はずだが. . . 技術的・制度的な課題を残している 秘密の鍵の紛失・漏洩に対して保障がない 掲示板が健全に維持されることに依存している 監査人が特権的であることは否めない . . . 等々 コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30 – p.41/42
43.
ご質問や議論を コンピュータの知識を用いなくても理解できるビットコイン— 2014-09-30
– p.42/42
Download Now